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case 2 スパイダーフラワー討伐 ログブック 記入者 マジックアーチャー ソラ 前編 ①
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ギルドにクエストを受注した届け出をした後、体調不良の狂信者を背負って俺は街を歩いている。
背中に目立つマントを着ているこいつを背負っているため人の視線が気になる。
「このまま歩くかそれとも」
王都までは徒歩で最短4日ほどかかり、クエスト開始日時は6日後のため急いでいく必要はない。
王都行きへの場所を探そうと周りを見るとこっちへ歩いてくる足音を感じ取った。
「……見送りに来た」
足音の正体は俺の嫁だった。つい先日、結婚したばかりのレミリは左手に袋をもっている。
俺たちへの視線がレミリに向けられるのがわかった。こればっかりは誇らしい。
身長差から、どうしてレミリは俺を見上げる形になっている、その上目づかいがかわいいため人の視線を集めるのは仕方
ないといえよう。
「レミリ来たのか」
「……うん」
片手で頭をなでる。レミリの髪は短いが触り心地がよくいつまでも撫でていたい気分に浸らせてくれる。
「……これ、お弁当」
「助かる。10日は家を空けるぞ」
「……それは別にいい。それよりも」
「?」
ゆっくりとレミリは俺から距離をとる。
俺は頭の中で疑問を浮かべた。
レミリは結構寂しがりやだから、家を空けることは嫌がる。俺としても家をできる限り空けたくはないがクエストの都合
上や付き合いなどもありどうしても家になかなか帰れないことが多い。
そういうときのレミリは寂しさを紛わせるためか俺に引っ付いてばかりのだが、今は少し距離をとっている。
「……どうして別の人とイチャイチャしているの?」
「はあ!?」
まさに獲物を狩ろうとする目。奴隷だったころを一瞬思い出させるような鋭い目で睨みつけられる。
俺は俺でまったくもって身に覚えがないため驚きの声をあげて抗議する。
「ちょっと待て!? 一体誰のことだ。身に覚えがないぞ?」
「……背中に乗せておいて、そんなことを言うの?」
「背中?」
言われて背中を見る。俺の背中には意識を失った狂信者が――――。
「いやいやいやいやいや!! こいつは狂信者だ!! 見覚えあるだろう!?」
「…………確かに」
「しかも、こいつは男だ。イチャイチャするわけないだろ」
「……男でも油断はできない」
やばい、目が座っている。このままだと俺か狂信者のどちらかが悲惨な目に合うのは確実だ。
この場合、レミリを落ち着かせる方法、一番の最適解は……。
「ったく、こい!」
「…………!」
狂信者から手を離し、レミリを胸に抱き寄せた。周りがどよめくのがわかる。支えを失った狂信者は地面に転がり落ちる
。
俺はそれらすべてを無視して、レミリを力いっぱい抱きしめる。
「これで満足か?」
「……もっと」
どうやら、満足してくれたみたいだ。俺は要望に応えてさらに力を入れて抱きしめる。
「俺の目の前でイチャイチャするとはいい度胸しているぜ……マジックアーチャー」
ゆらりと後ろから狂信者が立ち上がり、俺の肩を叩いた。
「お、起きていたのか」
「ああ、イチャイチャの波動を感じてな……万全の体調ではないのが残念だぜ」
地面に激突したからではなく、イチャイチャの波動を感じて起きたのがこいつらしいと思う。
「……狂信者。これは私の物」
俺の胸からするりと抜け、狂信者の前に立った。
仲間に対して「私の物」発言はなんだか気恥ずかしいものがあるが悪くない気分だ。
「すまないが、レミリ。ちょっと貸してくれ。マジできついんだ」
右目の辺りに手を当てて、狂信者の体が揺れる。
(残念だったな、狂信者。さっきまではよかったかもしれないが、嫁であるレミリがそうそう俺のことを……)
その様子を見たレミリが呆気なく答えた。
「……わかった」
「えっ」
ああ、うん。簡単に貸すんだ。
(なんだか、ちょっと傷ついた気がするが……まあ、気のせいだ)
俺は自分の精神を保つために言い聞かせているとレミリが狂信者に何かを渡している。
「……代わりにこれをお願い」
「ああ、なるほど。わかった。任せろ」
レミリから受け取ったものをカバンの中にしまった狂信者は俺の後ろに回り込み、背中に乗る。
男一人分の体重が再び乗りかかるが、バランスを崩すほどではない。ていうか、慣れた。
「おい、何を受け取ったんだ?」
「あ~、あとで話すぜ」
ちっ、なんだかもやもやするなと思っているとレミリが俺の両頬に手を当てた。
「……いってらっしゃい」
「おう、行ってくる」
ちゅっとお互いに唇が当たる音がし、先ほどまであったもやもやは消え去った。
狂信者が何言いたそうに俺の背中を蹴ってくるが、どうでもよかった。
「お~い、狂信者? そろそろ歩かないか?」
「背中硬い……もっと柔らかいのがいい」
「ぶん投げてやろうか」
俺の背中。ドラゴン族の背中は乗り心地抜群だ。仕方なく貸してやっているのに、こいつと来たら……。
と、そんなことを考えていると馬車乗り場にたどり着いた。
「金はかかるけど馬車で行くか」
「お金使いたく……」
「黙れ」
わがままが多すぎる。俺は無視して、王都行きの馬車を探し出し持ち主に確認する。
「すみません。乗せてもらっていいですか?」
「別にいいが……この馬車は王都に行くため冒険者を雇っているから高くつくぞ?」
「それでいいです。いくらですか?」
「1人につき銀貨3枚だ」
銀貨3枚。普通の馬車が銀貨1枚程度だ。約3倍の値段だが、仕方ない。
腰につけている袋を取り出して、銀貨6枚を馬車主に渡す。
「これでいいか?」
「よし、受け取ったぞ。乗りな」
俺たちは馬車へ入るとほかに6人ほどの乗客がいた。
2人分の空間を確保し、座ると狂信者は座ることもきついみたいで、ふらふらと揺れる。
「ほら、膝貸してやるから寝転べ」
「男の膝枕はちょっと」
「投げ捨ててやろうか?」
無理やり、狂信者の頭を膝に持ってきて、寝かせてやった。
(王都に着くまでは治ってほしいな)
じゃないとそれまで俺がずっと世話を見ることになってしまう。
背中に目立つマントを着ているこいつを背負っているため人の視線が気になる。
「このまま歩くかそれとも」
王都までは徒歩で最短4日ほどかかり、クエスト開始日時は6日後のため急いでいく必要はない。
王都行きへの場所を探そうと周りを見るとこっちへ歩いてくる足音を感じ取った。
「……見送りに来た」
足音の正体は俺の嫁だった。つい先日、結婚したばかりのレミリは左手に袋をもっている。
俺たちへの視線がレミリに向けられるのがわかった。こればっかりは誇らしい。
身長差から、どうしてレミリは俺を見上げる形になっている、その上目づかいがかわいいため人の視線を集めるのは仕方
ないといえよう。
「レミリ来たのか」
「……うん」
片手で頭をなでる。レミリの髪は短いが触り心地がよくいつまでも撫でていたい気分に浸らせてくれる。
「……これ、お弁当」
「助かる。10日は家を空けるぞ」
「……それは別にいい。それよりも」
「?」
ゆっくりとレミリは俺から距離をとる。
俺は頭の中で疑問を浮かべた。
レミリは結構寂しがりやだから、家を空けることは嫌がる。俺としても家をできる限り空けたくはないがクエストの都合
上や付き合いなどもありどうしても家になかなか帰れないことが多い。
そういうときのレミリは寂しさを紛わせるためか俺に引っ付いてばかりのだが、今は少し距離をとっている。
「……どうして別の人とイチャイチャしているの?」
「はあ!?」
まさに獲物を狩ろうとする目。奴隷だったころを一瞬思い出させるような鋭い目で睨みつけられる。
俺は俺でまったくもって身に覚えがないため驚きの声をあげて抗議する。
「ちょっと待て!? 一体誰のことだ。身に覚えがないぞ?」
「……背中に乗せておいて、そんなことを言うの?」
「背中?」
言われて背中を見る。俺の背中には意識を失った狂信者が――――。
「いやいやいやいやいや!! こいつは狂信者だ!! 見覚えあるだろう!?」
「…………確かに」
「しかも、こいつは男だ。イチャイチャするわけないだろ」
「……男でも油断はできない」
やばい、目が座っている。このままだと俺か狂信者のどちらかが悲惨な目に合うのは確実だ。
この場合、レミリを落ち着かせる方法、一番の最適解は……。
「ったく、こい!」
「…………!」
狂信者から手を離し、レミリを胸に抱き寄せた。周りがどよめくのがわかる。支えを失った狂信者は地面に転がり落ちる
。
俺はそれらすべてを無視して、レミリを力いっぱい抱きしめる。
「これで満足か?」
「……もっと」
どうやら、満足してくれたみたいだ。俺は要望に応えてさらに力を入れて抱きしめる。
「俺の目の前でイチャイチャするとはいい度胸しているぜ……マジックアーチャー」
ゆらりと後ろから狂信者が立ち上がり、俺の肩を叩いた。
「お、起きていたのか」
「ああ、イチャイチャの波動を感じてな……万全の体調ではないのが残念だぜ」
地面に激突したからではなく、イチャイチャの波動を感じて起きたのがこいつらしいと思う。
「……狂信者。これは私の物」
俺の胸からするりと抜け、狂信者の前に立った。
仲間に対して「私の物」発言はなんだか気恥ずかしいものがあるが悪くない気分だ。
「すまないが、レミリ。ちょっと貸してくれ。マジできついんだ」
右目の辺りに手を当てて、狂信者の体が揺れる。
(残念だったな、狂信者。さっきまではよかったかもしれないが、嫁であるレミリがそうそう俺のことを……)
その様子を見たレミリが呆気なく答えた。
「……わかった」
「えっ」
ああ、うん。簡単に貸すんだ。
(なんだか、ちょっと傷ついた気がするが……まあ、気のせいだ)
俺は自分の精神を保つために言い聞かせているとレミリが狂信者に何かを渡している。
「……代わりにこれをお願い」
「ああ、なるほど。わかった。任せろ」
レミリから受け取ったものをカバンの中にしまった狂信者は俺の後ろに回り込み、背中に乗る。
男一人分の体重が再び乗りかかるが、バランスを崩すほどではない。ていうか、慣れた。
「おい、何を受け取ったんだ?」
「あ~、あとで話すぜ」
ちっ、なんだかもやもやするなと思っているとレミリが俺の両頬に手を当てた。
「……いってらっしゃい」
「おう、行ってくる」
ちゅっとお互いに唇が当たる音がし、先ほどまであったもやもやは消え去った。
狂信者が何言いたそうに俺の背中を蹴ってくるが、どうでもよかった。
「お~い、狂信者? そろそろ歩かないか?」
「背中硬い……もっと柔らかいのがいい」
「ぶん投げてやろうか」
俺の背中。ドラゴン族の背中は乗り心地抜群だ。仕方なく貸してやっているのに、こいつと来たら……。
と、そんなことを考えていると馬車乗り場にたどり着いた。
「金はかかるけど馬車で行くか」
「お金使いたく……」
「黙れ」
わがままが多すぎる。俺は無視して、王都行きの馬車を探し出し持ち主に確認する。
「すみません。乗せてもらっていいですか?」
「別にいいが……この馬車は王都に行くため冒険者を雇っているから高くつくぞ?」
「それでいいです。いくらですか?」
「1人につき銀貨3枚だ」
銀貨3枚。普通の馬車が銀貨1枚程度だ。約3倍の値段だが、仕方ない。
腰につけている袋を取り出して、銀貨6枚を馬車主に渡す。
「これでいいか?」
「よし、受け取ったぞ。乗りな」
俺たちは馬車へ入るとほかに6人ほどの乗客がいた。
2人分の空間を確保し、座ると狂信者は座ることもきついみたいで、ふらふらと揺れる。
「ほら、膝貸してやるから寝転べ」
「男の膝枕はちょっと」
「投げ捨ててやろうか?」
無理やり、狂信者の頭を膝に持ってきて、寝かせてやった。
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