上 下
18 / 28

わかっていても

しおりを挟む
 
「シドにそんなトラウマがあるとは知らなかった」
「その上でシドとえっちするにはどうしたらいいと思う?」
「え? ……えぇと……僕からはなんとも……」
 
 翌日、図書室にて。
 リグに子育てに関する本を読ませてほしいと頼んでいたので、シドがフィリックスに訓練をつけている間ノインはリグと図書室で本の整理中。
 昨日の話をしつつ、その上でこの治りようのないムラムラを相談した。
 シドが未成年に手を出すことに嫌悪感がある、というのはなんとなく理解した。
 が、その上でもやはり、シドのち○こがほしい。
 
「昨日自分で後ろ弄ってみたんだけどまあ、物足りない。リグさんは毎日フィリックスさんとえっちできていいよね」
「毎日は断られる。習慣化するとシないと眠れない、みたいになるといけないからと」
「ハァーーーーーー……そうなんだぁーーー」
「僕が最近……夢見が悪くて……寝不足気味なのを心配してくれて……。でも、それなら夢を見ないくらいいっぱいシてほしいのだが」
「え。フィリックスさんはリグさんのお願いならなんでも聞くんだと思った」
 
 まさかリグが誘っても「ダメ」と言うとは。
 よいせ、と脚立の上に座り、一番上の本を取り出す。
 子育て関連の本は需要がまったくないので、誰も手にしないような場所に追いやられていた。
 元々蔵書自体少ないので、見つけ出せた子育て本は三冊しかない。
 
「僕が“お願い”すると、時々よくわからないことを言う」
「よくわからないこと? どんなこと?」
「『そんなにおれのお願い聞いてくれなくていい』って。僕がフィリックスの願いを叶えているらしい。そのつもりはないのだが」
「アー……ア、ソウナンダー」
 
 なんで息を吸うように惚気られるんだ、この人たちはと思う。
 そろそろ恐怖すら感じてきたぞ。
 
「でも確かにちょっと目元、クマになってるね」
「やはりそうか?」
「うん、大丈夫?」
「フィーが泊まらない日はどうしても眠れなくて……」
「ダロアログが夢に出てくるから?」
「ああ」
「……どんな夢なのか聞いてもいい?」
 
 脚立から下りて、首を傾げて聞いてみる。
 一応、話したくないのなら無理には聞かない体で。
 しかし、リグはまったく気にしていないのか「色々あるけれど、八つくらいの頃に……」と話し始めてくれた。
 
「窓辺に小鳥が止まるようになった。昼」
「え? うん。小鳥? ご飯あげてたとか?」
「いや、体質的にそういう生き物に好かれやすかった。本を読む時に窓の側で読んでいることが多くて」
 
 そういえばリグとリョウはよく肩に小鳥や小型の召喚魔を乗せていることがある。
 おあげとおかきも普段は小さな姿でリョウの肩に乗っているし、野鳥が謎に寄ってきて気がつくと二十羽ぐらいになっているところも見かけた。
 あれかぁ、と思い出していると、リグも「あの頃は小鳥が可愛いと思っていて」と話を続ける。
 なんとも意味深な言い方だ。
 今は小鳥を愛らしいと思わないのだろうか?
 そんなふうに思ったけれど、リグがふと、目を閉じる。
 思い出しているからなのかな、と普通なら思う。
 
「なんとなく指を嘴の方に近づけてみた時に、ダロアログがその小鳥をナイフで突き潰して殺してしまったんだ」
「……は? え? な、なんで?」
「さあ……? でも驚いて見上げたら、ダロアログはずいぶん楽しそうに見下ろして……小鳥をナイフごと格子のついた窓の外に投げ捨てた。そのまま肩を掴まれて、寝室に連れて行かれたのだけれど――あの時に、思ったんだ。『ああ、この世界には、命を物のように思う人間がいるんだな』と」
 
 小鳥を殺された時のことを思い出して、目を閉じていたんだろうな、と思った。
 他人が少しでも愛おしい、と慈しむような心を向けている存在を、平然と踏み躙れるような人間がこの世にはいるのだ。
 リグはそれをその出来事で悟った。
 そして、自分も小鳥のような命であること。
 兄もそういう存在だということ。
 
「僕に関わるとみんなこうなるのかもしれないと思った」
 
 兄もそうなるんじゃないか、と思った矢先、リグをシドが連れ出したことがある。
 最近の夢は、その続きが多いらしい。
 リグを連れ出したシドを、ダロアログが捕まえてボコボコに殴って蹴って、隠れ家の前に転がした。
 兄が死んでしまうと泣き喚いていたリグは隠れ家に連れ込まれ、手錠で窓の格子に繋がれる。
 胸に手を当てて「ここに」と指差す。
 
「ピアスを開けられて」
「え? 胸に?」
「釘のようなもので、抓って引っ張られて、ズブリと」
「ヒイイィ! い、痛い痛い痛い!」
「もう片方も、ズブリと」
「ヒィィィィイイイィ!」
 
 指でどのように貫かれたのかを現しつつ、左右の乳首に穴を開けられた話をする。
 麻酔も消毒もなしに、幼い子どもが受けるにはあまりにも凄惨な仕打ちだ。
 痛いのは気持ちいいこともあるけれど、穴を開けられたら絶対に痛い。
 乳首も大事な性感帯なので、穴を開けられると聞くと思わず耳を塞いで「痛い痛い痛い!」と想像だけで悶絶してしまう。
 
「本当に、とても痛くて……人生で一番痛くて……今までを振り返っても、あれが一番痛くて……」
「それはそうでしょ~! 聞いてるだけで痛いよぉ~~~!」
「一晩中泣いてしまって、服も着られなくて、犯されている痛みよりも胸がずっと痛くて……触ることもできないくらい赤く腫れて、熱も出てきて……あの時ほど死んでしまうんじゃないかと思ったことはない。朝になってシドが【神霊国ミスティオード】の魔石を投げ込んでくれたから、治癒天使を召喚してピアスを外して治療してもらったんだけれど……」
 
 兄が生きていて嬉しかった、という気持ちと、ひたすらに胸が痛かった、と言う。
 天使に治癒魔法をかけてもらったが一週間ほど腫れは引かず、胸を強く弄られた時はその時の痛みを思い出して歯の奥がカタカタ鳴るほど震えてしまうそうだ。
 
「フィーはすごく、いちいち加減を確認しながらシてくれるから、あまりあの時の痛みを思い出したことはないのだが……」
「ア、ソウナンダー」
 
 油断するとぶっ込んでくるな。
 
「でも最近夢に見る。痛くて堪らなかった夜の夢。貫かれた時の感触や痛みも。シドが血を流して目の前で倒れていて、それだけでも……怖くて堪らなくて……」
「聞いてるだけでも痛いもん。フィリックスさんには触られても平気なんでしょ?」
「ああ、だからその夢を見たら、いっぱい胸にもキスしてもらう」
「ああもうクッソ羨ましい……」
 
 油断するとぶっ込んでくるので、ついに本音が漏れた。
 そういえばお尻ばかりで最近乳首も弄ってもらっていない。
 というか、あの施設以来乳首も触ってないと気づいて、今日の発情が終わってから自分で慰めるのも必要かもしれないと考え始めた。
 しかし、あの器具たちにされたような快楽は、自分でシたのでは得られないだろう。
 それだけが悔しいというか、腹が立つというか。
 
「いいなぁ。フィリックスさんはめっちゃ優しくチュッチュッて吸って、撫でてくれるんだろうなぁ。ボクはシドに強めに吸ってもらいたい」
「えーと……それは……僕からはなんとも……」
「いや、聞いたんだよ? 昨日。リグさんがダロアログに性的な虐待されてたから、シドは未成年にやらしいことするの嫌っていう話はね、聞いたんだよ? 理解もしたよ? それは仕方ないなって思ったよ? 酷いこと言っちゃったなって反省もしたよ? でもそれはそれとしてじゃあボクのこの焚きつけられたムラムラはどうしてくれるの? って話だと思わない?」
「ぼ……僕からは、なんとも……」
 
 実弟に実兄とえっちしたいと真顔で言えばそういう反応にしかならないだろう。
 そんなことはわかっているけれど、もはや八つ当たりでもしなければ正気を保っていられない。
 というか、こんなにムラムラを募らせているノインの前で、堂々とイチャイチャ惚気を自慢してくるリグが悪いとしか思えない。
 
「シドが言ってることはわかるよ? わかるけど、じゃあボクには我慢しろっていうのは、それはそれで酷ってことを理解してほしいの! リグさんならわかってくれるよねぇ!? えっちしたくてできないの、わかってくれる!? ムラムラが止まるところを知らないの! もう自分が今発情状態なのか通常運転なのかわからないの! ちん○咥えることしか考えられないの!」
「それは、えっと……淫紋と第二異次元エクテカ維持でも消費しきれなかった魔力が淫紋に蓄積して暴走しているのでは……」
「シドのち○こ舐めたい!」
「発情状態なのでは? 魔力供給してみるか?」
「リグさんじゃなくてシドのち○こからほしい……!」
「う、うーん……僕で我慢してもらうことはできないだろうか……その、なんとか……」
『い、愛し子よ、ノインのこの状況は、なんとかならないものか?』
 
 ついに見かねてガラティーンまでリグに縋ってくる始末。
 少し考え込んでから、ノインを図書室の隣にある資料室の方へと連れていき、椅子に座らせて「淫紋を見せてほしい」と言う。
 素直にお腹を差し出すノインの淫紋に手を触れてみる。
 
「淫紋は発動していないのだが……」
「ボク今通常状態でコレなのか……」
 
 謎のショックを受けるリグとノイン。
 少しだけ頭が冷えたのか、ノインは頭を抱える。
 
「ボクって淫紋に頭を乗っとられてるわけじゃないんだよね……? ち○ことえっちのことしか考えられないんだけど。ここにくる前も部屋で一人で『えっちしたい……』って呟いてて……無意識に」
「う、ううん……発動していない淫紋に思考を侵蝕する効力はないので……思春期特有のモノだと思う」
「思春期ってこんなにえっちなことしか考えられないものなの……? ヤバくない? みんなどうやって乗り越えたの……? ボク股間よりもお尻の方が気持ちいいって知っちゃってるから、お尻の奥が疼いて仕方ないんだけど」
「僕は……性的なことは痛くて怖いことだったから……思春期自体がなかったから、なんとも……」
 
 けれどお尻の奥が欲しくて疼くのはわかる、と同意はいただけたので「でしょー!? リグさんはフィリックスさんにねだればもらえるからいいよねえええ!」とまた始まってしまう。
 困らせるのはわかっているのに。
 
「……あ……」
「ん……? 淫紋が働き始めたな。少し待て、シドを呼ぶから」
「ん……う、うん……」
 
 暴走しすぎたのか、お腹がじわりと熱くなる。
 そんなお腹を抱えて前のめりになり、荒くなり始めた呼吸を必死に整えようとした。
 リグが端末でシドを呼び出している中、唾液が床に落ちる。
 
(そうだ……シドが指挿れられるように、準備しないと……)
 
 でないと、また猛烈に焦らされる。
 リグに声をかけて、スライムを召喚してもらう。
 が、リグが召喚したスライムは見たこともない形をしていた。
 
「え? なに、これ?」
「以前言っていた、インキュバススライムに来てもらった」
『待て待て待て!? 愛し子殿よ、それはなんか色々生々しくてアレだからとそれを召喚する話は流れたのではなかったのか!?』
 
 ギョッとしたガラティーンが叫ぶ。
 確かにノインが「本物がいい」と言って流れた話だったように思う。
 が、リグは「シドは……多分子ども相手にはしないと思うので、これで一度スッキリした方がいいのではないか」と真顔で言い放った。
 半透明な人の形を模したスライムが、段々とシドの姿に見えてきて「まずい」と感じる。
 けれど、ズボンを左手が無理やり膝まで脱がしたところでスライムの姿がシドの姿に完全に見えるようになってしまった。
 そうなるともう、拒む力は上手く出ない。
 目の前には男性器を模した触手を生やしたシドという、悪夢のような、理想のようなモノがいるだけだ。
 
「お望み通り、腹の奥まで綺麗にしてからブチ込んでやるよ」
「は……ぁ、わ……ぁ……あっ、ああっ!」
 
 指が入ってくる。
 スライムのものとは思えない、芯のある三本の指の感触。
 シドの――指そのもの。
 これも記憶を模写されているからだろう。
 シドではありえない、ノインの弱いところをわざと擦る動きに腰が砕けた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい

戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。 人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください! チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!! ※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。 番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」 「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

【完結】かなしい蝶と煌炎の獅子 〜不幸体質少年が史上最高の王に守られる話〜

倉橋 玲
BL
**完結!** スパダリ国王陛下×訳あり不幸体質少年。剣と魔法の世界で繰り広げられる、一風変わった厨二全開王道ファンタジーBL。 金の国の若き刺青師、天ヶ谷鏡哉は、ある事件をきっかけに、グランデル王国の国王陛下に見初められてしまう。愛情に臆病な少年が国王陛下に溺愛される様子と、様々な国家を巻き込んだ世界の存亡に関わる陰謀とをミックスした、本格ファンタジー×BL。 従来のBL小説の枠を越え、ストーリーに重きを置いた新しいBLです。がっつりとしたBLが読みたい方には不向きですが、緻密に練られた(※当社比)ストーリーの中に垣間見えるBL要素がお好きな方には、自信を持ってオススメできます。 宣伝動画を制作いたしました。なかなかの出来ですので、よろしければご覧ください! https://www.youtube.com/watch?v=IYNZQmQJ0bE&feature=youtu.be ※この作品は他サイトでも公開されています。

すべてはあなたを守るため

高菜あやめ
BL
【天然超絶美形な王太子×妾のフリした護衛】 Y国の次期国王セレスタン王太子殿下の妾になるため、はるばるX国からやってきたロキ。だが妾とは表向きの姿で、その正体はY国政府の依頼で派遣された『雇われ』護衛だ。戴冠式を一か月後に控え、殿下をあらゆる刺客から守りぬかなくてはならない。しかしこの任務、殿下に素性を知られないことが条件で、そのため武器も取り上げられ、丸腰で護衛をするとか無茶な注文をされる。ロキははたして殿下を守りぬけるのか……愛情深い王太子殿下とポンコツ護衛のほのぼの切ないラブコメディです

【書籍化確定、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~

めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆ ―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。― モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。 だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。 そう、あの「秘密」が表に出るまでは。

処理中です...