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第0章 エルンブルク王国 滅亡編

VS 闇の王の手下の手下

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 現在、日が西に沈もうとしている午後4時頃

 やつは来る。女神マリン(偽物)を乗っとり世界は我のものだと欲張る闇の魂が、こちらに来て俺たちを皆殺しにするらしい。

 それを止めるために、色々と作戦を考えたけど、結局真っ向勝負ってことになった。三人には、自分たちのみを守れるように指示して待機してもらっている。
 なぜかって、あの三人何かがあるからだよ。まず、俺に殺意を向けたこと自体間違っているというのに・・・




 やつらは、目をつけられているとは、分からない馬鹿なのか。メイさんに近寄っていき、殺そうと言う考えなのかもしれないが、こっちが見る限り敵だと言うことはかわりない。一応、学校生徒全員に超回復を付与しておいた。もしそいつが敵だと言うのなら超回復を強奪し潰すまでである。




  住民には避難してもらったのでこれで思う存分本気で戦えると言うものだ。


ついに、戦いのときが始まる。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 地響きが鳴り響き始める。

 一気に夕方から真夜中のように世界が暗くなったかと思うと、空から奴がおりてきた。

 けど、

「仲間がいる!!!!!!!!!!!!!」

 そう、奴は一人ではなかった。

 250匹以上の堕天使とともに降りてきたのである。一匹一匹の戦闘力が、どういうものかわからないけれども、


「お前ら、自分の獲得した。チート能力を使ってくれ、能力完全開放そして軍事力増大発動!!!!!マイ、リカニャン、ルビィ、行くぞ!!!!!」

 女神マリンが僕の口を通して大声をあげて、

「元女神マリンが命じる。味方軍勢よ、空に浮かべ。」

すると、何かと体が軽くなったと思い、下を見てみると空を飛んでいたのであった。・・・・確実に敵で信じるなといったのに浮遊魔法をかけてくれたことには感謝している。

 周りの生徒は少し驚いてはいたがすぐに現実に戻り、堕天使と戦い始める。

 自分はすぐに朽ちた女神に向かうと、

「クックック、誰が来たかと思ったら、俺の手下を殺したやつじゃないか。」

と彼は、つぶやく。確か、エルコリンという人間を家畜として扱おうとしたくそみたいなやつだったな。部下とかなんやねんこいつ名は何やろうか。

「お前ってさ、マリンの体を乗っ取ているのかもしれないけど、あいにくお前の体にはもうマリンはいない。人質として扱う予定だったんだろうが意味がなかったな。」

そしたら、こいつは何も言わず剣を振り下ろしてきたので、体をそらしてよける。

「なかなかやるな。俺の名は、クロンズっていう、闇の王の手下の手下だ。まあ、いわゆる雑魚ってことだが、お前には闇の王には勝てない。」

そういわれてしまったけど、

「・・・そんなこと言っていいのは今のうちだぞ。」

そして、隠れて剣鬼
けんき
を発動する。そして、剣を装備して再びクロンズを見る。

マリンが、

「透視を使ってみてください。そうすることで、敵の使用するスキルがわかりますよ。」

そういわれたとおりに、透視を使ってみると、

クロンズ Lv150 
Hp  200万  スキル  破壊  魔人の咆哮  巨大化  闇の魂生成
           魂吸収   洗脳

だけ見えてきた、HP少ないじゃんww 自分との思い切り弱い。

「倒していいかな、マリン。」

「いいですよ。一気に倒しちゃいましょう。」

めっちゃ元気やんまあいいか、

「魔導結界 生徒全員をカバーせよ。」

すると、1200名以上のメンバーに小さな結界が張られる。

「魔導王結界 町を守れ。」

これは、町の全体に覆う魔法で建物や道など細かいところまで覆うことのできる魔法である。

「さてと、クロンズ 死ぬ覚悟はできてるんだろうな。」

そう聞くと奴はなんのこっちゃと、

「洗脳 俺の手下となれ。」

といわれ魔法が発動するも

「残念不発でした。」

そう、魔導王のもう一つの効果はどんな魔法を食らっても無敵だということである。

「クッ、なら魔人の咆哮!!!!」

こういって、何をするのかと思えば、巨大な竜巻である。一つ一つの大きさは、10メートルとちょっと小さい。まあ、町に危害を食らわせないようにするために、

「竜巻丸ごと収納せよ。 次元収納!!」

口に出して、魔法ぽくする。竜巻は見事次元収納に入っていき消滅したらしい。

クロンズは、どうしようか迷っているのでチャンスだと思ったリッキーは、チャンスと見て、

「我、魔導王の怒りを買ったことをあの世で後悔しろ。命じる、ヘル・メテオ!!!!」

物理魔法の究極型、当たったものを一瞬で蒸発させる。技で、これを発動するためにわざわざ結界を張ったことになる。

何とかよけて、逃げようとするので剣を使い奴の下に潜り込む。

「何をする。これは、女神の体だぞ!!」

と何を言ってるのかわからないので、

「・・・女神にこの体は捨てるという判断だから、別に構わないんだよ。」

といって、剣で思い切り上に飛ばす。

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ、死にたくないいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。」

そう叫びながら、奴はヘル・メテオの餌食となるのであった。

また、ボスが倒されたことにより堕天使たちは慌てて上に逃げていき、前も見ずに下を向いて上を飛ぶ馬鹿な奴らは自ら当たりに行き消滅したのであった。

そしたら、このようなアナウンスが流れる。


<<おめでとうございます。エルンブルク王国の高校生の皆さんLv10に上昇しました。>>

おめでたいことじゃんと思い、下の生徒たちが、

「うおおおおおおおおおおおおおおおお、よっしゃああああああああああああああああああああ。」

と喜んでいるのもつかの間次のアナウンスが流れる。それが、絶望する内容だった。


<<お前たち、この国にいる高校生を皆殺ししてください。>>

・・・・これってつまり、

「多分、呪術師とかですね。あなたが怪しいと思っている人たち以外に、10人ほどいます。」

 まじかよ。そう思ってると、


「お前、何するんだ。ぎゃああああああああああああ!!!!!」

と叫ぶ声が聞こえ、奴らがついに行動に出始める。

 俺はそれを止めるため、悲鳴が聞こえたほうへと、急行するのであった。



 
           
        
 
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