88 / 385
14歳編
羊の返り血(2)
しおりを挟む 蒼斗は浮かれていた。
クリスマスに智則と過ごせる事で非常に浮かれていた。だから、駅のホームの階段から落ちるという失敗をしてしまう。
入院は免れたが、右足を折ってギプスで固定されていた。
お見舞いに来た圭介は、ベッドに足を投げ出して上半身だけを起こした状態になっている蒼斗に苦笑いを浮かべる。
「蒼斗ってバカだとは思っていたけど、本物のバカだったね。冬休みなのに、骨折るって……」
圭介は、ため息をついて目の前の蒼斗へ視線を向ける。蒼斗に同情する。
「うるせぇ……」
蒼斗が不貞腐れてそっぽを向いた。
「トモもこんなバカの相手しなきゃいけないなんて可哀想だなぁ」
圭介から預かったデザートをテーブルにおいた智則は、圭介にニッコリと笑顔を向ける。
「階段から落ちた時は死んじゃうかと思ったんで、生きてて良かったです」
「トモは本当いい子だね」
圭介がポンポンと智則の頭を叩いた。
「おい。触るな」
圭介は、ニタリと笑うと、トモをギュッと抱きしめた。
「圭介! てめぇ、こっち来い!」
蒼斗が手を伸ばすけれど、それ以上動けなくて届かない。圭介は面白そうに笑う。
「ははっ。嫌ですぅ。ベッドから動けないどっかのバカの代わりに俺がトモを可愛がってあげようかなぁ」
そのまま智則の頭をナデナデと撫でるので、トモは恥ずかしがって下を向く。
「赤くなっちゃってトモは本当可愛いなぁ」
「くそっ……! トモくん! それ以上圭介のする事に喜んだら承知しねぇからな!」
圭介は、悔しそうな蒼斗に満面の笑みでクスクスと笑う。
智則は、理不尽だと思いつつ、どうもできない。
「圭介先輩、あまり揶揄わないであげて下さい」
「トモが言うなら離れてあげるね」
離れてくれた圭介にホッと胸を撫で下ろす。
「それじゃ、俺は予定がぎっちりだからもう行くね。早く治るといいね。それと、メリークリスマス」
「メリークリスマス……」
「はい。メリークリスマスです」
蒼斗は仏頂面で、トモは笑顔で、ヒラヒラと手を振る圭介を見送った。
二人きりになった室内で蒼斗はボソリと呟いた。
「イブなのに……出掛けられないなんて……」
智則は、がっかりして項垂れる蒼斗の横に行き、そっと頭を撫でた。
ベッドに座った状態だと、智則の胸の辺りに蒼斗の頭がくる。
「俺は……蒼斗先輩と一緒なら……どこでも構いませんよ……」
智則が恥ずかしいのを誤魔化すようにヘラッと笑えば、蒼斗は智則の腰に腕を回してギュッと抱きつく。
普段は智則が蒼斗の胸に顔を埋めるのに、今は智則の胸に蒼斗が顔を埋めている。
それがなんだか可愛くてクスクスと笑いながら蒼斗の頭を撫でていた。
(先輩の髪──触り心地いいな……)
そんな事を思っていれば、蒼斗がそっと上目遣いで智則を見上げてきた。
「欲情して勃った……」
「へ……?」
「ほら、見ろよ……」
智則が体を離して蒼斗の股間に視線をやれば、確かにズボン越しにもっこりと主張している。
「トモくんのせいだから、トモくんがどうにかして」
「でも、足は大丈夫なんですか?」
「動かさなきゃ大丈夫」
蒼斗にジッと見つめられると智則は頷いてしまう。
「口で……いいですか?」
「うん。して?」
「は、はい……」
ベッドに上ってそっと蒼斗のズボンを下ろす。
空気に触れた蒼斗のモノは、更に主張して大きくなったように見えた。
智則は、そっと唇を寄せて先端を舌先でチロチロと舐め始める。
裏筋に何度か舌を這わせて、亀頭だけを口に含んで、焦らすようにゆっくりと頭を上下に動かす。
そのうちに深く飲み込みように蒼斗のモノを喉の奥へと誘う。
「トモくん……上手くなったよな……っ」
蒼斗がそっと智則の頭を撫でる。
