11 / 38
11 高いお買い物にゃ~
しおりを挟む仕事をしてお金持ちになったわし達は……
「さあ……買い食いにゃ~!」
「「「にゃ~~~!」」」
気合いを入れて夜の町に繰り出した。別に気合いを入れる必要はまったくないけど……あと、コリスは気合いを入れすぎないでくれ。大金が消えてしまいそうじゃ……
コリスには高級串焼きを間につまませつつ、露店を右から左に大人買い。異世界の料理は見た目も面白い物があるから、買い食いが止まらないのだ。
「料理のプロから見てどうかにゃ?」
「味は濃ゆいだけでいまいちね。あたしが作り直したほうが、ぜったい美味しくなる自信あるわよ」
「B級料理にゃんだから仕方ないにゃろ~」
わしの聞き方が悪かったので、べティは一流料理人モード。料理を一口食べては店主にダメ出ししてる。
「コリスはどうにゃ? 美味しいにゃろ?」
「うん! 星みっちゅ!!」
コリスに尋ねたのも失敗。よっぽど辛いモノ以外は「星みっちゅ」なので聞いた意味がない。でも、かわいいからまぁいっか。
それからも写真を撮りつつ買い食いを続けていたら、べティは自分でも作りたいと言っていたので食材も暴買い。次元倉庫に入れておけば腐ることもないのだから、元の世界に帰ってから皆に振る舞ってあげてもいい。
お腹もいっぱいになると、今夜の宿に移動。露店の店主から聞いた一番料金のお高い宿屋に入ってみた。
「御客様……じゃねぇな。とっとと出て行きやがれ。シッシッシッ」
あきらかにお金持ちっぽくないわし達を見た人の悪そうな顔の従業員は、軽蔑するような目で追い払おうとするので、わしはイラっと来た。
「こ~んにゃにお金持ってるのににゃ~……態度が悪いから他の宿にするにゃ~」
なので、金貨がパンパンの皮袋を開けてすぐにしまってやったら……
「お待ちしており! お荷物は少ないようなので、そちらのお嬢様をお持ちいまそかり!!」
「それって敬語のつもりにゃの??」
「あたしは荷物じゃな~い! 離せ~!!」
わしが金持ちと知ったら、従業員は焦りまくりでべティを担ぐ。今ごろ鴨がネギしょって来たと思ったのだろう。もしくは、上司が怖いのかな?
最初は気に食わない顔をしていたが、なかなか面白いからべティを担がせたまま一番お高い部屋に通してもらった。
「「広いにゃ~」」
用意してもらった部屋は、何部屋もあるスウィートルーム。残念ながら一番の部屋は客が居るらしく、二番目だ。でも、これだけ広ければ文句はない。ていうか、わし達にはこんなにいらない。
「明日には上の部屋が空きますので、それまではこちらでご容赦ください」
「あ~……料金表と部屋の間取りが書かれた物ってないかにゃ?」
「と……言いますと?」
「参考までににゃ~」
値段は特に気にしていないのだが、もう少し狭い部屋に移動したい。なので、従業員にはチップを握らせて無理言って急いで持って来させた。
広すぎるお風呂で今日の疲れを流したら、晩酌しながら明日の部屋を決め、各自日記も付けたらキングサイズのベッドにダイブ。
「べティは隣の部屋を使えって言ったにゃろ~」
「広すぎて居心地悪いのよ~」
わしとコリスとノルンの甘い時間を邪魔するべティ……猫とリスと妖精では、どう考えてもそんなことが起こるメンバーではないので、べティも安心してわしと同じベッドで眠るのであったとさ。
そして翌朝……
「キャッ! エッチ~~~!!」
わしを抱き枕にして寝ていたクセに、べティは痴漢扱いして投げ捨てやがった。
「そこは撫でにゃいで~。ゴロゴロ~」
しかし、わしは幸せな夢を見ていたから目覚めず。壁にぶつけても目覚めないわしを見て、べティは呆れて痴漢問題はどうでもよくなったようだ。いや、自分が悪かったから、そっと蓋をしたみたいだ。
しばらくわしとコリスは熟睡していたが、朝食が運ばれて来てべティが対応してくれていたら、コリスに噛まれたから目が覚めた。起こしてくれたのだろう。
目を擦るコリスの手を引いてダイニングに移動したら、朝からテーブルいっぱいのメニューをペロリと平らげる。青い顔をしているべティは、朝はそんなに食べないタイプのようだ。
「いや、二人の食事量が異常なだけよ? わかってる??」
ちょっと心の中でボケただけなのにべティがうるさいので無視して、ノルンに魔力をあげながら従業員に部屋の移動の手配。この高級宿屋でだいたい六番手の部屋。
部屋数は少ないもののキッチンお風呂完備で使い勝手が良さそう。お値段は二番手の部屋より半分以下で、おサイフにも優しい部屋をリクエストしてみたら……
「チッ……一日だけかよ」
従業員は初対面の時の顔に変わった。
「やっぱキャンセルにゃ。この宿と敵対してるとこに大枚落とすにゃ~」
「そ、それだけは! お嬢様を返してほしければ、一番高い部屋にお泊まりなさい!!」
「やっぱお前だけクビにしてもらえるように頼むにゃ~」
面白くても、子供を人質に取る輩は許せない。従業員のことはべティに丸投げし、わしは大声でオーナーを召喚する。
「息子が申し訳ありません!!」
その結果、べティにボコボコにされていた従業員はクビ決定。元々イエローカードを出されており、つぎ何かやらかしたらレッドカードを出す予定だったようだ。そこにわし達が偶然現れたから、ポイント稼ぎをしようとしてたっぽい。
オーナーからは、お詫びで一番高い部屋に泊まるように勧められたが、広い部屋は居心地が悪いので、予定通り六番手をお願いする。この部屋は三割引きで泊まっていいそうなので、ラッキー。
わしは人がよさそうなオーナーと世間話しながら、ぐうたらするのであった。
「へ~。さっきのは次男だったんにゃ~。長男が継ぐことを告げたからブーたれてたんにゃ~」
世間話がなんだかオーナーの愚痴に変わった頃に女性従業員が部屋に入って来たので、移動の準備が整ったと思ったのだが、ちょっと違う。
「シラタマ様を探している者が居るようです。いちおうお客様の情報はとぼけるように指示を出していますが、いつまで嘘が通じるか……もしなんでしたら、他の国にある系列店を紹介しましょうか?」
「あ~。たぶん知り合いにゃ。お城関係の人じゃにゃかった?」
「あっ! それでしたら、知らない振りをするほうが失礼だったのでは……」
「いいにゃいいにゃ。気にするにゃ。そこまで親しいわけじゃないからにゃ。また来たらロビーにでも待たせておいてにゃ~」
「はあ……」
城からの使いなんて、面倒なので塩対応。オーナーは何か言いたげだったが、さっきの女性従業員が部屋の準備ができたと呼びに来たので、そちらに案内してもらった。
部屋を変え、オーナー達が出て行ったら、ベッドにダイブ。このままお昼寝……
「にゃに?」
お昼寝に突入しようとしたら、べティに持ち上げられてしまった。
「遊びに行こうよ~」
「昨日、いっぱい働いたからいいにゃろ~」
「え~! 突然戻される可能性もあるんだから、行こうよ~」
「揺らすにゃ~!!」
レベルアップの影響でべティのステータスも上がっているから、大人に揺らされているようで気持ち悪い。なので、お金を渡して一人で行って来いと言ったら寂しいとのこと。
そんなの知らんがなと突っぱねたけど、べティはコリスを買収しやがったので、わしはコリスのモフモフロックで連行されるのであった。
「じゃじゃじゃ~ん! 魔法の服屋さんよ!!」
べティは昨日、冒険者ギルドで服屋の情報を得ていたのか、目的地に着いたら両手を広げて「バーンッ!」と紹介した。
「モ、モフモフ、モフモフにゃ……」
「起きなさい!!」
しかし、コリスのモフモフに埋もれて怖い夢を見ていたわしは、べティにどつかれるのであった。
「ムチで叩くにゃんてひどいにゃ~」
「シラタマ君が起きないからでしょ」
服屋に入っても「にゃ~にゃ~」喧嘩。ローブローを喰らったから、ちょっと痛かったのだ。
「ヒッヒッヒッ。かわいいお客さんがいっぱいだね」
二人で「にゃ~にゃ~」言い合っていたら、魔女っぽい服をどぎついパッションピンクで染めたファンキーな老婆が店に出て来たので、わしの目が痛い。
「わっ! よく見たらプリーツまでついてる。魔女の服をここまで逸脱するなんて凄いわね」
「ヒッヒッヒッ。お嬢ちゃん、ドワーフなのに見る目があるね」
「ドワーフじゃないわよ」
「ん? 年齢がひゃ……」
「がるるぅぅ!」
「ああ。そういうことかい」
ファンキーババアはわしのことをチラッと見て何やら納得していたけど、なんでじゃろ?
「ところでここって、服を一瞬で脱ぎ着できる物があるんでしょ?」
「あるっちゃあるが、高いよ?」
どうやらべティがしつこくわしを連れ出したのは、この店に来たら夢が叶えられると知っていたから。
「お金はシラタマ君が出してくれるから大丈夫V」
それもわしを財布にする為に……
「一緒に働いたから別にいいんにゃけど、いくらするにゃ?」
「特注品だからこんなもんだ。ヒッヒッヒッ」
「高いにゃ!?」
ファンキーババアに値段表を見せてもらったら、スウィートルームに何泊だって泊まれそうなのでわしは驚いた。
「彼女に見栄を張る為に連れて来たんじゃなかったのかい?」
「誰が彼氏にゃ!? わしは妻帯者にゃ!!」
「その面で結婚してんのかい!?」
ファンキーババアもわしが妻帯者に驚いていたけど……
「どれどれ~? あ、余裕じゃん。二着買おっかな~??」
わし達が揉めているのに、べティは料金表を見て意見の相違。
「シラタマ君って、お金持ちなのに貧乏くさいわよね?」
「倹約家と言ってくれにゃ~」
べティに反論する為に、わしも二着購入することになるのであった。
「こっちのコリスにかわいいのよろしくにゃ~」
二着買うのは、わしの為ではなくコリスのため。コリスは基本、服を着たがらないので、人間に変身したとき用にずっと欲しかったからだ。
今まではリス時は前掛け、人間時はワンピースになる物を付けていたが、紐でいちいち調整しないといけないので、もっとファンタジー寄りの物があればと思っていたので渡りに船かもしれない。
このアイテムは特注品らしいので、まずは服の選別。わしとべティで「にゃ~にゃ~」言いながらコリス人間バージョンに似合うかわいいワンピースを、店に飾っていた中から選ぶ。
ワンピースは少し大きかったので、変身アイテムに加工する前にリメイクしてくれるそうだ。
「次はあたしよ!」
コリスにいい服を選んでくれたので、べティの試着にも嫌々付き合うわし。適当に褒めてやり過ごそうと思っていたが、「じゃじゃじゃ~ん!」と出て来た時にはツッコミたくなってしまう。
「どうよどうよ? かわいくない??」
「マジでそれでいくにゃ~?」
「え!? かわいいでしょ!?」
「かわいいと言うより……痛々しいにゃ~」
「なんでよ~~~!!」
べティが選んだ服は、大所帯のアイドルグループ風。少女が着たらめちゃくちゃ似合うとは思うのだが……
「べティっていくつだったかにゃ?」
「五歳よ!!」
「プラス百年はあるにゃろ~」
そう。中身がババアだから、わしとしては褒めることができずにツッコンでしまったのだ。
「いいもんいいもん。一人で決めるもん……」
魂年齢を思い出してしまったべティは、イジケながら服を選ぶのであったとさ。
1
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
京都式神様のおでん屋さん
西門 檀
キャラ文芸
旧題:京都式神様のおでん屋さん ~巡るご縁の物語~
ここは京都——
空が留紺色に染まりきった頃、路地奥の店に暖簾がかけられて、ポッと提灯が灯る。
『おでん料理 結(むすび)』
イケメン2体(?)と看板猫がお出迎えします。
今夜の『予約席』にはどんなお客様が来られるのか。乞うご期待。
平安時代の陰陽師・安倍晴明が生前、未来を案じ2体の思業式神(木陰と日向)をこの世に残した。転生した白猫姿の安倍晴明が式神たちと令和にお送りする、心温まるストーリー。
※2022年12月24日より連載スタート 毎日仕事と両立しながら更新中!
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる