白蛙
時は大正。
雨の中、兄の墓参りに訪れた男は、白蛙を思わせる女と出会う。
文人趣味の行き着く形としての心中を決めた彼と彼女は、美しい死に方を模索する。
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文人趣味というよりダダイズムを感じるお話でした。ダダイズムを文学史の仇花とするか先駆者とするかは人によりけりでしょうが、ご作品は純文学の体裁を取りつつも主人公の人生史をクローズアップした点においてはミニマム(?)歴史小説であるとも思います。
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