秋冬の春〜高校一年生の僕ら〜

　これは僕らが自分達の気持ちに気付いていなかった頃の話。

　まだ声変わりもしていない、クラス委員長の咲田冬樹。中学生のうちに自分は男性が恋愛の対象である事に気付いていて、クラスの人気者、遠野秋陽と誰にも言えない秘密の関係にあった。
　最中に声を出す事を求められ、女性に近い今の声から変わった時にはこの関係は終わってしまうだろうと悩む、恋愛になりきれない青い春の話。


　サラッと読めながらも学生の複雑な心境を表現する事を目標としたお話です。