上 下
227 / 755
第八章 戦争編其の一 忍び寄る足音にゃ~

225 戦争 5

しおりを挟む

「と、こんにゃ感じで痛いけど、奴隷紋は消えたにゃ」

 わしは猫耳族の奴隷紋解除に、一人の女性を選び、実践してから皆に念を押して説明する。すると猫耳の男性が、わしに質問をする。

「シラタマ様。質問をよろしいでしょうか?」
「いいにゃ」
「ズーウェイは、気持ち良さそうな声を出していたような気がしますが……」
「ズーウェイは特殊にゃ。ほら。そっちの数人はうなずいているにゃ。絶対に痛いから、気を抜くにゃ」
「はあ……」

 わしの言葉に、ズーウェイの知り合いはうなずいていたので、皆に特殊な性癖がバレているみたいだ。むちで打たれても、喜んでいたのかもしれない。

 その後、わしとノエミで猫耳族の奴隷紋を解除していく。一番手をしてくれたドMズーウェイは、落ち着いたら順番の整理をさせる。
 それでも、二人でやるには時間が掛かる。やっと五分の一を過ぎた頃、外が騒がしくなったので、一時中断。ノエミに投げ出……任せて、わしは外に出る。




「「「「「「猫!!」」」」」
「大人数で言わにゃくても、わかっているにゃ~」

 わしが扉から普通に外に出ると、百人以上の敵兵に、猫、猫と騒がれた。きっと仲間が出て来ると思っていたのだろう。

「それで、にゃんの用件にゃ?」

 わしは返事を期待せずに質問したら、一番偉いであろう先頭に立つ軍服の男が答えてくれる。

「ああ。外壁を破られた。それでこの屋敷に籠城して、一人でも多くの敵を道連れにする」

 まさかわしの質問に、返事をくれるとは思わなんだ。それほど切迫しておるのか? それとも猫のわしの登場で、混乱しておるのか? まぁ前者で間違いないじゃろう。

「て、なんで猫なんかに説明しなくてはいけないんだ!」

 後者だったみたいじゃ……

「まぁまぁ。ここで会ったのも、にゃにかの縁にゃ。お茶でも一緒にどうにゃ?」
「そんな事するか! お前は何者だ! それと、ここで何をしているんだ!!」
「ああ。わしはシラタマと申すにゃ。簡単に説明すると、わしはお前達の敵で、この屋敷は占拠したにゃ」
「なっ……」

 軍服の男が驚き、質問も止まったので、わしは笑顔で語り掛ける。

「と言う訳で、全員死んでくれにゃ。【落とし穴】にゃ~」
「「「「「ギャーーー!」」」」」

 突如、敵兵が全員収まる大きな落とし穴が出来上がり、足場が消えた兵達は、す術もなく6メートル下に落下する。ドスドスと鳴る音が聞こえなくなると、わしは一網打尽、しめしめと落とし穴をのぞき込む。

「にゃ!?」

 覗き込んだわしに、さっきまで話していた軍服の男が、槍を突きながら飛んで来た。わしは咄嗟とっさにかわして事なきを得る。

「外したか……」
「戻って来なくてよかったにゃ~」
「そうはいかん。次に来る軍隊が到着するまで、少しでも被害を与えなくてはならないからな」
「この程度の被害じゃ焼け石に水にゃ。さっさと降伏するにゃ~」
「ハッ。猫は知らんだろうが、北にある街でも白い獣が暴れている。これだけの軍隊を引き付けているだけでも、作戦は成功だ」

 プププ。まだ知らんのか。しょうがないのう。

「それにゃら解決済みにゃ」
「は?」
「尻尾の三本ある犬、フェンリルの事にゃろ? もう死んでるにゃ」
「嘘の情報で俺を揺さぶろうと言うのか……」
「嘘じゃないにゃ~。わしも立ち会っているにゃ~」
「嘘決定だな。ここから徒歩六日は掛かる遠い街では、絶対に間に合わん」
「本当にゃ~~~!」
「このイチュウ、そんな嘘に騙されん。いざ参る!」

 イチュウと名乗る男は、地を蹴り、わしに槍を突く。わしはギリギリでかわそうとするが、直線的な槍の動きが変わり、大きく避ける事となった。

 あのしなり……カンフー映画でよく見掛ける槍か。いきなり曲がって来た。ビックリはしたけど、あんなもん実戦で使えるのか?

「よく避けたな」
「変わった槍だにゃ」
「普通の槍だ。お前より変わっていない!」

 失礼な奴じゃな。わしのどこが変わっている? 猫又で歩いて喋っているところか? うん。精神的ダメージを喰らった。考えるのはよそう。

「何をボーっとしているんだ! 死ね!!」

 わしが予期せぬダメージを受けて、ズーンと気落ちしていると、イチュウは槍を体に巻き付けるように回して進んで来る。そして近付くと遠心力を使って、鞭のように槍先が飛んで来た。
 わしはしゃがんでかわすが、槍先は変化し、上から降って来る。その攻撃も、スピードを活かして、今度は大きく避ける。
 するとイチュウは柄を地に付け、槍を棒高跳びのようにしての跳び蹴り……と、見せ掛けて、槍を上からの振り下ろし。
 わしは変化を警戒して、大きく避けた。

 うむ。なかなか面白い攻撃じゃ。あれなら実戦でも十分使える。当たっていないからわからないけど、あのスピードなら槍先に当たれば、皮膚は裂けるじゃろう。わしの毛皮は無理じゃけどな。

「いまのも避けるか……」
「じゃあ、そろそろわしから行かせてもらうにゃ」
「させるか! 得物も抜かせず終わらせてやる!!」

 またか……この世界の者は、順番と言うものを知らんのか? わしに手番を譲ってくれたのは、バカぐらいじゃ。あ、バカだから譲ってくれたのか?

 そんな馬鹿な事を考えをしているわしに、イチュウの槍が迫る。普通の突きかと思えば槍先がくるくる回り、頭から胴へ。胴かと思えば頭に向かって槍先が跳ね上がり、そして落下して太股へ。変則的な槍の猛攻。
 わしはその都度大きく避けていたが、慣れてくればどうってことない。ギリギリで避けながら、徐々に間合いを詰める。
 イチュウは驚いた顔を見せるが、今度は風魔法をまぜて攻撃。魔法で牽制しながら、避けた場所に槍を突く。

 面倒臭い奴じゃな。この攻撃なら、オンニといい勝負。バカとならバカが少し上ってところか。まぁ面倒臭いだけで、わしの敵ではない。


 イチュウはわしに【風の刃】を放つが、わしは【風玉】で防御。だけでなく、そのまま直進させる。イチュウは慌てて避けるが、わしはその隙に間合いを詰める。
 そして腰に帯びている【白猫刀】に手を掛ける。だが、イチュウは体を捻り、わしに槍先の回転した突きを放つ。

「とった!」

 わしは【白猫刀】に手を掛けたまま、イチュウの槍に貫かれた……ように見えたのであろう。

「え?」

 イチュウは槍先を見て、ほうけた声を出した。
 それは当然だ。イチュウの突きに合わせてわしの居合い切りが、槍を半ばで切断した。槍先は回転していたせいで、明後日の方向に飛んで行く事となったからには、信じられないのであろう。
 まさに一瞬。鞘に刀を戻すまで、見えない早業だ。

「にゃにも見えなかったかにゃ?」
「魔法で斬られたのか?」
「いんにゃ。わしの剣にゃ」
「そんな馬鹿な……」
「力量差もわかったにゃろ? 無駄な抵抗はやめて、捕まるにゃ~」
「……致し方無い」

 イチュウは腰に帯びた剣を抜くと、首に当てる。

「にゃ! 自殺はお勧めしないにゃ」
「敵に情報を渡すよりマシだ。さらばだ!」

 イチュウは首に当てた剣を力強く引き、血を撒き散らして倒れる。なので、わしは一瞬で近付き、傷を治してやった。

「最後まで聞くにゃ~」
「治った!?」
「北の街に居た奴も、この屋敷に居た奴も自殺したにゃ。そいつらもお前みたいに治してやったにゃ。でも、その都度わしは自殺させたにゃ。こっちに居た奴は、両手両足を切っては繋げって、してやったにゃ」
「う・そ・だ・ろ?」

 イチュウが驚愕の表情でわしを見るので、剣を拾って握らせる。

「ほい。剣にゃ。何度でも死んでくれにゃ。それで事実かどうかわかるにゃ」
「うっ……死なせてももらえないのか?」
「そうにゃ。お前達は洗いざらい情報を吐いて、罪を償うまで死ねないにゃ」
「く、くそー!」

 イチュウは剣を投げ捨て、地面を殴る。わしはそんなイチュウの意識を刈り取り、口に土の塊を入れる。そして、仲間の兵と共に綺麗に埋め、顔だけ出す。

 久しぶりの朝顔……もうお昼じゃから昼顔か。てか、探知魔法の感じだと、こっちの軍も続々街に入って来ておるな。ここまで来るのも時間の問題じゃろう。

 わしは状況確認と、敵兵の処置が済むと屋敷に入り、ノエミの元へ戻る。

「もう終わるかにゃ?」
「まだに決まってるじゃない。戻って来たなら手伝いなさい!」

 うん。知ってた。あんなちょっとの時間じゃ、数人しか解除できんじゃろう。

「ちょっとやりたい事があるんにゃけど……」
「やりたい事?」
「トンネルの様子を見に行きたいにゃ。ふさいでしまったら、援軍も来れないにゃろ?」
「たしかに……でも、離れているんじゃないの?」
「わしなら、走ったらすぐに着けるにゃ~」
「そう。それなら仕方ないわね」
「ありがとにゃ~」

 わしはノエミの許可を得て、トンネルに向かう……

「なに食べているのよ!!」
「サンドイッチにゃ」

 事はせずに、猫耳族と一緒に腹ごしらえをしている。

「何を食べているのかを聞いてないわ! なんで向かわないかを聞いているんじゃい!」
「お腹へってるからにゃ」
「わっちだって食べずに頑張っているんじゃい!」
「じゃあ、先に食べるにゃ~」
「そういう事じゃ……ムグ」

 わしはうるさいノエミの口にサンドイッチを突っ込む。

「モグモグ。美味しい……」
「にゃ~?」
「じゃない! そんな暇があるなら手伝えって言ってるんじゃい!」

 そうは言っても、痛そうにする猫耳族を見ると気が滅入るんじゃ。ノエミはおばさんだから気にならないんじゃな。見た目はちびっこじゃけど……何か殺気を感じるから、言い訳をしておこう。

「トンネルの周りには強い奴がいるかもしれにゃいから、休憩しているんにゃ。それと、軍がこの屋敷に到着するのを待っているってのも大きいにゃ」
「疑わしい……」
「残党がいたら、ノエミじゃ対応できないにゃ~」
「もう! そう言うことにしておいてあげるわ! 私も休憩して、魔法使いが集まったら楽をさせてもらうわ!」
「そうするにゃ~」

 わしとノエミは頭を切り替えて、ダラダラする。ムシャムシャとサンドイッチを食べ終えると、ノエミは自分の収納魔法から取り出したハンモックを土魔法で支えて寝転んでブラブラし、わしはズーウェイの膝の上に乗せられてゴロゴロ言う。
 猫耳族は何か言いたげだったが、気を使って何も言って来なかった。

 そうこうしていると、街を占拠した王軍が屋敷に迫って来ていた。


  *   *   *   *   *   *   *   *   *


 イサベレサイド


 イサベレは、リータとメイバイを連れ、攻略の済んだ外壁を越えて、街に足を踏み入れる。

「街に入りましたけど、シラタマさんは何処にいるのでしょう?」
「きっと私の一族の者と一緒にいるニャー」
「その人達が何処に居るかわかりませんよ」
「う~ん……イサベレさん。何かわかりませんかニャ?」

