1 / 201
ベヒーモス
しおりを挟む
|
サランドル·ダンジョン 地下50階 最下層
「いいな。。。開けるぞ。。。」
ここサランドル·ダンジョン最下層に生息すると伝わる、最強最悪のボスモンスター“ベヒーモス”
その魔獣が居る扉に手を掛ける パーティーリーダーのアラン
「ここを開けると、奴を倒すか 俺たちが全員死ぬまで、この扉は開かない
ルイもエヴァも覚悟はいいな!?」
皆を見渡す ブルート
「ああ ベヒーモスを倒して、史上最年少のSランクに昇進だな」
一本槍【ヘルスティング】の石突を地面に“ドッスン”と撃ちつける ルイ
「すべての強化は、掛けてあります 存分に戦って下さい」
エルダートレントの杖を胸の前で握りしめる エヴァ
「じゃあ。。。行くぞ!。。。」
固く閉ざされた、ボス部屋の巨大な扉を押し開ける 開いた僅かな隙間からの熱風が頬に当たる
さらに力を込め 重厚な扉を開け放つ アラン
4人の目の前に広がる 直径50mほどの円形のドーム、高さも50mほどあるだろうか
扉から通路へと熱風が吹き抜け、4人がボス部屋に入ると同時に扉が“ドシンッ”と閉まる
あまりの熱気に、ぼやける視界に目を凝らすと最奥に鎮座する 一見すると巨大な岩の塊が
大口を開け、唸りを上げる“ぎゃああああああぁぁぁっおおおおおぁぁぁぁぉぉぉぉっっっ”
全身の体毛までが逆立つような咆哮
「こいつが、ベヒーモスか!」
10メートルを超える体長に頭頂部から尻尾まで続く鬣《たてがみ》を持ち
まるで岩を貼り付けたかの様な筋肉を纏《まと》わせ 戦う生き物として一切の無駄が無いと言わんばかりの
威容を誇る
どす黒い体表に、赤い亀裂が走り鼓動に合わせるように“どっくん どっくん”と筋肉が隆起していく
人の身の丈ほどもある、湾曲した2本の角が熱を取り戻し 灼熱の赤へと変わっていく
口の端から、余った熱を放出するかのように“ブシュッー”と煙を吐きながら
全身に纏う熱波で、鬣を奮い立たせる
火属性魔法を操る 陸上最強の魔物。。。これがベヒーモスである
並の人間であれば、威圧され、萎縮し恐怖で動けなくなっているだろう
しかし現在王国で、最も勢いのあるパーティー【漆黒の狩人】の4人は果敢に挑んでいく
「作戦通りに行くぞ!」
巨大なタワーシールドを持つアランが、3人を守りながら
水魔法、氷魔法を駆使してブルートがベヒーモスの足を止め
そのわずかな隙をついてルイが縮地術を使い、ベヒーモスとの距離を詰め物理的ダメージを与える
エヴァが状況に応じて、強化魔法、回復魔法で援護するという作戦だ
大きく口を開けた、ベヒーモスが火炎弾を放ち、アランがタワーシールドで受け防ぐ
同時にブルートが氷魔法でベヒーモスを縛り、それにタイミングを合わせてルイが縮地術でベヒーモスの
左脇に潜り込み【ヘルスティング】を左脚の付け根に突き立てると、ベヒーモスの尻尾や爪での反撃を
躱しながら、アランの後ろへと戻る
徐々に耐久力の落ちていくタワーシールドに強化を掛け、息をするだけで喉や肺が焼けただれる環境下で
常に強化や回復魔法を掛け続ける エヴァ 余裕があれば、攻撃にも参加するつもりであったが
現状では、時間も魔力にも余裕が無さそうだ
そうした戦いも、すでに3時間を超え ベヒーモスの理不尽なまでの猛威に防戦一方の様相を呈している
「ベヒーモス。。。これほどか。。。さすが。。。陸上最強。。。」
全身に漆黒の鎧を身に着けたアランが珍しく弱音を吐く
ベヒーモスの攻撃を3時間以上しのいできた漆黒のタワーシールドも赤黒く変色してきていた
「すまないアラン、なんとか奴の足を止めることが出来ればリーダーに楽をさせられるのに」
伝説級宝具である一本槍を持ち 漆黒の胸当てを身に着けたルイは焦りを募らせていく
「ルイ タイミングを合わせろよ」
樹齢千年を超える妖樹から削リ出した 魔杖【露草】を浮遊させ 漆黒のローブを纏ったブルートが氷や水属性の攻撃魔法を唱え続ける 並の魔道士ではとうに魔力が枯渇しているところだが この国で最強の黒魔道士と評され 実力ではS級と誰もが認めるブルートの底は見えない
氷属性中範囲魔法【氷陣】を無詠唱でブルートが繰り出す
そのタイミングに合わせてルイは縮地術でベヒーモスとの距離を縮め コンマ数秒後にはベヒーモスの左脇に向けてヘルスティングを突き刺す
この攻撃スタイルが「漆黒の狩人」の定番であり ベヒーモスを僅かながらであるが、着実に削ることには成功していた。
「みんな頑張ってください リーダーに強化と耐熱魔法を追加します」
トレントの上位種であるエルダートレントの杖を胸の前で持ち 純白のローブを纏ったエヴァが
最後方より範囲回復魔法、身体強化魔法を掛け続ける
実のところ彼女の魔力は30%を切っていて、マナポーションの残りもわずかとなり焦りが見え始めていた
水蒸気が充満した直径50メートルほどの円形のボス部屋では予想を超えた温度と湿度となり 強化魔法で守られているとはいえ 人の身である彼らには想像を絶するダメージとなり4人の体力を確実に削っていく
ベヒーモスの赤い体が徐々に灼熱の赤へと染まっていく
魔力を貯めている兆候である 数秒後には、殲滅級の攻撃魔法が予測される
「みんな俺の後ろに! エヴァ!!障壁を頼む!!!」アランが叫ぶ
タワーシールドの前方に直径3メートルほどの円形の障壁が展開される
ベヒーモスが口を大きく開き その口の前方で炎が渦を巻きながら球形を形成していく
「これはヤバイやつだ!」 ルイが土魔法でアランのタワーシールドを強化する
ベヒーモスの口が更に大きく開き ベヒーモスの体長の半分ほどにもなった巨大な炎が
轟音と共に放たれる
彗星のように長い尾を引き、4人を殲滅せんと放たれた炎の息吹がエヴァの障壁を舐めるように包む
1秒。。。。。。。2秒。。。。。。。障壁に亀裂が走る
「氷壁」ブルートの唱えた氷魔法が4人を炎の熱から守るように包み込む
障壁を壊されまいとエヴェリンの杖を持つ手に力が入る
3秒。。。。。。。4秒。。。。。。。未だ吹き荒れる炎の息吹を受け続け
障壁に無数の亀裂が走る あと数秒も保たない事はあきらかである
「駄目か。。。俺たちには、早かったようだな。。。今から、この部屋の転移阻害魔法をキャンセルする
あと少しだけ耐えてくれ」
“パリンッ!!”音を立てて障壁が割れる 氷壁が見る間に厚みを失い タワーシールドに熱が伝わる
最大に展開されたタワーシールドがみる間に緋色に染まっていく
「初めての試みだ 座標の指定も出来ない 転移!!」
その刹那 ルイが見たものは、崩れ落ちたタワーシールドと上半身を失ったアランの下半身だった。
サランドル·ダンジョン 地下50階 最下層
「いいな。。。開けるぞ。。。」
ここサランドル·ダンジョン最下層に生息すると伝わる、最強最悪のボスモンスター“ベヒーモス”
その魔獣が居る扉に手を掛ける パーティーリーダーのアラン
「ここを開けると、奴を倒すか 俺たちが全員死ぬまで、この扉は開かない
ルイもエヴァも覚悟はいいな!?」
皆を見渡す ブルート
「ああ ベヒーモスを倒して、史上最年少のSランクに昇進だな」
一本槍【ヘルスティング】の石突を地面に“ドッスン”と撃ちつける ルイ
「すべての強化は、掛けてあります 存分に戦って下さい」
エルダートレントの杖を胸の前で握りしめる エヴァ
「じゃあ。。。行くぞ!。。。」
固く閉ざされた、ボス部屋の巨大な扉を押し開ける 開いた僅かな隙間からの熱風が頬に当たる
さらに力を込め 重厚な扉を開け放つ アラン
4人の目の前に広がる 直径50mほどの円形のドーム、高さも50mほどあるだろうか
扉から通路へと熱風が吹き抜け、4人がボス部屋に入ると同時に扉が“ドシンッ”と閉まる
あまりの熱気に、ぼやける視界に目を凝らすと最奥に鎮座する 一見すると巨大な岩の塊が
大口を開け、唸りを上げる“ぎゃああああああぁぁぁっおおおおおぁぁぁぁぉぉぉぉっっっ”
全身の体毛までが逆立つような咆哮
「こいつが、ベヒーモスか!」
10メートルを超える体長に頭頂部から尻尾まで続く鬣《たてがみ》を持ち
まるで岩を貼り付けたかの様な筋肉を纏《まと》わせ 戦う生き物として一切の無駄が無いと言わんばかりの
威容を誇る
どす黒い体表に、赤い亀裂が走り鼓動に合わせるように“どっくん どっくん”と筋肉が隆起していく
人の身の丈ほどもある、湾曲した2本の角が熱を取り戻し 灼熱の赤へと変わっていく
口の端から、余った熱を放出するかのように“ブシュッー”と煙を吐きながら
全身に纏う熱波で、鬣を奮い立たせる
火属性魔法を操る 陸上最強の魔物。。。これがベヒーモスである
並の人間であれば、威圧され、萎縮し恐怖で動けなくなっているだろう
しかし現在王国で、最も勢いのあるパーティー【漆黒の狩人】の4人は果敢に挑んでいく
「作戦通りに行くぞ!」
巨大なタワーシールドを持つアランが、3人を守りながら
水魔法、氷魔法を駆使してブルートがベヒーモスの足を止め
そのわずかな隙をついてルイが縮地術を使い、ベヒーモスとの距離を詰め物理的ダメージを与える
エヴァが状況に応じて、強化魔法、回復魔法で援護するという作戦だ
大きく口を開けた、ベヒーモスが火炎弾を放ち、アランがタワーシールドで受け防ぐ
同時にブルートが氷魔法でベヒーモスを縛り、それにタイミングを合わせてルイが縮地術でベヒーモスの
左脇に潜り込み【ヘルスティング】を左脚の付け根に突き立てると、ベヒーモスの尻尾や爪での反撃を
躱しながら、アランの後ろへと戻る
徐々に耐久力の落ちていくタワーシールドに強化を掛け、息をするだけで喉や肺が焼けただれる環境下で
常に強化や回復魔法を掛け続ける エヴァ 余裕があれば、攻撃にも参加するつもりであったが
現状では、時間も魔力にも余裕が無さそうだ
そうした戦いも、すでに3時間を超え ベヒーモスの理不尽なまでの猛威に防戦一方の様相を呈している
「ベヒーモス。。。これほどか。。。さすが。。。陸上最強。。。」
全身に漆黒の鎧を身に着けたアランが珍しく弱音を吐く
ベヒーモスの攻撃を3時間以上しのいできた漆黒のタワーシールドも赤黒く変色してきていた
「すまないアラン、なんとか奴の足を止めることが出来ればリーダーに楽をさせられるのに」
伝説級宝具である一本槍を持ち 漆黒の胸当てを身に着けたルイは焦りを募らせていく
「ルイ タイミングを合わせろよ」
樹齢千年を超える妖樹から削リ出した 魔杖【露草】を浮遊させ 漆黒のローブを纏ったブルートが氷や水属性の攻撃魔法を唱え続ける 並の魔道士ではとうに魔力が枯渇しているところだが この国で最強の黒魔道士と評され 実力ではS級と誰もが認めるブルートの底は見えない
氷属性中範囲魔法【氷陣】を無詠唱でブルートが繰り出す
そのタイミングに合わせてルイは縮地術でベヒーモスとの距離を縮め コンマ数秒後にはベヒーモスの左脇に向けてヘルスティングを突き刺す
この攻撃スタイルが「漆黒の狩人」の定番であり ベヒーモスを僅かながらであるが、着実に削ることには成功していた。
「みんな頑張ってください リーダーに強化と耐熱魔法を追加します」
トレントの上位種であるエルダートレントの杖を胸の前で持ち 純白のローブを纏ったエヴァが
最後方より範囲回復魔法、身体強化魔法を掛け続ける
実のところ彼女の魔力は30%を切っていて、マナポーションの残りもわずかとなり焦りが見え始めていた
水蒸気が充満した直径50メートルほどの円形のボス部屋では予想を超えた温度と湿度となり 強化魔法で守られているとはいえ 人の身である彼らには想像を絶するダメージとなり4人の体力を確実に削っていく
ベヒーモスの赤い体が徐々に灼熱の赤へと染まっていく
魔力を貯めている兆候である 数秒後には、殲滅級の攻撃魔法が予測される
「みんな俺の後ろに! エヴァ!!障壁を頼む!!!」アランが叫ぶ
タワーシールドの前方に直径3メートルほどの円形の障壁が展開される
ベヒーモスが口を大きく開き その口の前方で炎が渦を巻きながら球形を形成していく
「これはヤバイやつだ!」 ルイが土魔法でアランのタワーシールドを強化する
ベヒーモスの口が更に大きく開き ベヒーモスの体長の半分ほどにもなった巨大な炎が
轟音と共に放たれる
彗星のように長い尾を引き、4人を殲滅せんと放たれた炎の息吹がエヴァの障壁を舐めるように包む
1秒。。。。。。。2秒。。。。。。。障壁に亀裂が走る
「氷壁」ブルートの唱えた氷魔法が4人を炎の熱から守るように包み込む
障壁を壊されまいとエヴェリンの杖を持つ手に力が入る
3秒。。。。。。。4秒。。。。。。。未だ吹き荒れる炎の息吹を受け続け
障壁に無数の亀裂が走る あと数秒も保たない事はあきらかである
「駄目か。。。俺たちには、早かったようだな。。。今から、この部屋の転移阻害魔法をキャンセルする
あと少しだけ耐えてくれ」
“パリンッ!!”音を立てて障壁が割れる 氷壁が見る間に厚みを失い タワーシールドに熱が伝わる
最大に展開されたタワーシールドがみる間に緋色に染まっていく
「初めての試みだ 座標の指定も出来ない 転移!!」
その刹那 ルイが見たものは、崩れ落ちたタワーシールドと上半身を失ったアランの下半身だった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
婚約破棄?貴方程度がわたくしと結婚出来ると本気で思ったの?
三条桜子
恋愛
王都に久しぶりにやって来た。楽しみにしていた舞踏会で突如、婚約破棄を突きつけられた。腕に女性を抱いてる。ん?その子、誰?わたくしがいじめたですって?わたくしなら、そんな平民殺しちゃうわ。ふふふ。ねえ?本気で貴方程度がわたくしと結婚出来ると思っていたの?可笑しい! ◎短いお話。文字数も少なく読みやすいかと思います。全6話。
イラスト/ノーコピーライトガール
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる