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第1章 Welcome to abyss
第20話 王の盾と王の剣
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【王都グランドリオン 地下】
アダンルエム一向は、ドドンゴの案内で地下トンネルにやってきた。
「思っていたよりもかなり広いな」
「しかし暗いし、住むには俺たち死人はいいけど、生きてる仲間にはキツイだろ」
一向はみんなが生活ができるように必要な物集めをすることにした。地下トンネルを進んでいけば王都の外まで繋がっている。外に向かって歩いて行くと、アダンや死人達は体が重くなる。
「…どうやらモンスター化した俺達は王都から離れられないらしいな」
奈落の元凶であるルエムはアダンの体にいるが、奈落化はその土地に制限される。奈落のモンスターは外に出ることはできても、奈落化した街のモンスターはその街から出ることはできない。しかし、この先アダンとルエムが更なる力を身につければ奈落化の範囲を広くすることはできるかもしれない。
「なら、物の調達は俺たちに任せてくれ!飛ぶことはできないから時間はかかると思うがな」
ドドンゴなど、人間のメンバーはここから1番近い村を目指して歩き出した。
「俺たちは部屋でも作るか」
「地下帝国をつくっちまおう!」
彼らはこの状況を楽しんでいた。抑圧された毎日と、何もなくても自由な日々、どちらが幸せなのかは言うまでもない。
《数日後》
王都の地下ではアダンルエムのアジトが着々と整いつつあった。
調達に出たもの達も近隣の村を往復し、たくさんの生活必需品を運んできた。また、アダンとクレアが敵を引きつけ、死人剣士達が郊外の家などから道具を持ち運び、かなり暮らしやすい環境になってきている。
「魔王の根城にしちゃ寂しいか?」
「いや、みんなで作った俺たちの居城だ。誇らしいし、大満足だよオスカー」
「優しいな魔王様は。僕は魔王様に本当の王様になってほしいよ…ねぇ、僕もモンスターにしてよ!」
そういうのはアダンルエム最年少の少年、トームだ。王の横暴に反対を示していた両親を目の前で騎士に殺され、王国をかなり強く恨んでいる。
〈このお兄ちゃんの覚悟と強い憎しみ、きっと自我を残したままでもかなり強いモンスターになるよ〉
「トーム…力が欲しいか?」
「うん、父さんと母さんを殺したアイツらをぶっ殺せるくらいに」
ルエムが強く濃い瘴気をトームに浴びせる。トームは目を瞑り、瘴気を受け入れる。想いの強さと憎しみの深さは、彼にアダンやクレアと同等ほどの力を与えた。
【王都グランドリオン 城】
オーデインは四天王を呼びつけていた。
「お前ら、いつになったら反逆者共を捕えるんだ?」
「申し訳ありません、リーダー格のモンスターとは度々戦闘を行っておりますが、その根城を掴むに至っておりません」
報告をしたヴァンスをオーデインは杖で殴る。
「何のための四天王だ貴様らは!言い訳せずにやる気出してさっさと倒さんかい馬鹿者!!」
その後、四天王は2人1組で捜索に向かう。
「何であんな奴に罵詈雑言浴びせられながら、危険な目に会わなきゃなんねえんだ」
不満を露わにするのは王の盾の二つ名を持つガンドロフだ。
「仕方ないさ、俺たちは国王の騎士なのだから
」
「理由になってねぇよ」
ヴァンスとガンドロフの2人が話しながら郊外を捜索していると、アダンと遭遇する。
「見つけたぞ自称魔王。今日は是が非でも貴様の首を持ち帰る」
ガンドロフを見たルエムがアダンに話しかける。
〈あの怖そうなおじさん、王国のことをよく思ってないみたいだよ〉
