終末革命ギア・フィーネ〜転生先が婚約破棄した聖女を追放してザマァされる悪役王子なんだが、破滅したくないので彼女と幸せになります!〜

古森きり

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世界再生編

宇宙連邦代表たち

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 ゴホン、突然ですがこんにちは。俺の名前は、宮田みやたヒロキです。

 俺には好きな人がいます。
 同じクラスのみなみハルカです。

 俺と南は幼稚園からずっと一緒。家も近くて家族ぐるみで仲がいい。いわゆる幼馴染みってやつだ。もちろん、幼馴染みとして、1人の友人として南のことが好きだった。

 でも

 中学2年生の頃、あいつはクラスの女子に告白された。その時、俺の中で黒い感情がふつふつと湧き上がった。

 まぁ、告白は秒で断っていたが。

 しかし!!それからというもの、俺はことある事にあいつを意識してしまうようになった。

 意識してからというもの、俺はあいつのことを名前で呼ぶことができなくなり、〝南〟と苗字で呼ぶようになった。

 でもこのままじゃダメなんだ!!!

 南はものすごーくモテる。柔らかいウェーブのかかった茶色の髪に、タレ目で優しい顔。身長こそ俺とあまり変わらないが、体がシュッとしているせいかスタイルが良く見える。
 そんなあいつは老若男女問わずモテる!!
 この間も1個年上の女の先輩から告白されていた。

 俺達も高校生になったんだ。きっとあいつだっていつかは彼女を作るに決まっている。
 だから俺は〝しない後悔〟より〝する後悔〟を選ぶことにしたのだ。

 今日、俺は南ハルカに告白をする。

 付き合えなくたっていい。友達で居られなくなってもいい。いや良くは無いが。

 でもそんなリスク、俺の愛の前にすればちっぽけなんだ。もし、告白をして断られても、南に嫌われても、俺はこの先ずっと南だけを愛する。

 それくらい大好きだ。




ジャリッ

「宮田…?どうしたの?わざわざ校舎裏になんて呼び出して。」

 南は俺が苗字呼びすると同時に、合わせるように〝宮田〟と呼ぶようになった。それが今は心苦しい。

「南、お前にさ、言いたいことがあって。」

サァアアアアア

 肌寒い風が降りかかる。

「俺さ、」

「うん」

 もし拒絶されたら。
 もし嫌われたら。
 もし、もうこの先一生話してくれなくなったら。

 ついさっきした決意が揺らぐ。

 でも言いたい。

 誰かに盗られる前に。誰かの大事な人になる前に。

「お、おれ、南のことが」

 ギュッと拳を握り震える。
 でも最後の言葉だけは、南の目を真っ直ぐ見て伝えよう。


「好きだ。」


 南の茶色い目と俺の黒い目が交差する。

 本当は怖くて逃げ去りたい。
 返事を聞きたくない。

 タッと音が聞こえたかと思うと目の前に南が来る。

 ギュウウウウウっと俺を抱きしめる大好きな人。


「僕も、宮田が、ヒロキのことが好きだよ」


 そしてバッと離したか思うと、南は俺を見る。

「僕もね、宮田が大好きなんだ。これから2人で幸せになろうね。」

「うん、うん」


 あぁ、君に好きだと伝えてよかった。





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