 リータとメイバイでは、こういった場合の対応がわからないので、知っていそうなイサベレに話を振った。

「敵の重要拠点なら、守りの堅い場所。領主の屋敷か避難所が最適」
「イサベレさんは、この街の避難所はわかりますか?」
「わからない」
「では、領主様の屋敷に向かいましょう。そこなら一度行った事があるのでわかります」
「ん。賛成する」
「私もニャー!」

 三人は兵士に四方を囲まれ、街を歩く。街の門を落としてからだいぶ経ち、敵らしい者の姿は見当たらないが、美少女を守りたいと思う兵士がいるのかもしれない。それも多く……

 しばらく歩くと、兵士の輪に穴が開き、オンニが現れた。

「イサベレ。無事だったか」
「ん。当然」
「愚問だったな。イサベレが負けるわけがない。さすが、俺が見初みそめた女だ」
「オンニより、シラタマに見初められたい」
「なっ……」

 オンニはイサベレに、遠巻きながら愛の告白をするが、簡単に潰される。奇妙な猫によって……

「前にも言ったが、シラタマは猫だぞ?」
「知ってる」
「知ってるなら……お前達! お前達は猫なんかと結婚したくないよな?」

 イサベレには、暖簾のれんに腕押しと感じたオンニは、リータとメイバイに助けを求める。助けを求める相手が悪いと気付かずに……

「私はシラタマさんと結婚しますよ? 約束もしています」
「私も愛人になるニャー! 一番大事って言ってくれたから確実ニャー」
「嘘だろ……」

 オンニが驚愕の表情を浮かべて言葉を失うと、イサベレがトドメを刺す。

「シラタマは、オンニより素敵」
「なんでだ~~~!」
「うるさい」
「ぐふっ!」

 オンニの絶叫はイサベレによってさえぎられる。レイピアの柄で、脇腹を貫かれたみたいだ。かわいそうに……


 その後、イサベレ一行にオンニが加わり、領主の屋敷に辿り着く。先行していた兵士も居たが、皆、戸惑っているようだ。

「地面から顔が咲いている」
「どうなっているんだ?」

 そう。帝国兵は地面に埋まり、顔だけだしているので、イサベレとオンニが戸惑っても仕方が無い。

「きっとシラタマ殿ニャー!」
「シラタマさん以外、有り得ませんね」

 リータとメイバイの言葉に、この光景を見た全ての者は、丸い猫の顔を思い出して深くうなずく。それはもう、物凄く深く……

「この中ですね」
「行くニャー!」
「ん」
「いや、これどうするんだ?」

 オンニの言葉は無視され、リータ、メイバイ、イサベレは愛、するシラタマの元へ走る。ちなみにオンニは、味方の兵士にどうするかと囲まれて、身動きが取れなくなっていた。

 三人は部屋を何室も回り、シラタマを見付け出すと叫ぶ。

「「「なにしてるの!!」」」

 そこには、ズーウェイの膝の上で撫でられるシラタマと、だらけきったノエミの姿があったからだ。

「ゴロゴロ~。ちょっと休憩してただけにゃ~。ゴロゴロ~」
「浮気ニャー!」
「浮気確定ですね」
「ん。仕置きが必要」
「違うにゃ~! ゴロゴロ~」
「「「ゴロゴロ言うな!!」」」

 シラタマは三人のポコポコを受けて、床に減り込まされるのであったとさ。
しおりを挟む
感想 962

あなたにおすすめの小説

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る

拓海のり
ファンタジー
 階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。  頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。  破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。  ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。  タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。 完結しました。ありがとうございました。

婚約破棄は誰が為の

瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。 宣言した王太子は気付いていなかった。 この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを…… 10話程度の予定。1話約千文字です 10/9日HOTランキング5位 10/10HOTランキング1位になりました! ありがとうございます!!

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?

志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。 そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄? え、なにをやってんの兄よ!? …‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。 今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。 ※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...