19 / 133
番外編1
電子版特別SS・エスティの芋掘り?
しおりを挟む
電子版用ssとして書きましたが、発売時期がずれてしまったのでこちらで公開します。
今日は見事な五月晴れだ。
五月といえば、鯉のぼり? 五月人形? ちまき? 柏餅?
いやいや農家にとっての五月は、新じゃがの季節。
え?もちろん、他の作物だってあるよ?
タケノコが生えてくるのだって五月だしね。
でも、イヌ科は基本的にイモ系大好きなんだよね。
じゃが芋の本格的な収穫は梅雨の前か後で、もうちょっと先になるんだけれど。農家は自分たちが食べる分だけ少しずつフライングして掘り始める。三月に植えたじゃが芋の葉っぱの下には、もうちゃんと小さな芋が出来ているし、この時期のみずみずしい皮の薄い小さな芋も、旬の味って感じがしてオイラは好きだ。
特に掘りたては甘くてとても美味しい。
ちなみにこの時期に掘った芋は傷みやすいから、ほとんど流通することはない。
農家の醍醐味ってやつだ。
オイラは農家じゃないけれど、芋植えにも芋掘りにも駆り出されるんだもの、農家の贅沢を味わったって罰は当たらないと思う。
「ほぉ、一面の緑じゃな。『ぽてと』はどこにあるのじゃ?」
例のごとく付いて来たエスティが、腰に手を当てて畑を見回した。
「ここにあるのは、フライドポテトじゃなくて、その原料のじゃが芋だよ。女王さんが好きな、フライドポテトにポテトチップス、肉じゃがにシチュー、じゃが芋を使った料理は多いよ。はりきって収穫してくださいな」
テリテおばさんに言われて、腕まくりをして張り切るエスティとは対照的に、背後でラムダさんがゴンゴンと柵に頭をぶつけている。
「女王竜が……芋掘り? 私の陛下が畑仕事……」
そんなラムダさんを歯牙にもかけず、何故か農業にも詳しいセバスチャンさんがエスティに注意している。
「お嬢様、じゃが芋というのはどんな小さな芋でも、畑に残せば芽が出て面倒です。もれなく回収してください。
この場所には、後でさつま芋を植えるそうですから」
「芽が出る?
芋というのは種じゃったのか?」
「いえ、種とは別物で……種というのは、両親二人の血を継いでおりますが、芋というのは芽を出して増えるものの、片親の血だけしか引いておらぬのです」
「単性生殖か。
我と同じじゃの」
「さすがお嬢さま、理解がお早い。
ただし女王竜とは異なり、単性生殖で増える植物というのは伝染病に弱いのです。全てが同じ個体なわけですから、同じ弱点を持つわけですな。
ここより遥か北西にある人の国では、その昔、主食にしていたじゃが芋に伝染病が流行り、ほぼ全滅して、人口の半数が餓死したほどだと聞き及んでおります」
「なんと。
芋で増えられるなら花や種などいらぬではないかと思うたが、意味があるものなのじゃな」
顎に手を当てて、淡い紫色のじゃが芋の花を見つめるエスティの後ろで、ラムダさんが『女王竜と芋が同じ……芋と……』とか言いながら撃沈している。
「ほらほら、話してないで手を動かしておくんなさいよ」
「任せておけ」
テリテおばさんの言葉に、勢い込んで畑を掘り返そうとしたエスティが、ふと土の上に転がった、てらてらと緑色に変色したじゃが芋へ目をとめた。
一週間ほど前に、どれくらい大きくなったかと試し掘りしたときの拾い忘れだ。
「おお、なるほどの。確かに見たことがある気がするのぉ。
これが『ポテト』になるのか」
そのまま拾って、ひょいパクッ、と口に放り込んだエスティに、その場にいた全員が目を丸くして慌てる。
「吐いてっ、エスティ、吐き出して!」
「緑色になったじゃが芋は毒なんだよ、女王さんっ」
「陛下ともあろう方が、地面に落ちているものを食べるなんてっ」
一人だけなんだか毛色が違う気がするけれど、必死に取りすがるオイラたちを尻目に、エスティは小首をかしげる。
「ジャリジャリしておるぞ。ほんにこれが、あの『ぽてと』になるのかや?」
「生で食べたら米だってジャリジャリだよ!
