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09 アルタニア帝国
R-20 スローな心地
しおりを挟む魔王討伐したその日の夜は、ヤルモとイロナ、勇者パーティも泥のように眠り、翌日起きたのは昼過ぎ。
全員、お腹が減り過ぎて貴族邸をウロウロし、食べ物を探していた。すると賢者ヘンリクが外から食事を運ばせ、食堂にて貪り食う一同。
お腹がいっぱいになると、まだ疲れが取れていないのか自室に戻って夜まで眠り、用意された夕食を腹に入れて、また自室へ。
勇者パーティはそのまま眠ったようだが、ヤルモの一日は終わらない……
「今日は食事を我が食べさせてやろうと思っていたのに忘れていた。すまない。だから、主殿は寝たままでいいぞ!」
イロナのお仕事が残っているからだ。昨日は介護すると言っていたのにやり忘れていたこともあり、ここからが本番だとイロナは宣言した。
「いや、まだ疲れが残っているだろ?」
「多少はな。だが、昨日ほどではない。さっさと寝ろ!」
「はい!」
ヤルモが断ろうとしても、イロナに命令されたからにはベッドに全裸でダイブ。寝転んでいるのに、気を付けしてるよ。
「まずは体を拭いてやろう」
「お手柔らかに……」
「喰らえ~~~!!」
「ぎゃっ!? ぐううぅぅ……」
一瞬悲鳴をあげてしまったヤルモは、口を手で押さえて耐える。そうして全身真っ赤になるまで拭かれたら、イロナも服を脱いで自分の体を拭き出したので小休憩。ヤルモは息を整える。
「フニャフニャだな」
拭かれた時には立っていたのだが、時間が空いたことで、ヤルモのヤルモは寝てしまったようだ。
「このまま寝よっか?」
「大丈夫だ。我が立たせてやろう!」
ヤルモは痛いよりは寝てしまいたいのだが、イロナが許してくれない。イロナはヤルモと頭を逆にして跨がった。
「オッフ……」
「見るだけでなく、舐めてもかまわんぞ」
「う、うん……」
イロナの秘部が目の前に来たのでヤルモはヨダレが垂れたが、動きを見せない。
「喰らえ~~~!!」
これから激痛がやって来るからできないと思って……
イロナはヤルモのフニャフニャしている物を口に入れて舌で転がす。
「あ……気持ちいい……」
意外や意外。珍しくイロナのフェラに快感を感じるヤルモ。これは、イロナの口の中がいっぱいなので、舌を光速で動かせないからだ。
イロナの口の中でゴロンゴロンと転がるヤルモのヤルモはしだいに男らしさを取り戻し、ヤルモも男らしくイロナの秘部にむしゃぶりついた。
「あん……もう十分立ったな」
イロナも舐められて気持ちいいのかあえぎ声を漏らしていたが、ヤルモのヤルモがおっ立つと本番に入る。
「ぎゃっ!? ううぅぅ……」
光速フェラの炸裂だ。ヤルモは痛みに驚き、声を出さないようにイロナの秘部に顔を埋めて耐える。
「ううぅぅ……ウッ!」
「……フフン。またイクまでの時間が伸びたな」
ヤルモが15秒ほど耐えて発射すると、イロナはレベルが近付いたと嬉しそうにしている。
「では、次もその調子で受けてみよ!」
「まっ! 待った! 待った~~~!!」
ピロートークでインターバルがあると思っていたヤルモは、イロナが手コキの体勢に入ったら必死の命乞い。
「なんだと言うのだ?」
「さっきの! さっきの口の中に入れるのだけやってくれないか? 立たせるまでの」
「あんなのでいいのか??」
「たまにはこう、ゆるい感じでな。ほら? イロナのも普通のヤツじゃ舐められないし……」
「ふむ……とりあえずやってみるか」
なんとか説得に成功したヤルモは夢心地。おそらくヤルモ以外がやられたら、イロナの口の中の物が消滅するのだろうが、現時点ではその強さもいい塩梅なので、かなり気持ちいいらしい。
「あ……あん……ああ……」
イロナもイロナで、秘部を舐められて気持ちいい模様。いつもは一方的なので、これはこれでアリかと考えてしまっている。
正規の合体に続き、6と9も成立。お互い相手を気持ちよくしようと舌を動かし続けるのであった。
「ウッ!」
ヤルモが発射すると、イロナは液体を飲み込んで振り返った。
「次はどうして欲しい?」
「もう少し続けてくれ。イロナをイカせたい」
「ん……わかった」
イロナも続けて欲しかったらしく、ヤルモのお願いに素直に言うことを聞いて6と9を継続。するとその時は近かったらしく、イロナが絶頂に達した。
「ハァハァ……我が全てすると言っていたのにすまない」
イロナはヤルモと頭の向きを揃えて抱きついた。
「お互い気持ち良かったから、それでいいだろう」
「むぅ……なんだか負けた気がする」
「俺なんてもう二度イッてるんだから、イロナの勝ちだ」
「その余裕な顔が気に食わん」
ヤルモは別に余裕な顔をしていない。あまりにも気持ちよくイケたから、賢者タイムとなっているのだ。
「次は何をしてほしい!!」
なので、イロナは通常運転に戻る。
「次は騎乗位がいいな~」
「よかろう! 喰らえ~~~!! あんっ……」
しかし、ヤルモの上に乗って光速で動いてしまっては、ダメージは反転。イロナはすぐにイキかけて動きが遅くなる。
「今日はゆっくり行こうぜ」
「うむ……たまにはそんな日があってもいいか」
こうしてヤルモとイロナは、スローセックスで何時間も繋がり続けたのであった……
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