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第一章 トゥインク王国改造編
第58話 過去から逃げ出したいフィニー
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フィニーは、何をしないといけないのか走りたい。ああ、もう走らないといけないのか・・・。もう何も思い出したくない。
母が死んだことなんて嫌だああああああああ。もう何も思い出したくない。もう、もう全て壊れて私死ねばよかったんだ。母が死んだときに・・・・。
もう、フィニーは何も知りたくない。完全にふさぎこんでしまった・・・。これを助ける存在がいた。それを忘れるために、メイドがいた、そんな彼女とも会えていない。どうしよう・・・・。
「あああああああ、もう何もしたくない、死にたい。死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい。」
もう、彼女には闇が広がっていた。
そして彼女はうずくまり闇の繭が彼女を包み込む。
どうやっても無理な気がする。
助かるそんな彼女を救ってくれるのは・・・、やはりメイドであった。そのメイドは助けを求めに駆け出した。一番のメイドであった。それも、母親とまではいかなくてもとても頼りになる存在であった。その彼女に声が届く。
「ねえ、もしかして自分のことで少し怒っていたりするの自分はなんて馬鹿なんだろうって」
それを言った瞬間、フィニーはその声の主を見る。
「えっ、今なんで来るの」
「少し回復のために休んでいました。けど、助けてもらったんでしょ、後あなたの中には大切な仲間が眠っているのに何呑気に闇に飲み込まれようとしているのよ」
とメイドは語る。実際には助けてもらったということに何も嘘偽りはない。しかし、自分は何かが許さないのだ。自分の中にある何かがそう何かが許さない・・・。それをメイドはわかっていたように、
「もしかしてですけど、誰かの顔が私たちの国を滅ぼしたやつに似ている。もしくは思い出してしまった。そう言うことですよね。」
フィニーの脳内にその私たちを殺そうとした人物が一人一人よみがえってくる。その人たちはまるで人ではないような雰囲気がしていた。そして、とても怖かった。私が私じゃなくなるそんな気がして恐怖でおののいてしまった。そんな気分にさせられたのはまぎれもなくあいつだ。
「そう、あいつさえいなければ父も母も死なずに済んだと思っているのではないですか? 」
というと、彼女は怖くて怖くて仕方なかったかのように、
「もちろん、そうなってほしくなかった、絶対にそうなってほしくなかった」
とだけ答える。それに、メイドは
「終わってしまったことをずっと悩んでいるぐらいでしたら私でしたらそんな終わってしまったことにずっと見つめている人が馬鹿だと思いますね」
「あああああああああああああああああああああああ、メイド嫌いもうこっち来ないで」
「はあ、それでは本当のこと言いますけど、生きているものは死んでしまったらもうん全員が悲しむに決まっています。ですが、フィニーは感じなかったのですか。彼らを見ていたら私たちの国の復興以上に栄える国を作ってくれることを・・・。私は、確信しています。この全員で、頑張って国を作ることができると私は信じています。それを、フィニーも信じないのですか」
「信じられるのは、わかっている。けど・・・、まだわからない。最後に裏切られるかもしれないし・・・」
とまだ、決めきれない様子そこに最後のとどめをメイドが言う。
「えっとね、裏切られたら裏切られたときでいい。あいつら、あの私の父と母を屠ったあいつらはあの世、この世界から消滅させる。これからの予定によって変わっていく」
「うん」
今はこれでいい。そう言われた。確かに、そうだろう。そのまま自らの殻を閉じ困っていたら何事にも取り組まなくなって見捨てられているかもしれないと思うと、繭がなぜか消えていく。
それに驚いていると、そこにティナがやってきて
「やっほお、決まったね。仕事はたくさんあるからよろしくね。後は、竜人って君とか少ないから教えてほしい。そしてこれからのために残しておきたいからね。君の祖先、君の国、そして世界中を平和にする。絶対にできるわけではない、一つが終わればまた別のところで戦争が起きる。それは本当に仕方がない・・・。けどね、私はできるだけ平和に暮らしたいわけなのよね」
「うん」
「確実に守弘はあなたの国を滅ぼしたやつらを絶対に許さない。そして確実に潰して粉々にしてくれるはずよ、いや確実につぶすからの」
そうなので、気にすることないということであるらしい。ならば、言葉に甘えて・・・、
「うん、絶対にそのことに期待するね」
とフィニーの顔が明るくなった。それを見ていた。メレが、
「じゃあ、そろそろ行くから、二人とも大広場に来てね」
とメレが行ってからすぐにそっちに向かうのであった。
それに、遅れて二人は確かな確実に明るい未来自分たちが幸せになることを夢見て二人は言った。けれども、全員が思ったことだろう。あのメイドは誰だ・・・と。
彼女は、フィニーを裏から支えるメイド誰の心配もいらない。彼女は隠密、一人に使いそしてこれからも一人そして周りにはたくさんの人がいる。彼女はメイドでもあり人型妖精の偵察妖精スピーのリーダである。
そして、フィニーは竜になりその上にメレ、ティナが乗る。そして、メレの命令に従うように、彼らは移動を始めるのであった。
母が死んだことなんて嫌だああああああああ。もう何も思い出したくない。もう、もう全て壊れて私死ねばよかったんだ。母が死んだときに・・・・。
もう、フィニーは何も知りたくない。完全にふさぎこんでしまった・・・。これを助ける存在がいた。それを忘れるために、メイドがいた、そんな彼女とも会えていない。どうしよう・・・・。
「あああああああ、もう何もしたくない、死にたい。死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい。」
もう、彼女には闇が広がっていた。
そして彼女はうずくまり闇の繭が彼女を包み込む。
どうやっても無理な気がする。
助かるそんな彼女を救ってくれるのは・・・、やはりメイドであった。そのメイドは助けを求めに駆け出した。一番のメイドであった。それも、母親とまではいかなくてもとても頼りになる存在であった。その彼女に声が届く。
「ねえ、もしかして自分のことで少し怒っていたりするの自分はなんて馬鹿なんだろうって」
それを言った瞬間、フィニーはその声の主を見る。
「えっ、今なんで来るの」
「少し回復のために休んでいました。けど、助けてもらったんでしょ、後あなたの中には大切な仲間が眠っているのに何呑気に闇に飲み込まれようとしているのよ」
とメイドは語る。実際には助けてもらったということに何も嘘偽りはない。しかし、自分は何かが許さないのだ。自分の中にある何かがそう何かが許さない・・・。それをメイドはわかっていたように、
「もしかしてですけど、誰かの顔が私たちの国を滅ぼしたやつに似ている。もしくは思い出してしまった。そう言うことですよね。」
フィニーの脳内にその私たちを殺そうとした人物が一人一人よみがえってくる。その人たちはまるで人ではないような雰囲気がしていた。そして、とても怖かった。私が私じゃなくなるそんな気がして恐怖でおののいてしまった。そんな気分にさせられたのはまぎれもなくあいつだ。
「そう、あいつさえいなければ父も母も死なずに済んだと思っているのではないですか? 」
というと、彼女は怖くて怖くて仕方なかったかのように、
「もちろん、そうなってほしくなかった、絶対にそうなってほしくなかった」
とだけ答える。それに、メイドは
「終わってしまったことをずっと悩んでいるぐらいでしたら私でしたらそんな終わってしまったことにずっと見つめている人が馬鹿だと思いますね」
「あああああああああああああああああああああああ、メイド嫌いもうこっち来ないで」
「はあ、それでは本当のこと言いますけど、生きているものは死んでしまったらもうん全員が悲しむに決まっています。ですが、フィニーは感じなかったのですか。彼らを見ていたら私たちの国の復興以上に栄える国を作ってくれることを・・・。私は、確信しています。この全員で、頑張って国を作ることができると私は信じています。それを、フィニーも信じないのですか」
「信じられるのは、わかっている。けど・・・、まだわからない。最後に裏切られるかもしれないし・・・」
とまだ、決めきれない様子そこに最後のとどめをメイドが言う。
「えっとね、裏切られたら裏切られたときでいい。あいつら、あの私の父と母を屠ったあいつらはあの世、この世界から消滅させる。これからの予定によって変わっていく」
「うん」
今はこれでいい。そう言われた。確かに、そうだろう。そのまま自らの殻を閉じ困っていたら何事にも取り組まなくなって見捨てられているかもしれないと思うと、繭がなぜか消えていく。
それに驚いていると、そこにティナがやってきて
「やっほお、決まったね。仕事はたくさんあるからよろしくね。後は、竜人って君とか少ないから教えてほしい。そしてこれからのために残しておきたいからね。君の祖先、君の国、そして世界中を平和にする。絶対にできるわけではない、一つが終わればまた別のところで戦争が起きる。それは本当に仕方がない・・・。けどね、私はできるだけ平和に暮らしたいわけなのよね」
「うん」
「確実に守弘はあなたの国を滅ぼしたやつらを絶対に許さない。そして確実に潰して粉々にしてくれるはずよ、いや確実につぶすからの」
そうなので、気にすることないということであるらしい。ならば、言葉に甘えて・・・、
「うん、絶対にそのことに期待するね」
とフィニーの顔が明るくなった。それを見ていた。メレが、
「じゃあ、そろそろ行くから、二人とも大広場に来てね」
とメレが行ってからすぐにそっちに向かうのであった。
それに、遅れて二人は確かな確実に明るい未来自分たちが幸せになることを夢見て二人は言った。けれども、全員が思ったことだろう。あのメイドは誰だ・・・と。
彼女は、フィニーを裏から支えるメイド誰の心配もいらない。彼女は隠密、一人に使いそしてこれからも一人そして周りにはたくさんの人がいる。彼女はメイドでもあり人型妖精の偵察妖精スピーのリーダである。
そして、フィニーは竜になりその上にメレ、ティナが乗る。そして、メレの命令に従うように、彼らは移動を始めるのであった。
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