智則は、褒められた事が嬉しくて夢中で頭を動かした。
えずくような事もなく、喉の方まで飲み込めるようになって蒼斗を喜ばせる。
喉の奥に当たるようにすると、智則自身も気持ちいいと発見したのはいつからだったか。
「トモくんさぁ、もしかして……フェラで感じてんの?」
蒼斗に吐息混じりで掛けられた言葉で、智則の体が余計に熱くなった。
先ほどから智則のモノも勃ち上がってしまっていた。
「すげぇな……喉の奥の自分の気持ちいい所に擦り付けてるだろ? そこ好きなんだろ?」
智則が軽く頷いて上目遣いで見上げれば、興奮した様子の蒼斗が見えて智則も興奮してしまう。
唾液が沢山出て、グチョグチョと卑猥な音を立てる。
(俺……先輩の咥えたまま……イキそう……)
体がもっと刺激を求めている。
喉の奥の気持ち良さに震える。
「そんな激しく動かしたら……出るぞ……。ほら、イクぞ……ちゃんと受け止めろよ……イク──ッ!」
蒼斗の気持ち良さそうな声に刺激されて、智則も脳内で快感を覚える。
蒼斗がイッたと同時に、まるで中イキした時のような感覚に襲われて頭がボーッとする。
喉の奥に射精されたら、そのままそれを飲み干した。
「トモくん……その顔……イッただろ? エロ過ぎ。脱いでこっち来て」
蒼斗を気持ち良くさせたかったのに、智則は自分が気持ちよくなってしまって恥ずかしかった。
蒼斗に言われたまま、智則は服を脱ぐ。
「俺の咥えてイッちゃうなんて、トモくんは本当にえっちになったな」
蒼斗に揶揄うように言われても、今の智則にはそれも快感になってしまう。
既にギンギンなのにぐっしょりと濡れていた智則のモノを見て、蒼斗は楽しそうに笑った。
「先輩……俺が上で動くから……挿れてもいい……?」
熱に浮かされたように強請る智則に蒼斗も頷いてしまいそうなのを堪えて口角を上げた。蒼斗のイタズラ心が刺激されて堪らない。
「俺はさっきイッたしな。どうしようか? トモくんが俺に触らないでもう一回勃たせられたらいいよ」
智則は少し考えて、真っ赤になりながら四つん這いになって蒼斗の顔に尻を向けた。
「そうそう。うわぁ……丸見え。ヒクヒクして……挿れて欲しそうだな……」
「は、恥ずかしいのでそういう事言わないで下さいよ……」
「それがいいんだろ? ほら、キュッと締まった」
智則が蒼斗の言葉で感じるているのは事実で、余計に羞恥心で震えていた。
「トモくん……自分で慣らすの見せて」
智則は、恥ずかしがりながらも、自分の蕾をたっぷり濡らしてソコに指を挿し入れた。
「くっ……んっ……ふぁ、あっ」
智則の甘い声は、すぐに部屋に響いた。
智則自身の指を飲み込む尻の蕾を見て、蒼斗はゴクリと喉を鳴らした。
蒼斗のモノは、智則が自分で自分を攻め立てる姿に反応してすぐに勃ってしまった。
「トモくん……もっと腰上げて……こっち……」
智則は、言われるまま蒼斗の顔に尻を近付けた。
すると、蕾に入っていた指との境目を舌で舐められて堪らなくなって悶えてしまう。
「蒼斗……せんぱいっ……ふぁ……そんな事しちゃ……だめ……」
気持ち良さに震えていれば、智則の目の前に蒼斗のモノが勃っているのを確認できた。指を引き抜いて蒼斗の上に跨がる。そこにそっと腰を落としていった。
「おい。まだ挿れていいって言ってな──いっ」
「だって……先輩もう勃ってました……」
「言うじゃん」
ニヤリと笑った蒼斗にキュンと胸が鳴って首の後ろへと腕を回した。座ったまま深くキスをする。
見つめ合えば、蒼斗は真っ赤になる智則が可愛くて更に自分のモノを硬くした。
智則も、欲情した蒼斗の顔を見て興奮してしまう。
「動いていいですか? 足……痛くない?」
「全然平気。俺の上でいっぱい腰振って……」
「痛くなったら言ってくださいね──くっ……ぅん……あっ……!」
智則がゆっくりと腰を上下に揺らす。
その腰を蒼斗が掴んで動くのを手伝ってやる。
「いい……すげぇ気持ちいい……」
「あっ、あっ、あんっ……はぁ……っ」
二人の繋がった場所からグチュッ、ズチュッと音がする度にお互いに夢中になった。
「やらしい音させてさぁ……自分の気持ちいい所に擦って……トモくんは本当えっちだよな……」
蒼斗が智則の腰を撫でれば、智則はゾクゾクとした快感でキュッと内壁で蒼斗のモノを締め付ける。
「あっ……! 俺がこんなに気持ち良くなっちゃうの……んっ! 蒼斗先輩のせいだよっ」
「お前にこうやって挿れていいのは俺だけだからな──」
この蒼斗の独占欲が智則の体にゾクゾクと快感与えて煽る。
「あっ、あんっ、先輩だけっ!」
智則は、蒼斗が嬉しそうに笑うのを間近に見て更に腰を激しく動かした。
「先輩っ! イクよイク……!」
「ほら、前も扱いてやるからイク所見せろ……」
蒼斗が智則のモノを掴んで上下に扱けば、智則は気持ち良さでわけがわからなくなる。
「締めすぎ……! 中イキ間近だな……」
「あっ、あっ! ふっ……ああっ……せん、ぱい──ッ!」
「っ! すごっ……ははっ……きゅうきゅう締めてくるぞっ……おい、腰止めんな! 俺もお前の中で出すぞ……!」
智則は激しく腰を上下に動かして、ずっとイッたままの快感に耐えていた。
苦しいくらいの快感で視界が潤んで喘ぐ声も止まらず蒼斗を見つめる。
蒼斗は、その顔が堪らなく好きだ。
「ああっ──! 蒼斗先輩っ……んぁ! あっ、俺……もうダメ──っ!」
「本当……トモくんは、最っ高だな──ッ!」
蒼斗も絶頂を迎えた。智則がぐったりと蒼斗に寄り掛かるようにすれば、蒼斗はギュッと抱き締めて支えてやる。
はぁはぁと肩で息をしていれば、目が合って微笑み合った。
「トモくんからすごいプレゼント貰ったな」
「何言ってるんですか……」
智則は、先ほどまでの大胆な自分が恥ずかしくなって顔を赤くする。
「でも、俺は、ガンガン攻められてぐちゃぐちゃになって、ボロボロ泣きながら喘ぐトモくんを見るのが好きだ」
「たまには手加減して下さい……」
「声が枯れるまで攻められるの好きなくせに」
ニヤニヤする蒼斗に智則は顔を更に赤くする。
「き、嫌いじゃないです……」
蒼斗の胸の奥がキュッと鳴った。
「トモくん……して欲しいとしか聞こえないんだよ……俺は今動けないから煽るなよ」
「それなら──俺がまた動いてあげますよ」
智則は、蒼斗にグッと体重を掛けた。
「ト、トモくん!? おわっ──!」
ドサリッ。
智則は、上半身を倒してベッドに仰向けになった蒼斗を見下ろしてそっとキスをした。
「先輩……メリークリスマス……」
「メリークリスマス……トモくん。…………──ト、トモくん? ちょ、ちょっと……待てって……お前……それ……そんな事したら……やばいだろ──っ」
蒼斗が智則に翻弄されたのは後にも先にもこの時だけかもしれない。
クリスマスに智則と過ごせる事で非常に浮かれていた。だから、駅のホームの階段から落ちるという失敗をしてしまう。
入院は免れたが、右足を折ってギプスで固定されていた。
お見舞いに来た圭介は、ベッドに足を投げ出して上半身だけを起こした状態になっている蒼斗に苦笑いを浮かべる。
「蒼斗ってバカだとは思っていたけど、本物のバカだったね。冬休みなのに、骨折るって……」
圭介は、ため息をついて目の前の蒼斗へ視線を向ける。蒼斗に同情する。
「うるせぇ……」
蒼斗が不貞腐れてそっぽを向いた。
「トモもこんなバカの相手しなきゃいけないなんて可哀想だなぁ」
圭介から預かったデザートをテーブルにおいた智則は、圭介にニッコリと笑顔を向ける。
「階段から落ちた時は死んじゃうかと思ったんで、生きてて良かったです」
「トモは本当いい子だね」
圭介がポンポンと智則の頭を叩いた。
「おい。触るな」
圭介は、ニタリと笑うと、トモをギュッと抱きしめた。
「圭介! てめぇ、こっち来い!」
蒼斗が手を伸ばすけれど、それ以上動けなくて届かない。圭介は面白そうに笑う。
「ははっ。嫌ですぅ。ベッドから動けないどっかのバカの代わりに俺がトモを可愛がってあげようかなぁ」
そのまま智則の頭をナデナデと撫でるので、トモは恥ずかしがって下を向く。
「赤くなっちゃってトモは本当可愛いなぁ」
「くそっ……! トモくん! それ以上圭介のする事に喜んだら承知しねぇからな!」
圭介は、悔しそうな蒼斗に満面の笑みでクスクスと笑う。
智則は、理不尽だと思いつつ、どうもできない。
「圭介先輩、あまり揶揄わないであげて下さい」
「トモが言うなら離れてあげるね」
離れてくれた圭介にホッと胸を撫で下ろす。
「それじゃ、俺は予定がぎっちりだからもう行くね。早く治るといいね。それと、メリークリスマス」
「メリークリスマス……」
「はい。メリークリスマスです」
蒼斗は仏頂面で、トモは笑顔で、ヒラヒラと手を振る圭介を見送った。
二人きりになった室内で蒼斗はボソリと呟いた。
「イブなのに……出掛けられないなんて……」
智則は、がっかりして項垂れる蒼斗の横に行き、そっと頭を撫でた。
ベッドに座った状態だと、智則の胸の辺りに蒼斗の頭がくる。
「俺は……蒼斗先輩と一緒なら……どこでも構いませんよ……」
智則が恥ずかしいのを誤魔化すようにヘラッと笑えば、蒼斗は智則の腰に腕を回してギュッと抱きつく。
普段は智則が蒼斗の胸に顔を埋めるのに、今は智則の胸に蒼斗が顔を埋めている。
それがなんだか可愛くてクスクスと笑いながら蒼斗の頭を撫でていた。
(先輩の髪──触り心地いいな……)
そんな事を思っていれば、蒼斗がそっと上目遣いで智則を見上げてきた。
「欲情して勃った……」
「へ……?」
「ほら、見ろよ……」
智則が体を離して蒼斗の股間に視線をやれば、確かにズボン越しにもっこりと主張している。
「トモくんのせいだから、トモくんがどうにかして」
「でも、足は大丈夫なんですか?」
「動かさなきゃ大丈夫」
蒼斗にジッと見つめられると智則は頷いてしまう。
「口で……いいですか?」
「うん。して?」
「は、はい……」
ベッドに上ってそっと蒼斗のズボンを下ろす。
空気に触れた蒼斗のモノは、更に主張して大きくなったように見えた。
智則は、そっと唇を寄せて先端を舌先でチロチロと舐め始める。
裏筋に何度か舌を這わせて、亀頭だけを口に含んで、焦らすようにゆっくりと頭を上下に動かす。
そのうちに深く飲み込みように蒼斗のモノを喉の奥へと誘う。
「トモくん……上手くなったよな……っ」
蒼斗がそっと智則の頭を撫でる。
智則は、褒められた事が嬉しくて夢中で頭を動かした。
えずくような事もなく、喉の方まで飲み込めるようになって蒼斗を喜ばせる。
喉の奥に当たるようにすると、智則自身も気持ちいいと発見したのはいつからだったか。
「トモくんさぁ、もしかして……フェラで感じてんの?」
蒼斗に吐息混じりで掛けられた言葉で、智則の体が余計に熱くなった。
先ほどから智則のモノも勃ち上がってしまっていた。
「すげぇな……喉の奥の自分の気持ちいい所に擦り付けてるだろ? そこ好きなんだろ?」
智則が軽く頷いて上目遣いで見上げれば、興奮した様子の蒼斗が見えて智則も興奮してしまう。
唾液が沢山出て、グチョグチョと卑猥な音を立てる。
(俺……先輩の咥えたまま……イキそう……)
体がもっと刺激を求めている。
喉の奥の気持ち良さに震える。
