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第一章 トゥインク王国改造編
第28話 精霊王
しおりを挟むそう私は、今闇に体を乗っ取られ勝手に体が動いてしまう。やっぱり闇が私の中で勝手に暴れまわって少しでもその闇を封じ込めないと私が私でなくなって私の村の住民を全員殺してしまいかねない。昔私の兄が暴れたように。絶対にそうさせたくないのにああ。もういや私けど、ああああああ。もういやいやいやいやいやいやいやいやいやいやああああああああああああああああああああああ。その瞬間ティナは闇に感情を侵食され闇に堕落した。そして彼女は裸で宙に浮きそして閉じ困り尻尾は垂れ下がりケモミミもたたんで手で自分の顔を隠している。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
全員を助けるんだ。俺は、闇というものがどういうものなのか理解できていないけどこれは危険だからそれを何とか止めるために守弘は走り始める。
家の外にいることはわかるので、即座に外に出る。レニーが家の中にいないことから推察するに風呂か外での用事の二択が考えられる。前者は地獄の予感がしかしないので止めてほしいけどうーん。
どうやら前者のほうで正しいらしい。レニーは完全に無防備でそして彼女は完全に見せられないよという看板娘が出てきてもおかしくない状況である。どうしてなのか、レニーはタオルを体に巻き付けているだけの状況なのだ。それに変わり果てたティナ・・・ここは闇にしておくかティナを侵食した闇は剣を持ちその剣も禍々しく闇に染まっている。そこにリンが、
<タライでもぶつけます? >
というリンの提案だけどそれではレニーさんが何をするのかということだ。リンによると、レニーは水を彼女にかけてそのすきに逃げる作戦らしい。その水を<物質変換>でタライに変換しそして彼女にぶつける。そうでもしないと彼女は止まることはないということで作戦開始。
リンは空気を<物質変換>で水に変えティナにかけようとしつつそこでもう一度<物質変換>を行いタライは見事にヒット。レニーさんは、人型ピクシーの特性なのか知らないけど見事な<早着替え>で服を着ると、こっちに気づきテレパシーなのかわからないけれども、
「えっと、見ました」
「見てないです」
「どっちでもいいんですけど。彼女のこと私に任せてくれてもいいでしょうか」
ということは何をしようとしているのか、
「というかどういうことをするんだ一体」
と聞いてみるとレニーが、
「彼女は結局、兄に強制的に闇に契約を結ばれているのです。それに加え彼女の本心がこれを認めていません。それにより、彼女を元に戻すためには闇を封じ込める。ため闇とは反対の光の精霊と契約するのです」
というようなことを聞いてきた。これは、
「そういうことになります。認識が早いようで助かります。ですが、それを私で行うのには時間がかかるので」
「大体何分かな」
「10分です」
「まあ、少し長いような気もするけど、確かにというかどうして精霊と契約について知っているというか何か隠しているようにしか見えないけど」
それが気になり聞いてみると、
「これを言うのは初めてでしたっけね。私は、人型ピクシーでありながら基本属性の炎、水、風、土、闇、光以外の精霊をまとめる王でもあります。しかるべき時にしか精霊王としての力を使わないでそれ以外は普通に人型ピクシーとして頑張っています」
ていうか、えええええええええええええええええええええええ。こんなところで非常に大事な情報聞いたのだけどというか闇が起き上がりこっちを攻撃してくるのでさっと攻撃を見切って左によける。それってさ、
「俺が土、萌花が炎のようにティナにも精霊との契約を結ぶということになるんだよな」
「そういうことですね」
「ピクシーズにもあるのか」
ということを聞いてみると、
「精霊は人型ピクシーとして生きているのピクシーと契約することにより人型になれるの」
ということであるらしい。なので、
「まあ、そうか。人型ピクシーがいるということは」
「まあ、そういうことかな。少なからずともね。私の場合、守弘様にだけにお伝えできる内容ですがこのことは秘密でお願いしますね」
「うん、しかるべき時に萌花に伝えることにするよ」
といったところで、闇が攻撃速度を上げレニーのほうへと向かい始める。
「ちょっと待て」
と走り出す。そして、レニーに攻撃が届く前に彼女の目の前へと移動しそれを受け止める。そして、闇は舌打ちをしてさらに剣をかけようとしたその瞬間守弘はよけて攻撃、それを繰り返す。
「なあ、レニー彼女を引き離してもいいのかな」
「闇の精霊とですか」
「まあ、そういうことになるわけだけどな」
「そうですね。この闇の精霊は兄によって無理やり契約を結ばされたので結ばせたティナの兄が死なない限りはいなくならないので封印ということになります」
「つまり、認識的にはまた闇が暴走してティナが堕落することもあるということか」
「そういうことになります、しかしその場合契約した精霊も堕落するということになります」
それって、駄目だけど今の救済措置になるということだろ、けどもし精霊王クラスのと契約を結んだ場合なおさら危険になるということになるじゃないか。けど、それしか救うしかないなら精霊ガチャにかけるしかないということになる。
「まあ、こういうことの場合は。彼女自身に頑張ってもらうしか。」
といったところで、リンが
<それはいけませんマスター>
というようなことを言ってきた。
「じゃあ、どうすればいい」
<彼女に声をかけるだけでいいですよ、今彼女は心の奥底で闇に閉ざされ耳もふさぎ苦しんでいるということが感じられます>
「けど、声をかけるとしてもだけど闇に体を乗っ取られているということは聞けんじゃないか」
というとリンは沈黙した。ちょっとリンにもこういうところがあるけどどうしようもない。
「こういう場合って」
<信じて待ちましょう。それまで、彼女を止めるのです>
結局こうなっちゃうんだね。じゃあ、待つためにというかそれで剣の技術を鍛え上げてやる。
守弘の必須剣技訓練の開始だ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
私は、萌花と守弘が私のことを慰めてくれる。今までずっと私は孤独だった。常に孤独だった。村長というのは、名前だけで皆をまとめることのできる存在ということだけで村長になった。私の父はディンクローが来た時に公開処刑された・・・・・・。本当に、あいつは倒さないといけない倒すべき存在だと思っている。なのに、なのに、異世界からの伝承者が来たから私は誰にも助けてくれないの。ああ、どうすればいいの。彼らのために私も何かをしたいけど、まだ闇が暴れる。私の心はズタボロなの。本当に誰か助けて・・・・・・
「私が助けてあげようか」
誰が言っているの・・・・・・。そんなこと言ってくれたの誰なの。
「君が強くなることができるようにする」
私なんて私なんて誰にも期待されていないだけの本当の雑魚でしかないのにいや、存在が虫見たいなのにそれでも活躍するべきなの。そんなものなんてそんな私なんて消えてしまえばいいのに。
「けど、あなたはいなくなるべきではない。いなくなりたいなんて、それこそ守弘と萌花を裏切ることになる」
あんた誰、さっきから私のことを‥‥侮辱して一体何なのよ出ていって
「私かい。いちおう闇とは大別する光でもあり少しの闇の精霊も介在する光の精霊王なのね」
精霊王・・・えっと、光の精霊王…
「そう、光の精霊王。兄は、対となる闇の精霊王がいる」
そうなの。
「そうだよ、ティナ。君にしか伝えておかないけどね。」
どうしよう、私闇の精霊に意識を持っていかれたのに…。
「いや、確か昔兄に闇を注入されたそれによりそれが兄の到来とともに共鳴し闇に堕落したと考えれる」
…それによる堕落と。
「それで、それは危険だということで私が長年の眠りから目覚めたわ。夫はまだ寝てるけどね」
じゃあ…それって、
私があなたと契約したら自分の体が元通りになるってこと?
「そういうことです。しかしながらですが、中に滞在する闇は少しずつ私のことを蝕んでいます、完全に闇に取り込まれる前にあなたを救うために最後の契約者という形でね」
ということらしい。彼女にも闇がいるのねそれって一度私の中の闇を一度閉じ込めてくれるのね。結果的に今助かるために結ぶか結ばないかと問われたら、
結ばせていただきます。光の精霊王様
「様っていやだなあ」
では何と言ったらいいのでしょうか。
「敬語も禁止、そしてあまりにも変なことを言うのも禁止。私にはヘルスという名前があるのですから」
じゃあヘルス私と契約して
「はーい。一度、闇を封印するけど、いつか解放されたら今度こそあなたも私も歯止めがかからないそれでもいいのね」
今を生きるためにそして、その時はあなたも救って見せる。
「おお、意欲があるねえ。私があなたと結ぶとあなたも目が覚めてくれるよね、さて目をつぶって」
というようなことを言われたのですぐに、目をつぶる。
その瞬間淡い光が彼女を包み込む。その時ヘルスが、
「あなた、ねえレイス今度こそ私を救って見せてね」
そして一回危機を乗り越え光の精霊王ヘルス、ティペンシー村の一人の少女ティナは契約を結ぶのであった。
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