22 / 22
8
しおりを挟む
次の瞬間、バイロンはポケットから小さいナイフを取り出し僕の右腕を強く掴んだ
「や...やだっ...やめて....っ」
そんな僕の声も届かず必死に抵抗するが力が入らない、ぼやける視界の中でバイロンは笑っていた。
ツーっと前腕を切られる
「うぅっ..いっ..たい...いたいっ!!」
バイロンは傷口に口をあて血を吸い出す
傷口がじんじんとひびいて痛い
「っは...ルカ..お前の血は甘くて美味しいな...体の中から力が湧き出てくるこの感じっ..!!すばらしい
よ!!!素晴らしいよルカっ!!!」
「っ....」
あぁ、、やばい頭がクラクラしてきた...意識が...
「...やっぱり!!もう傷口の端が少しだがくっついてきている、、!まるで化け物だな..すごいよルカ...」
どっちが化け物だよ....
だんだん遠のく意識の中みえたあいつの顔は笑っていた。
あれ...バイロンに抱き抱えられている、、?
途切れ途切れの意識のなかでバイロンとサラさんが何かを話しているのが聞こえた
目を開けようとするが瞼が酷く重い、それに頭も腕もがんがんして痛い...
そして意識を手放した。
ん...明るい、、
随分長く眠った様な感覚がして体が重たい。
昨日のあの光景が頭の中をよぎる、ずっと胸の辺りが痛い、締め付けられるような感覚がずっととれない。
ここは..地下の部屋ではない...
窓からは光が差し込んでいた
昨日風呂で何があった、、?
確か急に頭がクラクラして...そこから先の記憶がない。
暫くの間ぼーっとしていると扉をノックする音が聞こえてきた
「ルカ様お目覚めになりましたでしょうか?入ってもよろしいですか?」
サラさんの声だ、
「はい」
僕がそう言うとサラさんは不安気な表情で入ってきた
「ルカ様、腕の傷は大丈夫ですか、、?」
ものすごく悲しそうな顔をしている
「はい、大丈夫です、、心配をかけてしまって申し訳ないです、この包帯はサラさんが巻いてくれたのですか、?」
「はい、私が一応応急処置は致しました、、。
昨日は疲労と軽い脱水症状で意識を失ってしまったと聞いておりますが...腕の傷は..どうされたのですか、、?」
「あんまり記憶がなくて、、笑
もう大丈夫です、ありがとうございます」
心配をかけないよう頑張って笑顔を作りそう答えた
サラさんは顔を曇らせた
「それと...ルカ様がお目覚めになったらバイロン様が書斎へ行かせるようにと命じておられました...でももしまだお体が..」
「僕は大丈夫です、ありがとうございます」
そう言うと重い体を起こしサラさんにお辞儀をして部屋を出た。
もうあいつの部屋への行き方は覚えている。
「や...やだっ...やめて....っ」
そんな僕の声も届かず必死に抵抗するが力が入らない、ぼやける視界の中でバイロンは笑っていた。
ツーっと前腕を切られる
「うぅっ..いっ..たい...いたいっ!!」
バイロンは傷口に口をあて血を吸い出す
傷口がじんじんとひびいて痛い
「っは...ルカ..お前の血は甘くて美味しいな...体の中から力が湧き出てくるこの感じっ..!!すばらしい
よ!!!素晴らしいよルカっ!!!」
「っ....」
あぁ、、やばい頭がクラクラしてきた...意識が...
「...やっぱり!!もう傷口の端が少しだがくっついてきている、、!まるで化け物だな..すごいよルカ...」
どっちが化け物だよ....
だんだん遠のく意識の中みえたあいつの顔は笑っていた。
あれ...バイロンに抱き抱えられている、、?
途切れ途切れの意識のなかでバイロンとサラさんが何かを話しているのが聞こえた
目を開けようとするが瞼が酷く重い、それに頭も腕もがんがんして痛い...
そして意識を手放した。
ん...明るい、、
随分長く眠った様な感覚がして体が重たい。
昨日のあの光景が頭の中をよぎる、ずっと胸の辺りが痛い、締め付けられるような感覚がずっととれない。
ここは..地下の部屋ではない...
窓からは光が差し込んでいた
昨日風呂で何があった、、?
確か急に頭がクラクラして...そこから先の記憶がない。
暫くの間ぼーっとしていると扉をノックする音が聞こえてきた
「ルカ様お目覚めになりましたでしょうか?入ってもよろしいですか?」
サラさんの声だ、
「はい」
僕がそう言うとサラさんは不安気な表情で入ってきた
「ルカ様、腕の傷は大丈夫ですか、、?」
ものすごく悲しそうな顔をしている
「はい、大丈夫です、、心配をかけてしまって申し訳ないです、この包帯はサラさんが巻いてくれたのですか、?」
「はい、私が一応応急処置は致しました、、。
昨日は疲労と軽い脱水症状で意識を失ってしまったと聞いておりますが...腕の傷は..どうされたのですか、、?」
「あんまり記憶がなくて、、笑
もう大丈夫です、ありがとうございます」
心配をかけないよう頑張って笑顔を作りそう答えた
サラさんは顔を曇らせた
「それと...ルカ様がお目覚めになったらバイロン様が書斎へ行かせるようにと命じておられました...でももしまだお体が..」
「僕は大丈夫です、ありがとうございます」
そう言うと重い体を起こしサラさんにお辞儀をして部屋を出た。
もうあいつの部屋への行き方は覚えている。
0
お気に入りに追加
30
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説


ボクに構わないで
睡蓮
BL
病み気味の美少年、水無月真白は伯父が運営している全寮制の男子校に転入した。
あまり目立ちたくないという気持ちとは裏腹に、どんどん問題に巻き込まれてしまう。
でも、楽しかった。今までにないほどに…
あいつが来るまでは…
--------------------------------------------------------------------------------------
1個目と同じく非王道学園ものです。
初心者なので結構おかしくなってしまうと思いますが…暖かく見守ってくれると嬉しいです。


飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
続きが楽しみです!!