79 / 360
04 カーボエルテ王国 王都1
073 魔王討伐5
しおりを挟む
地下80階の温泉でクリスタとイロナがオルガを襲っていたのだが、オルガがマジ泣きしたことと、タピオが溺れていたことで我に返った二人。巨乳の謎解きはお預けとなり、湯船を出る。
その時、クリスタとオルガはタピオのブランブランした物が目に入り、「キャーキャー」言いながら目を手で覆っていた。相変わらず指の間から見てたけど……
それからタピオに活を入れて起こしたイロナ。活が強すぎてHPは減ったようだけど、その一撃でタピオは完全に目を覚ました。
「ぐはっ……オッパイ!!」
変なことを口走って起きたタピオ。どうやら睡眠学習していたらしく、イロナたちのガールズトークが記憶に残っていたようだ。
「我のなら好きなだけ揉むがよい」
さすがは性奴隷。イロナは自分の胸に手を持って行き、主の希望を叶える。
ジーーー×2
「わっ! なんで見てんだよ!!」
ただ、いつの間にか服を着て戻っていたクリスタとオルガの視線を感じ、タピオはすぐに手を離していた。
「あと、聖女さん? どこを見てらっしゃるのでしょうか??」
オルガがあまりにもタピオの股間に視線を集中するので、敬語になってしまう。
「不潔です!!」
「なんで!?」
おそらく、オルガの胸を見てタピオのタピオが反応したから怒られたのだろう。イロナにも握られて、またHPを減らすタピオであった。
それから食事を終えて夜営を撤収したら、タピオ以外は元気よく出発。タピオはHPをかなり減らしてからの出発となった。
地下81階に下りると蒸し暑いが、それ以外はいつも通り『ガンガン行こう』。ただ、クリスタのレベルアップが昨日は上手くいかなかったので、イロナは少し手を抜いて進んでいた。
タピオがクリスタでも倒せそうなモンスターを送ることでクリスタに経験値が多く入り、怪我を治すオルガにも割り振られる。
そうして無理なくダンジョン攻略をしていたら地下85階で足が止まり、上の階に撤退を余儀なくされた。
「あっつ~」
「蒸し暑いと思っていたら、マグマフロアがあったのか」
タピオが言う通り、地下85階はマグマの罠が張り巡らせられたフロア。壁がない代わりにマグマの川がそこかしこを流れ、侵入者を焦がす。
「イロナ。これを着ろ」
タピオはアイテムボックスからマントを取り出し、イロナに渡すと興奮する。
「おお! 涼しい。人族はこんな便利な物を使っていたのか」
このマントは、温度調整ができる体温調整マント。どんなに暑くてもどんなに寒くても、適温で過ごせる優れもの。マジックアイテムを多く使っているので、お値段も超お高い上級者向けの装備なのだ。
タピオも暑さには弱いほうなので、高価な体温調整マントを二枚購入。マグマフロアで戦うと破損する可能性が高いから、予備として持っていた物をイロナに渡していた。
タピオとイロナは体温調整マントを装備すると、先に進むのであっ……
「あの、私も暑いんだけど……」
「私なんてHPが減ってます~」
残念ながら体温調整マントは、クリスタとオルガの分はないので、先に進めないのであった。
「なんで調整マントを準備してないんだよ」
ひとまず、タピオはクリスタたちに説教。
「こんな暑いフロアがあるなんて知らなくて……」
「攻略本にも書いてあっただろ? 情報もなしに潜ったのか??」
「……攻略本??」
「そこからか~」
タピオが説教しても、クリスタたちは怒られている理由もわからない。なので、冒険者ギルドには攻略本が置いてある書庫があるからと、その情報を教えてから説教していた。
「うぅぅ……だって、勇者になったの、一ヶ月前なんだも~ん」
「ならばなおさらだ。冒険者登録する時の説明をちゃんと聞いていたら覚えているはずだ」
「あの時は急いでいたから……」
「賢者のじいさんから聞かなかったのか?」
「あの人、おじいちゃんだから……忘れてたかも??」
「はぁ……帰ったら、ギルドでもう一度聞いておけ」
「はい……」
クリスタたちがへこんだところで、次なる話し合い。
「こいつらの実力じゃセーフティエリアにも戻れないし、一緒に戻るしかないか」
実力だけでなく冒険者の心得までも、クリスタとオルガは失格。タピオは仕方がないので戻ろうとするが、イロナに回り込まれた。
「主殿が脱げば、マントは大きいから二人ぐらい入るのでは?」
「え……俺も暑いの苦手なんだけど……」
「熱だって、それだけ防御力があれば問題ないだろ」
「いや……それならイロナも……」
「我は火竜と戦うから脱げない。いつもマグマフロアは駆け足で抜けていたから、ようやく念願が叶うからな」
「足手まといがいるから駆け足で行きましょうよ~」
いくらイロナに言われて、暑いのは嫌なタピオは敬語で食い下がる。その願いが通じたのか、イロナはポンッと手を叩いた。
「戻るにしても、時間が掛かるだろう。こういうのはどうだ?」
イロナは魔王と早く戦いたいらしく、戻ることを拒否。それと、イロナらしい妙案が浮かんだので説明したら、全員嫌そうな顔をする。
「「「ええぇぇ~~~~」」」
というわけで、イロナのアイデアを無理矢理押し付けられて、全員渋々マグマフロアに戻るのであった。
その時、クリスタとオルガはタピオのブランブランした物が目に入り、「キャーキャー」言いながら目を手で覆っていた。相変わらず指の間から見てたけど……
それからタピオに活を入れて起こしたイロナ。活が強すぎてHPは減ったようだけど、その一撃でタピオは完全に目を覚ました。
「ぐはっ……オッパイ!!」
変なことを口走って起きたタピオ。どうやら睡眠学習していたらしく、イロナたちのガールズトークが記憶に残っていたようだ。
「我のなら好きなだけ揉むがよい」
さすがは性奴隷。イロナは自分の胸に手を持って行き、主の希望を叶える。
ジーーー×2
「わっ! なんで見てんだよ!!」
ただ、いつの間にか服を着て戻っていたクリスタとオルガの視線を感じ、タピオはすぐに手を離していた。
「あと、聖女さん? どこを見てらっしゃるのでしょうか??」
オルガがあまりにもタピオの股間に視線を集中するので、敬語になってしまう。
「不潔です!!」
「なんで!?」
おそらく、オルガの胸を見てタピオのタピオが反応したから怒られたのだろう。イロナにも握られて、またHPを減らすタピオであった。
それから食事を終えて夜営を撤収したら、タピオ以外は元気よく出発。タピオはHPをかなり減らしてからの出発となった。
地下81階に下りると蒸し暑いが、それ以外はいつも通り『ガンガン行こう』。ただ、クリスタのレベルアップが昨日は上手くいかなかったので、イロナは少し手を抜いて進んでいた。
タピオがクリスタでも倒せそうなモンスターを送ることでクリスタに経験値が多く入り、怪我を治すオルガにも割り振られる。
そうして無理なくダンジョン攻略をしていたら地下85階で足が止まり、上の階に撤退を余儀なくされた。
「あっつ~」
「蒸し暑いと思っていたら、マグマフロアがあったのか」
タピオが言う通り、地下85階はマグマの罠が張り巡らせられたフロア。壁がない代わりにマグマの川がそこかしこを流れ、侵入者を焦がす。
「イロナ。これを着ろ」
タピオはアイテムボックスからマントを取り出し、イロナに渡すと興奮する。
「おお! 涼しい。人族はこんな便利な物を使っていたのか」
このマントは、温度調整ができる体温調整マント。どんなに暑くてもどんなに寒くても、適温で過ごせる優れもの。マジックアイテムを多く使っているので、お値段も超お高い上級者向けの装備なのだ。
タピオも暑さには弱いほうなので、高価な体温調整マントを二枚購入。マグマフロアで戦うと破損する可能性が高いから、予備として持っていた物をイロナに渡していた。
タピオとイロナは体温調整マントを装備すると、先に進むのであっ……
「あの、私も暑いんだけど……」
「私なんてHPが減ってます~」
残念ながら体温調整マントは、クリスタとオルガの分はないので、先に進めないのであった。
「なんで調整マントを準備してないんだよ」
ひとまず、タピオはクリスタたちに説教。
「こんな暑いフロアがあるなんて知らなくて……」
「攻略本にも書いてあっただろ? 情報もなしに潜ったのか??」
「……攻略本??」
「そこからか~」
タピオが説教しても、クリスタたちは怒られている理由もわからない。なので、冒険者ギルドには攻略本が置いてある書庫があるからと、その情報を教えてから説教していた。
「うぅぅ……だって、勇者になったの、一ヶ月前なんだも~ん」
「ならばなおさらだ。冒険者登録する時の説明をちゃんと聞いていたら覚えているはずだ」
「あの時は急いでいたから……」
「賢者のじいさんから聞かなかったのか?」
「あの人、おじいちゃんだから……忘れてたかも??」
「はぁ……帰ったら、ギルドでもう一度聞いておけ」
「はい……」
クリスタたちがへこんだところで、次なる話し合い。
「こいつらの実力じゃセーフティエリアにも戻れないし、一緒に戻るしかないか」
実力だけでなく冒険者の心得までも、クリスタとオルガは失格。タピオは仕方がないので戻ろうとするが、イロナに回り込まれた。
「主殿が脱げば、マントは大きいから二人ぐらい入るのでは?」
「え……俺も暑いの苦手なんだけど……」
「熱だって、それだけ防御力があれば問題ないだろ」
「いや……それならイロナも……」
「我は火竜と戦うから脱げない。いつもマグマフロアは駆け足で抜けていたから、ようやく念願が叶うからな」
「足手まといがいるから駆け足で行きましょうよ~」
いくらイロナに言われて、暑いのは嫌なタピオは敬語で食い下がる。その願いが通じたのか、イロナはポンッと手を叩いた。
「戻るにしても、時間が掛かるだろう。こういうのはどうだ?」
イロナは魔王と早く戦いたいらしく、戻ることを拒否。それと、イロナらしい妙案が浮かんだので説明したら、全員嫌そうな顔をする。
「「「ええぇぇ~~~~」」」
というわけで、イロナのアイデアを無理矢理押し付けられて、全員渋々マグマフロアに戻るのであった。
1
お気に入りに追加
319
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる