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7章
死の都 1
しおりを挟む一時間近く歩いて、ようやく壁が近くに見えてきた。
ふぁ、吐息を吐き出すと風磨に「大丈夫ですか、姫」と心配される。
刃が思い切り涼を見てきた。
その眼差しはいかにも「ひ、姫!?」と言わんばかり。
「あ、あの! 風磨さん!」
「風磨、と。どうぞ呼び捨ててください。姫」
「ひっ、姫はやめてください! は、恥ずかしいです! それに、レオスフィード様と一緒にいるのにそんな呼び方されたら、その、勘違いされるかもしれませんし!」
「そうですか? かしこまりました。では、リョウ様と」
「様も要らないです!」
「…………」
ものすごく微妙な表情をしている気がする。
まさかここで黙り込まれるとは思わなかったが、色々考えを巡らせた結果――。
「あの、だって! 風磨さんとは、その、主人同士が兄弟というだけで! ど、同僚みたいなモノだと思うんです!」
と、口走った。
嘘は言ってない。
「あいにくと、拙者にとってはそうではありません。どうぞリョウ様とお呼びするのをお許しください。貴女は主人の庇護対象。仕えるべきお方なのです」
「うぐうううぅっ……」
「っ……」
しくじった。
気をつけなければいけないと思っていた矢先、刃の前でこんなことになるとは。
案の定微妙な顔をされている。
左右からおあげとおかきがふわふわの体を擦り寄せてくるので、ぷに、と気が抜けかけた。
「あ、う……うう……わ、わかりました」
「ありがとうございます、リョウ様」
押し負けた感がすごい。
刃の複雑そうな表情もすごい。
「ひとまずこちらで合図だけ送っておきましょう。気づけばよいのですが」
と、言って刃の時と同じように、風磨は煙玉を先に投げ、苦無で煙玉を割り空中に黒い煙を霧散させた。
リグとフィリックス、キィルーは列車の先端部にいたので、おそらく一緒にいるだろう。
あとはノインとレイオン、シド、そしてスフレだろうか。
他にも署長や町長、王都からレオスフィードの護衛でやって来た召喚警騎士や警騎士も。
ベレスや、ゼルベレストも。
考えればどんどん心配な相手が出てきてしまう。
「リョウ殿、お下がりを!」
「えっ」
「涼ちゃん、こっち!」
ぼんやりしてた涼を、風磨が刃の方へと突き飛ばす。
驚いて顔を上げると、おあげとおかきが両肩で唸り声をあげていた。
この二匹が唸り声を上げるということはボーンドラゴンポーンなどではない。
風磨が小刀でなにか金属を弾く。
しかし、敵らしき者の姿は見当たらない。
そう思った瞬間、今度は左から細長いなにかが飛んできた。
それも風磨が弾くが、急カーブで戻ってきて何度となく風磨の小刀に弾かれる。
そこまでくると襲ってきたものの正体がわかってきた。
ワイヤーで分割された剣だ。
そして、この剣には見覚えがある。
「この剣!」
「チッ……強ェ召喚魔だな。忍ってことはシドの召喚魔かァ? あいつが憑依召喚した時、忍術使ってたもんなァ」
森の隙間から手下の黒服と黒マントを従えて現れたのは『赤い靴跡』のアッシュ。
驚いてレオスフィードを抱き寄せる。
数では圧倒的に不利だ。
「ことを構えるのであればお相手致そう」
「さァて、どうしたもんかな。シドの野郎と敵対するつもりはねェ、が……[聖杯]って、その女には興味あんだよなァ」
「いっ……!?」
涼を[聖杯]と、呼んだ。
さすかにバレているのか。
「いや、まあ? その首輪の黒魔石ってやつだけでもいいぜ。めちゃくちゃ金になるんだろう?」
相変わらずお金の話。
お金がすべての基準なのだから、ある意味わかりやすい。
さすがの風磨も、アッシュと三十人以上いる『赤い靴跡』を一斉に相手にするのは難しいのでは、とその背中を見る。
必要ならば、黒魔石を差し出すのも致し方ないのでは、と。
「それに――噂の第三王子か。賞金十億ラーム……さぁて、その首で稼ぐのもアリだな」
「……!? しょ、賞金!?」
「ああ、かけられてるぜ。裏の世界で、だけどなァ? 依頼主は第一王子と第二王子。ククク……まったく世継ぎがどうのってのが関わると、王侯貴族様は身内に手厳しいったらねぇよなぁ?」
「っ、そ、そんな……兄上……」
レオスフィードの命に、兄たちが賞金をかけて狙わせている。
衝撃の事実に涼も背筋がゾッとした。
同じ血を分けた兄弟のはずなのに。
王位が関わると、それほどまでに冷酷に、惨たらしくなれるのか。
「そのようなことを王子殿下に直接喋ってしまってよかったのか?」
「バラしてガキにどうにかできるもんでもねぇんだよ。言ったろう? 王侯貴族様は身内に手厳しいんだ。この国で一番偉い国王も、当然把握してるだろうさ。知らなかったらそれはそれで問題だしなァ」
「……っ!?」
「そ、そんな……」
それではレオスフィードを兄二人が殺そうとしていることを、王も把握した上で黙認しているということではないか。
レオスフィードがより強く、涼にしがみついてくる。
思っていた以上にレオスフィードの立場が危うい。
「ち、父上まで……そんな……ぼくは……っ」
「――つっても、俺ァ暗殺部隊じゃあねぇしな。見逃してやってもいいぜ」
交渉の余地があると、わざと匂わせてきた。
刃が剣を抜いて切先をアッシュに向ける。
先程ウインドドラゴンを召喚したばかりで、刃は魔力が回復し切っていない。
専属契約召喚魔もいないので、剣で戦うしかないのだ。
交渉ができるのなら、するべきだろう。
条件にもよるが。
「条件って、なんですか?」
「“貸し”にしてやるよ。シドに」
「え……か、貸し? シドに?」
思いも寄らない条件に、涼も刃も目を丸くする。
しかし、その意味と価値にすぐさま気がついた風磨が「断る」と即答した。
「義理堅い主人を貴様らのつまらぬ用事に駆り出すなど、させるわけにはいかぬ」
「ハッ! さすがは忍、忠犬だなァ!」
「別に面白ければ付き合ってやってもいいぜ」
「「!」」
アッシュから笑みが消える。
声のした方を見上げると、白いマントを垂らし枝に腰かける金髪碧眼の男。
そしてその下に、背丈よりも長い杖を持った黒いマントの黒髪紫眼と、肩に子猿を乗せた召喚警騎士が現れる。
「『赤い靴跡』のアッシュだな? 大人しくお縄につけ!」
「オイオイ、ずいぶん面白いトモダチができたなァ、シド?」
「妬くなよ、アッシュ。男の嫉妬はみっともないぜ? それに俺とお前も別にオトモダチじゃあねぇだろう? あ、それともお前は俺のことトモダチだと思ってたのか? だとしたら悪いなぁ、そう思ったことなくて」
「そんっなワケあるか! ホンットいちいち癪に障る……!」
仲良しだ。
フィリックスがなんとも言えない顔でシドを見上げる程度には、二人の会話は楽しそうである。
「ガキの頃はもう少し可愛げがあったっつーのに」
「確かに兄貴風吹かせてドヤ顔で悪さを教えてきたあの頃のアッシュは可愛げがあったな」
「く……クソが……。――あー、もういい萎えた。行くぞお前ら!」
「まあ、待て。少し情報共有しておこう。でないとこのダンジョンで生き延びるのは少しキツイ」
「あ?」
枝から降りてきたシドの言葉に、背を向けたアッシュが振り返る。
フィリックスも顔にデカデカ『不本意』と書いてあるが、渋々賛同らしい。
「ダンジョン? ……やっぱりダンジョン、なのか? ダンジョンみてぇな妙な気配がするとは思っていたが」
「ハロルド・エルセイドが作った人工ダンジョンだ。一通り調べたが壁の中はガチで地獄だぜ。見たんだろう?」
「まぁなァ」
部下に様子を見に行かせた、と言って煙草を取り出すアッシュ。
咥えた煙草にタックが火をつける。
「アンタも詳しい話を聞きたいんじゃねぇか? 英雄剣聖様」
「もちろん」
「あ!」
アッシュが煙を吐きながら振り返って声をかけた。
フィリックス並みに『不本意』という表情をしたノインと、剣を鞘に納めながらレイオンが現れる。
二人とも無事のようで、涼と刃は安堵の息を漏らした。
「ここがダンジョンってのはどういうことだ? シド」
「順を追って説明する。そもそも展開した経緯も知らんやつがいるだろう。正直アッシュがいたのも俺は予想外だ。昨日の夜に釘は刺したはずなんだがなぁ? アッシュ」
そう言って、レイオンからアッシュに笑みを消してじとりと睨むような視線を向けるシド。
昨日の夜――シドはアッシュに会っていたらしい。
「べーつに俺だってテメェと敵対する気はねぇよ。今回も兄貴に頼まれて、うちの部隊は後方支援ってことで貨物に乗ってただけだしよォ。ま、体良く雑用押しつけられただけってことよ。目くじら立てんな」
「ふーん。てっきり『赤い靴跡』も俺と戦争したいのかと思ったぜ?」
「俺としてはそれでもいいと思ったんだけどなァ。兄貴がお前に喧嘩ふっかけてくれりゃあ、上の椅子が一つ空く」
ふふ、と笑いながらまた煙草を咥えたアッシュ。
そのセリフに、シドが珍しく「ああ、そんなこったろうと思ったよ」と肩を落とした。
「――で? 人工のダンジョンってのはなんだ? 元に戻るんだろうな? それとも出口かなんかあんのか?」
「結論から言うと出口はねぇ。元に戻すには術者を殺すか、術者が解除するしかねぇな」
「ああ、やっぱその類か。で、術者ってのが復活したテメェの親父ってわけだな」
「不本意ながらな」
サクサクと進んでいくシドとアッシュの会話。
なんというか、息がぴったりで簡潔で話がわかりやすく口を挟む余地がない。
腕を組んで木の幹に背を預けたシドが「ちなみに発動したのはレールのせいらしい」と、話の主軸をリグに手渡す。
「レール?」
「レールに列車の召喚魔が使用する魔力が流れていた。あの列車の召喚魔はレールから魔力を受信して、電気に変換し動いていた。ハロルド・エルセイドはその魔力を一気に集約させて、ダンジョンを広範囲に展開したようだ」
「つまりまあ……王都の駅を中心にユオグレイブの町近郊までの超広範囲が、人工ダンジョンの範囲内ってことだ。レールを主軸に大きな円を描くように」
「マジでクソだな」
こればかりはアッシュに完全同意である。
まさかそれほど広範囲とは。
レイオンが頭を抱える。
「ダンジョンの効果は調べないとはっきりとしたことは言えない。ただ、幻覚効果が強い。しかし、ユオグレイブの町の側にある『甘露の森』のダンジョンが範囲内に入っているから、食べ物には困らないと思う。既存の自然型ダンジョンの方が魔力保有力が高いから、人工ダンジョンは影響を受けてそれに近いものになるようだ。時間が経てば侵食が始まってこの森も『甘露の森』のような果実が実るようになるだろう」
「おい待て。それってつまり『甘露の森』に出る魔獣の類も出るようになるってことじゃあねぇだろうな?」
「シドの友達は理解が早くて助かる」
「「友達じゃねぇ」」
息ぴったりである。
「で? 『赤い靴跡』――アッシュの部下が町の方を偵察してきたんだろう? 中はどうなってたんだ?」
「地獄絵図だったぜ。人間同士が殺し合ってやがった」
「ど、どういうこと?」
「町の中に入ったやつのはなしだと、壁を越えた瞬間自分以外の仲間もすべて魔獣に見えるようになるらしい。それでうちのが三人死んだ。壁の上に逃れて見下ろした時、殺した魔獣のいた場所に仲間の死体があったんだとよ。いい趣味してやがる」
「なるほど。効率がいいな」
「リグ」
ふむ、と頷いたリグにフィリックスが咎めるように名前を呼ぶ。
それに少し困惑した表情を返すリグ。
ムッとしたアッシュをシドが宥めるように木の幹から背を離す。
「そういうつもりで言ったんじゃねぇよ。リグ、なにが効率がいい?」
「え? ああ……ハロルド・エルセイドの目的は王侯貴族の鏖殺だ。幻覚で互いに互いを殺させるのは効率がいい」
「だとさ」
「……紛らわしい」
舌打ちして、煙草を地面に捨て足で踏み潰して火を消す。
確かにあの言い方は、アッシュの部下が死んだことを歓迎するようにも聞こえた。
リグの言葉が足りない部分が悪く出てしまったと思う。
「しかし、幻覚効果が強いというのはそういうことか。壁の中、ね」
「でもそれって……一般市民にも犠牲者がたくさん出てるってことじゃないか……っ! 師匠、アスカさんやミセラさんもお城にいるんだよ……! 二人が戦ったらっ!」
「…………」
レイオンの表情が険しい。
ノインの言う通り――城の中で仲間が殺し合う最悪の状況を案じている。
しかし、それにリグが「多分大丈夫だ」と首を横に振る。
「え、大丈夫なの!?」
「多分。幻覚効果は幻覚耐性が高ければ通じない。ミセラ・ルオイは【神霊国ミスティオード】の属性だと聞いた。【機雷国シドレス】、【神林国ハルフレム】、【神霊国ミスティオード】、【鬼仙国シルクアース】と【竜公国ドラゴニクセル】の一部は幻覚耐性が高い召喚魔が多い。僕とリョウとシドもおそらく中に入っても問題ない。僕とリョウはシンプルに幻覚に使われる魔力よりも、僕たちの魔力量の方が多いからだが、シドは幻覚耐性の高い鬼忍の風磨と専属契約しているため、同等の幻覚耐性を持っている」
「魔力量……って、ことは、お前らと同じ[異界の愛し子]であるアスカなら――」
「通用しない」
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