上 下
58 / 76
第3章  邪神殲滅編そして、異世界パラドの終焉

リッキー 決意表明

しおりを挟む
それから、また1週間がたった。それで、城などの町が完成してどんどんほかの国からどんどん生徒が集まってきているらしい。その数は、100万人ほどである。この異世界パラドにある約3000の国々にいた生徒の全員が集合したということになった。まあ、すごいとしか言いようがない。リッキーは、あの魔法を使ってもう2週間もたったというのに、目が覚めようとしないのである。さすがに、起きてほしいものだなと、と思うルビィであったがそんなことを文句言っても目が覚めないので、ルビィは裸になってリッキーに抱き着いてみたけどそれでも、目が覚めないので半分あきらめている状態である。

 実際には、リッキーは目が覚めないのではなく考え事をしているというのも理由の一つなのだ。彼は、前から述べていた。本当の敵がわかったからこそに対抗するための手段として、秘宝を集めていくっていうことが必要になってくるんだと自分は思うからである。

 そろそろ、体を動かせると思ったリッキーは元の自分の体に戻りそっと目を開くとそこは、ベットの上であった、それも豪華絢爛な金色の装飾などが目立つ素晴らしい空間であった。まあ、これらは彼女たちの作ってくれた城の中だとは思うけどうれしいものだな。まあ、この城をよく見たいので、

「おーい。リカニャンか誰かいるかあ。」

といってみたものの反応がないのだ。まあ、2週間も寝てたのだ。その間に、大きな変化があったに違いない。まあ現に城が立っているわけだしそのようなことを思っていると、リカニャンがメイド姿で入ってきた。

「おはよう、リッキー。私をご指名なんて嬉しいわね。さて、さっそくだけど、性欲を発散させたいから、服を脱いでもらえるかしら。」

ということを言われたのである。もちろんそれにこたえる言葉は、

「それは、また今度にしてくれ。今日は、時間がいくらあっても足りないぐらいなんだ。この城の内部詳細を俺に見せてくれないか。」

 そのように頼むと、

「まあ、仕方ないわね、今度ってことは、今日の用事が終わり次第ルビィと二人で襲わさせてもらうわね。これが、城の詳細な地図よ。あなたに、渡すわ。」

といって、頭の中のデーターが送られてきた。そのようなことは、いままでなかったというのにまあ彼女のスキルも進化したんだろう。そのように認識しておく。それにしても、いらぬ写真まで添付されてるし、なんだろうと半分気になったがどうせリカニャンのことだし変態的な感じの写真を入れているに違いない。

「リカニャン、最近なんかおかしなことが起きてたりしないか。」

と聞いてみると、

「つい先日、全世界にいた生徒たちをワープのチート能力者に手伝ってもらって回収しに回ってた感じなんだよね、敵のバルジャハク皇帝荷動きはないし、古代の覇王も動きはない、それが何か怪しくてたまらないのよね。なにか大いなる謎が封印から目覚めそうなそんな感じがしてたまらないの。」

 ということなのであった。

まあ、古代の覇王、 バルジャハク皇帝、 邪神化したコリンに 同じく古代の覇王に連れ去られ人形だということを知らせたメリンさん。それに最近話を聞きたくて探していたのだがヘカテ、ゼウスまで音信不通になっているのか、それともこの世界から地球に戻ったのか。それらがわからない今、行動できる人たちは自分たちしかいない、そしてこの異世界が誕生した理由というものを一刻も早く知らせないといけない

「リカニャン、ルビィは今どこに。」
 
 と聞いてみると、リカニャンは

「ルビィなら、一階の大会議室で会議中かな。そこに、すべての国の生徒会長が集まって会議している感じなの。」

 ・・・これって、一番いやなシナリオのスタート地点じゃないか。

と思うリッキーそして、半分焦りつつも、もう半分はこの城の中を子供のように、探検したいという欲望を抑えてリカニャンに

「その大会議室の場所教えてくれ。」

と聞くのであった。


 ついにその時がやってきた、それは各国の代表と大会議室で話し合いをしているときであった。その大会議室は城の一階に設置された東京ドーム一個分の部屋である。まあ、ゆうなればG3000みたいな感じだろうか。まあ、首脳会談ではなく生徒会長会談みたいなものだから大丈夫なのかもしれないけれどもね。

<<<本日より、世界戦争がはじまります。場所はこの世界樹より南200キロ離れたところに全世界連合軍およそモンスターも含め1京が出てきます。それは、2ヶ月後に発生します。注意されたし>>


ということであった。それをきいたほかの人たちは慌てだしたのであった。

「これじゃ、絶対に負ける。」

「どうしろっていうんだ。」

「まず、どうにもならないよ。」


そのように叫ぶ者たち、そのことを気づいたリッキーがリサーチ機能で自分がどこにいるのかを調べてそこにワープするのであった。

 いきなり、出現したリッキーに戸惑う人たち、その人たちに向けて

「いきなり、ごめんね。今まで眠ってました。リッキーです。」

といって、礼をするのであった。

 そして、

「あなたたち全員に伝えなければいけないことがあるのです。」

といって黙らせてリッキーは覚悟を決めて語り始めるのであった。それが、この世界滅亡へのカウントダウンが始まろうとしている瞬間でもあった。
しおりを挟む

処理中です...