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町外れの小説家・メンタル調整術
CASE3:フローラ/マッスルゴー
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「君は今、いつもよりも気分がいい、奇遇なことに俺もだ。そして今日の俺たちと同じことをすれば誰でも同じようになる」
「それはなんとなくはわかりますけど、そんなに言い切れるものなんですか?」
そういうフローラは懐疑的な態度ではない。素朴な疑問だろう。
「もちろん、例外がないとは言わない。が、気分が良くなる方が圧倒的大多数だとは言える。今日の行動にはポイントが三つある。
1、息が切れるほどの運動をした
2、自然に多く触れた
3、太陽の光を長く浴びた
解説していこう」
フローラは身体をこちらに向き直した。食いついているようだな。
「一つ目の運動について、すごくざっくりいうと、運動すると気分が改善する。逆に運動しなさすぎると気分は落ち込む。これは、人間が狩りをしていた頃の名残だ。人間は250万年ほどは狩りを暮らしていた。その頃の運動量は今の比ではなかった。それが今のように農耕や畜産をし始めたことで、そんなに動かなくても良くなったんだ」
異世界でも有史以前の歴史は概ね地球と同じことは確認済みだ。まぁ、そこからは魔法のような力を持つ人々が現れたりして随分と違いがあるようだが。
「その頃から考えると、小説家のような生活は夢のまた夢だったろうね」
「実家からの支援があるから、という理由もありますが、ほとんど座りっぱなしですからね」
すらっと伸びた足を撫でながらそういうフローラ。
「要は人間は進化したが、今の文明の進化についてこれていないんだ。人間は狩りをしていた時代でうまくやっていけるように作られているから、今の生活とはギャップがあるんだね」
「つまり、その頃の生活から離れれば離れるほど気分は落ちこむと?」
察しがいいな。もっとも、現代の地球ほど乖離は進んでいないからそれほど危ぶむほどでもないのだが、職業柄、フローラは知っておいた方がいいだろう。
「その通りだ。君が小説を書けない、やる気が出ないのはこれも原因の一つだ。そして今日はその乖離の中から、さっき説明した三つのポイントに絞ってアプローチしていったということだ」
「なるほど……。その頃に比べると自然との触れ合いは減りましたし、日を浴びる量も同じですね。まして私はずっと家の中にいますから」
飲み込みが早い。これなら大丈夫そうだな。
「そう、まぁフローラは仕事柄、という部分が大きいから仕方ないけどな。それにこれから文明が進化していけば乖離はどんどん大きくなるだろう。これはある種避けられないことだ」
「たしかに、そうかもしれませんね」
「だが、嘆くことはない。この三つのポイントを意識した行動を、毎日とは言わない、2、3日に一度はやってくれれば十分だ」
がっかりした様子だったフローラの顔が明るくなる。が、すぐに少し曇った。
「でも……ここまで来るのは大変です……」
甘えるな、と言いたいところだが、自分の物差しで測るような物言いは禁物。タブーだ。あくまで寄り添うこと、それがクラーク・ブラッドフォードの流儀だ!
「大丈夫だ。まぁたまには森に出かけたりしてほしいのが本音だがね。朝、目が覚めたらカーテンを開ける。そして少しの間庭を散歩するだけでいいよ。庭だって立派な自然だからね」
「そうなんですね、でも……お庭はあの通りですし、庭師を雇うほどの余裕はその……実家に頼まないと……」
恥ずかしそうな顔だ。貴族として言いづらかっただろうな、これは配慮が足りなかった。クラークの馬鹿!無神経!近視眼的思想しか持ち得ぬ愚か者が、悔い改めろ心から。
「うちに優秀な庭師がいてね、彼が今後継を育てているのだけど、練習場所を探しているんだ。よかったら使ってやってくれ」
「そっ、そんな……悪いですっ」
「そのかわり、後継くんが一人前になったら雇ってやってくれ。その頃には君も売れっ子作家になっているだろうからね」
「……わかりました。クラーク様のお心遣い、感謝します」
しおらしくて可愛いなぁ。いつもが冷たいからこそグッとくる。だが、元はと言えば俺の落ち度だ。反省しなくてはな。
「話を戻そう。運動については今から教える運動を一日1分を三回やってほしい」
「1分を三回、たったそれだけでいいんですか……?」
驚いているようだ。だが、これを見た後には別の驚きが待っているぞ。『たった』なんて2度と言えなくなるだろう。
「ああ……辛いと思うが、ぜひ取り組んでほしい。その運動の名は『バーピージャンプ』だ!見ていろ!!」
立ち上がり、バーピージャンプを開始する。腕立て伏せをした後すばやく身体をたたみ、思い切りジャンプをする、この動きを繰り返す全身運動だ。米軍でも訓練に取り入れられているめちゃくちゃハードなトレーニング、1分の長さを我々に教えてくれる師のような存在だ。
「えっ……えっ……」
ふふ、驚いているなフローラ。自分でやるともっとびっくりするぞ!超辛いからなこれ!!
