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番外編
鍛冶見習い番外編・母ちゃんが死んだ日(ノア六歳)
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前回のあらすじ・ダンジョンにイヒ神も連れていくことになった。
母ちゃんが死んだ日。
「父ちゃんを、お願いね、ノア」
そう言う母ちゃんに、オイラは約束した。
大丈夫、母ちゃんがいなくても、オイラ、頑張るから。
死ぬというのがどういうことなのか、その時のオイラには、まだよく分かっていなかった。
大丈夫。
母ちゃんがいなくても、オイラ、一人でお風呂に入れるよ。
……お風呂を沸かしてくれる?って父ちゃんに言ってくれる母ちゃんはいなかった。
父ちゃんは、ずっと、お酒を飲んで泣いている。
しょうがないから、水で顔と髪の毛を洗った。
大丈夫。
体を洗うぬか袋の中のぬかを詰め替えるのも、ちゃんと出来るよ。
……ぬかを入れておく箱の中のぬかは、段々減っていって、ちっとも増えない。
そうか、母ちゃんがいつも、ぬかを足しておいてくれてたんだ。
大丈夫。
洗濯だって、母ちゃんの手伝いをしたことあるから。
ゴシゴシこすって、足で踏んで。
……おかしいな、なんで泡が立たないんだろう。
ちゃんと干したはずなのに、夕方になってもびちょびちょしてる。
大丈夫。
夜中にオシッコに行きたくなっても、一人で起きてちゃんと行けるよ。
……手水のお尻を拭く紙が、少なくなってきた。
そうか。母ちゃんがいつも、足しておいてくれてたんだ。
大丈夫。
ちゃんとオイラ、火鉢でお湯を沸かしてお茶だって入れられる。
……なんで、急須のお茶っ葉がにゅるってするんだろう。
茶筒のお茶っ葉が少なくなった。
火鉢の炭も灰ばっかりになってきた。
そうか。母ちゃんがいつも、足しておいてくれてたんだ。
大丈夫。
もう、オイラはご飯だって炊いたことがあるし、味噌汁だって作れる。
……米を量る、マスのある場所が分からない。
うっかり燃やしちゃった菜箸の、予備が置いてあるところが分からない。
味噌汁のダシに使う、かつお節ってどうやって細かくするんだっけ?
そうか。オイラが料理出来ていたのは、母ちゃんが準備してくれてたからだったんだ。
米びつの中から、米が減ってく。
味噌桶の中から、味噌が減ってく。
醤油もみりんも少なくなった。
米って、どうやって増やせばいいんだろう。
お酒を飲んで、炬燵で寝ちゃった父ちゃんの背中に、褞袍はない。
母ちゃんがいなくなってからずっと、仏壇の横にくしゃっと落ちてる。
そうか。母ちゃんがいつも、父ちゃんの背中に褞袍をかけてたんだ。
夜中に、クシャミをして寒くて起きた。
寝ながら蹴っ飛ばしたらしい布団は、足元のほうにくしゃってた。
そうか。母ちゃんがいつも、オイラが蹴飛ばした布団をかけ直してくれてたんだ。
オイラが洗っておいた鍋が、いつの間にか片付いてることもなくなった。
土間に吹き込んだ、葉っぱやゴミが、勝手にきれいになってることもなくなった。
父ちゃんが寝ちゃった後で、ぐい飲みが片付いていることもなくなった。
植木鉢の花も、いつの間にか枯れていた。
炬燵で寝ちゃう父ちゃんの背中に、褞袍はない。
寝ているオイラの背に、母ちゃんの体温はない。
米が、味噌が、炭が、薪が、石鹸が。
当たり前に暮らしているだけで、母ちゃんが用意しておいてくれたものが減っていく。
家の中から、母ちゃんの痕跡が減っていく。
母ちゃんの気配が消えて行く。
母ちゃん。
母ちゃんが、いない。
母ちゃん、オイラ、大丈夫じゃ、ないかもしれない。
まだ、米も薪も少しはある。
茶筒にお茶ッ葉もあるかもしれない。
それでも、何もする気にならなくて。
火の気のない家の隅に、膝を抱えて座り込んだ。
もう、何日お風呂に入ってないんだろう。
ご飯を作るのも、食べるのも何だか面倒くさい。
父ちゃんは、オイラを見ると、「オムラ」ってつぶやいて涙ぐむから、顔を合わせるのも気が重い。
もう、いいかな。
頑張らなくても、
だって、母ちゃんがいない。
「ノアちゃん!?
心配になって来てみたら……何やってんだい、そんなとこで!?」
無気力になっていたオイラは、心配して様子を見に来たテリテおばさんによって発見された。
テリテおばさんに連れて帰られ、お風呂に入れられてご飯を食べさせてもらった。
自分じゃ分からなかったけれど、鼻の良いテリテおばさんによると大分野良犬臭かったようだ。
その時に、父ちゃんの様子も確認したようで、オイラはしばらく、テリテおばさんちで暮らすように、と言われた。
シャリテ姉ちゃんやマリル兄ちゃんと暮らすうち、オイラはテリテおばさんちの生活にすっかり慣れて、あの時の無気力が嘘だったかのように元気になった。
テリテおばさんのお手伝いをして、シャリテ姉ちゃんやマリル兄ちゃんと一緒に手習い所にも通い始めた。
そんなとき。
夜中に手水に起きたオイラは、聞いてしまった。
テリテおばさんと、マーシャルおじさんの会話を。
「どうだったね、ノマドさんは?」
「ダメだ……
あれじゃあそれほど持たずに死んじまうだろうよ。
まあ、あれほどの恋女房だ。
女房の死に殉じる、ってのも、ある意味幸せかもしれないが」
「ノアちゃんにゃ気の毒だけどねぇ。
大の大人に、もうこれ以上やってやれることはないよね……」
……死ぬ?
父ちゃんも?
なんで?
ふと、オイラの脳裏に、最後に見た父ちゃんの姿が浮かんだ。
酒を飲んで。
泣いて。
寝て。
父ちゃん、まともにご飯食べたの、いつだった?
オイラが作ったご飯、なくなってたっけ?
作ってあげたの、いつが最後だった?
『父ちゃんをお願いね、ノア』
そうだ。
オイラが、母ちゃんに、父ちゃんを頼まれたのに。
父ちゃんまで、いなくなる、なんて。
「テリテおばさん、マーシャルおじさん」
不意に声をかけたオイラを、テリテおばさんたちがギョッと振り返った。
わたわたとする二人に、オイラははっきりと言った。
「オイラ、明日から、うち帰るね」
必死に引き留めてくれたテリテおばさんたちも、オイラが頑として譲らないのが分かると、不承不承にも頷いてくれた。
「この辺りは農家が多い。
お金はないけど、米や野菜は余ってるからね。
手伝えば、食料は分けてもらえると思うよ。
うちの手伝いもしてくれれば、獲物がとれたときには肉くらいおすそ分けするよ。
父ちゃんが味噌も醤油も作ってる。
食べられる草だって教えてあげるけど……
本当に、本気かい?
ノアちゃんが、ノマドさんを養っていくつもりだなんて」
オイラの決意を聞いて、色々と知恵を貸してくれたテリテおばさんが、心配そうに眉をひそめる。
でも、大丈夫。
今度こそ、オイラ、頑張るから。
母ちゃんが死んで一年経っても、父ちゃんは相変わらずだった。
難しい顔をして出て行って、酒を抱えて酔っぱらって帰ってきて、うわ言のように『オムラ』『オムラ』と言いながら寝てしまう。
かと思えば、数ヶ月に一度、鍛冶場にこもって狂ったように金槌を振るった。
母ちゃんが生きてた頃はよく顔を見せていた、ルル婆やララ婆、マツ翁にジェルおじさんも、父ちゃんに武器を依頼するときしか来なくなった。
炬燵で寝ちゃった父ちゃんの肩には、オイラが褞袍をかけるようになっていた。
夜にはいだ布団も、寒ければ自分でかけ直す。
料理も洗濯も、薪割だって自分でできる。
お風呂だって沸かせるようになった。
そんなとき。
褞袍をかけたオイラに気付き、父ちゃんがへにょりと笑った。
「素材も、石も。
オムラの残してったもんは、もう何にもなくなっちまった。
俺に残ってるのは、ノアだけだ」
「……オイラ?」
「そうだ。
ノアの半分は、オムラで出来てる。
お前の中に、オムラがいる」
そのまま父ちゃんは寝ちゃったけれど、オイラは胸に手を当てて、しばらく呆然としていた。
「オイラの中に、母ちゃんがいる?」
母ちゃんが死んだ日。
母ちゃんがいないと、絶望した日。
母ちゃんの代わりになろうと、決心した日。
ずっと、オイラの中に、母ちゃんはいた?
父ちゃんは、ずっと、オイラを通して母ちゃんを見ているのかな、と思ってた。
父ちゃんは、母ちゃんのことが大好きで。
母ちゃんが死んだら、自分も死んじゃってもいいくらい大好きで。
それだけは、疑いようのない事実で。
オイラは、それだけでいいと思っていたけど。
さっきの父ちゃんは、オイラに向かってしゃべっていた。
オイラの向こうの母ちゃんじゃなく、オイラに。
母ちゃんが死んだ日から、初めて。
オイラはその日、母ちゃんが死んでから初めて、少しだけ泣いた。
後書き
牛雑学・酪農家は自給飼料(牧草・トウモロコシとか)を作っているけれど、何割かは輸入飼料も与えている。近年、輸入牧草が中国で需要が高まって値上がりしていたが、今回の騒動で、アメリカから中国への荷が激減。安くなるか……と思いきや、日本にまで荷が来なくなって不足気味。どうしてこうなった。
母ちゃんが死んだ日。
「父ちゃんを、お願いね、ノア」
そう言う母ちゃんに、オイラは約束した。
大丈夫、母ちゃんがいなくても、オイラ、頑張るから。
死ぬというのがどういうことなのか、その時のオイラには、まだよく分かっていなかった。
大丈夫。
母ちゃんがいなくても、オイラ、一人でお風呂に入れるよ。
……お風呂を沸かしてくれる?って父ちゃんに言ってくれる母ちゃんはいなかった。
父ちゃんは、ずっと、お酒を飲んで泣いている。
しょうがないから、水で顔と髪の毛を洗った。
大丈夫。
体を洗うぬか袋の中のぬかを詰め替えるのも、ちゃんと出来るよ。
……ぬかを入れておく箱の中のぬかは、段々減っていって、ちっとも増えない。
そうか、母ちゃんがいつも、ぬかを足しておいてくれてたんだ。
大丈夫。
洗濯だって、母ちゃんの手伝いをしたことあるから。
ゴシゴシこすって、足で踏んで。
……おかしいな、なんで泡が立たないんだろう。
ちゃんと干したはずなのに、夕方になってもびちょびちょしてる。
大丈夫。
夜中にオシッコに行きたくなっても、一人で起きてちゃんと行けるよ。
……手水のお尻を拭く紙が、少なくなってきた。
そうか。母ちゃんがいつも、足しておいてくれてたんだ。
大丈夫。
ちゃんとオイラ、火鉢でお湯を沸かしてお茶だって入れられる。
……なんで、急須のお茶っ葉がにゅるってするんだろう。
茶筒のお茶っ葉が少なくなった。
火鉢の炭も灰ばっかりになってきた。
そうか。母ちゃんがいつも、足しておいてくれてたんだ。
大丈夫。
もう、オイラはご飯だって炊いたことがあるし、味噌汁だって作れる。
……米を量る、マスのある場所が分からない。
うっかり燃やしちゃった菜箸の、予備が置いてあるところが分からない。
味噌汁のダシに使う、かつお節ってどうやって細かくするんだっけ?
