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第一章 トゥインク王国改造編

第71話 VS負の自分?

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  なぜ目の前にがいる。なぜだ。どうしてこんなところにいるんだ。

と思っていると、声が聞こえてくる。

「守弘君の体内にある闇とかな。少し力が完全開放されていない彼をさらに弱めておくこと倒したら待っているのは死。闇と光は均等でならないといけない。その均衡を取り戻す戦いだよ」

ということらしい。これってつまり、

「逃げようとしても無駄だよ。もし逃げようとしたら待っているのは、死。光の力強くなると闇の力言い換えてしまうと負の力もどんどん力を増していく。それも2ずつ増えていくね。そのせいであなたの体が。その乗っ取られるかどうかのギリギリな時か余裕がある時に闇とのバランスを取らないとね」

ということらしい。確かに、目の前の闇からは莫大な闇の力を感じる。そしてそれに比例するというか反比例するかのような感じだ。それを倒せとか弱くしろなんて正気かと笑うしかできない。まあ、それでもやらないといけないことには変わりないけど、

「ちなみに、負けたとしてもコンティニューとかないからね。死亡でそのまま没落とかあるからね」

ということなのだが、とても勝てる気がしない。

そうなると、誰かが止めてくれるのだろうか。いや、誰かが止めてくれないと取り返しのつかない事態に発展しかねないということだけそのことだけは確かである。この戦いは負けられない。それにしてもだけど俺ってこんなに闇深いのか。それともそれにちなんだ何かしらの記憶を自分は持っているということになるのは確かだけどその記憶と自分が覚えている記憶とは全く違うという印象がある。

「しょうがないか。戦っていくことで自分のことを理解できるというのならお前を、闇を葬り去ってやる」

と高らかに宣言して戦いに挑む。

しかしながらだけど、それは難しい。敵は自分をまねてというか互角それ以上の力で戦っている。こっちの気分としては最高の気分から最悪の気分に堕落した感じである。それが怖い。なにしろ自分に隙がないからだ。隙がなくなれば、焦るのは自分で焦る自分に向かって勝利の避けた笑顔で笑うのが闇の自分そんなことがあってたまるかっていうんだ。

 何しても、ヒットアンドアウェイで戦わないといけない。まあ、闇は確実に特攻戦法といったところだろうか。誰もサポートしてくれないのはだいぶきつい。自分で敵を見分けて攻撃しないといけない。

 そして、今気づいたのだけどこれって数日前の自分が雄アラクネと戦った時の戦法に似ていることに気づく。あの時は移動に重点を置いて隙あれば特攻といった感じで攻めていた。

 そうであるならば、闇が思っている以外の行動をとればいい。なら話は早い。

 相手が思っている以上の速度でやみに隙を与えず攻撃を繰り返せばいい。これは、己の限界を超える特訓だ。試練のようなものかもしれない。今皆は別々に建築しているし近くの戦闘集団バルらがやっているだろう。それにリンならこういうはず、

<今は守弘様に言われたことをやりぬいて。そして、完成したこの村の姿を見せて驚かせよう。そして自分に嘘をつくな弱音を吐くな己のために今頑張れ。もし、敵がそっちに作業の邪魔をするなら潰してもいい。けど、たいていはロボットがやる>

ということだろう。というか遠くからリンの声がでしかも大音量で流れているので実際に言っていることなんだと思うけど、ってかうるさいなあ。戦いに集中できないじゃないか。

 それは、相手も同じらしい。そりゃあ、さすが自分と思ったぐらいだ。その程度で怖気つくような感じじゃないだろう。そして、その動かないその一瞬の時を狙って守弘は己の光魔力をすべて注ぎ込み剣に光を取り込みこっちに向かって走り攻撃するようなモーションをとると、相手はもちろん同じ技で対抗してくるに決まっている。

 ほら相手もで抵抗してくる。そして、こっちに向かって闇を放つ。全力必殺の攻撃であるその技を受けるということはないだろ。まず受けることを俺は今までしたことあったかな。ないに決まっている。

なので、そっとよけて敵の様子を見守りつつト言うか自分が思っている場所に移動するのを待つ。そして、自分は力を抑え拡散されたかのように見せつけると相手はこっちに今かとばかりにかけてくる。それが罠だとも知らずに残り5歩でこっちに来るところで守弘は勝利の笑みを浮かべそのまま光を開放し全力で吹き飛ぶけどそこまで威力が強くはない程度にぶつける。そして、相手は吹き飛んでいきそのまま消滅した。

 今回のトリックはとても単純で光の力を弱めるふりをして光を隠すようにするために魔力を無駄に使ったということになる。これだけの単純なことだ。そういうことから、相手はちょっとした変化に気づかれることもなく倒れたということになる。

 これから強くなるということは自分の中にあるも強くなるということを意味する。そして、何回かどこかのタイミングでこんなことになるそれがどんな状況でも勝てるように調整品がら戦わないといけないことになるかもしれない。逆に考えるとこれ以上強くならないために余りに余る経験値を全員に共有することができるのであるならばそれが必要になってくるはず。

 そして、自分の前には、一つの画面が表示されていた。

「また、戦う時を待っている。by負の自分」

というメールと下には、新能力が書かれていた。

「新機能解放  経験値献上けいけんちけんじょう。超巨大古代兵器平均を司る機械に経験値を与えることでみんなのレベリングの効率化が少し上昇させることのできる技で経験値を献上することによるデメリットはない。己のステータス上昇したままレベル経験値を渡すことのできるということ。献上する経験値の量によって上昇するステータスも変わる」

という少しチートだと思うが解放されたのであった。そして、元に戻ったときにさっそくこの力を使うことになる。

 
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