「はぁ……はぁ……こ、これが……バーピージャンプ……だ……」
35回、まずまずの記録だ。米軍の基準は49回らしいな。勝てねぇわ。
「さぁ……フローラ……次は、きみだ……」
「い、いや……無理です……そんな、そんな激しいの……」
「とりあえず、とりあえずやってみよ?大丈夫、優しくするから」
「嘘です……だってあんなの……私、こわい」
「大丈夫……怖くないよ、クラーク・ブラッドフォードは、怖くないよ……?」
「いや、いやぁあああ!!!」
◇◆◇◆◇◆◇
人気のない丘でよかった。心からそう思う会話を繰り返した後、なんとかやってくれた。
結果は1分間に5回。控えめに言ってひどい記録だが、その分伸ばし甲斐があるというものだ。
フローラは虫の息になっているな。寝転がって空を仰いでいる。とてもお嬢様には見えないポーズだ。それほど余裕がないのだろう。わかる、バーピーはマジで辛いからな。
だが、運動した後の人の姿は美しい。無論、フローラについてはもともとの美貌はあるが、それとは別、もっと崇高で根元的な美しさを感じる。
……少し目的がズレているような気がするが、少し休んだらフローラの屋敷に送って解散にしよう。さすがに今日は色々と詰め込みすぎたし、疲れているだろううからな。
多少は前進したが、ここからが本番だ。気合いを入れなくては。
「それはなんとなくはわかりますけど、そんなに言い切れるものなんですか?」
そういうフローラは懐疑的な態度ではない。素朴な疑問だろう。
「もちろん、例外がないとは言わない。が、気分が良くなる方が圧倒的大多数だとは言える。今日の行動にはポイントが三つある。
1、息が切れるほどの運動をした
2、自然に多く触れた
3、太陽の光を長く浴びた
解説していこう」
フローラは身体をこちらに向き直した。食いついているようだな。
「一つ目の運動について、すごくざっくりいうと、運動すると気分が改善する。逆に運動しなさすぎると気分は落ち込む。これは、人間が狩りをしていた頃の名残だ。人間は250万年ほどは狩りを暮らしていた。その頃の運動量は今の比ではなかった。それが今のように農耕や畜産をし始めたことで、そんなに動かなくても良くなったんだ」
異世界でも有史以前の歴史は概ね地球と同じことは確認済みだ。まぁ、そこからは魔法のような力を持つ人々が現れたりして随分と違いがあるようだが。
「その頃から考えると、小説家のような生活は夢のまた夢だったろうね」
「実家からの支援があるから、という理由もありますが、ほとんど座りっぱなしですからね」
すらっと伸びた足を撫でながらそういうフローラ。
「要は人間は進化したが、今の文明の進化についてこれていないんだ。人間は狩りをしていた時代でうまくやっていけるように作られているから、今の生活とはギャップがあるんだね」
「つまり、その頃の生活から離れれば離れるほど気分は落ちこむと?」
察しがいいな。もっとも、現代の地球ほど乖離は進んでいないからそれほど危ぶむほどでもないのだが、職業柄、フローラは知っておいた方がいいだろう。
「その通りだ。君が小説を書けない、やる気が出ないのはこれも原因の一つだ。そして今日はその乖離の中から、さっき説明した三つのポイントに絞ってアプローチしていったということだ」
「なるほど……。その頃に比べると自然との触れ合いは減りましたし、日を浴びる量も同じですね。まして私はずっと家の中にいますから」
飲み込みが早い。これなら大丈夫そうだな。
「そう、まぁフローラは仕事柄、という部分が大きいから仕方ないけどな。それにこれから文明が進化していけば乖離はどんどん大きくなるだろう。これはある種避けられないことだ」
「たしかに、そうかもしれませんね」
「だが、嘆くことはない。この三つのポイントを意識した行動を、毎日とは言わない、2、3日に一度はやってくれれば十分だ」
がっかりした様子だったフローラの顔が明るくなる。が、すぐに少し曇った。
「でも……ここまで来るのは大変です……」
甘えるな、と言いたいところだが、自分の物差しで測るような物言いは禁物。タブーだ。あくまで寄り添うこと、それがクラーク・ブラッドフォードの流儀だ!
