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第0章 エルンブルク王国 滅亡編

VS   闇の呪術師 バリス  + 転覆者

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 近づいてみると、やっぱり俺の予想通りの三人のうちバリスである。残りのガルとコリンは洗脳されているように感じるしかない。周りには、黒いマントを被った奴らが9人もいる。そして刺されているのは、全学年で一番の悪ガキなクリッツというやつ。しかしもう、来た時には遅く息を引き取っていた。

「いやー、一人殺せましたね。この調子で次行ってみましょう。」

として、逃げようとしたので

「五十結界 不動の間。」

という技を発動する。これは、即座に思い付いた技で結界を50重に張りそして、移動できなくさせるために必要なプロセスである。まあ、まず50重にする時点で悪魔とは言われそうだけれども。

それから、

「コリン、ガル 戻って来い。 洗脳強制解除 からの 次元空間収納 そして、結界の外にワープさせて、次元空間から出せ。」

こうすることで、ガルとコリンあっという間に、去っていった。

「バリス お前かよ。予想通りでよかったもんだぜ。」

「てめえ、俺たちをどうする気だ。」

「ここで死んでもらうか。ガルとコリンこの二人も呪術師なのかおしえてもらってから、開放する。そして、俺と戦い死ぬかだな。」

そしたら、奴は笑う。

「ガルは俺たちと同じ仲間さ。今頃外で暴れ始めるだろうけどな。コリンは、暗殺者 イヤー笑えるぜ。俺たちにまんまと騙されあがったんだからな。」


・・・現状一人殺しているのにそれを言っちゃうのかよ。ってか、許すつもりはないので、

「一人殺したことには変わらない。後な。ガルとコリンには、ちょっとした仕掛けを施してある。それはだな、悪いことをすると即仲間に伝わり殺しに向かう。そうゆうことになる。」

「ハハハハハハハハハハ、笑わせてくれるな。どうせ、俺はすぐに死ぬんだからよ。殺してくれてもいいんじゃないかな。」

 どうやら、彼は死をご希望のようだ。仕方がない。心に呼びかける。

「なあ、マリン。ルビィとリカニャンの二人にガルとコリンの殺害を命じるからよろしく伝えといてくれないか。」

というと、

「はあ、今現在二人はガルと交戦中です。コリンは、本当の名前はタイラントキュプロス人間の姿に化けることのできる魔物です、奴らの目標は、女王暗殺。もともと、コリンはこの学校におととい転校してきた生徒です。本物のコリンは、チートスキル。回復魔法王ということらしいです。彼女も殺されかけましたが、偶然にもアックルが助けて現在は、ホテルの一部屋で休養を取っています。」

 どうしてそこまでわかってるんだよ。というツッコミをしたくなるけれども、ここに安置させてる。クリッツのためにも何とかしないとな。一応、ガキ大将だけれども俺たちの高校の仲間なんだし。あいつが人を殺しているのなら、俺もやつを殺すただそれだけだ。
 ということで、普通に剣を次元収納から取り出して、
「よし、まとめてかっかてこい。殺してやるからな。」

 といって、挑発をする。それで、こいつらは、俺のことを夢中で殺しに来てる間に魔法の準備ができるもんだぜ。コリン改めタイラントキュプロスを潰す特大の魔法をなw

「全員、敵はこいつ一人だけだ。殺せー!!!!」

 バリスがこう叫びこっちに攻めてくる。各自剣を持ってるようだけれども、動きが遅いので、一気にけりをつけるため。剣を横にして、

「遅すぎて、敵にもならん。回転はやぶさ突き!!」

これは、剣鬼けんき
けんき
の中にある最低ランクの技で自動標準で敵の懐を狙いグサッとさす必殺技である。なお、血の掃除なんてめんどくさいので死んだら、即焼却の魔法をかけて、血も出さずに相手から見ると、剣に触れられた瞬間蒸発しているように見えてしまうのだ。
こうして、バリスの手下である九人の転覆者は死んだ。

「最後はお前ひとりだな。もし、俺に攻撃を加えたら死ぬ。抜け出すこともできない。さて、どうやって俺に抵抗するのかな。」

すると、奴はおろかにも

「本気でつぶす巨大化ああああああああああああああああああ」

と叫び大きくなり始める。しかし、この結界巨大化するとかえって自滅する。構造なのだ。だって、高さが低いのだし、あほとしか言いようがない。大きくなったところで、

「なんだ、体が体が、燃える燃える燃えるううううううううううううう!!!!!!!!」

といって自滅するしかなかったのだ。

こうして、剣を一度しか振るうことはなくバリㇲは倒れた。

「落ち着いてる暇はありません。タイラントキュプロスを止めないと!!!!!」

こう慌てる女神に、優しく

「特大魔法を当ててやるから、安心しな。」

といって、次元収納から、剣を収納して杖に交換する。

 この武器は、ユグドラシルの杖と呼ばれる。魔導王のみしか扱うことのできない武器で、おろかな王エルコリンを倒したときに獲得した戦利品でもあるんだ。昔、エルコリンはドラゴンを倒した英雄として名をはせていたらしいけどこれは、クロンズが倒したのを自らが倒したという感じにするために行った偽装でしかない。そして、今の女王と強制的に結婚をして、この国を操るために俺たちを召喚したようだけれども、馬鹿の考えることは馬鹿でしかないよな。このユグドラシルの杖は、魔導王以外の魔法を弱体化させるという効果もあるらしい。

魔導王らしくなるためには、マントとかあればいいのにな。と思いながら、杖をかがげ、

「世界に住まう、全タイラントキュプロスすべてにこの魔導王が告げる。破滅せよ。
      爆裂旋風 全世界結界 太陽のごとく燃えてなくなれ!!!!!」

 一気に二つの高精度すぎる魔法を使う。全世界結界は、建物と人だけを守る魔法である。
爆裂旋風は指定した相手をせん滅する技で杖があるからこそできる素晴らしい魔法である。
こんなことして、なんかデメリットとかありそうだって・・・それがないんだよね、魔力mpの消費量は100万程度なのでまったく意味を持たない。



一方そのころ   リカニャン、ルビィ  サイドでは・・・


両者は、ぶつかった。ガル 改め 一つ目キュプロス という巨人と、

「装甲が厚いよ。どうしよう、リカニャン。」

「うーん、あなたのチートスキルで、こいつを一発で屠る技とかないの?」

といわれ、ルビィはピンと来たので、

「そうだったね。拳王の中にある。ヘビーストライク 発動!!!!!!!!!!!!」

ガルに、重力が思い切りのしかかる。この技は、敵対勢力に拳王に膝まずかさせる技であるんだけど、こいつの巨体の場合、身動きが取れなくなる効果があるのだ。


そして、ルビィは拳に怒りを込めて

「バーニングショットおおおおおお!!!!!!!!!!」

この一撃で、キュプロスを倒したのであった。これも、触れた相手を蒸発させる効果があるのだ。


 誰も何の苦労もなく、敵を全滅することに成功した。

 
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