31 / 69
魔物ハンターとサキュバス
音無(おとなし) 汐音(しおね) 身長165cm B98 W60 H87 Dカップ ⑨
しおりを挟むそうして、今に至る。
真の記憶は雫によって封印されて、梢と紗枝ちゃんは涙を流している。
傍から見ているとなんて悲惨な光景なんだろうと思う。
だけど、私は見逃さない。梢の床は自身の愛液で濡らしてあり、紗枝ちゃんだけがこの状況を悲観している。
「こずえ、受け入れて……」
「真ちゃん!」
操られた真が梢に迫る。
その梢の表情は演技をしているけど、口は笑っている。
「あんっ、真ちゃん。やめてぇ」
「こずえ、こずえぇ」
「あんぅ、そこ、もっと奥が――」
2人は見られながらもどんどんとヒートアップしていく。
その姿を見た紗枝ちゃんがようやく疑問に思ったみたいだ。
「こ、梢? あなた、その」
「なに?」
「ひっ!?」
情事の邪魔をされると思ったのか梢はドスの効いた声で紗枝ちゃんを威嚇した。
あまりの状況に紗枝ちゃんの頭は混乱気味になっている。
そこに真は追い打ちをかけた。
「紗枝も……いっしょにしよっ?」
「や、やだ……やだっ!!」
耐えられなくなった紗枝ちゃんは立ち上がってドアに向かって走った。
その時、真の目が怪しくピンク色に光った。
睨まれた紗枝ちゃんの足はだんだんとゆっくりになり、やがて足を止めた。
「紗枝……ご主人様におねだりしないと」
「え、あ、はい……」
真の声に反応する紗枝ちゃんはどこか戸惑いの表情を見せるも雫のもとへ駆け足で向かった。
その一部始終を見て違和感を覚えた。まるで――。
「サキュバスの力ですねぇ」
「やっぱり」
雫の言葉で私の考えが正しいことが分かった。
真は、雫にメスイヌとしての認識を受けたことによって、サキュバスの力を使えるようになったみたいだ。
事実、紗枝ちゃんは逃げ出そうとしたのに足を止めてこちらに向かって歩いてきている。
「あ、あの……」
「はい。どうしましたか?」
紗枝ちゃんは顔を赤らめながら雫に申し出る。
もじもじと足をこすらせて切なそうにしている。
「わ、私を使ってください……」
「どのようにですか?」
「こ、こんな感じに」
紗枝ちゃんは雫の手を握って、自身の胸を触らせた。
どんどん顔が赤くなっていく紗枝ちゃんに強気な姿は残っていない。
その顔に浮かぶのはただ快楽を貪りたいメスの顔だ。
「なるほど、ということはこうしたら」
「あんっ! そうです! そんな感じで」
「汐音。相手をしてあげてくれない?」
ひとしきり胸を揉むと私に急に話題を振ってきた。
雫の目は怪しく光って、私に何かを伝えようとしている。
私は雫の視線を受け入れた。
「いいわよ」
「ちょっと、予定と違っているわ。調べ物をしてくる」
「わかった」
「紗枝ちゃんに催眠術をかけているのでよろしくです」
珍しく、雫が真剣な声で私に話しかけてきた。
私の理解できないところで非常事態が起きていることを察したから、雫とバトンタッチをして紗枝ちゃんの相手をする。
「あれ? ご主人様は?」
紗枝ちゃんがうつろな目できょろきょろと探している。
どうやら、雫の目が光ったのは私ではなく紗枝ちゃんに対してだったらしい。
私は紗枝ちゃんに向かって告げる。
「私がご主人様よ? さぁ、ご奉仕してちょうだい」
「はいぃ。ご主人様。ご奉仕させてもらいます」
さて、私は無事でいられるのかしら?
0
お気に入りに追加
243
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。


スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる