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第2章 魔導帝国の陰謀

水の呪い2

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 ガルドゥニクスらと共に王宮の軍議室で待機していたレクシリアは、ふいに風が耳元を優しく撫でたのを感じ、風が吹いてきた方へと目をやった。それと同時に、レクシリアの耳に音が運ばれる。そうして伝えられた言葉に、レクシリアは一瞬動きを止めた後、慌てた様子で卓上に置かれている国境付近の地図を漁りはじめた。
「リーアさん?」
 主の突然の行動にグレイが訝しげに名を呼んだが、レクシリアはそれに応えることなく一枚の地図を手に取って睨んだ後、小さく舌打ちをした。そしてグレイを振り返って、手に持っている地図の一点を指し示す。
「グレイ、今すぐこの付近の詳細な地図を持ってきてください」
「詳細な?」
 グレイが思わず訊き返したのは、レクシリアの手にある地図自体が既にかなり細かな情報が記載されているものだからだ。これ以上詳細な地図となると、グレイが思い当たるのはひとつしかない。
「もしかして、特別書庫に入っているあの地図ですか?」
 半信半疑で尋ねたグレイに、レクシリアが頷く。そんな宰相を見て、思わずといった風にミハルトが口を開いた。
「お待ちください宰相閣下。あの書庫に入っている地図は、土地の開拓などに使われるような細かな座標が書きこまれているものです。縮尺も著しく大きく、とてもではないですが、軍議の場で使用できるようなものではありません」
 ミハルトの言葉通り、王宮の特別書庫に収められている国内の地図は、橙の国の測量技術と金の国の描画技術を駆使して作製された特殊な地図だ。地図上に描かれた細かな格子は南北方向と東西方向の二成分によって構成されており、それぞれの座標の値は十桁にも及ぶ。故に、地図一枚に描ける土地の範囲はとても狭く、こういった会議の場に出すような代物ではないのだ。
「ミハルト副団長の仰る通りです。あんなもの、一体何に使うって言うんですか」
 やや呆れたような調子で言ったグレイだったが、別に主人を馬鹿にしている訳ではない。レクシリアが必要だと言うからにはあの地図が必要なのだろうことくらいは判る。だが、その使い道が全く想像できないので、つまりはこちらの想像が及ばないような無茶苦茶な使い方をするのだろうと察しがついたのだ。
 ちらりとグレイを見たレクシリアは、手に持っている地図をグレイの方に差し出し、さきほど示した位置を指でとんとんと叩いた。
「指定した座標に指定した角度で落ちる矢を放てと、国王陛下よりご命令を受けました。その座標の位置が、国境近くのこの辺りなのですよ。しかし、残念ながら私の記憶力では正確な位置までは判らないので、早く地図を持って来なさいと言っているのです」
「はあ!?」
 思わず素っ頓狂な声を上げてしまったのは、グレイである。だが、その場にいたガルドゥニクスもミハルトも、苦笑を禁じ得なかった。
「何言ってるんですかあの馬鹿! ここから国境までどれだけ距離があると思ってるんです!? 第一、そんな座標で言われてもぱっと判るわけないじゃないですか! その上、入射角の指定までしてくるだと!? これだから人外は!」
 叫ぶグレイに、レクシリアが咳払いをする。
「グレイ、陛下はれっきとした人間であらせられます」
「れっきとした人間は座標なんか記憶していません。ああもう、本当に気持ち悪ィなあの化け物……」
 盛大に悪態を吐いたグレイを宥めるように、レクシリアは彼の頭を撫でた。この年若い魔術師が赤の王に拒絶反応を示すのは、いつものことなのである。
「まあまあグレイ。今回の件はそこまで不思議なことでもないのですよ。陛下が即位されて一年ほどの頃に、私と陛下でどちらが座標の数値から場所を特定できるかという遊びを飽きるほどしましてね。その過程で覚えられたのでしょう。陛下ほどの方であれば、それくらい容易いことでしょうし」
「信者は黙っていてください」
 ばっさり切って捨てたグレイは、僅かな可能性に賭けてガルドゥニクスとミハルトに視線に投げたが、彼らもまた感嘆しきったような表情をしていたので、見なかったことにした。
「……もう良いです。判りました。早急に地図をお持ちします」
 そう言い捨て、グレイが部屋を出ていく。それを見届けてから、ガルドゥニクスはレクシリアを見た。
