異能少女〜私と母と菖蒲さん〜

練習内容変更！

タイムリミット

「…うん。黙っておくね。そのかわり、明日からの練習は、とりあえず異能の強さの制御に内容を変えるね。その状態で発動の制御したら、強い力を無理矢理抑える事になるからまた気絶しちゃう。それでもうまくいかなくて、日にち的に練習できる日が一ヶ月になったら…つまり丁度半年後になるね。半年後になったら、強行手段だからあまり使ってはいけないけど、強制的に一時的に異能のレベルを下げるものもあるからそれを使ってやろうか。流石に今の状態じゃ、入学希望者監視員として入学試験は受けさせれないかな。もし、この手段を使うとなると、その後も常にレベルを下げる薬を飲み続けなければならなくなるから出来る限り使いたくないんだ。その薬には多少なりとも中毒性もあるし、長い間飲み続けると効果が薄れてまた強い薬を飲んでで悪循環になっちゃうしね。あと、社会に出た時によくわからない薬を飲み続けてるってなると怪しまれちゃうしね。と言う事で、異能の制御はシンちゃんの未来にも関わってるからね。ここで手を抜いたら、この先の未来まで手を抜く事になるから…」
そうか。一応入学希望者監視員の立場でもあり、一人の人間として心配しているのか。それより、今は入学シーズンの春だ。つまり、入学申請はしたが、入学は実際は来年の春になるのか。
　そうして今日は終わった。日記にはもちろん今日あった事は書かなかった。嘘はつくなと言われた。だから、嘘はついていない。ただここに書いていないだけ。