8 / 9
最奥へ
しおりを挟む
そのまま濃厚な口付けを交わすと、哲は律動を始めた。
俊の中をあますところなく擦り、突き上げる時は前立腺を容赦なく押し潰す。
浅いところは優しく、奥は力強く緩急をつけられる。
キスに夢中になっていたはずが、快感が後孔に渦巻いて思考が堕とされる。
激しい律動に唇が離れると、くぐもっていた嬌声が鮮明になる。
目尻からツツジがはらりと花弁を散らしながら落ちた。
「ああっ……そ、こっ……は、ァあんん……!」
胎に渦巻く快感が突き上げられるごとに全身に広がっていく。
体のどこもかしこもが性感帯になった俊は、耳のふちに触れられただけで体をくねらせて悶えた。
(もっと、もっと……!)
全身が哲を求める。
哲だけしかいらない。
脚を哲の胴体に絡めて引き寄せ、倒れてきたその首に腕を回すと湿った肌が密着した。
首から立ち昇る哲の匂いが愛おしく、耳の後ろから鎖骨にかけて張った筋に沿って舌を這わせる。
そのまま耳たぶを食み、口に含んで吸うと甘美な味が広がった。
「んっ……俊、ここ、入れて。今朝はできなかったから、したい」
哲の陰茎が俊の閉じた奥の壁をグッと押した。
「ん、いいよ。だから、もっと哲をちょうだい」
濃厚な欲をその耳に吹き込むと、中にいる哲がびくりと跳ねて大きくなった。
素直で可愛い、愛しい俊の花見鳥。
哲が体を起こして俊の脚を解くと、繋がったまま俊は右横臥になった。
そして左脚を哲の肩にかけると、彼はその足首に音を立ててキスをした。
そして俊の右の太ももを跨ぐと俊の尻に腰を押し付けてきた。
「ああっ……!」
最奥に続く壁が抉られる。
グリグリと押しつけられれば、前立腺とはまた違う快感が俊を襲った。
付き合った当初は痛くて仕方なかったそこは哲に丁寧に慣らされて立派な性感帯になった。
今は穿たれるたびに電気が走り、ケショウサルビアがポトリと落ちる。
「奥っ……当たって、んァああっ……あぅ、ん……!」
「当ててるんだよ」
哲が腰を揺すって奥を穿つ。
快感に体が跳ねて逃げを打つのを哲に肩を掴まれて阻まれる。
行き場のない快感に視界が明滅する。
不意にそれまで固く閉ざされていたそこが突然綻んで哲を迎え入れた。
グポンッと勢いよく哲が入った衝撃に俊は仰け反った。
「ひッあああああっ!」
「っく、入った、よ……っ」
最奥へ続く壁がこじ開けられたことにより、ようやく俊の尻に哲の腰が密着する。
手入れされた陰毛が俊の太ももを擽り快感を増幅させる。
奥に嵌ったまま小刻みに腰を振られれば、突き抜ける衝撃が俊の体を制御不能にした。
「はっああっ……、んん、ふ、ぅあっ……!」
絶え間なく喘ぎを漏らす口の端からはみっともなく唾液が溢れ落ちる。
痙攣する体を抑える術などない。
強い快感に頭を振ると、次から次に落ちる花右へ左へと飛んでいく。
ゼフィランサス、モモ、クルクマ、ブーゲンビリア。
ソファベッドに隙間なく花が咲き乱れ、まるで花畑で愛を交わしているようだった。
滲む視界に映る哲を見上げると目が合った。
見せつけるように唇に舌を這わせるその姿にさらに煽られた俊の後孔は、ギュンッとこれまでにないくらいに締まった。
余裕をなくした哲が俊の体を抱き込んだ。
「おっぐ……っ、ダメ、これ、ふかっ……てつッ、哲ぅ……っ!」
「あっ……やばい、俊っ……気持ちいい、ね」
優しく囁くのにその動きは容赦ない。
二人で高みに昇り切ると、腰に渦巻いていた熱が弾けて全身に広がった。
「イッ……んァあああ!」
「んっく……っ」
最奥に大量の白濁が叩きつけられる。
熱く濃厚な精液は花生みにとって極上の栄養だ。
俊の後孔は一滴たりとも逃さないとばかりに動いて吸収していく。
そこから性とは別の快感とエネルギーが広がり、俊は二重の享楽に何度も甘く達して全身を震わせた。
俊の中をあますところなく擦り、突き上げる時は前立腺を容赦なく押し潰す。
浅いところは優しく、奥は力強く緩急をつけられる。
キスに夢中になっていたはずが、快感が後孔に渦巻いて思考が堕とされる。
激しい律動に唇が離れると、くぐもっていた嬌声が鮮明になる。
目尻からツツジがはらりと花弁を散らしながら落ちた。
「ああっ……そ、こっ……は、ァあんん……!」
胎に渦巻く快感が突き上げられるごとに全身に広がっていく。
体のどこもかしこもが性感帯になった俊は、耳のふちに触れられただけで体をくねらせて悶えた。
(もっと、もっと……!)