そうか。オイラが料理出来ていたのは、母ちゃんが準備してくれてたからだったんだ。
米びつの中から、米が減ってく。
味噌桶の中から、味噌が減ってく。
醤油もみりんも少なくなった。
米って、どうやって増やせばいいんだろう。
お酒を飲んで、炬燵で寝ちゃった父ちゃんの背中に、褞袍はない。
母ちゃんがいなくなってからずっと、仏壇の横にくしゃっと落ちてる。
そうか。母ちゃんがいつも、父ちゃんの背中に褞袍をかけてたんだ。
夜中に、クシャミをして寒くて起きた。
寝ながら蹴っ飛ばしたらしい布団は、足元のほうにくしゃってた。
そうか。母ちゃんがいつも、オイラが蹴飛ばした布団をかけ直してくれてたんだ。
オイラが洗っておいた鍋が、いつの間にか片付いてることもなくなった。
土間に吹き込んだ、葉っぱやゴミが、勝手にきれいになってることもなくなった。
父ちゃんが寝ちゃった後で、ぐい飲みが片付いていることもなくなった。
植木鉢の花も、いつの間にか枯れていた。
炬燵で寝ちゃう父ちゃんの背中に、褞袍はない。
寝ているオイラの背に、母ちゃんの体温はない。
米が、味噌が、炭が、薪が、石鹸が。
当たり前に暮らしているだけで、母ちゃんが用意しておいてくれたものが減っていく。
家の中から、母ちゃんの痕跡が減っていく。
母ちゃんの気配が消えて行く。
母ちゃん。
母ちゃんが、いない。
母ちゃん、オイラ、大丈夫じゃ、ないかもしれない。
まだ、米も薪も少しはある。
茶筒にお茶ッ葉もあるかもしれない。
それでも、何もする気にならなくて。
火の気のない家の隅に、膝を抱えて座り込んだ。
もう、何日お風呂に入ってないんだろう。
ご飯を作るのも、食べるのも何だか面倒くさい。
父ちゃんは、オイラを見ると、「オムラ」ってつぶやいて涙ぐむから、顔を合わせるのも気が重い。
もう、いいかな。
頑張らなくても、
だって、母ちゃんがいない。
「ノアちゃん!?
心配になって来てみたら……何やってんだい、そんなとこで!?」
無気力になっていたオイラは、心配して様子を見に来たテリテおばさんによって発見された。
テリテおばさんに連れて帰られ、お風呂に入れられてご飯を食べさせてもらった。
自分じゃ分からなかったけれど、鼻の良いテリテおばさんによると大分野良犬臭かったようだ。
その時に、父ちゃんの様子も確認したようで、オイラはしばらく、テリテおばさんちで暮らすように、と言われた。
シャリテ姉ちゃんやマリル兄ちゃんと暮らすうち、オイラはテリテおばさんちの生活にすっかり慣れて、あの時の無気力が嘘だったかのように元気になった。
テリテおばさんのお手伝いをして、シャリテ姉ちゃんやマリル兄ちゃんと一緒に手習い所にも通い始めた。
そんなとき。
夜中に手水に起きたオイラは、聞いてしまった。
テリテおばさんと、マーシャルおじさんの会話を。
「どうだったね、ノマドさんは?」
「ダメだ……
あれじゃあそれほど持たずに死んじまうだろうよ。
まあ、あれほどの恋女房だ。
女房の死に殉じる、ってのも、ある意味幸せかもしれないが」
「ノアちゃんにゃ気の毒だけどねぇ。
大の大人に、もうこれ以上やってやれることはないよね……」
……死ぬ?
父ちゃんも?
なんで?
ふと、オイラの脳裏に、最後に見た父ちゃんの姿が浮かんだ。
酒を飲んで。
泣いて。
寝て。
父ちゃん、まともにご飯食べたの、いつだった?
オイラが作ったご飯、なくなってたっけ?
作ってあげたの、いつが最後だった?
『父ちゃんをお願いね、ノア』
そうだ。
オイラが、母ちゃんに、父ちゃんを頼まれたのに。
父ちゃんまで、いなくなる、なんて。
「テリテおばさん、マーシャルおじさん」
不意に声をかけたオイラを、テリテおばさんたちがギョッと振り返った。
わたわたとする二人に、オイラははっきりと言った。
「オイラ、明日から、うち帰るね」
必死に引き留めてくれたテリテおばさんたちも、オイラが頑として譲らないのが分かると、不承不承にも頷いてくれた。
「この辺りは農家が多い。
お金はないけど、米や野菜は余ってるからね。
手伝えば、食料は分けてもらえると思うよ。
うちの手伝いもしてくれれば、獲物がとれたときには肉くらいおすそ分けするよ。
父ちゃんが味噌も醤油も作ってる。
食べられる草だって教えてあげるけど……
本当に、本気かい?
ノアちゃんが、ノマドさんを養っていくつもりだなんて」
オイラの決意を聞いて、色々と知恵を貸してくれたテリテおばさんが、心配そうに眉をひそめる。
でも、大丈夫。
今度こそ、オイラ、頑張るから。
母ちゃんが死んで一年経っても、父ちゃんは相変わらずだった。
難しい顔をして出て行って、酒を抱えて酔っぱらって帰ってきて、うわ言のように『オムラ』『オムラ』と言いながら寝てしまう。
かと思えば、数ヶ月に一度、鍛冶場にこもって狂ったように金槌を振るった。
母ちゃんが生きてた頃はよく顔を見せていた、ルル婆やララ婆、マツ翁にジェルおじさんも、父ちゃんに武器を依頼するときしか来なくなった。
炬燵で寝ちゃった父ちゃんの肩には、オイラが褞袍をかけるようになっていた。
夜にはいだ布団も、寒ければ自分でかけ直す。
料理も洗濯も、薪割だって自分でできる。
お風呂だって沸かせるようになった。
そんなとき。
褞袍をかけたオイラに気付き、父ちゃんがへにょりと笑った。
「素材も、石も。
オムラの残してったもんは、もう何にもなくなっちまった。
俺に残ってるのは、ノアだけだ」
「……オイラ?」
「そうだ。
ノアの半分は、オムラで出来てる。
お前の中に、オムラがいる」
そのまま父ちゃんは寝ちゃったけれど、オイラは胸に手を当てて、しばらく呆然としていた。
「オイラの中に、母ちゃんがいる?」
母ちゃんが死んだ日。
母ちゃんがいないと、絶望した日。
母ちゃんの代わりになろうと、決心した日。
ずっと、オイラの中に、母ちゃんはいた?
父ちゃんは、ずっと、オイラを通して母ちゃんを見ているのかな、と思ってた。
父ちゃんは、母ちゃんのことが大好きで。
母ちゃんが死んだら、自分も死んじゃってもいいくらい大好きで。
それだけは、疑いようのない事実で。
オイラは、それだけでいいと思っていたけど。
さっきの父ちゃんは、オイラに向かってしゃべっていた。
オイラの向こうの母ちゃんじゃなく、オイラに。
母ちゃんが死んだ日から、初めて。
オイラはその日、母ちゃんが死んでから初めて、少しだけ泣いた。
後書き
牛雑学・酪農家は自給飼料(牧草・トウモロコシとか)を作っているけれど、何割かは輸入飼料も与えている。近年、輸入牧草が中国で需要が高まって値上がりしていたが、今回の騒動で、アメリカから中国への荷が激減。安くなるか……と思いきや、日本にまで荷が来なくなって不足気味。どうしてこうなった。
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