「大丈夫だ。まぁたまには森に出かけたりしてほしいのが本音だがね。朝、目が覚めたらカーテンを開ける。そして少しの間庭を散歩するだけでいいよ。庭だって立派な自然だからね」
「そうなんですね、でも……お庭はあの通りですし、庭師を雇うほどの余裕はその……実家に頼まないと……」
恥ずかしそうな顔だ。貴族として言いづらかっただろうな、これは配慮が足りなかった。クラークの馬鹿!無神経!近視眼的思想しか持ち得ぬ愚か者が、悔い改めろ心から。
「うちに優秀な庭師がいてね、彼が今後継を育てているのだけど、練習場所を探しているんだ。よかったら使ってやってくれ」
「そっ、そんな……悪いですっ」
「そのかわり、後継くんが一人前になったら雇ってやってくれ。その頃には君も売れっ子作家になっているだろうからね」
「……わかりました。クラーク様のお心遣い、感謝します」
しおらしくて可愛いなぁ。いつもが冷たいからこそグッとくる。だが、元はと言えば俺の落ち度だ。反省しなくてはな。
「話を戻そう。運動については今から教える運動を一日1分を三回やってほしい」
「1分を三回、たったそれだけでいいんですか……?」
驚いているようだ。だが、これを見た後には別の驚きが待っているぞ。『たった』なんて2度と言えなくなるだろう。
「ああ……辛いと思うが、ぜひ取り組んでほしい。その運動の名は『バーピージャンプ』だ!見ていろ!!」
立ち上がり、バーピージャンプを開始する。腕立て伏せをした後すばやく身体をたたみ、思い切りジャンプをする、この動きを繰り返す全身運動だ。米軍でも訓練に取り入れられているめちゃくちゃハードなトレーニング、1分の長さを我々に教えてくれる師のような存在だ。
「えっ……えっ……」
ふふ、驚いているなフローラ。自分でやるともっとびっくりするぞ!超辛いからなこれ!!
「はぁ……はぁ……こ、これが……バーピージャンプ……だ……」
35回、まずまずの記録だ。米軍の基準は49回らしいな。勝てねぇわ。
「さぁ……フローラ……次は、きみだ……」
「い、いや……無理です……そんな、そんな激しいの……」
「とりあえず、とりあえずやってみよ?大丈夫、優しくするから」
「嘘です……だってあんなの……私、こわい」
「大丈夫……怖くないよ、クラーク・ブラッドフォードは、怖くないよ……?」
「いや、いやぁあああ!!!」
◇◆◇◆◇◆◇
人気のない丘でよかった。心からそう思う会話を繰り返した後、なんとかやってくれた。
結果は1分間に5回。控えめに言ってひどい記録だが、その分伸ばし甲斐があるというものだ。
フローラは虫の息になっているな。寝転がって空を仰いでいる。とてもお嬢様には見えないポーズだ。それほど余裕がないのだろう。わかる、バーピーはマジで辛いからな。
だが、運動した後の人の姿は美しい。無論、フローラについてはもともとの美貌はあるが、それとは別、もっと崇高で根元的な美しさを感じる。
……少し目的がズレているような気がするが、少し休んだらフローラの屋敷に送って解散にしよう。さすがに今日は色々と詰め込みすぎたし、疲れているだろううからな。
多少は前進したが、ここからが本番だ。気合いを入れなくては。
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