イスキローテリ・アーチニィ

1-5

　メレオの舌が、ワンコの頭に巻き付いた。
　がっしりと二重に巻かれる。
　力強くワンコの頭を引っ張ると命令を出す。

「わっ！」
「しゃぶれ」
「はぶぅ！？」

　ワンコの口が再び、メレオの男性器にくっつく。
　今度はワンコの意思等、関係なくメレオが気持ちよくなるためにまるでおもちゃを壊すように扱い子供のように激しく動かす。

「んっ！　んんっ！！」
「ああ、いいぞ。ワンコ。気持ちいいぞ」

　ヌジャヌジャッ、ジュブッ、ダン、ジュブブッ、ダンダン
　卑猥な音が鳴り響く。
　目端に涙を浮かべ、吐き気を催しながらもワンコは抵抗しなかった。
　その理由はただ一つだった。

（やっと、私を見てくれている）

　ワンコはメレオに奉仕しながらもどことなく乗り気ではないことに気付いていた。
　それは一度拒絶した自分自身が悪いのだと思い込もうとしていたが、耐えきれなかった。
　発情してしまった体はもうメレオ以外に慰めてくれるオスはいない。
　自分第一なメレオのことをワンコは愛している。
　だからこそ、おもちゃのように乱暴に扱われていることすら、喜びを感じていた。


　
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