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第1章 新王国 始動!?

絶望の戦い (4) さよなら、マイさん  リッキー最初で最後の最高の贈り物

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 俺は一人だけで、敵を倒しているが一向に減る気配はない。先ほどからアビスが回復しているようにも見える。それは、勘違いではない。このままだときりがない。そして、負ける。そんな時だった。

<<<ねえ、リッキー。私死んじゃった。>>>

その声が聞こえた。声は聞こえるのに姿が見えない。ということは


「死んだんだな。」

<<<ええ。先ほど私のドジでね。>>>

リッキーは、理事長が死んだことは夢にも思わなかった。3日前に、約束したじゃないか。みんなで必死に生きようって、

「そうか、お前確か、ルビィの姉だったよな」

<<<ええ、そうよ。私が、ルビィの姉 赤石 舞あかいし まいっていうの。>>>

 へえ、それが本名か。

「そうか、お前は先に行くんだな。あの世へ。」

<<<うん、私はあの世に行くの。一足先にね。>>>

そうか・・・。奴らを根絶やしにしないとな。

<<<一つだけお願いを聞いて、リッキー>>>

そういわれたので

「何?」

と聞いてみると、

<<<ルビィのこと好きなんでしょ。彼女を守って、祖先を残すために本気で結婚してほしいの>>>

・・・今そのこというかと思いながらも

「そうか、俺もあいつのことは好きだ。ってか、結婚か。いいかもな。リカニャンと悩んでるけど。」

<<<そうですか、リカニャンはあなたのこと追いかけているということを昨日聞きました。けど、リカニャンは、あなたのことしか好きになれないらしいです。>>>

 そうゆうことらしい・・・

「まあ、ルビィかリカニャンそのどちらかと結婚するわな。」

そう答えると、

<<<ふふふ、最後はあなたが決めるもの、どちらでも文句は言わないわ。>>>

 そうか、どっちと結婚するかはこの戦いが終わってからだな。

<<<そろそろ、迎えが来ますのでお別れですね。>>>

「ああ、じゃあな。ゆっくり休め。後は。何とかするから。」

<<<はい。リッキー空からあなたの活躍を期待してますね。>>>

という。俺は、聞こえるかわからないけど

「ああ、頑張ってこの戦いを終わらせる。」

 そしてこのお別れに、花を添えるために

「魔導神 リッキーが命じる  チェリーブロッサム グロウアップ。」

魔法が始まる。これは、見えるかどうかわからないがマイさんを送り出すために作成した魔法である。

 巨大な芽が生えたかと思うとそれは大樹になっていくように伸びていく。その間に邪魔する敵は大樹によって殺され、浄化されていく。

 高さは、200メートルを超したかと思うと横に伸び始める、枝分かれをしているのだ。そして、その枝はどんどん別れていき花が咲いていく。全て満開になると、すべての花びらが輝き始め光が全方向に炸裂する。タルタロスの門が閉じられる勢いで広がっていきそしてタルタロスは門の中に吸い込まれていく。その時ちょうど、アビスが虹の檻を破り外に出てきたところを桜の花びらが一点集中にアビスを狙い焼失させる。これこそが、リッキーがマイへの最初で最後の贈り物であり敵を消滅させるための技ではない。ただ、リッキーが全力の魔法を放っただけである。


 「$%”WYOYTDGEWAFBWergfeウィ;fじぇわ:p出る:pvうぃじゃ©:h:r」

  意味の分からないことを言っていきながら殺戮をつかさどる闇の神アビスの人生は終わっていった。

   あいつらはなんて言ってるって、

 「「「「なんていうことだ。アビスがやられてしまった。」」」」

 という、残念そうな敵の声。そして、

 「「「「ひええええええ」」」」」

といって逃げていく。そいつらは、多分雑魚だろう。後で上司とかに消されるやろうなあと思いながら、戦いは終了した。


 絶望の戦い のちに神になるための順序プロセスといわれるが、それは、また別の話。


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