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恋バナ
しおりを挟む「さてと、どう料理してやろうか」
「あ、あ、あ、あの、あの……っ」
「口で言ってもわっかんねぇらしいしなぁ? 勝手にオーバーヒートするまで徹底的に放置してやるから、それが嫌ならさっさと出しな」
「ひ……っ」
シドの部屋、と場所に喜ぶ隙もなく、ベッドに放り投げられる。
が、それにまた火がついた。
「は、はひ……シ、シドのベッド……シドの、匂い……しゅ、ごい……」
「キッショ……」
ガチのドン引きである。
枕を抱き締めて思い切り匂いを吸い込む。
充満するシドの匂い。
まるで彼に抱かれているかのような気分になる。
そんな状態なら、俄然欲しくなるのが『シドのフル勃起ディルド』。
自分からベルトを外して、下着ごと脱ぐ。
リグが「小型で少食だけど素早く腸内洗浄できて便利。大きくならないし、ほぼ動かないので腕輪のようにして連れ歩ける」と勧められた【神霊国ミスティオード】のシルバースライムを尻に近づける。
細長いのですぐ中を綺麗にしてくれるが、やはり尻に入っているモノがあると体は勝手に歓喜してしまう。
「あ、あっはぁ、ぁん……あっ、はあ、あぁ……な、ナカ……シドの、もっと太くて硬くて、長いの、欲し……っ」
理性なんてあるわけない。
自分はさぞ楽しそうに枕を抱き締めて、スライムが綺麗にしていく尻の中に自らの指を突っ込んでいることだろう。
(気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい……他になにも考えらんないぃ……!)
もう、欲しい、とズボンのポケットを慌ててまさぐり、小さな巻物――収納宝具を取り出した。
「あっ」
「意外と簡単に出したな。どれ……」
「っ」
自慰に使う用に持ち歩いていたそれを、シドがひょいと持ち上げる。
手を伸ばすが、あっさりと宝具の中から例のブツを取り出されてしまう。
シドがそれを床に落として、踏み砕く。
「あーーー!」
「さて。じゃあ次は仕置きだな」
「……ぁ……」
ブチギレのシドの表情。
その蔑んだ目が最高に背筋をゾクゾクさせるのだが、今日はディルドを失ってしまった悲しみで威力が半減している気がする。
けれど、それでも――
(シドがボクのことを見てる)
この瞬間だけは自分だけを見ていてくれる。
他の誰かに目移りすることもなく、視線を、意識を独占できる。
それがこんなにも――
(ボク、そうか……これが……好き、だったのか)
あまりにも気づくのが遅い。
フィリックスの言う通り、ノインのシドへの執着は“好意”からのもの。
思春期突入からずっと感情がジェットコースターのように変化している。
ベッドに近づいてきたシドが手を伸ばしてきた。
ああ、なにをされるのだろう。
彼になら、なにをされてもいいと――。
「――ほっ……本当にあり得ないんだけどー!」
「うっせぇ! 少しは反省しろクソガキが!」
指が入ってきた、と思った瞬間魔力を注がれて絶頂した。
で、その後すぐに服を着せられて廊下に追い出され鍵をかけられた。
今ココである。
「お仕置きするって言ったじゃん!? ボクはどんなすごいことをされるのかとワクワクドキドキだったのに! 終わって秒で追い出すって酷すぎない!? ねええええ!?」
無反応。完全無視である。
ドアを必死にノックするけれど、部屋からは物音一つしない。
耳をドアに押しつけると、本のページを捲る音がかすかに聞こえる。
(ウッソだろ普通に読書し始めた!?)
シドが自由騎士団の騎士になってからノインが一番意外に思ったのは、シドが存外本を読むことだ。
リグは図書館に入り浸るくらいには本が好きなのは知っていたけれど、まさかのシドもかなりの読書量。
フィリックスもそれなりに読んでいる姿を見るので、やはり召喚魔法師は勉強が苦ではないのだろう。
(クッソッッッッ、本読んでる時のシドのもカッコいいんだよなぁぁぁ!)
ズル、と床に香箱座りになる。
耳まで赤いと思う。
額に冷たい石畳が当たって気持ちがいい。
絶頂したことで発情の熱は下がったけれど、尻の奥の疼きは増した。
今日からはあのディルドで奥を貫いてもらえない。
(でも――もう、シドのが欲しいなんて……言えないんだよね)
リグの作ったグッズ一式については、今頃レイオンが色々提案し直してくれているだろう。
魔石道具を手に入れれば、前のような生活に戻れるのだ。
(シドは子どもを相手になんてしないもん)
真剣に相手をしてもらうには、まずはちゃんと大人にならなければいけない。
扉を隔てて、鍵を閉められて、それがそのまま歳の壁のよう。
大人にならなければ、開けてもらえない。
ボロボロと涙が溢れて止まらなくなる。
(好きなのに。好きなのに……)
六歳差はこんなにも、大きい。
◆◇◆◇◆
「はぁーーーーー」
「溜息大きいねぇ。一緒に行けなかったのは、確かに寂しいけれど……」
「んーーーーー」
場所は図書室。
本棚の掃除をするリョウを手伝って、ノインも掃除中。
三日前、シドとフィリックス、リグを加えて数人の二等級、三等級騎士が五人ずつで再編成された部隊がレンブランズ連合国のあの研究施設解体のために旅立った。
リョウの落ち着いた声が「体調には大丈夫なの?」と図書室に響く。
「うん、平気。リグさんお手製の魔石道具だしね」
「よかったね」
「うん……」
結局レイオンが提案したのはガーターベルト。
といっても、極力性的な要素を排除した革製のもの。
リグのセンスがいいので、ズボンを固定するデザインにしてもらった。
ワイシャツの下から伸びる皮ベルトで、ニーハイブーツを留めるものもある。
動きやすさもあり、防御力もあり、実用的なデザイン。
そして、実に快適な三日間を過ごしている。
発情は起こらないし、魔石の魔力はリョウが注いでくれるので魔力切れの心配もない。
けれど、だからこその喪失感。
そして――
(全ッッッッッ然、性欲はなくならないんだよねーーーー)
リョウには絶対相談できないのだが、一日一度の発情がこなくなってもムラムラは続いている。
結局のところノインは思春期であることに変わりはない。
毎晩しっかりと前と後ろを弄り倒して自慰している。
なんならもう部屋に帰ってリグがくれた「代わりに適当な形で作ったディルドを置いていくな?」という適当に作られたというディルドでズッコンバッコンしていますとも。
でもやはり、シドのモノを模したディルドを知ったあとだと物足りない。
大きさも硬さも長さもほとんど同じのはずなのに、やはり形……形が重要なのだ。
(いや……誰の……かなぁ)
結局のところ、シドへの執着が恋からきていることは自分なりに飲み込んで整理はできてきている、と思う。
むしろしっくりきた感じすらする。
他の男は怖いし嫌だがシドなら大丈夫。
あと同じ顔なのでリグも。
問題は、自分がシドの恋愛対象ではないというところ。
(あと二年二ヶ月は長すぎるんだけど)
だから、ここが分岐点なのだろう。
あと二年、想い続けて待っていてもらえるように頼むか――諦めるか。
しかし、自分の腹には第二異次元と婬紋が刻まれたまま。
解消するのなら妊娠、出産しなければならない。
リグの言う通り、今後の成長を考えるとこの状態で成人年齢の十八歳よりもさらに二年後の二十歳頃、成長が終わったら本格に妊娠を考えるべき。
そうなると、四年である。
正直、その時まで自分がシドを好いているのか自信がない。
(だって、今は思春期ってやつで……ボクは暴走してるんだもん……)
自分で自分が自分ではなくなっている自覚がある。
一度心と体がバラバラになってしまった。
それを繋ぎ止めてくれていたのが、きっとシドへの気持ち。
このまま発情もない状態で過ごして、心の傷も癒えたら、別の誰かへ恋愛をすることも考えられるようになるかもしれない。
今はシド以外まったく考えられないけれど、シドからするとノインがまったくの恋愛対象外。
「はぁーーーー……」
「……もしかして、シドが好きって自覚してからそのことで悩んでる?」
「え、な、なんでわかるの?」
「だってシドに合法的に触れる機会なくなっちゃったでしょ? あんなにシドのこと大好きって言ってたのに」
言った記憶がまったくないのだが、言っていたんだろうか?
最近自分の記憶にも自信がなくなってきている。
「わかるなぁ、シドの側ってすごく安心するから。魔力が詰まってる感じがして、近くにいると落ち着くし」
「え? あ、うん……?」
どことなく感想がずれている気がするのは気のせいだろうか。
[異界の愛し子]感覚はまだまだ謎が多い。
「あ、ノインくんの側が安心じゃないっていう意味じゃないよ!? ノインくんの側もちゃんとすごく安心できるよ! ノインくんが強いのは知ってるから、ノインくんの側も安心するし」
「あ、そ、そう? それならよかった……?」
「でも……やっぱりシドの側って安心感が違うっていうか……種類が違う?」
「うん……それはわかるかも。師匠の隣とかフィリックスさんの隣ともなんか違うんだよね」
「そうそうー」
と、リョウと盛り上がってきた。
しかし、そうか、とも思う。
シドの側の安心感は、ノインだけが感じていたモノではないのだ。
誰にでもそういう安心感を与える男なのだろう。
「……モテるよね……シド」
「いやぁ、どうだろう。かっこ良すぎるし強すぎるしリグへの過保護全開で女子は気圧されてなかなか近づけないみたいだよ。たまに私、清掃さんとか洗濯係さんの女の人にシドとかフィリックスさんのこと聞かれるけど、怖すぎるしオーラが凄すぎて話しかけられないって言ってた」
「あ、ああ……うん……なんか皇族とか上位貴族みたいな後光背負ってるよね。ウォレスティー王国の王族にはカケラもなかったけど……どっちかっていうともうシドの方が王子様っぽかったっていうか」
「そうそう。庶民には手の届かないアイドルみたいな」
「アイドル……」
しかし、やはりモテるにはモテるのか、と呟くと「それはもう。フィリックスさんとシドで人気を二分してるよ」とのこと。
ボクは、と少し複雑さを感じながら聞いてみると、リョウが「あーーー……ノインくんはまだ十五歳だから」とのこと。
「あ……あー……ボク女の人からも『お子様』って思われてるんだぁ……?」
「ノインくん甘え上手だから……」
「ぐっ……」
自覚はある。
たまにわざとあざとくして我儘を通すこともある程度には。
なるほど、それで完全に「かわいいマスコットキャラ枠」に落ち着いてしまっているのか、と頭を抱える。
「でもちょっと意外。リグさんも美人なのに」
「リグはどっちかというと男の人に人気かなぁ。私、たまにリグに騎士さんからお手紙預かるよ」
「キッツ~……フィリックスさんの恋人だからそういう目で見ちゃうのかなぁ?」
「そうなのかも? 私も一緒にいるから余計かも?」
「リョウちゃんは? 騎士に声かけられないの? ジンくんっていう恋人がいるっていっても、任務でほとんど会えてないでしょ?」
「あ、えーと……私は……いつもノインくんとかフィリックスさんとかリグとかシドが護衛についてくれるから……」
「あー……」
鉄壁である、と。
「それに、なんだか騎士さんたちからはたまに拝まれているの。なんでかよくわからないんだけれど……」
「それは…………無理もないのでは」
「ど、どういうこと?」
黒髪の美少女であり、聖女と呼ばれる【聖杯】であり、[異界の愛し子]でもある。
性格は穏やかで淑やか。
リグと一緒にいる時は特にそうだが人当たりのよい営業スマイルで人に平等に優しく、異世界のレシピを再現できるばかりか男所帯で食堂に時折入って料理も振舞ってくれる。
そう、彼女は神聖なる女神。
胃袋を掴まれた男どもにとって、不可侵の聖域そのものなのだ。
そんな彼女に不埒な真似など誰ができるだろうか。
「リョウちゃんって男にとってはそれこそ絶対的なアイドルなんだよ」
「わ、私が? なんで!? 別に美人でもないし可愛いわけでもないのに……!」
「え? リョウちゃんは美人系の可愛い人だよ? みんな言ってるじゃん」
「お世辞はいいよ……!」
「え、お世辞じゃないって!?」
「自分よりも綺麗な人にそんなこと言われても信じられないんだってば」
リョウを「かわいい」と褒めるメンバー。
真堂刃、ノイン・キルト、フィリックス・ジード、リグ・エルセイド、シド・エルセイド、レイオン・クロッス。
「……? リョウちゃんは可愛いよ……?」
「気を遣ってくれてありがとうね?」
「なんで? 本気で言ってるのに……!」
メンバーを思い返しても、リョウがここまで信じてくれない理由がわからない。
全員嘘を吐くような人間ではないのに、なぜ信じてもらえないのか。
だいたい、男に対する“綺麗”と女性への“綺麗”はまったく別物だろうに。
ノインだってリグとシドのことは綺麗な人だと思う。
けれど、それとリョウへの“美人で可愛い”はまた別のものなのだが。
「私のことより、ノインくんだよ。確かにシドはモテるけど、シドの隣に立てる人って本部でも四人くらいしかいないじゃない? フィリックスさんと、リグと、レイオンさんと、ノインくん」
「……シド、彼女作らないのかな?」
「たまに話すけどやっぱりシドって、なんていうか『観賞用』なんだよね」
「観賞用……」
言い得て妙である。
「ノインくんも」
「ボクも!?」
「リグとフィリックスさんは『不可侵領域』って呼ばれてるよ」
「不可侵領域!? 女性たちからの話だよね!?」
「そう。“尊い”んだって」
「尊い!? なにが!?」
「さあ?」
女性特有の特殊な信仰なのだろうか?
わからない。
「……だから、シドは多分、恋人とか作らないんじゃないかなぁ、とは、思うよ?」
「う……。……そ、そうかな?」
「うん。ちゃんと『待ってて』ってお願いしたら、待っててくれるよ。誠実な人だもの」
「…………」
誠実。
一度は世界一の懸賞金を誇った世界最強の犯罪者。
誠実とは真逆のイメージだが、彼の人柄を知ればそう思う。
「うん……ちゃんとお願いしてみる……」
「うん。頑張って」
やはりリョウ・カガミは女神だと思う。
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