「そんな激しく動かしたら……出るぞ……。ほら、イクぞ……ちゃんと受け止めろよ……イク──ッ!」
蒼斗の気持ち良さそうな声に刺激されて、智則も脳内で快感を覚える。
蒼斗がイッたと同時に、まるで中イキした時のような感覚に襲われて頭がボーッとする。
喉の奥に射精されたら、そのままそれを飲み干した。
「トモくん……その顔……イッただろ? エロ過ぎ。脱いでこっち来て」
蒼斗を気持ち良くさせたかったのに、智則は自分が気持ちよくなってしまって恥ずかしかった。
蒼斗に言われたまま、智則は服を脱ぐ。
「俺の咥えてイッちゃうなんて、トモくんは本当にえっちになったな」
蒼斗に揶揄うように言われても、今の智則にはそれも快感になってしまう。
既にギンギンなのにぐっしょりと濡れていた智則のモノを見て、蒼斗は楽しそうに笑った。
「先輩……俺が上で動くから……挿れてもいい……?」
熱に浮かされたように強請る智則に蒼斗も頷いてしまいそうなのを堪えて口角を上げた。蒼斗のイタズラ心が刺激されて堪らない。
「俺はさっきイッたしな。どうしようか? トモくんが俺に触らないでもう一回勃たせられたらいいよ」
智則は少し考えて、真っ赤になりながら四つん這いになって蒼斗の顔に尻を向けた。
「そうそう。うわぁ……丸見え。ヒクヒクして……挿れて欲しそうだな……」
「は、恥ずかしいのでそういう事言わないで下さいよ……」
「それがいいんだろ? ほら、キュッと締まった」
智則が蒼斗の言葉で感じるているのは事実で、余計に羞恥心で震えていた。
「トモくん……自分で慣らすの見せて」
智則は、恥ずかしがりながらも、自分の蕾をたっぷり濡らしてソコに指を挿し入れた。
「くっ……んっ……ふぁ、あっ」
智則の甘い声は、すぐに部屋に響いた。
智則自身の指を飲み込む尻の蕾を見て、蒼斗はゴクリと喉を鳴らした。
蒼斗のモノは、智則が自分で自分を攻め立てる姿に反応してすぐに勃ってしまった。
「トモくん……もっと腰上げて……こっち……」
智則は、言われるまま蒼斗の顔に尻を近付けた。
すると、蕾に入っていた指との境目を舌で舐められて堪らなくなって悶えてしまう。
「蒼斗……せんぱいっ……ふぁ……そんな事しちゃ……だめ……」
気持ち良さに震えていれば、智則の目の前に蒼斗のモノが勃っているのを確認できた。指を引き抜いて蒼斗の上に跨がる。そこにそっと腰を落としていった。
「おい。まだ挿れていいって言ってな──いっ」
「だって……先輩もう勃ってました……」
「言うじゃん」
ニヤリと笑った蒼斗にキュンと胸が鳴って首の後ろへと腕を回した。座ったまま深くキスをする。
見つめ合えば、蒼斗は真っ赤になる智則が可愛くて更に自分のモノを硬くした。
智則も、欲情した蒼斗の顔を見て興奮してしまう。
「動いていいですか? 足……痛くない?」
「全然平気。俺の上でいっぱい腰振って……」
「痛くなったら言ってくださいね──くっ……ぅん……あっ……!」
智則がゆっくりと腰を上下に揺らす。
その腰を蒼斗が掴んで動くのを手伝ってやる。
「いい……すげぇ気持ちいい……」
「あっ、あっ、あんっ……はぁ……っ」
二人の繋がった場所からグチュッ、ズチュッと音がする度にお互いに夢中になった。
「やらしい音させてさぁ……自分の気持ちいい所に擦って……トモくんは本当えっちだよな……」
蒼斗が智則の腰を撫でれば、智則はゾクゾクとした快感でキュッと内壁で蒼斗のモノを締め付ける。
「あっ……! 俺がこんなに気持ち良くなっちゃうの……んっ! 蒼斗先輩のせいだよっ」
「お前にこうやって挿れていいのは俺だけだからな──」
この蒼斗の独占欲が智則の体にゾクゾクと快感与えて煽る。
「あっ、あんっ、先輩だけっ!」
智則は、蒼斗が嬉しそうに笑うのを間近に見て更に腰を激しく動かした。
「先輩っ! イクよイク……!」
「ほら、前も扱いてやるからイク所見せろ……」
蒼斗が智則のモノを掴んで上下に扱けば、智則は気持ち良さでわけがわからなくなる。
「締めすぎ……! 中イキ間近だな……」
「あっ、あっ! ふっ……ああっ……せん、ぱい──ッ!」
「っ! すごっ……ははっ……きゅうきゅう締めてくるぞっ……おい、腰止めんな! 俺もお前の中で出すぞ……!」
智則は激しく腰を上下に動かして、ずっとイッたままの快感に耐えていた。
苦しいくらいの快感で視界が潤んで喘ぐ声も止まらず蒼斗を見つめる。
蒼斗は、その顔が堪らなく好きだ。
「ああっ──! 蒼斗先輩っ……んぁ! あっ、俺……もうダメ──っ!」
「本当……トモくんは、最っ高だな──ッ!」
蒼斗も絶頂を迎えた。智則がぐったりと蒼斗に寄り掛かるようにすれば、蒼斗はギュッと抱き締めて支えてやる。
はぁはぁと肩で息をしていれば、目が合って微笑み合った。
「トモくんからすごいプレゼント貰ったな」
「何言ってるんですか……」
智則は、先ほどまでの大胆な自分が恥ずかしくなって顔を赤くする。
「でも、俺は、ガンガン攻められてぐちゃぐちゃになって、ボロボロ泣きながら喘ぐトモくんを見るのが好きだ」
「たまには手加減して下さい……」
「声が枯れるまで攻められるの好きなくせに」
ニヤニヤする蒼斗に智則は顔を更に赤くする。
「き、嫌いじゃないです……」
蒼斗の胸の奥がキュッと鳴った。
「トモくん……して欲しいとしか聞こえないんだよ……俺は今動けないから煽るなよ」
「それなら──俺がまた動いてあげますよ」
智則は、蒼斗にグッと体重を掛けた。
「ト、トモくん!? おわっ──!」
ドサリッ。
智則は、上半身を倒してベッドに仰向けになった蒼斗を見下ろしてそっとキスをした。
「先輩……メリークリスマス……」
「メリークリスマス……トモくん。…………──ト、トモくん? ちょ、ちょっと……待てって……お前……それ……そんな事したら……やばいだろ──っ」
蒼斗が智則に翻弄されたのは後にも先にもこの時だけかもしれない。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
【完結】バグった俺と、依存的な引きこもり少女。 ~幼馴染は俺以外のセカイを知りたがらない~
山須ぶじん
SF
異性に関心はありながらも初恋がまだという高校二年生の少年、赤土正人(あかつちまさと)。
彼は毎日放課後に、一つ年下の引きこもりな幼馴染、伊武翠華(いぶすいか)という名の少女の家に通っていた。毎日訪れた正人のニオイを、密着し顔を埋めてくんくん嗅ぐという変わったクセのある女の子である。
そんな彼女は中学時代イジメを受けて引きこもりになり、さらには両親にも見捨てられて、今や正人だけが世界のすべて。彼に見捨てられないためなら、「なんでもする」と言ってしまうほどだった。
ある日、正人は来栖(くるす)という名のクラスメイトの女子に、愛の告白をされる。しかし告白するだけして彼女は逃げるように去ってしまい、正人は仕方なく返事を明日にしようと思うのだった。
だが翌日――。来栖は姿を消してしまう。しかも誰も彼女のことを覚えていないのだ。
それはまるで、最初から存在しなかったかのように――。
※第18回講談社ラノベ文庫新人賞の第2次選考通過、最終選考落選作品。
※『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しています。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる