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第0章 エルンブルク王国 滅亡編

神殿にて

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こうして、俺たちは1200人同時に異世界に転移されたのであった。未知の異世界へのはずだったんだけど・・・

「少し邪魔するわね。」

という声が聞こえたと思うと、意識が暗転した。

 意識を取り戻したときそっと目を開くと眩しい光が目に入り一瞬また目をつむるそしてもう一度周りを見渡してみると、白い神殿の中にいるかのようである。





 生徒人数は1200人同時にワープしたはずなのにここにいるのは、1200人全員ではなくてリッキーを含めて4人つまり残りの1996人の生徒は異世界へと無事に転移したようだ。周りを見渡してみると同じような境遇でここに集められたかと思われる。3名の女子が集められていた。彼女たちも何でここにいるかは理解していないようで顔を合わして会釈だけした。
それにしてもここは、どんな異界なのだろうか。少し気になるけど。早く何とかしてここから抜け出さなけば、そう思っていると、


「ようこそ、神々が集まる混沌の異世界、パラドへ。私は、ここで言うところの、女神マリンと申します。」


 スタスタ、白色のワンピースを着た美しい女神が歩いてくる。しかし、遠くから見ると少し女神なのか怪しいと思っていたがこんなにも美しければ本物にも違いない。そう思ったしかし、その考えはこの話し合いで変わるものだ。パラド・・様々なものが混ざり合う異界なのかなとも思ったりしている。

 それにしても、どうしてこの4人が選ばれたのか聞きたいので聞いてみることにする、たとえ偽物だとしても本物だとしても少しでも知っておきたいから・・・という単純な理由だが。リッキーは女神だからという理由で礼儀正しく。


 「ここに、どうして私たちだけここにいるにでしょうか?」


 礼儀正しく聞いたら、礼儀正しく答えるのが普通なのだが、マリンはすぐにこう答えるのであった。


「ほかの人たちは、つかいものにならないぐらい雑魚い能力しかないんです。」

 ここで言う能力のことか、超能力ってやつなのだろうか。能力のどこが雑魚なのか聞いてみることにする。


「どういう能力が雑魚っていうんだ?」

 と聞いてみると、その問いに対するマリンの発言が少し違和感を感じることになるのである。


「剣しか使えなかったり、杖しか使えなかったり魔法しか使えなかったりと、チート能力がひとつしか使えないやつなんです。」

 チート能力が一つもあるのに、それが使えない。普通女神の場合は『彼らにもチート能力はあるのですが、あなたたちが特別なチート能力を持っていると確信してお呼びしました。』というのが自分にとって普通なのだと思っている。
 そう思うしかないリッキーであった。

 まさしくマリンは笑顔で自分たちが特別だといっているかのように両手を広げて


  「しかし、あなた方は特別なのです。女子3名にはチート能力が10個ありそして、男子のあなたには無限ともいえる量のチート能力を使えます。だから、あなた方は特別だということでよばせていただきました。えっと、ハーレムですね。ここで犯します?」

・・・いつから変態だと気付いた。マリンよ。

「そんなんやらないよ。」。


 それにしてもリッキーも含むこの4人は特別なチート能力を授かる可能性もあるということかこれっていいことなのかもしれないよな。このパラドという異世界ではどんな状態なのかわからないけど、この異世界は何かがある。おかしな何かがそれを突き止めるためにこの4人とは今後ともにするのかもしれない。

 ということで1人1人を見てみる、

 自分は全てのゲームでのジャンル別に、ランキング別にしているアプリによると、自分は全体の1位らしい。そして、この学校の中でも学年順位一位の学力と運動能力を持っている。



まずは1人目、、、まさかとは思わなかった。学校で1番の美少女だったのだ。彼女とは、ゲームという趣味があって仲良くなった感じなんだよね。彼女は、格闘ゲームが1位なんだよね。
確か名前は、ルビィだった。ユーザー名も同じなんだよね。彼女とテストでも1位と2位を争う仲だったりしている。その子もこの4人の中に入ってくるなんて、正直うれしい。顔を合わせて会釈だけした。二人であった。





次に二人目である。この子は確か、推理ゲームや作業ゲームなどの作業厨好きなリカニャンていうユーザーネームで登録されていた子。勉強はできるけど、運動はまちまちな子だったような。
その子は、背が小さくて正直可愛さ的には、ルビィよりかは劣るけどそれでも可愛い。
顔を合わせてみるとリカニャン恥ずかしいのかちいさくうなずくだけなのであった。





最後に3人目は、確かこの高校の生徒会長兼理事長そしてリズムゲー、放置ゲー、戦略ゲーム1位の、伝説のメイという名前で登録している。ゲーム業界で1位と2位が集まるって、、、、 身長が高いお姉さん的な感じで、リーダーだろうなあ。こっちを見て、少し恥ずかしそうに見ているのであった。




 マリンは、微笑みながら、また両手を大きく広げ




「今回この高校の中で一番特別なのは、ゲーム業界で有名な方々です。こんなにも、集まってるなんて思いませんでした。これから、チームとして一緒にやっていくメンバーですので仲良くなりましょうね。♪♪♪♪♪♪」



そう宣言され、4人は集まる、ここは、レディーファーストではなく、自分から行くことにする。


「はじめまして、全体的にゲーム業界では天才と言われていています。リッキーって言います。年齢は、17歳 。勉強そして運動神経も抜群です。」

そういってみると、残りの3人のほほが少しだけ赤くなった。恥ずかしいのだろうか

「はじめまして、私はルビィです。年齢は17歳です。こんなにもゲーム業界1位の方々と会えるなんて、とても嬉しいです。足を引っ張らないように頑張りますのでお願いしますね。」

 そう言いながら、微笑む彼女に胸を打たれるほどの衝撃を受けるリッキーであった。彼女は絶対に可愛さ一番だから絶対に心をつかんで見せる。そう決意したがまた次の言葉で変わる。次にリカニャンが、


「はじめまして、推理、作業、パズルゲームでだいたい1位のリカニャンって言います。年齢は、16歳です。得意分野のことなら任せてください。リッキーさんとルビィさん、そしてメイさんお願いします。」



と小さくお辞儀する。リカニャン、この姿が愛おしい。そして、リカニャンはリッキーにだけ深くお辞儀していけないところを見せるようにしてくるのだ。・・・俺より変態じゃないか。そう思ってしまうリッキー、最後にメイさんが、


「私は、リズム、放置、戦略ゲーム1位のメイです。一応生徒会長やってます。年齢は18歳です。皆さん、これから色々ありますが、一緒に頑張りましょう。伝説って言われてますけど、気づいたらこうなってただけです。」


 マイさん、さっきからルビィと目を合わせているけどどんな関係なんだろうと思ってしまう。リッキーに女神がこのように締めくくる。、


「じゃあ、これからこの世界について詳しく言うのとここの異世界での注意事項を話しますので、そのあとに皆さんが何のチート能力を持ちたいのか話し合いましょう。」


そういわれた。4人は、この異界での衝撃のルールが知らされる、 
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