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早乙女 麗華の性感開発 ⑤
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スタッフに言われたままに、あたしは服を着ずにプールの更衣室から出る……のだが。
「どうして、目を瞑っているんですか?」
「う、うるさい! あたしの勝手でしょ!」
「はぁ、まあいいですが……」
スタッフの服の袖をもって、あたしは大事なところを手で隠しながら……いや、隠しきれていないのだが乳首が見えないように隠していた。
下の方は内股で歩いているが丸見えだった。
「お客様。強く引っ張られると余計に時間がかかりますよ」
「じ、時間はあるから大丈夫だし……!」
「はぁ……」
スタッフはあたしに早く歩いてほしいかもしれないが、そんなの無理に決まってる。
だって、服を着てないんだから恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
お風呂上りとはいえ、顔がゆでだこのように真っ赤になっているが鏡を見なくてもわかる。
それでも、だいぶ時間がかかっているのはわかっている。ちょっと申し訳ない気持ちもあって―――。
--キーンコーンガーンゴーン
(あれ。また、チャイムの音だ)
しかも今度は音が低めの奴だ。
驚いたあたしはゆっくりと目を開けた。
そこには不思議な光景が広がっていた。
「んん~~~~♡♡」
「だ、だめ……人が見て……あんっ♡♡」
「やめてぇ♡♡ もう、イクのは……♡♡」
見渡す限り痴女ばかり……。
自販機の横に値札と共に首輪をつけて犬のポーズで何かを待っている金髪ギャルやベンチでお尻を振って器械に鞭を叩てもらっているSMプレイに没頭する清楚系の女性。
自ら股を開いて固定されたディルドでオナニーを繰り返す集団までいて、フロアは一言でいえばカオスに満ちていた。
「もう、お客さんがもたもたしているから乱交パーティーが始まっちゃったじゃないですか」
「ら、らんこう……えっ?」
聞きなれない言葉に理解がついていかなかった。
ただ、目の前でイキ狂っている人たちはどこか楽しそうで……その誰もが同じ言葉を繰り返している。
「あ、っ♡ もう、イクのはやめっ♡♡ ひぎぃぃぃぃっ♡♡」
ちょうど真横で女性が達した。
正直、見ていられない。だけど……。
(どうしてみんな、『やめて』って言葉にしているのにやめないのか。わけわかんないじゃん。嫌ならしなければいいのに)
あたしだったら、こんなことはしない。ただの時間の無駄だ。
つい魅入ってしまったけど、あたしには目的がある。
そのためには早く催眠レベルを上げなければならない。
こんなところで道草を食っている時間などない。それに、よくよく考えればこんなにも変態がいるんだから、あたし1人ぐらい変態が増えても違和感はない。
「ねぇ、どこか行くなら早く行きたいんだけど」
「あれ? ああ、なるほど催眠レベル3ですから、違和感を感じないのですね」
「……はぁ? あんたが何を言っているかわかんない。あたしは裸なんだから風邪ひく前に移動したいんだけど」
「ふふっ、わかりました。ですが、1つだけ確認させてください」
「なに?」
「どうして、ずっと乳首をいじっているのですか?」
なんでそんなことを聞くのかよくわからない。
だけど、スタッフに聞かれたことはちゃんと答えなきゃ。
「そんなの乱交パーティーなんだからあたしも参加しなくちゃいけないじゃん」
「それと乳首をいじるのは何か?」
「えっ。だって、んっ♡ 乳首でオナニー……めんどいからチクニーをしてると♡ 誰かの目を引いてそいつとヤれたりする。と思ったんだけど」
両手でおっぱいを揉み、形の変わるほどこねる。人差し指で突いたりして誰かからの誘いがないか待っていた。
まさか違うのだろうか?
自分の行動が間違っているのか変に恥ずかしくなる。
続けるのが怖くなり、スタッフの反応を返答を待つ。
「いいえ。あってます。でも、急がなくていいんですか? 誘われたら今日は帰れないですよ」
「何を言ってるの。誘われたら最高じゃない。今日1日ぐらい潰れてもいいわ」
「そうですか~」
男に抱かれるとか最悪だけど、乱交パーティーに参加できるなら別にいい。
ローリスク・ハイリターンだ。あたしのプライドよりも乱交パーティーの方が優先されるに決まってる。
「申し訳ないのですが、チクニーだけだとここは参加が難しいですよ」
「えっ? 男はこういうので興奮するもんじゃない?」
一般的に露出の多い服とか水着とか着たら男の視線はすべておっぱいに向けられてたからこういうもんに性的魅力を感じると思っていた。
男性誌も似たようなものが乗っていたし、あながち間違いじゃないと思うんだけど……。
「ええ、普通ならそれでいいと思うんですが、ここは女性専用のレジャー性感開発施設です。入り口は普通のお客さんはいますがこの辺りになると、女性しかいないでしょう」
「……そういえば」
ちょっと違和感があったけど、それだったか。
「同性好きのお客様もいるのですが、そういう方はすでに奥に行かれてますからね」
「なるほどね……」
それだったら、あたしのやっていることに意味はない。
しらけたあたしはすぐにやめて、スタッフの後ろを付いていく。
「どうして、目を瞑っているんですか?」
「う、うるさい! あたしの勝手でしょ!」
「はぁ、まあいいですが……」
スタッフの服の袖をもって、あたしは大事なところを手で隠しながら……いや、隠しきれていないのだが乳首が見えないように隠していた。
下の方は内股で歩いているが丸見えだった。
「お客様。強く引っ張られると余計に時間がかかりますよ」
「じ、時間はあるから大丈夫だし……!」
「はぁ……」
スタッフはあたしに早く歩いてほしいかもしれないが、そんなの無理に決まってる。
だって、服を着てないんだから恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
お風呂上りとはいえ、顔がゆでだこのように真っ赤になっているが鏡を見なくてもわかる。
それでも、だいぶ時間がかかっているのはわかっている。ちょっと申し訳ない気持ちもあって―――。
--キーンコーンガーンゴーン
(あれ。また、チャイムの音だ)
しかも今度は音が低めの奴だ。
驚いたあたしはゆっくりと目を開けた。
そこには不思議な光景が広がっていた。
「んん~~~~♡♡」
「だ、だめ……人が見て……あんっ♡♡」
「やめてぇ♡♡ もう、イクのは……♡♡」
見渡す限り痴女ばかり……。
自販機の横に値札と共に首輪をつけて犬のポーズで何かを待っている金髪ギャルやベンチでお尻を振って器械に鞭を叩てもらっているSMプレイに没頭する清楚系の女性。
自ら股を開いて固定されたディルドでオナニーを繰り返す集団までいて、フロアは一言でいえばカオスに満ちていた。
「もう、お客さんがもたもたしているから乱交パーティーが始まっちゃったじゃないですか」
「ら、らんこう……えっ?」
聞きなれない言葉に理解がついていかなかった。
ただ、目の前でイキ狂っている人たちはどこか楽しそうで……その誰もが同じ言葉を繰り返している。
「あ、っ♡ もう、イクのはやめっ♡♡ ひぎぃぃぃぃっ♡♡」
ちょうど真横で女性が達した。
正直、見ていられない。だけど……。
(どうしてみんな、『やめて』って言葉にしているのにやめないのか。わけわかんないじゃん。嫌ならしなければいいのに)
あたしだったら、こんなことはしない。ただの時間の無駄だ。
つい魅入ってしまったけど、あたしには目的がある。
そのためには早く催眠レベルを上げなければならない。
こんなところで道草を食っている時間などない。それに、よくよく考えればこんなにも変態がいるんだから、あたし1人ぐらい変態が増えても違和感はない。
「ねぇ、どこか行くなら早く行きたいんだけど」
「あれ? ああ、なるほど催眠レベル3ですから、違和感を感じないのですね」
「……はぁ? あんたが何を言っているかわかんない。あたしは裸なんだから風邪ひく前に移動したいんだけど」
「ふふっ、わかりました。ですが、1つだけ確認させてください」
「なに?」
「どうして、ずっと乳首をいじっているのですか?」
なんでそんなことを聞くのかよくわからない。
だけど、スタッフに聞かれたことはちゃんと答えなきゃ。
「そんなの乱交パーティーなんだからあたしも参加しなくちゃいけないじゃん」
「それと乳首をいじるのは何か?」
「えっ。だって、んっ♡ 乳首でオナニー……めんどいからチクニーをしてると♡ 誰かの目を引いてそいつとヤれたりする。と思ったんだけど」
両手でおっぱいを揉み、形の変わるほどこねる。人差し指で突いたりして誰かからの誘いがないか待っていた。
まさか違うのだろうか?
自分の行動が間違っているのか変に恥ずかしくなる。
続けるのが怖くなり、スタッフの反応を返答を待つ。
「いいえ。あってます。でも、急がなくていいんですか? 誘われたら今日は帰れないですよ」
「何を言ってるの。誘われたら最高じゃない。今日1日ぐらい潰れてもいいわ」
「そうですか~」
男に抱かれるとか最悪だけど、乱交パーティーに参加できるなら別にいい。
ローリスク・ハイリターンだ。あたしのプライドよりも乱交パーティーの方が優先されるに決まってる。
「申し訳ないのですが、チクニーだけだとここは参加が難しいですよ」
「えっ? 男はこういうので興奮するもんじゃない?」
一般的に露出の多い服とか水着とか着たら男の視線はすべておっぱいに向けられてたからこういうもんに性的魅力を感じると思っていた。
男性誌も似たようなものが乗っていたし、あながち間違いじゃないと思うんだけど……。
「ええ、普通ならそれでいいと思うんですが、ここは女性専用のレジャー性感開発施設です。入り口は普通のお客さんはいますがこの辺りになると、女性しかいないでしょう」
「……そういえば」
ちょっと違和感があったけど、それだったか。
「同性好きのお客様もいるのですが、そういう方はすでに奥に行かれてますからね」
「なるほどね……」
それだったら、あたしのやっていることに意味はない。
しらけたあたしはすぐにやめて、スタッフの後ろを付いていく。
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