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いざ岐阜城へ
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御嶽山
まさに命からがらと言った体で、御嶽山の火口に飛び込む 夜叉ことネボア
もしも妖狐が、健在であったならば、妖狐の魔力探知で追跡され、息の根を止められていたであろう
エヴァ達にとっては、妖狐を失った事は、超広範囲の魔力探知を失ったという事であり
ネボア達にとっては、これまで以上に自由に空を飛び回れるという事になる
思い返せば、ベヒーモスの京への強襲をいち早く感知していたのも、妖狐であるし
岩村城の窮状を救ったのも妖狐の魔力探知である
エヴァ達は、妖狐を失うという戦力的な損失とともに、戦術的な大きな損失を被る事になった
火口の最深部へと、ゆっくりと降りていく ネボア
首だけを動かし、夜叉の姿となったネボアを迎えるフォゴとナーダ
肉眼を得て、初めて見る兄弟竜達は、弛緩している状態にも関わらず 猛々しく
内から溢れ出す覇気が、神々しくさえ感じられる
魔力を補充する為に、黒い覇気を纏ったナーダに近づき 手首から先を失った右手で
触れようと手を伸ばす
その右手を一瞥したナーダが、むくりと上半身を起こし 匂いでも嗅ぐように鼻を近づけると
右手の切断面が、黒い覇気に包まれ 体中に魔力が、満ちていく感覚と
切断された断面の肉が蠢き、心地の良い痛みを伴いながら 肉と血管が隆起していく
わずか数分の間に肉が血管が絡み合い指先までを形作り、赤黒い皮膚が肉を包み込み
鋭く尖った爪までも再生を終える
改めて、ナーダの視界を通して、夜叉の姿を見てみる
2mほどの体躯に般若の様な面が顔面に貼り付き、額の両側から2本の角が突き出し
山伏のような装束に高下駄を履いている
この体は、一体何ができるのだろうか? 人間の持つ武具を扱えるのだろうか?
都での戦いでは、地上から上空の妖狐の鼻先まで瞬間移動したが 崇徳院の意識のない今でも、同じ事が出来るのだろうか?
色々と検証をしなければならない 新しい玩具を手に入れた幼子の様に、期待に胸を躍らせる ネボア
検証を終えたら 大垣城に集まっている、天女の仲間達を血祭りに上げ 都を焼け野原に
したら この国の北から南まで蹂躙し尽くそう すべての人間どもを殺し尽くしたら
次は、大陸に飛ばねばならん 広大な領土が延々と続くそうだ そして滅しよう
人間の居ない国 さぞや美しい国となるだろう
もう何度殺されたのだろう? 50を超えてから、数えるのを止めてしまったが
自分の首が、胴から切り離され 地面へと落下していく わずかな時間で地面にある
小石を見つめながら そんな事を考えている 本多忠勝
絶命してから、蘇るまで どれほどの時間が、経過しているのか知る由もなく
気がつけば蜻蛉切りを手に大天狗と対峙している 自分が居る
初めこそ、大天狗の槍の動きどころか、身体の動きさえまったく見えなかったが
徐々にではあるが、動きを見るのではなく、察する事が出来るようになってきた
その証拠に、一撃で絶命することが無くなり 2振り3振り目で息の根を絶たれるようになったのだから
そして最大の発見は、絶命してから、1秒の半分にも満たぬ時間だが
先程、地面の小石が見えたように 意識が残っている事に気づいた
1秒の半分にも満たぬ時間。。。大天狗の気が抜けているであろう時間に体を動かすことが出来れば
大天狗に一矢を報いる事ができるのではないか!?
何度も何度も殺され、激痛を味わされながらも、嬉々として大天狗に飛び掛かっていく
一合も切り結ぶ事も無く 切伏せられるが、蜘蛛の糸よりもまだ細い
わずかなわずかな可能性を手繰り寄せようと 必死に体を動かす 本多忠勝
大垣城
「では、前田利家殿 これより岐阜城へと向かいます お世話になりました」
利家の手を取り、頭を下げる ブルート
「「「「「「「「お世話になりました!!」」」」」」」」
それに続いて、頭を下げる 天武の面々
「それは、寂しくなりますな~ 甥の慶次郎ですが、どうしても付いて行くと聞きませぬ
邪魔なようでしたら いつでも帰らして下さい」
「叔父上!拙者は、この子供達の先生なのです 奥義を伝授するまでは離れられませぬ」
「お前より、天武の子供達のほうが、しっかりしているように見えるがな。。。」
「利家殿、確かに慶次郎殿の野生的な剣術も、子供達の勉強となるでしょう
何より、子供達に慕われております しばらくの間、お借りいたします」
「さすがブルート殿!わかっていらっしゃる と言うわけで叔父上行ってまいります」
「迷惑を掛けるでないぞ! ブルート殿、信忠様 どうか道中お気をつけて」
岐阜城再建とバハムート攻略のために、大垣城を後にするブルート等と天武の子供達
風魔党20名と武田、徳川より選抜された 弓の名手達500名が一路 岐阜城を目指す
岩村城
「羽柴秀吉殿! 羽柴組は、誠に凄まじいですな!! 10日ほどで家屋のみならず
通りまで舗装して頂き 陽が落ちると灯る、この殺生石の街灯など、どこの城下を見ても有りませぬな!! いや~素晴らしい」
「秋山虎繁殿、それだけでは、御座いませんぞ この舗装路の下には、下水管というものが幾本も走っていまして 各家屋から出た汚水がここを通って、浄化されながら
あそこに出来た池に貯まります それを農業用水として利用して下され」
殺生石に洗浄魔法を込めた物を、貯水池の流入口に設置する事で飲用にも使える水となる
「いやはや羽柴組の技術は、凄まじいですな、頭が下がりますぞ!」
「すべては、将軍·武田信玄公と天女様のお力です 我らは、手足となって動くのみ
では、次の現場に向かわねばなりません 短い間でしたが、世話になりました」
「次の現場と言えば、岐阜城ですな、火竜の居る御嶽山との最前線になるわけですな
どうぞお気をつけて」
「火竜でも壊せぬ城を造って參ります」
「どうするルイ? 夢で見たお玉様の、お告げに従って、もうしばらくここで静養する?
