レベル596の鍛冶見習い

旧副題:~ちなみに勇者さんは、レベル54で、獣の森をようやく踏破したところだそうです~

 オイラはノア。
 オイラの父ちゃんは、『神の鍛冶士』とまで言われた凄腕の鍛冶士……なんだけど、元冒険者の母ちゃんが死んでからというものの、鍛冶以外ダメダメの父ちゃんは、クズ同然の鉱石を高値でつかまされたり、伝説級の武器を飲み屋のツケに取られたり、と、すっかりダメ親父。
 今では、いつも酔っぱらって、元・パーティメンバーからの依頼しか受けなくなっちゃった。
 
 たまに依頼が入ったかと思うと、
「ノア!
 オリハルコン持ってこい!」
「ないよ、そんなの!?」
「最果ての亀裂にでも行きゃ、ゴロゴロ落ちとるだろ!」
「どこだよ、そのムチャクチャ遠そうなトコ!?」
 てなわけで、オイラの目下の仕事は、父ちゃんが使う鉱石拾いと素材集めってわけ。

 そして、素材を集めるため、何度も強敵に挑み続けたオイラは、ついに気付いてしまった。
 魔獣は、何も、殺さなくても素材をドロップしてくれること。
 トドメさえささなければ、次に行くときまでに、勝手に回復して、素材を復活させてくれていることに!

 かくして、オイラの地下倉庫には、伝説の勇者が、一生を通して数個しか入手できないような素材が、ゴロゴロ転がることとなる。

「父ちゃん、そろそろオイラにも、売り物の剣。打たせてくれよ」
「百年早いわ、バカモノ……ひっく」
「……じゃあしょうがない、ご近所さんに頼まれた草刈り鎌でも作るか。
 マグマ石とアダマンタイトの合金に、火竜のウロコ、マンティコアの針を付与して。
 出来た、ノア特製・雑草の燃える鎌!」
「……!?
 お前、なんでそんなの持ってるんだ!?」
「え?普通に、火竜からプチッと」

 最強鍛冶見習い・ノアの、常識外れの日常と冒険の物語。

 三巻以降のストーリーを加筆修正中。今まで公開してきたお話を引き下げることがあります。
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