「しかし宰相閣下。国境まで矢を届かせるなど、風霊魔法による補助があったとしても、生半可な腕の持ち主では無理ですぞ。その上、座標レベルで正確な位置に、これまた定められた角度で矢を射るとなると……」
 言い淀んだガルドゥニクスが、ミハルトを見た。団長の意図を察したミハルトが、ひとつ頷き、レクシリアに向かって口を開く。
「中央騎士団で最も弓術に優れているのは自分であると自負しておりますが、その私でも不可能です。そもそもの問題として、お恥ずかしながら、私の矢では飛距離が圧倒的に足りない。正確性以前の話です」
 ガルドゥニクスとミハルトの言葉は、レクシリアも予期はしていた。
 グランデル王国の騎士団は、総じて接近戦の方が得意な気がある。グランデルの軍事力が円卓の連合国一であることは間違いないが、遠距離戦においては風霊魔法を得意とする緑の国に遅れを取るのもまた事実なのだ。
「ミハルト副団長でも不可能、ですか」
「お役に立てず、申し訳ありません」
 頭を下げたミハルトに、レクシリアが柔らかく笑って首を横に振った。
「いいえ。貴公の真価は剣術にあります。弓術について謝罪する必要はないでしょう。寧ろ、片手間の鍛錬でそこまでの腕に至ったこと、誇って良いと私は思います」
 レクシリアの言葉に、ミハルトが僅かに苦笑する。
「宰相閣下がそう仰ると、些か厭味じみて聞こえますね」
「おや、そうでしょうか? そんなつもりはなかったのですが……」
 首を傾げた宰相に、今度はガルドゥニクスも曖昧な笑みを浮かべた。
「とにかく、この一件は宰相閣下に一任するということでよろしいですかな?」
 ガルドゥニクスの問いに、レクシリアが頷く。
「まあ、そうせざるを得ないでしょうね。矢には地霊魔法を存分に乗せて欲しいとのご要望もありましたし」
「…………そりゃあ、また、随分と無茶を仰いますなぁ……」
「…………初めから私には無理だったじゃないですか……」
 地霊魔法があまり得意ではないミハルトは、レクシリアを見て少しだけ恨めしそうな顔をした。
 そんな会話をしていると、大きな地図を抱えたグレイが部屋に戻ってきた。
「どうぞ。持ってきて差し上げましたよ」
「偉そうにどうもありがとう。しかし、随分戻るのが早いですね。もっと時間がかかると思っていましたが」
「オレを誰だと思ってるんです? 禁書も含め、王宮の書庫のことなら司書長よりも詳しいですよ」
 グレイは知識欲と探究欲が強いためか、本を読み漁るのが趣味なのだ。それにしても、肩書としてはロンター公爵家の秘書官にしか過ぎないグレイに禁書の閲覧許可まで下りているのはどうなんだ、という話なのだが、ここには突っ込んでくれる他国の人間はいない。
 グレイから受け取った地図に目をやったレクシリアは、卓上の地図と照らし合わせて正確な位置を確認したあと、ガルドゥニクスに視線を投げた。
「それでは、暫し留守にします。何かあったらすぐに連絡してください。無論、私の介入なしに問題なく解決できる案件でしたら、自由に動いて頂いて構いません。ただし、報告だけは忘れずに」
「心得ておりますとも」
 しかと頷いたガルドゥニクスに微笑んでから、レクシリアは軍議室を後にした。そして、さも当然のような顔をして、その背をグレイが追う。
「貴方まで来る必要はないと思うのですが」
「何を言ってるんですか。久方ぶりのアナタの雄姿を拝まない訳にはいかないでしょう? 第一、オレはアナタの秘書官なんです。アナタの傍にいるのは当然のことじゃあないですか」
「まあ、好きにして良いですけどね。ただ、今回は貴方の助けはいりませんよ」
「知っていますよ」
 グレイを連れたまま宰相に充てられた執務室に戻ったレクシリアは、部屋の奥に設置されている鉄製の大きな棚の扉を開いた。そしてその中から、白銀の弓と矢を取り出す。
「それで、どこへ行くんです?」
「東の監視塔だ」
 レクシリアの口調が急に砕けたのは、この部屋にグレイしかいないからだろう。赤の国の宰相の性格が実は粗野なことは割と皆知っていることなのだが、それでも本人は公の場で敬語を外すことはしない。どうやら、宰相たるもの常に聡明そうな話し方をするべきである、という謎の信念によるもののようだ。それで実際にその通りにしようと努めているのだから、律儀と言えば律儀な男である。
「それなら歩いて行くより、騎獣に乗った方が早いですよ」
 そう言い、グレイが執務室の大窓を開け放つ。すると、大きな黒い獣が窓の外から顔を覗かせた。まるで、ずっとそこに控えていました、とでも言うようにどこか誇らしげな顔をしている獣に、レクシリアが少しだけ驚いた顔をする。
「ルーナか。随分準備が良いな、グレイ」
 ルーナと呼ばれたその獣は、グレイの騎獣だ。グレイが与えた正式な名前はルーナジェーン。ミオンという種類の、猫のような愛らしい姿をした翼持つ騎獣である。
「どうせ移動することになるだろうとは思っていたので、近くにいるよう指示を出しておいたんですよ。ほら、ルーナの首輪に新しい魔術具をつけましてね。オレの持っている魔術具を作動させると反応するようになっているんです」
 首輪が出した合図に従って自分の元まで来たのだ、と言ったグレイに、レクシリアは素直に感心した。
「魔術も便利なもんだなぁ」
「魔法が使えないオレに対する厭味ですかそれ。殴りますよ」
 じろりとレクシリアを睨んでから、グレイが窓からルーナの背に飛び乗る。
「リーアさんも加わると重いだろうが、東の監視塔までなら飛べるな?」
 グレイの問いかけに、ミオンが任せろといった風に鳴く。
「悪いな。頼むぞ、ルーナ。それから、火霊、水霊、“虚影の膜ミラージュ”だ。至近距離では視認できる程度に、俺たちの姿を隠してくれ」
「幻惑魔法ですか?」
「ああ。敵方に遠見ができる奴がいたら面倒だから、まあ、念のためな」
 レクシリアの考えは判るが、それにしても相変わらず細やかな魔法を使う人だ、とグレイは思った。これが赤の王であったなら、誰も認識できないほどに強固に己の姿を隠してしまうのは勿論のこと、想定していた効果範囲を遥かに越える範囲のあらゆるものの姿を隠した挙句、膨大な魔力を消費して魔力切れを起こしていたところだろう。
(まあ、そもそもアイツは水霊魔法の適性がないから幻惑魔法は使えねェんだけど)
 こうしてミオンに乗り込んだ二人は、東の監視塔へ向かった。歩けばそれなりに時間がかかる距離だが、空を翔ける騎獣の脚ならばすぐである。
 監視塔に辿り着いたレクシリアがまず行ったのは、人払いだった。監視を担当している騎士団員たちを一時的に下がらせ、塔にいる人間を自分とグレイだけにする。その上でレクシリアは、地図との位置関係を確認しながら、慎重に自分の立ち位置を選んだ。
「それで、どうするんです?」
「ああ、そういやあのときお前はいなかったな。地霊魔法の効果を矢に与えて飛ばすんだよ」
「……地霊魔法って、確か風霊魔法に弱いんじゃなかったですっけ」
「そうだな」
「相変わらず無茶苦茶言う馬鹿野郎ですねェ、あの王サマは」
 ガルドゥニクスと似たような感想を悪態を交えて述べたグレイは、盛大な溜息を吐き出した。
「それで、どうやって国境まで矢を飛ばすって言うんです? そのためには風霊魔法による補助が必須だと思いますけど、それだけの風霊魔法を使えば、折角付与した地霊魔法が掻き消されてしまうのでは?」
 グレイの言う通りだ。火霊が水霊を苦手とするように、地霊は風霊を苦手としている。故に、単純に地霊魔法を付与して矢を飛ばしても、王の望む矢を届けることはできないだろう。
 一体どうするつもりなんだという目で見てくるグレイを尻目に、レクシリアは矢をつがえた。
「まあ見てろ」
 グレイとしては、事前に説明しろという意味で言ったつもりだったが、主に説明する気はなさそうなので、大人しく彼を見守ることにする。実際、今回のように難しいことをする際のレクシリアの魔法の使い方は割と独特なので、精霊の姿を見ることができないグレイでも、ある程度何が起こっているかは把握できるだろう。
「地霊、俺が付与できる中で一番強力なやつを矢に付与してくれ」
 彼がそう言うや否や、銀の矢が橙色に染まり、輝きを放つ。
「おお、良いぞ。次は、火霊。薄皮一枚分、地霊魔法に被せろ。違ぇよそうじゃない。張り切ってるのは判ったから、もう少し火力落とせ。薄皮一枚分って言っただろ? 風霊魔法を殺さないくらい弱く、けど地霊魔法を守れる程度に強く。判るな?」
 レクシリアの声に合わせ、矢の周囲を炎色に光る薄い膜が覆った。それを見て、レクシリアが柔らかく微笑む。
「よーし、良い子だ。やればできるじゃあねぇか。その調子で、風霊の様子に合わせて微調整するんだぞ。地霊魔法が解けたら台無しだからな。あとは、……そうだな、一応これにも“虚影の膜ミラージュ”掛けとくか。火霊、水霊、頼んだ。ただし、ロストが視認できるあたりで幻惑魔法は解除してくれ。……なに? 嫌だ? あー、水霊のお嬢さん方があいつのこと大嫌いなのは知ってるが、俺のためだと思って頼まれてくれよ。な?」
 少しだけ困った顔をしたレクシリアに、恐らく水霊が渋々ながらも了承してくれたのだろう。暫しの沈黙の後、再び笑顔を浮かべたレクシリアが礼を言うと、矢が蜃気楼のように掻き消えて見えなくなった。
「よっしゃ、それじゃあ風霊、最後はお前らだ。座標の位置は把握してるな? 可能な限りこっちで角度と向きは調整するから、矢の加速と飛距離、最終的な到達地点の微調整は任せた。初速は落とせよ。城壁をぶっ壊す訳にはいかねぇから。ああ、頼りにしてるぞ。それから、矢を放つと同時にロストにそのことを伝えてくれ。ん? そうだな。それじゃあ矢の倍速で頼む。それも含めて教えてやれば、後は向こうで判断するさ」
 水霊に少々ゴネられた以外には特に滞ることなく、なんでもないことのように複雑な指示を出していったレクシリアに、グレイは途中から感心を通り越して呆れ果てた顔をしていたが、レクシリアがそれに気づいた様子はない。
 こうして全ての準備を整えた彼が、弓を限界まで引き絞る。同時に風が吹き、矢に周囲の風霊が集まってきた。
 徐々に荒び始める風が、ひと筋伸ばされたレクシリアの髪を躍らせる。だが、その風がグレイの元まで届くことはない。恐らく、効果範囲を限りなく狭めることで、魔力の消費量を極限まで抑えているのだ。
(毎度のことながら、腹が立つくらい精密な魔法だ)
 前にグレイ自らが刺青師の少年に教えたように、精霊の力に頼る魔法は、魔術と違って細かな調整ができない。だが、レクシリアはそれをこそ得意としていた。
 この男は、細かな出力を得意とする魔術においてすら熟練の魔術師にしかこなせないような緻密さで、魔法を操ってみせるのだ。恐らくレクシリアは、精霊との対話が非常に上手いのだろう。それを証拠に、複雑な魔法を使うときの彼は、今のように精霊と会話を交わしながら魔法を構築することが多い。彼曰く、人間には精霊の言葉が判らないから正確に会話ではないらしいのだが、そんなことはグレイの知ったことではなかった。とにかく、レクシリア・グラ・ロンターという人間は、何故だか知らないが万物に好かれやすい性質なのである。それは精霊たちも例外ではなく、彼らはレクシリアの我儘ならかなり柔軟に対応してくれるらしい。だからこそ、彼は相反し合う四大精霊の魔法を、全て同時に扱ってみせるのだ。
(あのポンコツも反則だけど、この人も大概おかしいんだよな。やっぱムカつく)
 グレイがそんなことを思考してる間に風霊魔法を構築しきったらしいレクシリアが、すっと目を細めた。そして、お手本のような美しさで弓を引いていた指先が唐突に離され、風の力を存分に纏った矢が勢いよく解放される。その衝撃で周囲に強い風が吹き荒れ、グレイは目を細めた。
 幻惑魔法の効果でレクシリアの放った矢が見えることはなかったが、この時点で既に、人間の目が届く範囲を越えたどこかに飛んでいってしまっているのだろう。
 ふう、と息を吐いたレクシリアが、弓を下ろしてグレイの方へ顔を向ける。
「これで良いだろ。戻るか」
「さすがは八割人間ですねェ。弓の腕もさることながら、四属性の魔法を同一対象に同居させるその手腕、お見事ですと言っておきましょうか」
 厭味をたっぷり含んだ語調でグレイが言うと、レクシリアはあからさまに嫌そうな顔をした。
「悪かったな、八割しかできない男で」
「何を言ってるんです。アナタの場合、大抵のことを八割方こなしてみせるんですから、寧ろ褒め言葉でしょう」
「お前に言われると器用貧乏だって馬鹿にされてるようにしか思えねぇんだが」
「アナタみたいな貧乏がいて堪りますか。ご自分の実力をよく判っているからこそ、人払いをしたんでしょうに」
 グレイの言葉に、レクシリアが肩を竦める。
「オレは宰相なんだから、荒事には向かないと思われてる方が良いんだよ」
「ふぅん、そうですか」
 そう返したグレイだったが、それが理由ではないことくらい判っている。
(大方、ガルドゥニクス団長の立場を考えてのことなんだろうな。そこまで気にすることでもないだろうに。まあでも、この人お人好しだからなぁ)
「しかし、ロストがわざわざ俺に助力を頼むってことは、あいつ割と苦戦してるんだな」
「アナタに地霊魔法を使わせるんですから、恐らく相手は水系統の魔導なり何なりを使ってくる相手なんでしょうね。確かに、そうなると陛下は不利かと」
 そう言ったグレイに、レクシリアが頷く。
「まあでも、この程度の助力しか求められないってことは、なんとかなるんだろ」
 大して心配した様子もなくそう言ったレクシリアに、グレイはまた呆れた顔をした。
「……これだから宗教国家は」
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