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第1部 1章 1話 【知った物】
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俺はあの日絶望を知った。
何よりも深く、心を抉られ、引き裂かれた。
俺はあの日依頼親戚の家に引き取られた。それからずっと故郷の土地には帰っていない。「帰る場所がない」の方が正しいのかもしれない。
そう、あの日俺の故郷は焼け野原にされた。全て燃やされた。家も、親も、全てだ。絶望しか残らなかった。
俺は最近夢をみた。鮮明な夢をみた。あの日が鮮明に再現された夢を。そう原発の夢だ。主犯格は知っている。しかし俺ではそいつに届かない。神格の天魔に立ち向かおうなど無理がある。しかしそれは今だ。俺は決めている。覚悟はできている。届くまでずっと手を伸ばしてやる。ずっと…
「政宗ー!起きてー!」
「んあ?」
※優奈※がドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえた。
※優奈:引き取り先の親戚の娘
「いつまで寝てん…あれ。起きてる」
「俺がいつまでも寝てると思っていたら大間違いだ。」
寝てると思われるのも無理はない。事実、いつもこの時間帯は寝てる。
「そういや今日依頼の日よ?」
「ふぇ?」
「ふぇ?じゃないでしょ。ほら、グズグズしてないで支度してよ」
「依頼って…あっ!」
「思い出した?さっさと支度するわよ」
完全に忘れていた。しかも今回の依頼は他の依頼とは訳が違う。何と皇帝直々の依頼だ。
「やっべぇ!あれ?何処集合だっけか」
「はぁ?そんな事も忘れたの?流石天下無双の阿呆ね」
「んで何処集合なんだよ」
「遺跡前よ。新しく見つかったとこの」
「おう」
急いで家をでた。優奈を担ぎあげて。
「何で俺がお前担がなきゃなんねぇんだよ!」
「依頼と集合場所教えたのは何処の誰でしたっけ」
「あぁもう!クソッタレがあああぁ!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ハァ…ハァ…」
「ご苦労♪ご苦労♪」
「チッ」
「おいお前ら、集合時間ギリギリだ。もっと余裕を持って行動できんのか」
でた。※零央※の説教だ。
※零央:引き取り先の近所に住む友達
「はいはいすいませんでしたー」
「まぁ時間までには来たし今回は大目に見てやる。次からは気をつけろよ」
「りょーかいでーす」
適当な返事を返しておく
「んで、依頼ってのはこの遺跡の調査及び危険因子と成りうるものの殲滅か?」
「まぁそんなとこだ。厳密に言えば危険因子の殲滅は入っているかは解んないけどな。この遺跡は俺達が人類で最初に調査するんだ。何があるかなんて誰も知っているはずがない。それ故に※次元層※や※天魔※に関する新たな情報だって見つかるかもしれない」
※次元層:中の人が作った架空の用語。次元は5層に別れていてそれから球を描くように連なっていて次元の総数は53個
※天魔:この物語における魔物の最高峰の位
「天魔も関わってくるかもしれないのか。早く※凶月※を叩きのめしたいところだ。」
※凶月:主人公(政宗)の故郷を焼け野原にした天魔。ちなみにこの物語におけるラスボスではない。
「ほら。こんなとこで無駄話してないで早く入るわよ。」
「あいよ」
「無駄話とはなんだ。無駄話とは…」
そういいながらも遺跡の中へ俺達は入っていった。
続く
後書き
こんなクソみたいな作品ですが暇潰し程度に見ていただければ幸いです。
何よりも深く、心を抉られ、引き裂かれた。
俺はあの日依頼親戚の家に引き取られた。それからずっと故郷の土地には帰っていない。「帰る場所がない」の方が正しいのかもしれない。
そう、あの日俺の故郷は焼け野原にされた。全て燃やされた。家も、親も、全てだ。絶望しか残らなかった。
俺は最近夢をみた。鮮明な夢をみた。あの日が鮮明に再現された夢を。そう原発の夢だ。主犯格は知っている。しかし俺ではそいつに届かない。神格の天魔に立ち向かおうなど無理がある。しかしそれは今だ。俺は決めている。覚悟はできている。届くまでずっと手を伸ばしてやる。ずっと…
「政宗ー!起きてー!」
「んあ?」
※優奈※がドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえた。
※優奈:引き取り先の親戚の娘
「いつまで寝てん…あれ。起きてる」
「俺がいつまでも寝てると思っていたら大間違いだ。」
寝てると思われるのも無理はない。事実、いつもこの時間帯は寝てる。
「そういや今日依頼の日よ?」
「ふぇ?」
「ふぇ?じゃないでしょ。ほら、グズグズしてないで支度してよ」
「依頼って…あっ!」
「思い出した?さっさと支度するわよ」
完全に忘れていた。しかも今回の依頼は他の依頼とは訳が違う。何と皇帝直々の依頼だ。
「やっべぇ!あれ?何処集合だっけか」
「はぁ?そんな事も忘れたの?流石天下無双の阿呆ね」
「んで何処集合なんだよ」
「遺跡前よ。新しく見つかったとこの」
「おう」
急いで家をでた。優奈を担ぎあげて。
「何で俺がお前担がなきゃなんねぇんだよ!」
「依頼と集合場所教えたのは何処の誰でしたっけ」
「あぁもう!クソッタレがあああぁ!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ハァ…ハァ…」
「ご苦労♪ご苦労♪」
「チッ」
「おいお前ら、集合時間ギリギリだ。もっと余裕を持って行動できんのか」
でた。※零央※の説教だ。
※零央:引き取り先の近所に住む友達
「はいはいすいませんでしたー」
「まぁ時間までには来たし今回は大目に見てやる。次からは気をつけろよ」
「りょーかいでーす」
適当な返事を返しておく
「んで、依頼ってのはこの遺跡の調査及び危険因子と成りうるものの殲滅か?」
「まぁそんなとこだ。厳密に言えば危険因子の殲滅は入っているかは解んないけどな。この遺跡は俺達が人類で最初に調査するんだ。何があるかなんて誰も知っているはずがない。それ故に※次元層※や※天魔※に関する新たな情報だって見つかるかもしれない」
※次元層:中の人が作った架空の用語。次元は5層に別れていてそれから球を描くように連なっていて次元の総数は53個
※天魔:この物語における魔物の最高峰の位
「天魔も関わってくるかもしれないのか。早く※凶月※を叩きのめしたいところだ。」
※凶月:主人公(政宗)の故郷を焼け野原にした天魔。ちなみにこの物語におけるラスボスではない。
「ほら。こんなとこで無駄話してないで早く入るわよ。」
「あいよ」
「無駄話とはなんだ。無駄話とは…」
そういいながらも遺跡の中へ俺達は入っていった。
続く
後書き
こんなクソみたいな作品ですが暇潰し程度に見ていただければ幸いです。
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