140 / 755
第五章 ハンター編其の三 旅に出るにゃ~
138 白い巨象と戦うにゃ~
しおりを挟む伝説の白い巨象の復活の報せを聞いたわしは、昼食を済ませると、すぐに食後のコーヒーをいただく。
「う~ん。淹れ方がなってないにゃ~」
「猫! 巨象が復活しているんだぞ。ちょっとは焦れ!!」
「そうですよ。もうそこまで来ているかも知れませんよ」
わしが落ち着いてコーヒーを飲んでいると、ガウリカとリータが急かして来る。
「まあまあ。あんにゃに離れていたんだから、すぐには来れないにゃ。それに、まだここまで地鳴りは聞こえないにゃ?」
「たしかにそうだけど……怖いニャー」
「メイバイもコーヒーを飲むといいにゃ。リラックス効果があるにゃ」
「苦いし匂いが苦手ニャー」
「無理にとは言わないにゃ」
「だからのんびりするな! 焦って戦いに行け!!」
ガウリカが耳元で怒鳴るものだから、わしは耳がキーンとなってしまい、渋々立ち上がる。
「ガウリカはうるさいにゃ~。へ~へ~。行きますよ~にゃ」
「やっと腰を上げやがった」
「リータとメイバイはついて来るにゃ?」
「え? ついて行っていいのですか?」
「連れて行ってもらえないと思っていたニャー」
「もしもの時は逃げるから、そばにいてもらった方が安心するにゃ」
「それって、この国を救うのを諦めると言う事ですか?」
「まぁそうなるにゃ」
わしは二人を誘うが、いい返事がもらえず、メイバイが怒ったような声を出す。
「そんなのダメニャー!」
「わしはこの国より、リータとメイバイのほうが大事にゃ。だからついて来るにゃ」
「シラタマさん……行けません! 私はシラタマさんの帰りを待っています。だから、絶対、巨象を倒してください」
「シラタマ殿の気持ちは嬉しいけど……私も待つニャ! 帰って来たら、いっぱいサービスするニャー」
二人が強く拒否すると、ガウリカがわしの肩をポンッと叩いた。
「フフフ。これで引くに引けないな」
「そうだにゃ。行って来るにゃ~」
わしは宿屋を出て、避難する民衆と逆行し、南門に向かう。メイバイのサービスをどう回避するかを考えながら……
南門に着くと多くの兵が集まっており、わしの登場で兵達が、猫、猫と騒ぎ出してしまった。
うん。うるさい。巨象で忙しいんじゃから、猫一匹ぐらい通してくれてもいいのに。外に出たいんじゃが……押し通るか?
「お前が猫か?」
わしが悩んでいると、兵士のおっちゃんが話し掛けて来た。
「見ての通りにゃ」
「……そうだな。王子殿下から、猫が来たら通せと仰せ付かっている。これから向かうのか?」
「そうにゃ。通っていいかにゃ?」
「ああ。では、我々も助力する。皆の者、行くぞ!」
「「「「「おお!!」」」」」
兵士は死ぬ覚悟を持って大声をあげるのだが……
「待て! 待つにゃ~!!」
わしも負けじと大声で止める。
「なんだ?」
「わし一人でやるにゃ! ついて来るにゃ!!」
「しかし、他国の猫を一匹で送り出すわけには……」
「はっきり言うにゃ。わしが全力を出せないから、足手まといで邪魔にゃ」
「なっ……」
「わかったにゃら解散にゃ!」
「い、いや。それでも見届けないわけにはいかん!」
「どうしてもついて来るにゃ?」
「ああ!」
「はぁ。遠くから見るなら許可するにゃ。絶対に近付くにゃ。それとお前に、これを渡しておくにゃ」
わしは望遠鏡を兵士のおっちゃんに渡し、使い方を教えて、門から外に出る。
そうすると、巨象が近付いて来たのか、王都までかすかに地鳴りが聞こえ始めた。兵達も気付いたのか、息を呑んで南西の森を眺めている。
地鳴りの音が徐々に大きくなる中、わしは走り出す。巨象の待つ南西の森へ……
兵士達が見えなくなると変身魔法を解き、猫型に移行してスピードを上げる。あっと言う間に南西の森に到着すると、地鳴りも大きくなり、遠くに白煙を確認できた。
さてと、巨象は間違いなくこっちに向かっておるな。探知魔法の間隔からすると、王都までは、もう数十分ってところかのう。わしの射程はもう少しじゃから準備するか。まずは【玄武】。
わしは高さ20メートルの大きくて頑丈な土の亀を作り出し、甲羅の上にお座りをする。これは高さを合わせ、わしを固定する発射台だ。
わしがこれから使う魔法は超長距離魔法。兄弟達がさらわれた時には魔法書から発見できなかったが、修行時代に見付けていた。
ただし、呪文の詠唱が恐ろしく長いので、このままでは使えない。だから理論とイメージを魔法書から引用し、アレンジを加えている。
地鳴りが、かなり大きくなった……。周囲にも圧迫感が漂っている。肉眼でも確認できる。そろそろ射程に入りそうじゃな。よし。チャージ開始じゃ!
わしは超長距離魔法の発射準備に取り掛かる。
まずはおっかさんの最大魔法【咆哮】。おっかさんは魔力をそのまま力として使っていたが、わしは魔力を雷に変換する。そして圧縮……
次元倉庫に貯めていた魔力をさらに圧縮していき、おっかさんは広範囲に使っていたが、わしは一点に集中するイメージをプラス。さしずめ高出力のビームじゃ。
よし。こんなものか? ストックを半分持っていかれたが、わしの全魔力のおよそ百倍を使ったんじゃ。
これで貫けぬ物は無い!
巨象も射程に入り、わしとの距離もだいぶ詰まったな。あとは、前日にマーキングしておいた軌跡どおりに通すだけ。簡単なお仕事じゃ。
行くぞ! 極大魔法【御雷】!!
「にゃ~~~ご~~~!!」
地鳴りの響く中、わしの咆哮が地鳴りの音を掻き消す。
【御雷】は、わしの口を発射口に、光を吐き出す魔法だ。
光の速度。刹那の輝き。
それはまさに一瞬で、巨象の頭に命中し、マーキングの軌跡に沿って心臓を貫き、尻を突き破り、空の彼方に消えて行った……
ぐぅ……これほどの魔力量は、わしにも負担が掛かるな。反動で足も折れて顔が焼け焦げておる。痛い……。リータとメイバイには見せられぬ姿じゃったな。待つと言ってくれてよかった。
とりあえず、ストックから魔力を補填して……回復魔法。痛いの痛いの飛んで行け~。よし。完全回復。じゃが……
地鳴りが消えない……嘘じゃろ?
脳と心臓を貫いたのに生きておるのか? マーキングがずれていたのか……。いや、それでも弱っているんじゃ。大穴が開いたんだから死んでもいいじゃろ! どうなっておるんじゃ? とりあえず、望遠鏡セット。
わしは望遠鏡越しに巨象を確認する。
う~ん。後ろは見えないけど、頭から噴水のように血は吹き出している。この分だと、後ろからも吹き出ているんじゃろうな。痛みに麻痺しておるのか?
くっそ~。これで決まっておれば楽じゃったのに……。まぁ相手は生物じゃ。どれだけ強くとも、血が無くなれば死ぬじゃろう。
わしの危険も増すが、やるしかない!
【肉体強化マックス】。行け! 【玄武】!!
わしは巨大な亀を走らせ、正面から巨象にぶつける。数秒の押し合いがあったが巨象の力に、あっけなく【玄武】は砕け散る。その間に、わしは巨象の頭に飛び移った。
さっき開けた穴は……ここじゃな。こんなに血を吹いているんだから、さっさと倒れてくれたらいいのに……。
【風猫】×2。心臓と脳で暴れて来い! さて、わしは……
血の吹き出す穴に、【鎌鼬】渦巻く猫の形をした魔法を入れると、巨象の正面に高く飛び上がる。そして風魔法で落下地点を調整し、力任せに巨象の頭にネコバンチを喰らわす。
着地するとまた巨象に向けて飛び掛かり、ネコバンチ。その行動を何度も、何度も繰り返す。
攻撃が当たると一瞬止まるが……何故、わしを攻撃して来ない? もう意識が無いのか? これでは昨日のリプレーじゃな。じゃが、ありがたい。
森から完全に出てしまったが、徐々に進む速度は落ちておる。王都まで行かせるか!
「にゃ~~~ご~~~!!!」
わしは叫び、気合いを入れ直す。そしてネコバンチ、猫頭突き、【肉体強化マックス】を何度も繰り返し、巨象にぶつかる。
巨象はわしの攻撃を受けて、最初は走っていたが徐々にスピードを落とし、歩きに変わる。それでも、一歩、一歩、大きな地響きを立てて王都に近付く。
くそ! まだ死なんのか。もう王都が見えておる。あれは……兵士達。後退しておるようじゃけど、このままでは追い付かれる。魔法もまぜるか……
ストックから魔力を移行!
行け! 【四獣】!!
わしの放つ、火、風、土、氷の四属性魔法、【玄武】の20メートルを最大に、一匹10メートルの獣が巨象に襲い掛かる。
土の亀【玄武】が巨象の正面からぶつかり、氷の龍【青龍】が左脚に絡まって凍らせる。風の虎【白虎】が右脚を斬り裂き、火の鳥【朱雀】が顔を焦がす。
魔法で出来た四匹の獸にまざり、一匹の猫も突撃する。
【四獣】が巨象に潰されるとまた放ち、魔力が無くなると次元倉庫から補填する。そして、小さな体を使って巨象とぶつかる。
何度も繰り返される攻撃……ここに来て、ようやく巨象の足が止まる。しかし、まだ力を感じる。
わしは巨象を押し返そうと力を込め、最速の動きでネコパンチを、巨象の眉間に打ち込んだ。
「パオーーーン!」
戦い初めて数時間……
突如あがる巨象の声。
空は紅くなり、ついに終わりが来る。
巨象は膝を折り、ゆっくりと横に倒れる。
地を揺らし、大きな音を立て、横になった巨象の瞳から光が消える。
そして……
「にゃ~~~!!」
わしは勝利の雄叫びをあげる。
巨象の最後の言葉を振り払うために……
なにがありがとうじゃ! 胸糞悪い……殺した相手に言う言葉じゃないじゃろう! 恨め! 七代祟れ! そのほうが、わしがすっきりする。くそ……これだから、念話の使える動物は質が悪い。
じゃが、これで痛みからは解放されたか……安らかに眠れ。そして、生まれ変われ。今度はちゃんと喧嘩しよう!
わしが殺した巨象を前に、様々な思いを抱いて立ち尽くしていると、一台の馬車がやって来た。
「シラタマさ~ん」
「シラタマ殿~」
声に気付き、振り返ると馬車の窓からリータとメイバイが手を振っていた。わしは二人の声を聞くと、気持ちが和らぐのを感じる。そうして馬車が停まると二人は飛び降り、わしに駆け寄って来る。
「シラタマさん! また、血が出てます」
「大丈夫ニャ? 痛くないニャ?」
「痛いけど、大丈夫じゃ。もう少し魔力が戻ったら回復する」
「そうですか……お疲れ様です」
「凄い音だったニャ。こんなに大きな象と戦うなんて、やっぱりシラタマ殿は凄いニャー」
「あ~……ちょっといいか? この猫はなんだ?」
わし達が話していると、遅れてやって来た王子が話に入って来た。
「シラタマさんです」
「シラタマ殿ニャ」
「シラタマって……猫か?」
「そう言えば、王子には名乗っていなかったにゃ。わしはシラタマにゃ。これは元の姿で、さっき会った時は魔法で変身していたにゃ」
「頭の中で声がする……」
王子はキョロキョロとした後、視線をわしに戻したので頷く。
「この姿では喋れないにゃ。念話を使っているにゃ」
「そうか……俺はバハードゥだ。本当に巨象を倒してくれたんだな。民を……国を救ってくれて感謝する」
「そんにゃ言葉はいらないにゃ。わしはわしの仕事をしただけにゃ」
「仕事?」
「言ったにゃろ? 巨象の子孫の白象に、殺してくれと頼まれたにゃ。だから国を救ったわけじゃないにゃ」
「いや。それでも感謝させてくれ。ありがとう」
わしは照れ臭いので頬を前脚でポリポリ掻きながら、王子の言葉を受け取る。
「それで巨象はどうするんだ?」
「持って帰るにゃ」
「こんなに大きな物を持って帰るのか……」
「にゃんとかなるにゃ」
「お前が出来ると言うのなら出来るんだろうな。しかし、持って帰ってどうするんだ?」
「東の国の、女王の誕生祭に出展するにゃ。出来れば東の国に、この事を知られたくないにゃ」
「それは難しいだろうな。でも、英雄の頼みなら出来るだけやってみよう」
「英雄なんて大袈裟にゃ。ただの猫だにゃ~」
「そんなわけないだろ!」
ですよね~。ツッコミ、ありがとうございま~す。
その後、少し魔力が戻ったわしは回復魔法で怪我を癒し、水魔法で綺麗にしてから巨象を次元倉庫に仕舞い込む。巨象は大き過ぎて、戻った魔力では足りなくなり、ストックから補給した。
「巨象が消えた……」
「口止めをお願いしたから、無理してしまったにゃ。それじゃあ、帰るにゃ~……トトト」
わしは歩こうとするが、体がふらついてしまった。すると、リータとメイバイが心配して近付く。
「大丈夫ですか?」
「ふらふらニャー」
「かなり無理をしたんですね。私が抱いて運びます」
「すまないにゃ~」
「馬車で宿まで送ろう」
わしはリータに抱き抱えられて馬車に乗り込む。そうして王子に懸念事項を伝え終わると、疲れ果てていたのか、すぐに眠りに落ちてるのであった。
2
お気に入りに追加
1,168
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる