上 下
308 / 755
第十一章 王様編其の二 外遊にゃ~

304 旅館で一泊にゃ~

しおりを挟む

 昼食を終え、結婚報告をすると皆は大絶叫する事となり、海の家で酒盛りが始まった。どうやら皆、リータとメイバイに先を越され、やけ酒に走ったようだ。
 ひとまずわし達は逃げ出し、海に向かうさっちゃんとエミリの護衛を、リータとメイバイ、コリス、ワンヂェン、兄弟達に頼む。
 わしも誘われたが塩の製作があったので、忙しいからと断ってそちらに向かう。

 どうなったかな~? わ! マズイ!!

 わしは焦って火を消し、鍋を見つめる。

 失敗かと思えたが……成功してる? 焦げたようなにおいは薪のせいか。ビックリさせおって。てか、水は全て蒸発しておるけど、塩は焦げないのかな? 大発見じゃ! ……学校の教科書に載っていそうじゃし、人に話すのはやめておこう。
 まぁこれなら火加減を気にする必要も無く、塩を量産できそうじゃし、一気にやってしまおう。ついでにアレも作ってみようかのう。

 わしは時間を掛けて作る方法をやめて、大きな鍋に入れた海水を【火球】で一気に蒸発させる。そして、白い結晶を次元倉庫に入れて、それを繰り返す。
 こうして時間を短縮した事によって、予定より大量の塩を手に入れる事に成功したのであった。
 ちなみに使った鍋は、もう必要ないので、ゴツゴツした岩場の隙間に入れて固めておいた。平らにしておけば、次回来た時にも使いやすいだろう。


 それらが終わり、砂浜に戻ると、やけ酒していた生ける屍に取り囲まれた。

「にゃ、にゃんですか?」
「どうして私達が結婚できないのよ~!」
「知らないにゃ~」
「シラタマちゃん! 誰か紹介して~」
「猫のわしに言うにゃ~~~!」

 スティナの涙ながらの訴えを怒鳴って断るが、焼け石に水。全員に服を剥ぎ取られ、酒を浴びせかけられ、吸い付かれ、散々な目にあう。
 このままではわしの理性がぶっ飛びそうなので、先ほど作った物をおとりに、リータ達の元へ逃げ出した。

 そして「にゃ~にゃ~」泣きながら、海に飛び込む。リータ達が慰めてくれたが嘘泣きがバレて、めちゃくちゃ怒られた。怒りの表情でわしを睨んでいたから演技したのに……
 スティナ達の厄介さはわかっているから嘘泣きしなければ、怒るつもりはなかったらしいが、顔が怖かったんじゃもん!

 その後、十分にスキンシップをとって、機嫌を直したリータ達を連れて海の家に戻ると、生ける屍が、屍になっていた。
 わし達は手を合わせ、ひとりひとり、荷車に乗せるのであった。ホンマホンマ。


 皆を荷車に乗せると別荘に向けて歩き、中に入れて床に寝かせる。このままでは、体が痛くなるので、二階の板張りの部屋に家から持って来た布団を敷いて、寝床の準備をする。
 そうこうしていたら、息を吹き返した皆がお風呂を要求するので、お風呂の準備をして押し込む。

 その間、動ける者は食事の準備をし、そのメンバーで食べ始める。今晩のメニューはシーフードお好み焼き。下準備さえ済めば、遅れて来ても自分で焼けるので、エミリの負担が減る。
 ついでにタコ焼き器も土魔法で作ってみた。生地を水で少し薄めてコロコロと作っていたら、エミリが何をしているのかと聞いて来たのでコソコソと答える。

「こんなの、お母さんのレシピに無かったです」
「お母さんは、わしと生まれた地方と違ったんにゃ」
「地方?」
「ビーダールでも、食事が違ったにゃろ? それと一緒にゃ」
「へ~~~」
「ほい。出来たにゃ」

 わしはエミリの皿に、タコ焼きを数個乗せるとエミリ特製ソースをかける。するとエミリは形を確認して、口に入れようとする。

「待つにゃ!」
「へ? あ、あつっ! はふはふ」
「一気に入れちゃ、やけどするにゃ~」
「言うのが遅いです~。もうやけどしちゃいました~」

 大口を開けて口の中を見せて来るエミリに謝罪しながら、わしは水の入ったコップを渡す。

「ゴメンにゃ~。でも、正式な食べ方は、それが正しいんにゃけどにゃ」
「こんなに熱いのにですか?」
「熱いのを、はふはふやって食べるのが美味しいらしいにゃ」
「猫さんは、どうやって食べるのですか?」
「わしは、少し待ってかにゃ? 猫舌にゃもん」
「プッ! あははは」

 わし達はコソコソと話をしていたが、声が大きくなったせいで、さっちゃん達がタコ焼きに興味を持つ。わしは熱いから注意して食べるように言ったのに、さっちゃんがやけどして喧嘩が勃発。
 「にゃ~にゃ~」喧嘩していると、ちょうど頃合いになったのか、リータとメイバイに、わし達はタコ焼きを放り込まれた。
 さっちゃんは美味しく食べられたが、わしの食べたタコ焼きはまだ熱くてやけどした。だが、久し振りに食べたので涙が出る。

 涙を拭い、コリス達にも食べさせて楽しくお喋りしていると、スティナ達がお風呂から上がって来た。もう完全復活したようで、お腹がへったと寄って来るので、お好み焼きやタコ焼きの作り方を見せて、あとは勝手にやってもらう。
 そして笑いながら酒を片手に、マリーのお好み焼きをひっくり返す様を見ていると、残念な声が聞こえる。

「あ~……失敗しちゃいました」
「それぐらいにゃら、まだにゃんとかなるにゃ。くっつくようにまとめるにゃ」
「こうですか? でも、ひび割れが……」
「そんにゃの、ソースを塗れば気にならないにゃ~」
「そうなのですか……」
「お腹に入れば、にゃんでも一緒にゃ~。それじゃあ、わし達はお風呂に行くにゃ~」

 マリーは何か考え込んでいたが、わしはそれを茶化してから、お風呂に入っていない者に声を掛けて立ち上がる。すると、スティナに捕まった。

「シラタマちゃん! さっきのアレちょうだい!!」
「にゃんでいちいち挟むにゃ~!」
「先払いで払っているんじゃない。嬉しいでしょ?」
「嬉しくないにゃ~!!」

 まったく……リータ達の殺気が怖いからやめてくれ。いや、マジで!
 このままでは怒られるの決定じゃし、さっさと出して逃げるが吉じゃ。でも、一口しか食べてないんじゃよな~。この窮地きゅうちを脱するには、また作るしかないか。

 わしは、さっき作ったモノ。触手の干物を取り出す。塩を作る時に熱が酷かったので、薄くスライスした触手を置いておいたら、いい塩梅で水分が抜けた。見た目はスルメっぽいが、桁違いのうまさだ。


 スティナ達から逃げ出したあと、コリス達とお風呂に入ったら、さっちゃんが我が儘を言って来たので、お風呂の外に露天風呂を作る。また、外で入りたいんだとか……

「う~ん……外が蒸し暑いから、あまり気持ちよくないね」
「そうだにゃ~。水に変えよっかにゃ?」
「あ! それいいね。やって~」

 わしはお湯を吸収魔法で消し去ると、水の玉を出して湯船に落とす。するとさっちゃんは……

「にゃ~! バシャバシャ泳ぐにゃ~」

 水しぶきをあげて泳ぎ出す。さらにワンヂェンも加わり競争しだすから、たまったもんじゃない。コリスまで、さっちゃん2に変身して泳がないで欲しい。
 仕方がないのでわし達は室内風呂に移動して、ゆっくりとする。しばらく、リータとメイバイとエミリに撫でられていると、さっちゃん達がくたくたになって戻って来た。

 コリスに負けて何度も挑戦したらしいけど、しらんがな。勝てるわけがないじゃろう。

 皆、湯船で船を漕ぎ始めたので、慌てて外に連れ出し、水分を消し去って寝室に移動する。なんとかさっちゃん達は運ばずに済んだが、食堂に行くと、スティナ達が死んでいた。
 このまま寝かせてもいいが、寝室に運んであげる。せかせかと全員を寝室で雑魚寝させたら、わしは三階のバルコニーに移動する。そして設置したベンチに腰掛け、潮風を感じながら酒を片手に条約書に目を通すのであった。




