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大垣城の修練
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「では次は、武田信勝君ですね」
「はい 天女様、遠慮なく攻撃なさって下さい」
精霊エントより授かったと言う竹を、アランが削りだし錬成を施した弓に矢も番えずに
弦を弾く
「精霊エントよ、我をお守りください!“茨の道”」
信勝の周囲の地面が、ボコボコッと盛り上がり、茨の壁が信勝を囲む
そこに風刃を撃ち込むが、茨に軽々と絡め取られる
「私の風刃が、とても頼りなく感じてきました。。。信勝君に届かせるには
まさに茨の道と言うことですね」
「次は、伊達政宗君です こちらにどうぞ」
「はい 天女様。。。実は、色々試したのですが、エフリートの炎の壁以上の防御魔法を見つける事は
出来ませんでした “豪炎の防壁”」
政宗の前方を、猛烈な炎が立ち上がり、熱気が伝わってくる
「それも当然でしょうね。。。風刃で試すまでもありません そう言えば、武器は用意していないのですか?」
「はい エフリートの剣が使えますので」
そう言うと、炎が波打つ大剣が伊達政宗の右手に現れる
「次は、千代ちゃんの夢の精霊サンドマンですね 何が出来るのか、とても楽しみにしていました」
アランが、錬成した錫杖を手に天女の前に歩み出る
「はい 天女様、あの防御魔法と言えるのかわからないのですが。。。“陽炎の夢”」
お千代の周囲の空気がゆらゆらと揺れ、少し離れた池の辺りにお千代が、また石灯籠の横
にも、エヴァの後ろにまで7人のお千代がエヴァを囲む
「なるほど分身の術ですか?でも、どれか一人は本体ですよね?」
「それが、千代にもわからないのです 7人の眼で天女様が見えていますし、最初は2人だけだったのですが、最近ようやく7人まで増やせました」
「えっ!?それって。。。忠勝殿、そこの石灯籠の横に居るお千代ちゃんに指弾を飛ばしてみてください」
躊躇なく、お千代の右肩に向け小石を飛ばす 忠勝
すると着弾の寸前にお千代の姿は、かき消え 石灯籠の反対側にもう一体が現れる
「「「「「「おおっ!!??」」」」」」感嘆の声が上がる
「これは?私では、理解できませんね 恐るべきサンドマンの能力ですね~」
「次は、満腹丸君です」
両手の指に20cmもの鋭い爪を着けた満腹丸がエヴァへと駆け寄ると、四つん這いになる
「ビシュー変幻“亀”」
そう叫ぶと、全身が甲殻に覆われ 頭や手足までも、その中へと収まる
ゆっくりと近づき“コンコンッ”と甲羅を叩いてみる
「硬そうですが、まさに手も足も出ませんね。。。」
「ビシュー変幻“山嵐”」
ボンッと跳ね上がり、全身を長く鋭い棘が覆い 縦横無尽に跳ね回る 満腹丸
「続いて、北条氏直君お願いします」
西洋盾と手首までを鍔で覆うようなランス《騎槍》を持った北条氏直
「はい 天女様、残念ながら私には、防御魔法と言えるものは、授からなかったのですが、アラン先生より頂いた、この盾に絶対の信頼を置いております
さらに精霊フーカーが降臨しますと さらに強度が増します “フーカー降臨!!”」
北条氏直の全身を半透明のフルアーマープレートが装着され、盾もランスも輝きが増す
「確かに、私達の命をここまで守ってきたアランが用意してくれた盾でしたら、信頼できますね
大事にして下さいね」
「ええっと 次は、井伊直政君ですが、彼はブルートと2人で研究に籠もっているのですね。。。
忠勝殿、2人を呼んできて頂けますか?」
脱兎のごとく駆け出す 忠勝になぜか負けじと駆け出す 前田慶次郎
「では、織田信忠君ですね 見せてもらえますか?」
反りの大きな太刀を脇に差し エヴァの前に進み出ると一礼する 織田信忠
「はい 天女様、私の防御魔法は、基本的な土壁ですが、ここに居る全員を守ることが出来ます!」
そう言うと、地面に右手の平を付けると、瞬時に横幅20m高さ3mの土壁が出来上がる
「土の精霊ノームの土壁ですか。。。これを砕ける者は、そう居ないでしょうね。。。」
エヴァを中心にして車座に座る 天武の面々
「みんなの、ここまでの修練の結果ですが 正直に言って驚いています 精霊や魔法を
ちゃんと理解されているのですね いつどこが、戦いの場になるかわかりません
みんなには、自分や仲間を守る術を身に着け、さらに強固な物にしてもらいたいのです」
そんなエヴァ達の元へ、砂煙を上げながら駆けてくる 2人の大男
練兵所への生け垣を飛び越えると、縮地術でさらに加速した本多忠勝が、エヴァの足元に滑り込んでくる
「ハァッハァッハァッ! ブルート達を呼んで参りました そして前田慶次郎との勝負にも勝ちました!!」
ハァッハァッと肩で息をしながら、得意満面で報告をする 忠勝
「汚いぞ!忠勝!!縮地術など、そんな術をまだ教えて貰っていないぞ!!!」
「勝負は勝負だ!約束通り、次の酒席で“安来節”を披露してもらうぞ!! がっはっは」
「お兄様、安来節ってなんですか?」
茶々が、満腹丸に聞く
「どじょうすくいを真似た踊りだよ どじょうを取るザルを持って、腰には魚籠《びく》を下げ
鼻に銭を着けて、箸を鼻の穴に刺して、踊るんだ あと豆絞りの手拭いで頬被《ほっかむ》りもするな」
「それは、武士として、この上ない屈辱ですね。。。」
「エヴァ、お前の旦那。。。考え直したほうが良いんじゃないか?」
井伊直政を連れたブルートが呆れ顔で話す
「何にでも一生懸命な所が、また良いのです。。。 それは置いておいて 井伊直政君の防御魔法を見せてもらいたいのですが」
「直政は、4属性すべての壁を作れるけど、必要ないかもな 見たほうが早いな
エヴァ 直政に風刃を撃ち込んで見てくれ」
「また風刃ですか? 数少ない私の攻撃手段の信頼性が著しく低下しているのですが?」
宝戟《ほうげき》[三叉に分かれた槍]を体の正面で、両手で持つ直政に風刃を撃ち込む
直政に吸い込まれるように飛翔する風刃が、直政に触れる寸前で地面に落ちる
「えっ!?」
「エヴァ もっと同時に撃ち込んでいいぞ」
初段より速度も威力も高めた風刃を5枚同時に飛ばす
直政の宝戟がわずかに左右に揺れた気がした。。。先程と同じように、力無く落ちる風刃
「えっと どういうことでしょう?」
「もちろん、時の精霊ハオルの能力だが、前に話したように時間や時空に干渉できる
自分の周囲の時の流れを遅延させて、攻撃を叩き落としているんだ」
「簡単に言うけど、それって大変な事じゃないの?」
「ああ 大変なことさ、でもこれから、空間と空間を繋げる転移術や、時を止めるのも可能だと思っている」
まるで自分の事のように得意気に語る ブルート
「いつか、私達が帰ることも可能になるのかしら?」
「帰りたいのか?」
「この子達を置いては、帰れないわね、あの人も」
前田慶次郎に安来節を指南している、本多忠勝を見る
その日の夜
天武の男子部屋に天武の全員が集まっている
「天女様は、僕たちの身を案じて、防御魔法を極めるようにおっしゃるし、その気持ちも有り難く思う
だから僕たちは、天女様が悲しまないように 死ぬことも、傷つくことも許されない
しかし守っているだけでは、この戦いは終わらないと思うんだ」
いつもみんなを纏める役割の織田信忠が、全員の顔を見渡す
「つまり攻撃魔法も極めようということですね」
井伊直政が、皆が理解できるよう話の流れを作る
「茶々は、風刃を覚えましたよ!」
「茶々も頑張っているものな!」
満腹丸が妹·茶々の頭を撫でる
「茶々が、頑張ってるのは、みんな知っているぞ
ただ、僕たちがみんなの力を合わせると、きっともの凄い攻撃魔法が出来ると思うんだ」
「信忠君 僕は、ずっと前にブルート先生に聞いたことがあるんだ最強の攻撃魔法は、なんですかって?」
満腹丸にみんなの注目が集まるが、上を向いて何やら考え込む。。。
「それで満腹丸、ブルート先生はなんと言っていたんだ??」
「術の名前が。。。えっと。。。忘れたけど
空の上にある、雲のもっと上から、大きな石を召喚して落とすんだって」
「はい 天女様、遠慮なく攻撃なさって下さい」
精霊エントより授かったと言う竹を、アランが削りだし錬成を施した弓に矢も番えずに
弦を弾く
「精霊エントよ、我をお守りください!“茨の道”」
信勝の周囲の地面が、ボコボコッと盛り上がり、茨の壁が信勝を囲む
そこに風刃を撃ち込むが、茨に軽々と絡め取られる
「私の風刃が、とても頼りなく感じてきました。。。信勝君に届かせるには
まさに茨の道と言うことですね」
「次は、伊達政宗君です こちらにどうぞ」
「はい 天女様。。。実は、色々試したのですが、エフリートの炎の壁以上の防御魔法を見つける事は
出来ませんでした “豪炎の防壁”」
政宗の前方を、猛烈な炎が立ち上がり、熱気が伝わってくる
「それも当然でしょうね。。。風刃で試すまでもありません そう言えば、武器は用意していないのですか?」
「はい エフリートの剣が使えますので」
そう言うと、炎が波打つ大剣が伊達政宗の右手に現れる
「次は、千代ちゃんの夢の精霊サンドマンですね 何が出来るのか、とても楽しみにしていました」
アランが、錬成した錫杖を手に天女の前に歩み出る
「はい 天女様、あの防御魔法と言えるのかわからないのですが。。。“陽炎の夢”」
お千代の周囲の空気がゆらゆらと揺れ、少し離れた池の辺りにお千代が、また石灯籠の横
にも、エヴァの後ろにまで7人のお千代がエヴァを囲む
「なるほど分身の術ですか?でも、どれか一人は本体ですよね?」
「それが、千代にもわからないのです 7人の眼で天女様が見えていますし、最初は2人だけだったのですが、最近ようやく7人まで増やせました」
「えっ!?それって。。。忠勝殿、そこの石灯籠の横に居るお千代ちゃんに指弾を飛ばしてみてください」
躊躇なく、お千代の右肩に向け小石を飛ばす 忠勝
すると着弾の寸前にお千代の姿は、かき消え 石灯籠の反対側にもう一体が現れる
「「「「「「おおっ!!??」」」」」」感嘆の声が上がる
「これは?私では、理解できませんね 恐るべきサンドマンの能力ですね~」
「次は、満腹丸君です」
両手の指に20cmもの鋭い爪を着けた満腹丸がエヴァへと駆け寄ると、四つん這いになる
「ビシュー変幻“亀”」
そう叫ぶと、全身が甲殻に覆われ 頭や手足までも、その中へと収まる
ゆっくりと近づき“コンコンッ”と甲羅を叩いてみる
「硬そうですが、まさに手も足も出ませんね。。。」
「ビシュー変幻“山嵐”」
ボンッと跳ね上がり、全身を長く鋭い棘が覆い 縦横無尽に跳ね回る 満腹丸
「続いて、北条氏直君お願いします」
西洋盾と手首までを鍔で覆うようなランス《騎槍》を持った北条氏直
「はい 天女様、残念ながら私には、防御魔法と言えるものは、授からなかったのですが、アラン先生より頂いた、この盾に絶対の信頼を置いております
さらに精霊フーカーが降臨しますと さらに強度が増します “フーカー降臨!!”」
北条氏直の全身を半透明のフルアーマープレートが装着され、盾もランスも輝きが増す
「確かに、私達の命をここまで守ってきたアランが用意してくれた盾でしたら、信頼できますね
大事にして下さいね」
「ええっと 次は、井伊直政君ですが、彼はブルートと2人で研究に籠もっているのですね。。。
忠勝殿、2人を呼んできて頂けますか?」
脱兎のごとく駆け出す 忠勝になぜか負けじと駆け出す 前田慶次郎
「では、織田信忠君ですね 見せてもらえますか?」
反りの大きな太刀を脇に差し エヴァの前に進み出ると一礼する 織田信忠
「はい 天女様、私の防御魔法は、基本的な土壁ですが、ここに居る全員を守ることが出来ます!」
そう言うと、地面に右手の平を付けると、瞬時に横幅20m高さ3mの土壁が出来上がる
「土の精霊ノームの土壁ですか。。。これを砕ける者は、そう居ないでしょうね。。。」
エヴァを中心にして車座に座る 天武の面々
「みんなの、ここまでの修練の結果ですが 正直に言って驚いています 精霊や魔法を
ちゃんと理解されているのですね いつどこが、戦いの場になるかわかりません
みんなには、自分や仲間を守る術を身に着け、さらに強固な物にしてもらいたいのです」
そんなエヴァ達の元へ、砂煙を上げながら駆けてくる 2人の大男
練兵所への生け垣を飛び越えると、縮地術でさらに加速した本多忠勝が、エヴァの足元に滑り込んでくる
「ハァッハァッハァッ! ブルート達を呼んで参りました そして前田慶次郎との勝負にも勝ちました!!」
ハァッハァッと肩で息をしながら、得意満面で報告をする 忠勝
「汚いぞ!忠勝!!縮地術など、そんな術をまだ教えて貰っていないぞ!!!」
「勝負は勝負だ!約束通り、次の酒席で“安来節”を披露してもらうぞ!! がっはっは」
「お兄様、安来節ってなんですか?」
茶々が、満腹丸に聞く
「どじょうすくいを真似た踊りだよ どじょうを取るザルを持って、腰には魚籠《びく》を下げ
鼻に銭を着けて、箸を鼻の穴に刺して、踊るんだ あと豆絞りの手拭いで頬被《ほっかむ》りもするな」
「それは、武士として、この上ない屈辱ですね。。。」
「エヴァ、お前の旦那。。。考え直したほうが良いんじゃないか?」
井伊直政を連れたブルートが呆れ顔で話す
「何にでも一生懸命な所が、また良いのです。。。 それは置いておいて 井伊直政君の防御魔法を見せてもらいたいのですが」
「直政は、4属性すべての壁を作れるけど、必要ないかもな 見たほうが早いな
エヴァ 直政に風刃を撃ち込んで見てくれ」
「また風刃ですか? 数少ない私の攻撃手段の信頼性が著しく低下しているのですが?」
宝戟《ほうげき》[三叉に分かれた槍]を体の正面で、両手で持つ直政に風刃を撃ち込む
直政に吸い込まれるように飛翔する風刃が、直政に触れる寸前で地面に落ちる
「えっ!?」
「エヴァ もっと同時に撃ち込んでいいぞ」
初段より速度も威力も高めた風刃を5枚同時に飛ばす
直政の宝戟がわずかに左右に揺れた気がした。。。先程と同じように、力無く落ちる風刃
「えっと どういうことでしょう?」
「もちろん、時の精霊ハオルの能力だが、前に話したように時間や時空に干渉できる
自分の周囲の時の流れを遅延させて、攻撃を叩き落としているんだ」
「簡単に言うけど、それって大変な事じゃないの?」
「ああ 大変なことさ、でもこれから、空間と空間を繋げる転移術や、時を止めるのも可能だと思っている」
まるで自分の事のように得意気に語る ブルート
「いつか、私達が帰ることも可能になるのかしら?」
「帰りたいのか?」
「この子達を置いては、帰れないわね、あの人も」
前田慶次郎に安来節を指南している、本多忠勝を見る
その日の夜
天武の男子部屋に天武の全員が集まっている
「天女様は、僕たちの身を案じて、防御魔法を極めるようにおっしゃるし、その気持ちも有り難く思う
だから僕たちは、天女様が悲しまないように 死ぬことも、傷つくことも許されない
しかし守っているだけでは、この戦いは終わらないと思うんだ」
いつもみんなを纏める役割の織田信忠が、全員の顔を見渡す
「つまり攻撃魔法も極めようということですね」
井伊直政が、皆が理解できるよう話の流れを作る
「茶々は、風刃を覚えましたよ!」
「茶々も頑張っているものな!」
満腹丸が妹·茶々の頭を撫でる
「茶々が、頑張ってるのは、みんな知っているぞ
ただ、僕たちがみんなの力を合わせると、きっともの凄い攻撃魔法が出来ると思うんだ」
「信忠君 僕は、ずっと前にブルート先生に聞いたことがあるんだ最強の攻撃魔法は、なんですかって?」
満腹丸にみんなの注目が集まるが、上を向いて何やら考え込む。。。
「それで満腹丸、ブルート先生はなんと言っていたんだ??」
「術の名前が。。。えっと。。。忘れたけど
空の上にある、雲のもっと上から、大きな石を召喚して落とすんだって」
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