異世界間移動世界船での開拓日誌 ~未来技術で大規模開拓するってよ~

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第一章 トゥインク王国改造編 後半戦 悪魔の大洞窟からディンクロー討伐まで

第129話 精霊進化

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 ガレスと萌花守弘それに、フィニー、リンとバルの参加ということで5者会議である、ちなみに2名は画面の中ではあるけど。

そして、ガレスが、長い説明を始めた。

「では、ティナのことは少し話したと思うが、元はというと闇の精霊に庇護を受けた兄妹ということになる」
「どういうこと? 」
「話を聞いてから質問してくれ。もともとティナの方には闇が宿っていたが昔闇の精霊王であったヘルス。もともとは光の精霊王だった。ティナはヘルスと契約を結んだ」
 
 ティナはヘルスと昔から結んでいたのね。

「ナゴクは正真正銘の闇の精霊王ダクスと契約を結んだ。ダクスのほうは少々ばかし危険だということだ。闇が濃いそれに加えて周辺家族に悪影響を及ぼすとも言われている。そんな彼が、旧来の中であり現在光の精霊王ヘルスを見たとき、そこに一種の何か怒りが生まれ彼は少しずつ壊れていった」

 怒り【憤怒】とかだろうか。
「それがナゴクにも反映されティナはヘルスとの記憶を消されヘルスという存在が、記憶の中から消えたことにより消滅。そしてダクスの子分が入り込んだ。というのが、お前たちがこの世界に来るまでの話。そして、先ほどの出来事で、彼女がどのようなことになったのかというと彼女は改めてヘルスと契約を結び悪魔の大洞窟にいた因縁の相手の悪魔を倒すことに成功した。いや、実際には成功していたのかという疑問があるが、そこから彼女は少しずつだが確実におかしくなっていた」

という長い話、そして萌花と守弘は、ティナは思っていた以上に救いようがないのかもしれないそのように感じてしまうのであったが、ガレスの話の続きを聞いてみる、

「その悪魔の大洞窟の残滓が彼女の中に入っていきヘルスを侵食蝕んでいきそして、ヘルスをわしと出会う前の正真正銘の闇の状態に戻した」

「その影響が、光の精霊王の力を持っていたティナにとっては厄でありそれは堕落する原因でもある。それほどヘルスの力の闇は濃すぎる。浄化しても浄化しきれんほどにな。それが先ほど起きた出来事じゃな。ティナが無作為に暴れ始めそこからどこかへ飛んでいったのじゃろうな。つまり、闇に染まり切った奴がここにせめてくるということになる」

 そして、ガレスは息を整えてから、

「そんな彼女を直すには進化させるしかあるまい。彼女が堕落獣人だらくじゅうじんつまりは、ただ暴れるだけの闇になってしまうその前に」

というガレス、それにリンが、

『今でも堕落しているのにどのようにして彼女を元に戻すの』

と聞くと、ガレスは、

精霊進化せいれいしんかというものじゃ。堕落に染まり切るものは、その前にわれらで彼女の深層深くにある本当のこころに精霊になるかどうかを問い、それでよいと答えれば精霊にすることができる。というのが基本原則じゃ」

精霊進化か。まだ実感はないけど大事なことなのだろう。
「とくに、昔でいうところのエジプトのファラオ。中国の始皇帝、それと日本人じゃと永遠の命は欲しいものというものはあまりいなかったが豊臣秀吉がいい例じゃろう。そんな奴らを、契約を結び精霊にさせこの世界である程度のことを学ばせた後転生したくなるまでここで働き転生したくなった時に転生するということができるようになるといったところかの」

と言い切る。ガレス。それを聞いたとき守弘と萌花は顔を合わせて、

「それはすごいね」
「自分は、永遠の命ってもらったとしてもだけど。それは人がなくなるということを見つめる存在になるわけだから孤独になるってことだろ。俺はいらないな。そんな孤独な命なんてさ」

と守弘は正論を述べる。

萌花も何か言いたそうだったが同じだとは思う。少なくても自分はそう思っている。それに、その意見には萌花も賛成らしい。守弘は、ガレスのほうを見つめて、

「それで、彼らは何と答えた」

と聞くと、ガレスは、

「彼らは、己の道行くままに生きていく。死ぬのもまた孤独それに、生きていようが死んでいようがどちらにしても人間という生き物は孤独だ。それが彼らの答えであった。まあ、転生時に何らかの手違いでここに来たものとかも数名いたけどな」

というガレスに守弘は近寄って、

「守弘よ。お前の言葉が、一番正論だ。が欲しいと思った。しかし、逆に永遠になったとして目標をかなえれたと仮に仮定するとその後の目標は何になる。永遠は完全なる孤独。それを死ぬときに人は誰でも思いつく。だから彼らはその選択を選ばなかったとは思うな」

と守弘は言い切り席に座る。そして、フィニーが、

「まあ、永遠の命が欲しくて精霊ではなくて英雄となり神になった存在の竜人もいたんだよね」

というフィニー、それを聞いたガレスの眉が少し上がったのちに、

「確かそうだったな。精霊と契約するときに何らかの手違いで神になったというのがあったな。伝説ではなくこれは実際に起きたのでな」

というガレス、それを聞いた二人は、顔を合わせてこいつすごすぎというのが本音である。そして守弘は、

「なあ、もえもえ。どうする。ティナの化それは何も・・・。問題ないよな。」

というと萌花も、

「私からは何も言えないけどたぶん彼女次第。私たちが決めたら逆に意味がないような気もするからね」

という萌花、そして守弘は、

「結局。俺らは何も文句はない。しかしだな。一つ疑問があるガレス。お前はまだ何かを隠しているだろ。ティナを仮に精霊にするとしてお前に何か得はあるのか」

と聞くとガレスは、

「はは、お前はいいやつになりそうだな。そうだな。彼女のことをもう少し話すとしてティナ、ナゴク、そしてもう一人幼馴染の腹違いの兄妹がいた。しかし、その子は今やディンクローの出るちょうど3週間前に王都に行き。今はそこで捕まり現在強制労働させられている。それだけは、彼女に言うなよ。絶対に闇になるからな」

とガレスが言う。それが本当なのだとしたら守弘は一つの案を思い浮かべる。

「なあリン。この村復旧に最短で何日かかる」

と聞くとリンは、

『最低でも2日はかかるかな。どういう村にするかは守弘に最終決定権があるからだけど、何か要望はある。けどね。明日攻めてくるのだったら戦闘方面で準備しておいたほうがいい? 』

と聞くと守弘は、

「ああ、そうだな。前の村より防衛面で強いという意味の要塞建築だな。それとそれに敵に倒されないような強硬な守りも必要だ。守りがなければ意味がないということでもない。しかし、それには魔法もいるがそれ以外に指令室を守るような物理シールドも足りないということになる。全体的そうだけど守りの面で弱いということになるだろう。こうして何度も崩壊している。それでだけどガレスここにいるのもあれだし提案させてもらうけどいいかな。明日の戦闘ののちに準備しておいてくれ」
『了解、戦闘準備だけ整えておくね』
「おう」

というとガレスは、

「ティナのことはどうするつもりだ。彼女をほったままにしておくのか。」

ときくので守弘は、

「それは、まあ作戦を明日までに彼女たちが立案するから。それに少し手を加えるということになる」

ということを伝えるとガレスは、

「ほお、それは楽しみにさせてもらおう」

とガレスは呟いたのであった。
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2025.01.16 SE

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