「猫さん……」

 長い時間、一人で条約書と格闘していたら、後ろから誰かに声を掛けられた。

「にゃ? ……マリーにゃ?」
「はい」

 振り返ると部屋の中は暗く、誰だかわからなかったので、声で当たりを付けると当たっていたようだ。
 マリーはわしに声を掛けると、静かに隣に座る。

「どうしたにゃ?」
「ちょっとショックでした」
「にゃ~?」
「結婚の事です……」

 あ! マリーもわしと結婚したかったんじゃったか。どうしてわしみたいな妖怪と結婚したがるのか、いまだにわからん。でも、マリーはお昼から少し元気がなかったのは知っている。どうしたものか……

「なんで結婚しちゃうんですか~」

 わしが返答に困っていると、マリーは涙ながらに訴える。

「う~ん……いまから話す事は、秘密にしてくれるかにゃ?」
「ぐすっ……なんですか?」
「本当は、まだ結婚する気はなかったんにゃ……」

 わしは結婚の経緯を話す。異種族どうしの結婚を印象付けられる策略。その策略が裏で暗躍され、断れなかったこと。
 マリーはわしの話を黙って聞いていたが、次第に目が輝き出した。

「それじゃあ、結婚する気はなかったのですね!」
「あ、それはあったにゃ」
「え……」
「タイミングの問題にゃ。まだ結婚する気がなかっただけで、いつか、どちらかと結婚していたと思うにゃ」
「そうなのですか……」
「そんにゃ顔しないでにゃ~。わし達の関係は、今までと変わらないにゃ~」
「関係?」
「友達にゃ。マリーとは、初めて話した人間の友達第一号にゃ。これは、一生変わらないにゃ」
「ト・モ・ダ・チ……」

 その言い方だと、ブサイクな宇宙人みたいじゃな。と、アホな事を考えていないで、もうひと押ししなくては。

「大事にゃ友達第一号には、誰にも話していない、わしの秘密を教えてあげるにゃ」
「猫さんの秘密ですか……」
「わしはおそらく、千年生きるにゃ」
「え……」
「キョリスでたぶん、三百年生きているからにゃ」
「そんなに長生きじゃあ……」
「そうにゃ。ここに居る者、全員を、いつか看取ってさよならするにゃ」

 わしの発言に、マリーは幾多の別れを想像したのか涙ぐむ。なので、わしはマリーの頭を優しく撫でて、言葉を続ける。

「心配しなくても大丈夫にゃ。みんにゃが居なくにゃっても、また友達は出来るにゃ。それに、またマリーと出会えるかも知れないしにゃ」
「私と出会えるわけないじゃないですか……」
「おっかさんから聞いた話だと、良い行いをしていると、記憶を持ったまま生まれ変われるんにゃって。信じるかどうかは、マリーしだいにゃ」
「猫の言い伝えですか?」
「そんにゃもんにゃ」
「じゃあ、頑張って私も猫に生まれ変わります!」
「にゃ!? そこは人間にしてにゃ~」
「お似合いじゃないですか~」
「猫だと……」

 わしは猫のデメリットを懇々こんこんと説明し、夜が更ける。マリーもさすがに虫を生で食べたくないらしく、人間に生まれ変わる事にしたようだ。
 絶対に探し出してくれと言われ、その時には結婚する約束をしてしまったが、どうなることやら。

 マリーが話し疲れて眠りに就くと、寝室に抱いて運んで、わしもそのまま眠りに落ちるのであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

呪われた子と、家族に捨てられたけど、実は神様に祝福されてます。

光子
ファンタジー
前世、神様の手違いにより、事故で間違って死んでしまった私は、転生した次の世界で、イージーモードで過ごせるように、特別な力を神様に授けられ、生まれ変わった。 ーーー筈が、この世界で、呪われていると差別されている紅い瞳を宿して産まれてきてしまい、まさかの、呪われた子と、家族に虐められるまさかのハードモード人生に…! 8歳で遂に森に捨てられた私ーーキリアは、そこで、同じく、呪われた紅い瞳の魔法使いと出会う。 同じ境遇の紅い瞳の魔法使い達に出会い、優しく暖かな生活を送れるようになったキリアは、紅い瞳の偏見を少しでも良くしたいと思うようになる。 実は神様の祝福である紅の瞳を持って産まれ、更には、神様から特別な力をさずけられたキリアの物語。 恋愛カテゴリーからファンタジーに変更しました。混乱させてしまい、すみません。 自由にゆるーく書いていますので、暖かい目で読んで下さると嬉しいです。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~

伽羅
ファンタジー
 物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。

元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます

みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。 女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。 勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。

処理中です...