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異世界へようこそ
序章01 異世界へといざなう魔法陣
しおりを挟む時は西暦5065年3000年以上前に同時高校消滅事件という悲惨な世界同時事故が起きた。この事件は当時16歳から18歳までの高校生が同時に消滅したことで知られる世界で一番被害が大きかった事件だ。そしていまだに行方不明が1000万人という未曽有の事件。たくさんの仮説があるが一番は異世界に飛ばされた説が濃厚だという意見が妥当だろう。そしてそんな奴らとは異世界であったという事実もありこの異世界に少しずつだけど集結しつつある。
それで、ここでもう異世界に来た頃の話をしようと思う。異世界召喚からの数か月の歩みだ。とても長い話になるのでゆっくりついてくればいいと自分は思う。
まあ、俺たちが異世界に招集されるなどこんなにも晴れた日に二人で帰ってきたときのことだ。それは、夕日がとてもなくきれいに見えた日のことだと思う。
いつも通り、高校から帰っていた。西暦5000年の通勤方法はもはや電動自転車の時代だけど俺と萌花は歩きでここにきている。単純に近いからな。俺の名前は江島守弘18歳の高校3年生で、隣にいるのは同じく18歳の星叉萌花という同級生幼稚園の頃から仲が良くてずっと一緒にいたいと思っている。正直に言ってしまうと、彼女で将来嫁になってくれる人だと自分は思っている。
まあ、彼女の魅力はそれだけじゃない、生まれながらの茶髪につぶらな瞳、そして、まあ胸がゲフンゲフンという感じなんだよね。おっと、これ以上思っていたら殴られるかもしれないので止めておくけどとにかくかわいい子なんだ。萌花は、守弘の肩を叩いてこのようなことを言ってきた。
「ねえ、もりくん。私、最近ね。変な夢を見るの 」
そんなことを言われて守弘は少し戸惑ってしまう。そして、これにどう返せばいいのかわからないけどこういえばいいのか考えた守弘は、普通に思ったことを返してみる。
「夢って誰でも見るものだろ」
すると、萌花はこのように答えしてくる。
「まあ、それはそうなのかもしれないのが普通なのかもしれないけど。 ちょっとおかしいの。 何かが起きそうなそれも壮大なことが起きてそれもあるのかなって感じかな 」
「そんなものでもなあ壮大な事ってどういうことなのかおしえてくれないか 」
それに、今まで彼女から聞いた夢などはあまりない。それは、彼女はめったに夢を見ないらしい。それは、昔からであった。俺が夢で見た話をしてもなにも興味を示さずに『早く寝たほうがいいんじゃない寝不足だよ、私も早寝早起き朝ごはんということになるもね』って常に言われてきた。そんな萌花が、夢を見たということはよっぽどのことがない限りないんじゃないのかな。
「それってどんな夢だったのか、教えてくれないのか」
「うん ここにいるのは守弘だけだし守弘の後ろ姿も見えたからもしかして関係あるかもしれないから教えるね」
といって、萌花は語りだした。その内容は、どっかの見知らぬ世界というか場所で家を建てたり、戦ったり、農場したりと内容が多すぎて語り切れないということらしい。青空が輝き、平原が広がっていて自分の周りには俺に似た人物とか竜とか、ドワーフとかエルフとかと協力しながらやっていたといっていてまあ、何を建築しているのかは誰かに聞こうとしたら常に目が覚めるというものらしい。
「なんか、すごい夢だな。なんというか壮大すぎないかその物語」
「そうでしょう、なんか、見たことのない感じだったからわざわざ図書館にまで行って神話関連の本とか読みまくったんだからね。けど、どこにもそんなないようがかかれているものがなかった」
何かと気になるととことんやりこむ系女子なのだ。昔からそうだった。今もそのことは徹底してやっている。萌花は、こっちを向いてこのようなことを聞いてくる。
「ねえねえ、守弘って最近何か夢とか見たの」
今度は向こうから聞いてきたこういうことは初めてなので、守弘は腕を組んでから少し考えて
「うーん、何だろうな ってか、俺は最近萌花のことを聞いてちゃんと寝ているから夢は見てないな」
「そーかー 何だろうね。 この夢、今にも現実になりそうな感じがしたのは私だけかな それが起きるなら私は大歓迎だけど」
なんか変なことを言う萌花、彼女が言ったことはまさしく今までも本当になってきた。例えば、俺たちが小学生の頃萌花が、『もうすぐ、守弘にボールが飛んでくるかな。』といった瞬間なのか、二分足らずでボールが飛んできて頭にぶつかったことは覚えている。あの時に、ってかあの時は萌花に、『すごいな もしかしてお前って、予知能力とかあったりするのか』といっていたぐらいだし。
まあ、そういうこともあるけど、さすがに異世界に行くことなんてないよね。
そう思っていたが、萌花が何かに気づいた様子で
「ねえねえ、もりくんこの不科学的な模様は何かな 」
と下を指さす。まあ、守弘は見るとまあ明らかにこの世界ではない尋常ではない感じの予感がする。それはどこかのアニメとかで見たことのある光景でさらに彼女は興味津々のようだけど守弘は萌花に向かって
「これって、もしかしてなのかもしれないけどさ。 異世界へ向かうためのゲートとかだったりしたら」
「えっ まさかそれは」
「早く抜けないと異世界に連れていかれるよ。多分じゃなくて絶対なんだとは思うけど」
まあ、これは異常事態である。それでも、萌花は
「そうとは思わないけどなあ。もしそうなるとしたら大歓迎ってさっき言ったけどね」
萌花はこんな感じ、つまり完全に興味がわきすぎていて立ち止まっている。そんなことしていたら異世界に連れていかれるよと守弘は思ってその魔法人の中に入り萌花を維持でも引っ張り出そうと試みる。
「なあなあ、これはマジでヤバいと思うから」
「うーん、まあいいっか。これは、私たちではない別の誰かを異世界に呼ぶためのものだよね。きっと」
といって、離れようとした瞬間に魔法陣は光を放ちだす。
「えっと、これは…」
「これは完全にこの世界に生きることができないね。詰んだね。やった、これで、私たちは異世界に行けるよ」
「いけるよじゃねえよ。ってか何とかならないのかこれ」
それが、俺たちがこの世界まあ現実世界での最後の言葉であった。その時に光が2人を包み込んだ。それは、光の柱として世界中からニュースとしてとりあげられるということになったのだが・・・それはまた別の話である。
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