全身が哲を求める。
哲だけしかいらない。
脚を哲の胴体に絡めて引き寄せ、倒れてきたその首に腕を回すと湿った肌が密着した。
首から立ち昇る哲の匂いが愛おしく、耳の後ろから鎖骨にかけて張った筋に沿って舌を這わせる。
そのまま耳たぶを食み、口に含んで吸うと甘美な味が広がった。
「んっ……俊、ここ、入れて。今朝はできなかったから、したい」
哲の陰茎が俊の閉じた奥の壁をグッと押した。
「ん、いいよ。だから、もっと哲をちょうだい」
濃厚な欲をその耳に吹き込むと、中にいる哲がびくりと跳ねて大きくなった。
素直で可愛い、愛しい俊の花見鳥。
哲が体を起こして俊の脚を解くと、繋がったまま俊は右横臥になった。
そして左脚を哲の肩にかけると、彼はその足首に音を立ててキスをした。
そして俊の右の太ももを跨ぐと俊の尻に腰を押し付けてきた。
「ああっ……!」
最奥に続く壁が抉られる。
グリグリと押しつけられれば、前立腺とはまた違う快感が俊を襲った。
付き合った当初は痛くて仕方なかったそこは哲に丁寧に慣らされて立派な性感帯になった。
今は穿たれるたびに電気が走り、ケショウサルビアがポトリと落ちる。
「奥っ……当たって、んァああっ……あぅ、ん……!」
「当ててるんだよ」
哲が腰を揺すって奥を穿つ。
快感に体が跳ねて逃げを打つのを哲に肩を掴まれて阻まれる。
行き場のない快感に視界が明滅する。
不意にそれまで固く閉ざされていたそこが突然綻んで哲を迎え入れた。
グポンッと勢いよく哲が入った衝撃に俊は仰け反った。
「ひッあああああっ!」
「っく、入った、よ……っ」
最奥へ続く壁がこじ開けられたことにより、ようやく俊の尻に哲の腰が密着する。
手入れされた陰毛が俊の太ももを擽り快感を増幅させる。
奥に嵌ったまま小刻みに腰を振られれば、突き抜ける衝撃が俊の体を制御不能にした。
「はっああっ……、んん、ふ、ぅあっ……!」
絶え間なく喘ぎを漏らす口の端からはみっともなく唾液が溢れ落ちる。
痙攣する体を抑える術などない。
強い快感に頭を振ると、次から次に落ちる花右へ左へと飛んでいく。
ゼフィランサス、モモ、クルクマ、ブーゲンビリア。
ソファベッドに隙間なく花が咲き乱れ、まるで花畑で愛を交わしているようだった。
滲む視界に映る哲を見上げると目が合った。
見せつけるように唇に舌を這わせるその姿にさらに煽られた俊の後孔は、ギュンッとこれまでにないくらいに締まった。
余裕をなくした哲が俊の体を抱き込んだ。
「おっぐ……っ、ダメ、これ、ふかっ……てつッ、哲ぅ……っ!」
「あっ……やばい、俊っ……気持ちいい、ね」
優しく囁くのにその動きは容赦ない。
二人で高みに昇り切ると、腰に渦巻いていた熱が弾けて全身に広がった。
「イッ……んァあああ!」
「んっく……っ」
最奥に大量の白濁が叩きつけられる。
熱く濃厚な精液は花生みにとって極上の栄養だ。
俊の後孔は一滴たりとも逃さないとばかりに動いて吸収していく。
そこから性とは別の快感とエネルギーが広がり、俊は二重の享楽に何度も甘く達して全身を震わせた。
1
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
溺愛執事と誓いのキスを
水無瀬雨音
BL
日本有数の大企業の社長の息子である周防。大学進学を機に、一般人の生活を勉強するため一人暮らしを始めるがそれは建前で、実際は惹かれていることに気づいた世話係の流伽から距離をおくためだった。それなのに一人暮らしのアパートに流伽が押し掛けてきたことで二人での生活が始まり……。
ふじょっしーのコンテストに参加しています。
BL団地妻on vacation
夕凪
BL
BL団地妻第二弾。
団地妻の芦屋夫夫が団地を飛び出し、南の島でチョメチョメしてるお話です。
頭を空っぽにして薄目で読むぐらいがちょうどいいお話だと思います。
なんでも許せる人向けです。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
Ω様は支配される
あかさたな!
BL
弱虫で泣き虫な陽平がαで、ガキ大将と良い意味でも悪い意味でも言われていた俺がΩだった。
幼馴染なはずなのに、いつのまにか陽平は強くてカッコよくなってるし、まさかあいつに守ってもらう日が来るとは…
神様、絶対何かミスしたんだって!
なんで俺がαじゃないんだよ!
【いじめられっ子×いじめっ子】
な幼馴染同士の 逆転甘々なお話です!
本能の前ではプライドは脆く、崩れ落ちるのみ…。
__________
こちらは
【下剋上な関係を集めた短編集】
に収録されている
頭脳派×脳筋な幼馴染@力か作戦か
というお話をベースに作られています。
いろんな下剋上っぽいお話の短編集になっております。
このお話は特に、構想が短編集に収まる文字数ではなかったので、こちらで別で書かせていただきました。
では、ごゆっくりお楽しみください!
__________
つまりそれは運命
える
BL
別サイトで公開した作品です。
以下登場人物
レオル
狼獣人 α
体長(獣型) 210cm
〃 (人型) 197cm
鼻の効く警察官。番は匿ってドロドロに溺愛するタイプ。めっちゃ酒豪
セラ
人間 Ω
身長176cm
カフェ店員。気が強く喧嘩っ早い。番限定で鼻が良くなり、番の匂いが着いているものを身につけるのが趣味。(帽子やシャツ等)
孤独な青年はひだまりの愛に包まれる
ミヅハ
BL
幼い頃に事故で両親を亡くした遥斗(はると)は、現在バイトと大学を両立しながら一人暮らしをしている。
人と接する事が苦手で引っ込み思案ながらも、尊敬するマスターの下で懸命に働いていたある日、二ヶ月前から店に来るようになったイケメンのお兄さんから告白された。
戸惑っている間に気付けば恋人になっていて、その日から彼-鷹臣(たかおみ)に甘く愛されるようになり━。
イケメンスパダリ社長(攻)×天涯孤独の純朴青年(受)
※印は性的描写あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる