淫魔(サキュバス）に支配された女学園～淫らに喘ぐ学生～

エピローグ

咲宮（さきみや） 雫（しずく） 身長169ｃｍ B108 W59 H89 Eカップ ㉙

　ムルトを封印してから３カ月がたちました。
　ムルトの被害者である学園の生徒たちは全員病院に入院し、一時期学園は廃校寸前となっていました。
　しかし、そこは優紀さんです。あらかじめ手を回しておいてなんとか今日も廃校扱いにはなっていません。
　ただ、通う生徒がおらず傍から見ると廃校ですけど。

「なにさぼっているのよ？」
「……メルト」

　感慨深く、カフェから学園を眺めていると後ろからメルトに声をかけられました。

「ほら、お客さんがいるんだから働きなさい。そろそろ美羽と優衣がパンクするわよ」

　そういいながらも中で分身しているのかと見紛うほどに高速で移動しているメリナに説得力はありません。
　あれから私たちは学園近くのカフェを経営している美羽さんの元に転がり込んで住みついています。
　優紀さんだけが別宅を持っており、そちらに帰っているのですがなぜかメリナはこっちに来ました。

「今から行きますよ」
「早くしてあげてね？　そろそろ優衣がパンクする頃だから」

　カウンターの中では優衣さんと美羽さんがせわしなくドリンクを作ったり、軽食を作ったりといつも通りにひっ迫しています。
　まさか、学園近くのカフェがこんなにも繁盛するとは思わなかったです。
　学園が休校になり、優衣さんを雇いメリナが手伝いという形で仕事をしてくれるのでなんとかまわせてますけど状況が状況です。

「ひ～～、なんで魔物ハンターの私が……」
「つべこべ言ってないで次です！　パンケーキにオムレツが追加です！」
「は、はい！！」

　ここ数カ月で２人の息の合い方はまさに阿吽ともいえるぐらいに成長しています。
　今は入院している詩衣里さんが見たら絶対に嫉妬するでしょう。

「雫さん！　これ、お願いします！」
「はい。わかりました」

　優衣さんに渡された品物をお客様のもとへ届けます。
　この流れもすっかり板についたものです。
　家に引き込まってばかりの私がまさかこういう仕事をこなせるとは……人生とはわからないものですね。
　だけど、今のこの日常が大好きです。