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地獄の果実(1)

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 ――シド・エルセイドの人生は、暴力と悪意に満ち溢れていた。
 物心ついた頃、弟と二人で機械に囲まれており、検査や投薬を受けながら文字の読み書きを叩き込まれていた。
 それが当たり前という頃に、図体のでかい男が施設に入ってきてリグとシドを連れ出す。
 その男こそ、ダロアログ・エゼド。
 あの頃は弟の手を引いて、外を走り回りながら夕方になるとダロアログの隠れ家に帰る生活をしていた。
 だが、なぜか行く先々で「ハロルド・エルセイドの息子」と指を刺されて石を投げつけられることが多かった。
 今思えばダロアログが吹聴していたのだと思う。
 理由はリグとシドに世間を敵だと認識させ、自分だけは味方、と囲い込むため。
 実際あの頃のシドは弟を守るために石を投げ返し、罵倒に罵倒で返していた。
 ダロアログのことは気に食わないと思っていたけれど、朝まで安全に寝る場所を提供してくれる“寝床”と思っていたと思う。
 しかし食事は自分で確保しろ、俺は面倒は見ないと言われ、仕方なく食べ物を盗むことを覚えた。
 バレれば殴られて罵倒されるので、リグはひとけのない場所で待つように言い、一人で盗みを働く。
 弟に盗みをさせてはいけないと思った。
 罵倒し、暴力を振るわれるということは、自分の行いが悪いことだという自覚があったから。
 悪いことは悪いこと。
 自分が正しいとは、絶対に思わない。
 時折、スラム街に立ち寄るとそこの子どもは盗みと盗みをする自分を肯定するような、いわゆる“開き直り”や“逆ギレ”のような物言いをする。
 けれどシドはそんな自分を肯定しなかったし、盗みは悪いことだと理解していた。
 生きるために必要だからやるだけだ。
 彼らも同じだが、シドは盗みを肯定することは決してない。
 自分の行いは“悪である”と理解して、それを誰かのせいにはしなかった。
 ダロアログに言わせると「その年で達観しすぎで気味が悪い」そうだ。
 町や国を転々としながら、一年ほど経った頃――安全な寝床だと思っていたダロアログは「もう我慢できねぇ。食い頃を逃すなんて馬鹿だ」と言い、リグを犯した。
 シドよりも小さな体を、あのデカい体で組み敷いて、腹の下にあるフル勃起した男性器を捩じ込んだのだ。
 感情の起伏が貧相だった弟の、聞いたこともない悲鳴。
 スライムで慣らしたからとか、半分しか挿入れてねぇだの、意味のわからない弁解をしながらもあの小さな体の中に薄汚い精液を放ち、注いだ。
 
 その夜を境に、リグは建物の中、シドは建物の外で区別されて育てられるようになる。
 シドはリグのために食べ物をせっせと探して、時に盗み、時にダンジョンに入って採集してきた。
 ダンジョンの存在はありがたい。
 拾った剣で魔獣を倒し、戦い方を少しずつ覚え、リグが【鬼仙国シルクアース】から鬼神剣鬼きしんけんきという強い召喚魔を呼び出してくれて、シドに身体強化と剣技を教えてくれた。
 まだ幼くて、あんなドクズの庇護がなければ死んでしまうと理解していたからとにかく大急ぎで強くならねばならなかった。
 ダンジョンに潜り、強さを求めて、力を求め、食糧を集める。
 そんな生活。
 けれど食糧を持って帰っても、弟は檻の中。
 格子越しに食糧を手渡して、室内でリグが料理をして二人で食べるのが日課になっても、そのあと――ダロアログが帰ってくるとリグは寝室に連れて行かれる。
 あの男はわざとリグの悲鳴をシドに聞かせた。
 なにをされているのかわからない。
 ただ、弟が甚振られている。
 乳歯が砕けるほど、歯を食いしばった。
 
 そんな生活を数年。
 体が少し大きくなり、重い剣を両手に持てるようになってきた頃弟を連れて逃げられないだろうか、と画策し始めた。
 歳の頃でいえば、十歳くらい。
 まだまだ幼いが、その頃にアッシュという悪ガキに出会った。
 アッシュはヤングギャングという十代の子どもだけのギャンググループの頭を務める、悪ガキ中の悪ガキ。
 グループに誘われたが、喧嘩をしてでも拒否した。
 その喧嘩でお互いに妙な交友関係ができあがり、「行く当てがないなら、俺の親父に面倒見てもらえばいい」と『赤い靴跡』のボスに会わせてもらった。
 シドの出自を“親父”と呼ばれた男は知っており、ぜひうちの組織に、とも言われたが信用ができそうにないと判断して断ったのだ。
 犯罪組織など、自分と弟を世界中の人間が堂々と迫害する“動機”そのものではないか。
 それでもダンジョンの近くに隠れる場所を作り、ダロアログから逃れるために準備をしてある日、リグを連れ出すことに成功した――はずだった。
 スライムの一部を服に着けていたことに気がつかず、その日のうちにダロアログに見つかり、リグだけが建物の中に連れ戻される。
 しかも逃げたことを「お仕置きが必要だよなぁ!」と言い、格子にリグを拘束して押しつけて服を破き、シドの目の前で乳首にピアスを開けた。麻酔もなしに。
 その時の悲鳴が、今も耳に鮮明に残っている。
 そのままシドが見える場所で行為を始め、リグの喉奥に精を放ってベッドに放り投げた。
 まるで物のように。
 あの時の無力感。絶望感。
 そして、生まれて初めて「人を、あいつを必ず殺す」と誓った夜。
 気絶していたリグが深夜に目を覚まして「痛い、痛い」と泣いて泣いて、それをどうしてやることもできずに唇を噛んだ。
 ダンジョンの中に潜り、魔獣を倒しまくってなんとか手に入れた魔石を手に戻り、リグに【神霊国ミスティオード】の召喚魔を召喚させてピアスを外して治癒をさせた。
 翌日から二度と逃げられないようにと、リグの魔力は常にゼロになるように蓄積魔石で吸い上げられるようになる。
 常に体調は最悪で、起き上がることすらままならない日々。
 
「お前はホンット、気味が悪ぃなぁ。なんかお前には食指が動かねーわ」
 
 ケケケ、と笑いながら隠れ家から出てきたダロアログを、自分はいったいどんな顔で見ていただろう。
 こいつを殺すためなら、弟をこいつから救い出すためなら、自分はいくらでも強くなろうと思った。
 
 より強くなるためにダンジョンの深くまで潜り、自分の血を保存して万一に備えながら魔力切れが起こるまで身体強化魔法を極めた。
 アレを殺す。あの男を絶対に殺す。
 同時進行で、ハロルド・エルセイドや『聖者の粛清』についても調べ始めた。
 少なくともダロアログを殺すために、学べる知識はなんでも取り込もうと思った。
 怪我をした弟を癒せるように。
 そしてある施設で、ハロルド・エルセイドの作り溜めていた『遺産』を手に入れる。
 エルセイド家の家契召喚魔かけいしょうかんま、その契約魔石。
 
(使えるものはなんでも使う)
 
 その中で世界の構造も理解した。
 父がなぜ世界に反旗を翻したのか、その理想と大義名分も。
 人々がなぜハロルド・エルセイドを強く憎むのかも。
 どうして自分たちが石を投げられ罵倒されるのかも。
 
(糞食らえだ)
 
 十五歳になる頃、隠れ家を移動しても妙な生き物が目につくようになる。
 【獣人国パルテ】の獣人。
 シシオ種のガウバスと、シュナイダ種のスエアロという子犬。
 ふらふらと起き上がれるようになった弟が、命を助けてやって懐いたらしい。
 ダロアログへの敵意を見るに、弟と自分の状況は理解しているようだった。
 そしてある夜、ぐったりとしたリグの腕を格子に縛りつけて外にいるシドたちに見せつけるように犯し始めたダロアログに、キレた。
 感情の起伏が元々少なかった弟が、子犬のスエアロがいるからやめてほしい、と拒んだのを理由にわざわざ目の前まで連れてこられたのだから。
 剣を引き抜き、格子を叩き斬り、ダロアログを引き摺り出して外へ放り投げる。
 ダロアログがスエアロを捕まえて、シドの方に放り投げて時間稼ぎしようとするがそのまま掴んでガウバスの方へ放り投げた。
 ギョッとして剣を抜いたダロアログのその大剣を、シドが双剣で叩き折った瞬間のあのダロアログの顔は最高だったと思う。
 それでも、ダロアログはリグに自分の相棒召喚魔であるスライムを纏わせ「窒息させてもいいんだぜ?」と脅す。
 シドにあのスライムを引き裂く術は、なかった。
 家契召喚魔かけいしょうかんまを使うか。
 しかし、まだそのすべてを把握しきれておらず、取り込まれたリグを無傷で助け出せる自信もない。
 召喚魔法に関しては、自分の能力不足を自覚していた。
 そうしてまんまとリグを連れ出され、今度は居場所を探すところから始めなければならなくなった。
 
(クソクソクソ……俺はまだ弱いのか……!)
 
 召喚魔法について、勉強を本格化させ始めた。
 独学ではあるが、とにかく本を読み漁る。
『聖者の粛清』の破棄された施設は勉強場所にちょうどよく、収納宝具を買える程度にはダンジョンでの収入が安定してきた頃だ。
 
([異界の愛し子]……[原初の召喚魔法])
 
 弟の召喚魔法が自分の使う召喚魔法とは異なるような気はしていたが、この時にはっきりと“リグが[異界の愛し子]”だと知った。
 同時に、ダロアログがリグだけ隔離して育てているのはそれが理由の一つなのだということも、うっすらと理解できた。
 アレは特別だ。この世界において。
 学べば学ぶほどに、絶望感が増す。
 
(ダロアログから助け出したあと……リグはどこで生きればいいんだろう……)
 
 ハロルド・エルセイドの息子だから、世間は捕らえようとする。
 自分が常に晒されている危険から弟を守りながら、生きていけるだろうか。
 少なくとも定住することは無理だろう。
 いや、そもそも――自分の意思でこれほど巨大な力を持って正気を保てるものなのだろうか?
 ガウバスとスエアロのおかげで、新たな監禁場所を見つけられた頃、生気のない弟の顔を見ながら――告げた。
 
「お前の召喚魔法、[原初の召喚魔法]というらしいな」
「……うん」
 
 知っていたのか、と眉を寄せる。
 格子越しに見た感情を失った顔。
 自分が見つけるまでに、ダロアログにまた、ひどい扱いを受けたのだろう。
 ああ、許せない。殺してやる。絶対に。
 だが、その前に――。
 
「お前の力……お前が自らで在り方を決めて誤った方向に転がれば、お前の場合災いにしかならない。自分で自分の在り方を定めるよりは、世界をより正しく導こうというものたちに委ねた方がましだろう」
「……」
「それは俺でなくとも構わない。お前が正しく導ける者と思ったら、お前はそれを信じて従え。もしもお前が俺を正しく導ける者だと思うのなら、いつか……いつか必ずダロアログからお前を助けてやる。ここから出してやる。世界を全部敵に回しても、お前を守れるぐらい強くなるから、お前は俺に守らせろ」
 
 リグはボーッとしていて答えなかった。
 聞いているのかわからない。
 そのあと小さな声で「ごめん」と聞こえた。
 謝らせたいわけではなかったのに。
 
(俺の方こそ……すまない)
 
 きっともう、心がすり減ってしまって死にたいのだろう。
 伝わってくる。もう生きているのがつらい、と。
 それなのに生きていてくれるのは、きっとシドのためだ。
 シドを独りにしないためだ。
 ああ、気を使わせているな、と思う。
 
(俺の自己満足につき合わせて、ごめん、リグ)

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