そうするなら私から天女様に伝えておくけど。。。」
旅支度を終えたお雪が、ルイに問い掛ける
「そうですね、回復はしましたが、まだ戦える状態では有りません ルイは、十分に戦いました
もうしばらく休まれてはどうでしょう?」
治癒を施しながら、ルイの顔を覗き込む おりん
「ああ でも俺も行くよ、たとえ戦えなくても、俺の空間収納が無いと、みんなが困るしな お玉様が、どうなったのかも気になるし」
「そうですね では、羽柴組のみなさんと出立する事にしましょう」
「じゃあ、そろそろ、下着を履かせてもらえるか?」
「しょうがないですね、名残惜しいですが 許可します」
下鴨神社 葵生殿
「お館様、岐阜城へ向かおうかと思います。。。」
「そうか、誰か共に付けようかのう? あまり寝ていないのじゃろう?
食も随分と細かったとみんなが心配しておるぞ?」
普通に丼で飯を平らげたのだが、丼飯一杯では、周りから心配される エヴァ
「いえ それには及びません 大丈夫です ちゃんと寝ましたし、一箇所だけ寄りたい所もありますので」
「そうか。。。天女殿なら心配いらぬとは思うが、道中くれぐれも気をつけてのう」
「ありがとうございます お館様、心配しないで下さい では、行ってまいります」
下鴨神社に残った者達に別れを告げ 道中の腹の足しにと山ほど食料を持たされる
その足で、晴明神社へと向かう エヴァ
まさに命からがらと言った体で、御嶽山の火口に飛び込む 夜叉ことネボア
もしも妖狐が、健在であったならば、妖狐の魔力探知で追跡され、息の根を止められていたであろう
エヴァ達にとっては、妖狐を失った事は、超広範囲の魔力探知を失ったという事であり
ネボア達にとっては、これまで以上に自由に空を飛び回れるという事になる
思い返せば、ベヒーモスの京への強襲をいち早く感知していたのも、妖狐であるし
岩村城の窮状を救ったのも妖狐の魔力探知である
エヴァ達は、妖狐を失うという戦力的な損失とともに、戦術的な大きな損失を被る事になった
火口の最深部へと、ゆっくりと降りていく ネボア
首だけを動かし、夜叉の姿となったネボアを迎えるフォゴとナーダ
肉眼を得て、初めて見る兄弟竜達は、弛緩している状態にも関わらず 猛々しく
内から溢れ出す覇気が、神々しくさえ感じられる
魔力を補充する為に、黒い覇気を纏ったナーダに近づき 手首から先を失った右手で
触れようと手を伸ばす
その右手を一瞥したナーダが、むくりと上半身を起こし 匂いでも嗅ぐように鼻を近づけると
右手の切断面が、黒い覇気に包まれ 体中に魔力が、満ちていく感覚と
切断された断面の肉が蠢き、心地の良い痛みを伴いながら 肉と血管が隆起していく
わずか数分の間に肉が血管が絡み合い指先までを形作り、赤黒い皮膚が肉を包み込み
鋭く尖った爪までも再生を終える
改めて、ナーダの視界を通して、夜叉の姿を見てみる
2mほどの体躯に般若の様な面が顔面に貼り付き、額の両側から2本の角が突き出し
山伏のような装束に高下駄を履いている
この体は、一体何ができるのだろうか? 人間の持つ武具を扱えるのだろうか?
都での戦いでは、地上から上空の妖狐の鼻先まで瞬間移動したが 崇徳院の意識のない今でも、同じ事が出来るのだろうか?
色々と検証をしなければならない 新しい玩具を手に入れた幼子の様に、期待に胸を躍らせる ネボア
検証を終えたら 大垣城に集まっている、天女の仲間達を血祭りに上げ 都を焼け野原に
したら この国の北から南まで蹂躙し尽くそう すべての人間どもを殺し尽くしたら
次は、大陸に飛ばねばならん 広大な領土が延々と続くそうだ そして滅しよう
人間の居ない国 さぞや美しい国となるだろう
もう何度殺されたのだろう? 50を超えてから、数えるのを止めてしまったが
自分の首が、胴から切り離され 地面へと落下していく わずかな時間で地面にある
小石を見つめながら そんな事を考えている 本多忠勝
絶命してから、蘇るまで どれほどの時間が、経過しているのか知る由もなく
気がつけば蜻蛉切りを手に大天狗と対峙している 自分が居る
初めこそ、大天狗の槍の動きどころか、身体の動きさえまったく見えなかったが
徐々にではあるが、動きを見るのではなく、察する事が出来るようになってきた
その証拠に、一撃で絶命することが無くなり 2振り3振り目で息の根を絶たれるようになったのだから
そして最大の発見は、絶命してから、1秒の半分にも満たぬ時間だが
先程、地面の小石が見えたように 意識が残っている事に気づいた
1秒の半分にも満たぬ時間。。。大天狗の気が抜けているであろう時間に体を動かすことが出来れば
大天狗に一矢を報いる事ができるのではないか!?
何度も何度も殺され、激痛を味わされながらも、嬉々として大天狗に飛び掛かっていく
一合も切り結ぶ事も無く 切伏せられるが、蜘蛛の糸よりもまだ細い
わずかなわずかな可能性を手繰り寄せようと 必死に体を動かす 本多忠勝
大垣城
「では、前田利家殿 これより岐阜城へと向かいます お世話になりました」
利家の手を取り、頭を下げる ブルート
「「「「「「「「お世話になりました!!」」」」」」」」
それに続いて、頭を下げる 天武の面々
「それは、寂しくなりますな~ 甥の慶次郎ですが、どうしても付いて行くと聞きませぬ
邪魔なようでしたら いつでも帰らして下さい」
「叔父上!拙者は、この子供達の先生なのです 奥義を伝授するまでは離れられませぬ」
「お前より、天武の子供達のほうが、しっかりしているように見えるがな。。。」
「利家殿、確かに慶次郎殿の野生的な剣術も、子供達の勉強となるでしょう
何より、子供達に慕われております しばらくの間、お借りいたします」
「さすがブルート殿!わかっていらっしゃる と言うわけで叔父上行ってまいります」
「迷惑を掛けるでないぞ! ブルート殿、信忠様 どうか道中お気をつけて」
岐阜城再建とバハムート攻略のために、大垣城を後にするブルート等と天武の子供達
風魔党20名と武田、徳川より選抜された 弓の名手達500名が一路 岐阜城を目指す
岩村城
「羽柴秀吉殿! 羽柴組は、誠に凄まじいですな!! 10日ほどで家屋のみならず
通りまで舗装して頂き 陽が落ちると灯る、この殺生石の街灯など、どこの城下を見ても有りませぬな!! いや~素晴らしい」
「秋山虎繁殿、それだけでは、御座いませんぞ この舗装路の下には、下水管というものが幾本も走っていまして 各家屋から出た汚水がここを通って、浄化されながら
あそこに出来た池に貯まります それを農業用水として利用して下され」
殺生石に洗浄魔法を込めた物を、貯水池の流入口に設置する事で飲用にも使える水となる
「いやはや羽柴組の技術は、凄まじいですな、頭が下がりますぞ!」
「すべては、将軍·武田信玄公と天女様のお力です 我らは、手足となって動くのみ
では、次の現場に向かわねばなりません 短い間でしたが、世話になりました」
「次の現場と言えば、岐阜城ですな、火竜の居る御嶽山との最前線になるわけですな
どうぞお気をつけて」
「火竜でも壊せぬ城を造って參ります」
「どうするルイ? 夢で見たお玉様の、お告げに従って、もうしばらくここで静養する?
そうするなら私から天女様に伝えておくけど。。。」
旅支度を終えたお雪が、ルイに問い掛ける
「そうですね、回復はしましたが、まだ戦える状態では有りません ルイは、十分に戦いました
もうしばらく休まれてはどうでしょう?」
治癒を施しながら、ルイの顔を覗き込む おりん
「ああ でも俺も行くよ、たとえ戦えなくても、俺の空間収納が無いと、みんなが困るしな お玉様が、どうなったのかも気になるし」
「そうですね では、羽柴組のみなさんと出立する事にしましょう」
「じゃあ、そろそろ、下着を履かせてもらえるか?」
「しょうがないですね、名残惜しいですが 許可します」
下鴨神社 葵生殿
「お館様、岐阜城へ向かおうかと思います。。。」
「そうか、誰か共に付けようかのう? あまり寝ていないのじゃろう?
食も随分と細かったとみんなが心配しておるぞ?」
普通に丼で飯を平らげたのだが、丼飯一杯では、周りから心配される エヴァ
「いえ それには及びません 大丈夫です ちゃんと寝ましたし、一箇所だけ寄りたい所もありますので」
「そうか。。。天女殿なら心配いらぬとは思うが、道中くれぐれも気をつけてのう」
「ありがとうございます お館様、心配しないで下さい では、行ってまいります」
下鴨神社に残った者達に別れを告げ 道中の腹の足しにと山ほど食料を持たされる
その足で、晴明神社へと向かう エヴァ
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