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魔物ハンターとサキュバス
音無(おとなし) 汐音(しおね) 身長165cm B98 W60 H87 Dカップ ⑧
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あの後、紗枝ちゃんは和香に任せて放置してきた。
あの調子ならいい感じに落としておいてくれるだろう。
そんなお気楽な調子で次のターゲットもとい、最後の裏切り者候補のもとへ私の足は向かっていた。
「はぁ、はぁ、真ちゃん」
ガラス張りの部屋で床に座って体を身もだえながら独り言をつぶやいていた。
驚いた。もうすでに梢は発情してオナニーを始めている。
梢は拘束具を抜け出して、右手を胸に、左手を股間に当てて喘いでいる。
足元には何本も空になったローションが落ちているし、ティッシュも塊となって使われた形跡が見られる。
だけど……なんで? まだ私は何もしていなかった。
「梢、ですよね?」
「んっ、あっ、真ちゃん。そんなにしたら……」
聞く耳を持ってくれない。
そもそも私の姿どころかこの場所にすら眼中にないみたいだ。
虚空を見つめて「真ちゃん」と憑りつかれたかのように繰り返している。
「さすがのスタイルね。搾乳プレイとか画面映えしそうじゃない」
「真ちゃん、真ちゃん、真ちゃんんぅ!」
「でも、一切こっちを向いてくれないのは寂しいわね」
どうするべきかを考える。
別にこのまま放置していても問題なさそうに思えるけど、雫の命令がある。
そうやって悩んだときは、原点に立ち直ることにしている。その上で必要かどうかを判断するのが私の考え方だ。
まず原点は、雫の命令で催眠術を使わずに裏切る者を必要としている。梢は裏切ることがあるだろうか?
いや、それはない。あそこまで真のことを思っているのに裏切るなんて考えようが……
「あっ、そっか。梢、真に合わせてあげようか?」
「はいぃ? 真ちゃん?」
「そう、その真ちゃんに会いたくない?」
「あいたいぃ。あいたいようぅ、合わせてぇ」
オナニーで疲れ切ったのか言葉の端々にキレがない。
「じゃ、合わせてあげようか。条件付きで」
「条件んぅ?」
「そう、あなたは……紗枝ちゃんのことを裏切れるかしら?」
私はどういう反応をするのかが見たくて直球に聞いた。
梢はきょとんとした顔を浮かべて、顔を上下に激しく揺らした。
「うん。うん! いいよ! 真ちゃんに会えるなら梢ちゃんなんて裏切るから!!」
「……そ、そう」
あまりの過剰反応に軽く引いた。
だって、私は催眠術を使っていない。つまり、梢は素の状態で仲間を平然と裏切った。
(いや、この状態は精神が崩壊しているのかしら?)
なんにせよ、裏切り者を確保することができた。
この調子なら真の様子を見に行く必要はないだろう。
私は踵を返して雫のもとに駆け足で向かった。
準備は整った。あとは雫に任せよう。
あの調子ならいい感じに落としておいてくれるだろう。
そんなお気楽な調子で次のターゲットもとい、最後の裏切り者候補のもとへ私の足は向かっていた。
「はぁ、はぁ、真ちゃん」
ガラス張りの部屋で床に座って体を身もだえながら独り言をつぶやいていた。
驚いた。もうすでに梢は発情してオナニーを始めている。
梢は拘束具を抜け出して、右手を胸に、左手を股間に当てて喘いでいる。
足元には何本も空になったローションが落ちているし、ティッシュも塊となって使われた形跡が見られる。
だけど……なんで? まだ私は何もしていなかった。
「梢、ですよね?」
「んっ、あっ、真ちゃん。そんなにしたら……」
聞く耳を持ってくれない。
そもそも私の姿どころかこの場所にすら眼中にないみたいだ。
虚空を見つめて「真ちゃん」と憑りつかれたかのように繰り返している。
「さすがのスタイルね。搾乳プレイとか画面映えしそうじゃない」
「真ちゃん、真ちゃん、真ちゃんんぅ!」
「でも、一切こっちを向いてくれないのは寂しいわね」
どうするべきかを考える。
別にこのまま放置していても問題なさそうに思えるけど、雫の命令がある。
そうやって悩んだときは、原点に立ち直ることにしている。その上で必要かどうかを判断するのが私の考え方だ。
まず原点は、雫の命令で催眠術を使わずに裏切る者を必要としている。梢は裏切ることがあるだろうか?
いや、それはない。あそこまで真のことを思っているのに裏切るなんて考えようが……
「あっ、そっか。梢、真に合わせてあげようか?」
「はいぃ? 真ちゃん?」
「そう、その真ちゃんに会いたくない?」
「あいたいぃ。あいたいようぅ、合わせてぇ」
オナニーで疲れ切ったのか言葉の端々にキレがない。
「じゃ、合わせてあげようか。条件付きで」
「条件んぅ?」
「そう、あなたは……紗枝ちゃんのことを裏切れるかしら?」
私はどういう反応をするのかが見たくて直球に聞いた。
梢はきょとんとした顔を浮かべて、顔を上下に激しく揺らした。
「うん。うん! いいよ! 真ちゃんに会えるなら梢ちゃんなんて裏切るから!!」
「……そ、そう」
あまりの過剰反応に軽く引いた。
だって、私は催眠術を使っていない。つまり、梢は素の状態で仲間を平然と裏切った。
(いや、この状態は精神が崩壊しているのかしら?)
なんにせよ、裏切り者を確保することができた。
この調子なら真の様子を見に行く必要はないだろう。
私は踵を返して雫のもとに駆け足で向かった。
準備は整った。あとは雫に任せよう。
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