それよりペッして!」
「そう慌てるでない、ノア。
我に人間にとっての毒なぞ効くわけがなかろう」
その言葉に、ほっと息を吐いたオイラたちは顔を見合わせる。
「良かった。
そうか、エスティ、竜だもんね」
「それじゃあ女王さんなら、フグの踊り食いだって出来ちまうかもしれないね」
ふともらしたテリテおばさんの言葉に、エスティが耳聡く反応した。
「なんじゃ、フグというのは?」
「毒のある魚だよ。毒に当たっても食べたいって言われるくらい美味しいらしいけど」
高いからオイラは食べたことはないんだよね、と続ける前に、エスティが叫んだ。
「食べたい! 食べたいぞ、我は!」
「いや、フグを捌くには特別な調理免許が必要で、さすがのマリル兄ちゃんも無理だから」
断ろうとしたオイラに、エスティが満面の笑みを向ける。
「我は、食べたいと申したのじゃ」
毒のあるフグが普通に流通しているわけはなく、オイラは結局、マツ翁を拝み倒してツテをたどってもらい、何とかフグを入手するはめになった。
専門の料理人さんまで用意してもらったのに、ぱくりと踊り食いしてみせたエスティの感想は、ピリリとして旨いのぉ、今度は風呂桶一杯食べたい、頼むぞ、というものだった。
ごめん、マツ翁。
見た目のごつさに似合わず、ただでさえ苦労性で胃が弱いのに、また胃が痛くなるお願いを聞いてもらう羽目になっちゃった……
とか思ったけれど、さすがのマツ翁でも風呂桶一杯分の毒魚を用意するのは不可能で、ジェルおじさんのところまで話がいく大事になってしまった。
もうこの際、竜に毒物が効くのかどうかの臨床実験だと思えば安いもんだ、とのやけくそっぽいジェルおじさんの言葉で、国家予算に臨時補正まで組み込んで、フグ漁の船団が組まれることになった。
風呂桶いっぱいどころか船でおかわりできるほどのフグを供えられたエスティはご機嫌で、『今の国王は名君じゃな』とかリップサービスをかましていた。
「ふむ、毒がある魚というのは旨いのぉ」
と、すっかり毒魚にハマったエスティ。
酒とはまた違った酩酊感が癖になる――って、それ、多少なりとも毒が効いてるんじゃないの?
竜を毒で倒そう、とかいう人が出ないとも限らないから、言わないけど。
「オニオコゼにイソギンチャク、ヒョウモンダコにアンボイナ、海の生き物には毒があるものが多いの。
美味美味」
ご機嫌で各種毒魚をつまんでいるエスティに、ふと、前にルル婆に聞いたことを思い出した。
「そういえばさ、生物最強の毒をもってるのって、クラゲなんだってよ。
キロネックスっていう。
人を死に至らせるまで、確かアンボイナは最短二時間、ヒョウモンダコは最短一時間で」
「ふむ、その毒クラゲは?」
「一分」
「……。
食べたい! 食べてみたいぞ、我は!」
あちゃー。
この流れなら、そう言うよね、そうだよね。
やらかした、という顔をしながら振り返ると、今まで呆れた顔でエスティの食いっぷりを眺めていたジェルおじさんが全力で首を横にブンブン振っていた。
「フグやオニオコゼは捕獲する人間に毒で攻撃することはないと聞いているが、クラゲは違う。
絶対に漁師に人死にが出る。
無理だ」
「ふむ、根性がないのぉ」
「ジェルおじさんは王様なんだから、非力な国民に理不尽な災難を負わせるわけにはいかないんだよ。
エスティだって、何か食べたいものがあるからって部下に命懸けで獲って来い、とは言わないでしょ?」
オイラの言葉に、エスティはコテンと可愛らしく小首を傾げた。
うん、これ、言っちゃうタイプなんだろうな、きっと。
普段のラムダさんたちの苦労がしのばれる。
「ははは、そうじゃ、人が当てにならぬのなら仕方がない。
水竜女王に頼んでみるとするかのぉ」
話題を逸らすように、ぽん、と膝を叩きながらエスティがそう言うと、ごぉっと突風が巻き起こった。
人型のまま空へと飛び立ったエスティは、『無限の荒野』の上空まで行くとくるりと宙返り、竜形態に変わると北の方角へ向かって物凄い速さで飛んで行った。
「よいしょ、と」
エスティが吹き飛ばし、倒していったなんだかんだを元に戻していると、呆然と北の空を見ていたジェルおじさんに声をかけられた。
「なんだ、その。
火竜女王ってのは、いつもああなのか?」
「うん、まあ、通常運転だよね」
「あんなのと友だち付き合いしてんのか。
すげぇな、ノア」
うーん、エスティが吹き飛ばしていった納屋の屋根は、オイラ一人で直すのは、ちょーっと厳しいかな?
セバスチャンさんとか手伝ってくれないかなー。
後日、毒クラゲ・キロネックスの感想をエスティに聞いた。
「生物最強という割に、さほど毒を感じなかったぞ。
水竜は普通に食すと言うておったしな」
とのことだった。
あー、キロネックスの天敵って、確かウミガメだもんね。最強の毒も、ウミガメ系には効かないわけだ。
口に出すと絶対怒られるので、オイラは心の中だけでそうつぶやいた。
参考・ゆるゆる危険生物図鑑(学研)
後書き
一巻五月発売用に書いた電子版特典SSですが、緊急事態宣言を受けて発売延期になったために没になりました。その原稿に加筆したものです。
結局、一巻電子版SSは季節関係ない「ノアの名前の由来」になりました。
一巻の発売は六月三日だそうです。
今日は見事な五月晴れだ。
五月といえば、鯉のぼり? 五月人形? ちまき? 柏餅?
いやいや農家にとっての五月は、新じゃがの季節。
え?もちろん、他の作物だってあるよ?
タケノコが生えてくるのだって五月だしね。
でも、イヌ科は基本的にイモ系大好きなんだよね。
じゃが芋の本格的な収穫は梅雨の前か後で、もうちょっと先になるんだけれど。農家は自分たちが食べる分だけ少しずつフライングして掘り始める。三月に植えたじゃが芋の葉っぱの下には、もうちゃんと小さな芋が出来ているし、この時期のみずみずしい皮の薄い小さな芋も、旬の味って感じがしてオイラは好きだ。
特に掘りたては甘くてとても美味しい。
ちなみにこの時期に掘った芋は傷みやすいから、ほとんど流通することはない。
農家の醍醐味ってやつだ。
オイラは農家じゃないけれど、芋植えにも芋掘りにも駆り出されるんだもの、農家の贅沢を味わったって罰は当たらないと思う。
「ほぉ、一面の緑じゃな。『ぽてと』はどこにあるのじゃ?」
例のごとく付いて来たエスティが、腰に手を当てて畑を見回した。
「ここにあるのは、フライドポテトじゃなくて、その原料のじゃが芋だよ。女王さんが好きな、フライドポテトにポテトチップス、肉じゃがにシチュー、じゃが芋を使った料理は多いよ。はりきって収穫してくださいな」
テリテおばさんに言われて、腕まくりをして張り切るエスティとは対照的に、背後でラムダさんがゴンゴンと柵に頭をぶつけている。
「女王竜が……芋掘り? 私の陛下が畑仕事……」
そんなラムダさんを歯牙にもかけず、何故か農業にも詳しいセバスチャンさんがエスティに注意している。
「お嬢様、じゃが芋というのはどんな小さな芋でも、畑に残せば芽が出て面倒です。もれなく回収してください。
この場所には、後でさつま芋を植えるそうですから」
「芽が出る?
芋というのは種じゃったのか?」
「いえ、種とは別物で……種というのは、両親二人の血を継いでおりますが、芋というのは芽を出して増えるものの、片親の血だけしか引いておらぬのです」
「単性生殖か。
我と同じじゃの」
「さすがお嬢さま、理解がお早い。
ただし女王竜とは異なり、単性生殖で増える植物というのは伝染病に弱いのです。全てが同じ個体なわけですから、同じ弱点を持つわけですな。
ここより遥か北西にある人の国では、その昔、主食にしていたじゃが芋に伝染病が流行り、ほぼ全滅して、人口の半数が餓死したほどだと聞き及んでおります」
「なんと。
芋で増えられるなら花や種などいらぬではないかと思うたが、意味があるものなのじゃな」
顎に手を当てて、淡い紫色のじゃが芋の花を見つめるエスティの後ろで、ラムダさんが『女王竜と芋が同じ……芋と……』とか言いながら撃沈している。
「ほらほら、話してないで手を動かしておくんなさいよ」
「任せておけ」
テリテおばさんの言葉に、勢い込んで畑を掘り返そうとしたエスティが、ふと土の上に転がった、てらてらと緑色に変色したじゃが芋へ目をとめた。
一週間ほど前に、どれくらい大きくなったかと試し掘りしたときの拾い忘れだ。
「おお、なるほどの。確かに見たことがある気がするのぉ。
これが『ポテト』になるのか」
そのまま拾って、ひょいパクッ、と口に放り込んだエスティに、その場にいた全員が目を丸くして慌てる。
「吐いてっ、エスティ、吐き出して!」
「緑色になったじゃが芋は毒なんだよ、女王さんっ」
「陛下ともあろう方が、地面に落ちているものを食べるなんてっ」
一人だけなんだか毛色が違う気がするけれど、必死に取りすがるオイラたちを尻目に、エスティは小首をかしげる。
「ジャリジャリしておるぞ。ほんにこれが、あの『ぽてと』になるのかや?」
「生で食べたら米だってジャリジャリだよ!
それよりペッして!」
「そう慌てるでない、ノア。
我に人間にとっての毒なぞ効くわけがなかろう」
その言葉に、ほっと息を吐いたオイラたちは顔を見合わせる。
「良かった。
そうか、エスティ、竜だもんね」
「それじゃあ女王さんなら、フグの踊り食いだって出来ちまうかもしれないね」
ふともらしたテリテおばさんの言葉に、エスティが耳聡く反応した。
「なんじゃ、フグというのは?」
「毒のある魚だよ。毒に当たっても食べたいって言われるくらい美味しいらしいけど」
高いからオイラは食べたことはないんだよね、と続ける前に、エスティが叫んだ。
「食べたい! 食べたいぞ、我は!」
「いや、フグを捌くには特別な調理免許が必要で、さすがのマリル兄ちゃんも無理だから」
断ろうとしたオイラに、エスティが満面の笑みを向ける。
「我は、食べたいと申したのじゃ」
毒のあるフグが普通に流通しているわけはなく、オイラは結局、マツ翁を拝み倒してツテをたどってもらい、何とかフグを入手するはめになった。
専門の料理人さんまで用意してもらったのに、ぱくりと踊り食いしてみせたエスティの感想は、ピリリとして旨いのぉ、今度は風呂桶一杯食べたい、頼むぞ、というものだった。
ごめん、マツ翁。
見た目のごつさに似合わず、ただでさえ苦労性で胃が弱いのに、また胃が痛くなるお願いを聞いてもらう羽目になっちゃった……
とか思ったけれど、さすがのマツ翁でも風呂桶一杯分の毒魚を用意するのは不可能で、ジェルおじさんのところまで話がいく大事になってしまった。
もうこの際、竜に毒物が効くのかどうかの臨床実験だと思えば安いもんだ、とのやけくそっぽいジェルおじさんの言葉で、国家予算に臨時補正まで組み込んで、フグ漁の船団が組まれることになった。
風呂桶いっぱいどころか船でおかわりできるほどのフグを供えられたエスティはご機嫌で、『今の国王は名君じゃな』とかリップサービスをかましていた。
「ふむ、毒がある魚というのは旨いのぉ」
と、すっかり毒魚にハマったエスティ。
酒とはまた違った酩酊感が癖になる――って、それ、多少なりとも毒が効いてるんじゃないの?
竜を毒で倒そう、とかいう人が出ないとも限らないから、言わないけど。
「オニオコゼにイソギンチャク、ヒョウモンダコにアンボイナ、海の生き物には毒があるものが多いの。
美味美味」
ご機嫌で各種毒魚をつまんでいるエスティに、ふと、前にルル婆に聞いたことを思い出した。
「そういえばさ、生物最強の毒をもってるのって、クラゲなんだってよ。
キロネックスっていう。
人を死に至らせるまで、確かアンボイナは最短二時間、ヒョウモンダコは最短一時間で」
「ふむ、その毒クラゲは?」
「一分」
「……。
食べたい! 食べてみたいぞ、我は!」
あちゃー。
この流れなら、そう言うよね、そうだよね。
やらかした、という顔をしながら振り返ると、今まで呆れた顔でエスティの食いっぷりを眺めていたジェルおじさんが全力で首を横にブンブン振っていた。
「フグやオニオコゼは捕獲する人間に毒で攻撃することはないと聞いているが、クラゲは違う。
絶対に漁師に人死にが出る。
無理だ」
「ふむ、根性がないのぉ」
「ジェルおじさんは王様なんだから、非力な国民に理不尽な災難を負わせるわけにはいかないんだよ。
エスティだって、何か食べたいものがあるからって部下に命懸けで獲って来い、とは言わないでしょ?」
オイラの言葉に、エスティはコテンと可愛らしく小首を傾げた。
うん、これ、言っちゃうタイプなんだろうな、きっと。
普段のラムダさんたちの苦労がしのばれる。
「ははは、そうじゃ、人が当てにならぬのなら仕方がない。
水竜女王に頼んでみるとするかのぉ」
話題を逸らすように、ぽん、と膝を叩きながらエスティがそう言うと、ごぉっと突風が巻き起こった。
人型のまま空へと飛び立ったエスティは、『無限の荒野』の上空まで行くとくるりと宙返り、竜形態に変わると北の方角へ向かって物凄い速さで飛んで行った。
「よいしょ、と」
エスティが吹き飛ばし、倒していったなんだかんだを元に戻していると、呆然と北の空を見ていたジェルおじさんに声をかけられた。
「なんだ、その。
火竜女王ってのは、いつもああなのか?」
「うん、まあ、通常運転だよね」
「あんなのと友だち付き合いしてんのか。
すげぇな、ノア」
うーん、エスティが吹き飛ばしていった納屋の屋根は、オイラ一人で直すのは、ちょーっと厳しいかな?
セバスチャンさんとか手伝ってくれないかなー。
後日、毒クラゲ・キロネックスの感想をエスティに聞いた。
「生物最強という割に、さほど毒を感じなかったぞ。
水竜は普通に食すと言うておったしな」
とのことだった。
あー、キロネックスの天敵って、確かウミガメだもんね。最強の毒も、ウミガメ系には効かないわけだ。
口に出すと絶対怒られるので、オイラは心の中だけでそうつぶやいた。
参考・ゆるゆる危険生物図鑑(学研)
後書き
一巻五月発売用に書いた電子版特典SSですが、緊急事態宣言を受けて発売延期になったために没になりました。その原稿に加筆したものです。
結局、一巻電子版SSは季節関係ない「ノアの名前の由来」になりました。
一巻の発売は六月三日だそうです。
11
お気に入りに追加
15,276
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18


夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉
陣ノ内猫子
ファンタジー
神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。
お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。
チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO!
ーーーーーーーーー
これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。
ご都合主義、あるかもしれません。
一話一話が短いです。
週一回を目標に投稿したと思います。
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。
誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。
感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。