「そうか…いいことを教えてくれてありがとう、ルエム」
ヴァンスがアダンに切り掛かる、しかしモンスターとして体が馴染んできたアダンはその斬撃に反応できるようになっていた。左手に持つ剣でヴァンスの斬撃をいなし、右手でヴァンスを殴りつける。紫炎を纏う拳の殴打は単純な強さに加え、闇と炎の2つの大きな属性ダメージを持つ。ヴァンスは殴り飛ばされ、致命傷を受けた。
「ぐ…くそ…」
ヴァンスは立とうとするが、膝をついた状態から立ち上がれない。身動きの取れないヴァンスにルエムは光線を放つ。体の中心部を消されたヴァンスは即死だった。
「ヴァンスが…やられた!?」
「おい」
アダンはガンドロフに話しかける。
「なぜあんな国王のために働く?何故俺たちと戦っている?」
「知らねえよ、だがいま理由ができた。ヴァンスの仇だ」
ルエムは瘴気をヴァンスに浴びせる。するとヴァンスはモンスターとして蘇った。
「俺は…モンスターにされたのか?」
「ヴァンス!」
ヴァンスは人間の姿に近いが、無くなっていた体の中心部は骨だけでつながり、剥き出しになっている。ヴァンスはアダンを睨みつける。
「俺を手下にするつもりか?悪いが自我がある、また貴様と戦えるぞ!」
「自我を残して生き返らせたんだよ、なぜお前は俺達と戦う?あの王に支えてどうする?」
ガンドロフが話に割って入る。
「おいヴァンス、悪いが俺はコイツらに付くわ。コイツの言う通りだろ、あんな王に支えて誰が幸せになる」
「!?貴様…正気か!」
「お前こそ正気かよ」
ガンドロフはアダンに近寄る。
「お前の仲間になりたい。俺もモンスターになんのか?」
「いや、俺は死んでしまった人を生き返らせるときか、希望する人だけモンスターにしている。俺たちアダンルエムは半分近くが人間だ」
「そうなのか、じゃあ死んだ時に頼むわ」
アダンと去って行くガンドロフの背中にヴァンスは叫ぶ。
「戻ってこい!ガンドロフ!目を覚ませ!」
その後、ヴァンスは報告に城に戻る。するとオーデインは言い放つ。
「で…出ていけ化け物!」
「王様、私です!ヴァンスです!こんな姿でも自我はあります!」
「うるさい、気持ち悪いから出ていけ!2度と視界に入るな!おい、お前ら!このモンスターを殺れ!」
ソフィアともう1人の四天王、オリアナが武器を構える。
「おいおい、お前ら…冗談だろ?」
ソフィアが槍でヴァンスを突く。ヴァンスは躱しながら、彼女が本気だと悟る。オリアナは気配もなくヴァンスの背後を取っていた。
「死ね、化け物」
「嘘だろオリアナ」
背後から毒蛇の牙刀で深く切り付けられながらもヴァンスは痛みに耐えながら逃げる。全力で走り、何とか逃げ切った。無我夢中で駆け抜けてやってきたのは先程アダンとあった場所。そこであったのは1人の少年。
「見ない顔ですが、モンスターですよね?あなたもアダンルエムの方ですか?」
少年には牙があり、体は灰色で腕と足は鍛え抜かれた大人のように太い。
「君は?君もモンスターにされたのか?」
「魔王様に頼んでモンスターにしてもらったんだよ、僕の両親を殺した騎士どもに仕返しするためにね。僕は、僕に力をくれた優しい魔王様が大好きなんだ」
ヴァンスの中で何かが揺れる。
「そうか、じゃあな坊や」
「バイバーイ」
ヴァンスは1人、物思いに耽る。
「俺は何のために戦ってるんだ?誰のために戦ってるんだ?」
後日、王国騎士団と革命軍アダンルエムは生死を分つ大戦争を巻き起こすことになる…
【奈落 深層】
「地上から我ら六大将に匹敵するほどの魔物の強さを感じる…妬ましい」
奈落六大将・妬みのジェラシアは奈落を出て、王都に向かっていた。
※妬みのジェラシア
アダンルエム一向は、ドドンゴの案内で地下トンネルにやってきた。
「思っていたよりもかなり広いな」
「しかし暗いし、住むには俺たち死人はいいけど、生きてる仲間にはキツイだろ」
一向はみんなが生活ができるように必要な物集めをすることにした。地下トンネルを進んでいけば王都の外まで繋がっている。外に向かって歩いて行くと、アダンや死人達は体が重くなる。
「…どうやらモンスター化した俺達は王都から離れられないらしいな」
奈落の元凶であるルエムはアダンの体にいるが、奈落化はその土地に制限される。奈落のモンスターは外に出ることはできても、奈落化した街のモンスターはその街から出ることはできない。しかし、この先アダンとルエムが更なる力を身につければ奈落化の範囲を広くすることはできるかもしれない。
「なら、物の調達は俺たちに任せてくれ!飛ぶことはできないから時間はかかると思うがな」
ドドンゴなど、人間のメンバーはここから1番近い村を目指して歩き出した。
「俺たちは部屋でも作るか」
「地下帝国をつくっちまおう!」
彼らはこの状況を楽しんでいた。抑圧された毎日と、何もなくても自由な日々、どちらが幸せなのかは言うまでもない。
《数日後》
王都の地下ではアダンルエムのアジトが着々と整いつつあった。
調達に出たもの達も近隣の村を往復し、たくさんの生活必需品を運んできた。また、アダンとクレアが敵を引きつけ、死人剣士達が郊外の家などから道具を持ち運び、かなり暮らしやすい環境になってきている。
「魔王の根城にしちゃ寂しいか?」
「いや、みんなで作った俺たちの居城だ。誇らしいし、大満足だよオスカー」
「優しいな魔王様は。僕は魔王様に本当の王様になってほしいよ…ねぇ、僕もモンスターにしてよ!」
そういうのはアダンルエム最年少の少年、トームだ。王の横暴に反対を示していた両親を目の前で騎士に殺され、王国をかなり強く恨んでいる。
〈このお兄ちゃんの覚悟と強い憎しみ、きっと自我を残したままでもかなり強いモンスターになるよ〉
「トーム…力が欲しいか?」
「うん、父さんと母さんを殺したアイツらをぶっ殺せるくらいに」
ルエムが強く濃い瘴気をトームに浴びせる。トームは目を瞑り、瘴気を受け入れる。想いの強さと憎しみの深さは、彼にアダンやクレアと同等ほどの力を与えた。
【王都グランドリオン 城】
オーデインは四天王を呼びつけていた。
「お前ら、いつになったら反逆者共を捕えるんだ?」
「申し訳ありません、リーダー格のモンスターとは度々戦闘を行っておりますが、その根城を掴むに至っておりません」
報告をしたヴァンスをオーデインは杖で殴る。
「何のための四天王だ貴様らは!言い訳せずにやる気出してさっさと倒さんかい馬鹿者!!」
その後、四天王は2人1組で捜索に向かう。
「何であんな奴に罵詈雑言浴びせられながら、危険な目に会わなきゃなんねえんだ」
不満を露わにするのは王の盾の二つ名を持つガンドロフだ。
「仕方ないさ、俺たちは国王の騎士なのだから
」
「理由になってねぇよ」
ヴァンスとガンドロフの2人が話しながら郊外を捜索していると、アダンと遭遇する。
「見つけたぞ自称魔王。今日は是が非でも貴様の首を持ち帰る」
ガンドロフを見たルエムがアダンに話しかける。
〈あの怖そうなおじさん、王国のことをよく思ってないみたいだよ〉
「そうか…いいことを教えてくれてありがとう、ルエム」
ヴァンスがアダンに切り掛かる、しかしモンスターとして体が馴染んできたアダンはその斬撃に反応できるようになっていた。左手に持つ剣でヴァンスの斬撃をいなし、右手でヴァンスを殴りつける。紫炎を纏う拳の殴打は単純な強さに加え、闇と炎の2つの大きな属性ダメージを持つ。ヴァンスは殴り飛ばされ、致命傷を受けた。
「ぐ…くそ…」
ヴァンスは立とうとするが、膝をついた状態から立ち上がれない。身動きの取れないヴァンスにルエムは光線を放つ。体の中心部を消されたヴァンスは即死だった。
「ヴァンスが…やられた!?」
「おい」
アダンはガンドロフに話しかける。
「なぜあんな国王のために働く?何故俺たちと戦っている?」
「知らねえよ、だがいま理由ができた。ヴァンスの仇だ」
ルエムは瘴気をヴァンスに浴びせる。するとヴァンスはモンスターとして蘇った。
「俺は…モンスターにされたのか?」
「ヴァンス!」
ヴァンスは人間の姿に近いが、無くなっていた体の中心部は骨だけでつながり、剥き出しになっている。ヴァンスはアダンを睨みつける。
「俺を手下にするつもりか?悪いが自我がある、また貴様と戦えるぞ!」
「自我を残して生き返らせたんだよ、なぜお前は俺達と戦う?あの王に支えてどうする?」
ガンドロフが話に割って入る。
「おいヴァンス、悪いが俺はコイツらに付くわ。コイツの言う通りだろ、あんな王に支えて誰が幸せになる」
「!?貴様…正気か!」
「お前こそ正気かよ」
ガンドロフはアダンに近寄る。
「お前の仲間になりたい。俺もモンスターになんのか?」
「いや、俺は死んでしまった人を生き返らせるときか、希望する人だけモンスターにしている。俺たちアダンルエムは半分近くが人間だ」
「そうなのか、じゃあ死んだ時に頼むわ」
アダンと去って行くガンドロフの背中にヴァンスは叫ぶ。
「戻ってこい!ガンドロフ!目を覚ませ!」
その後、ヴァンスは報告に城に戻る。するとオーデインは言い放つ。
「で…出ていけ化け物!」
「王様、私です!ヴァンスです!こんな姿でも自我はあります!」
「うるさい、気持ち悪いから出ていけ!2度と視界に入るな!おい、お前ら!このモンスターを殺れ!」
ソフィアともう1人の四天王、オリアナが武器を構える。
「おいおい、お前ら…冗談だろ?」
ソフィアが槍でヴァンスを突く。ヴァンスは躱しながら、彼女が本気だと悟る。オリアナは気配もなくヴァンスの背後を取っていた。
「死ね、化け物」
「嘘だろオリアナ」
背後から毒蛇の牙刀で深く切り付けられながらもヴァンスは痛みに耐えながら逃げる。全力で走り、何とか逃げ切った。無我夢中で駆け抜けてやってきたのは先程アダンとあった場所。そこであったのは1人の少年。
「見ない顔ですが、モンスターですよね?あなたもアダンルエムの方ですか?」
少年には牙があり、体は灰色で腕と足は鍛え抜かれた大人のように太い。
「君は?君もモンスターにされたのか?」
「魔王様に頼んでモンスターにしてもらったんだよ、僕の両親を殺した騎士どもに仕返しするためにね。僕は、僕に力をくれた優しい魔王様が大好きなんだ」
ヴァンスの中で何かが揺れる。
「そうか、じゃあな坊や」
「バイバーイ」
ヴァンスは1人、物思いに耽る。
「俺は何のために戦ってるんだ?誰のために戦ってるんだ?」
後日、王国騎士団と革命軍アダンルエムは生死を分つ大戦争を巻き起こすことになる…
【奈落 深層】
「地上から我ら六大将に匹敵するほどの魔物の強さを感じる…妬ましい」
奈落六大将・妬みのジェラシアは奈落を出て、王都に向かっていた。
※妬みのジェラシア
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第3章は4月3日から、平日AM6:00に更新!ご愛読ありがとうございます(^^) これからも誠心誠意、全身全霊で執筆を続けていきます!
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