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オメガとして
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エミールは困惑した。
微笑を浮かべてこそいたものの、アマーリエの顔つきは真剣そのものだったからだ。
いったい彼女はエミールに、なにをさせたいのか。
それに、エミールがクラウスとつがうかどうかなんてわからない。毎日のように求婚されているが、出会ってまだ二か月。クラウスのことなど、知っていることの方が少ないのだから。
「さて、エミールにも会えたし、私はそろそろ失礼しますわ」
目的は果たしたとばかりに、おもむろにアマーリエが立ち上がった。
ほんの数分の談話であったが、クラウスも引き留めることはしない。口実であったユリウスの姿がない以上、アマーリエがエミールの部屋に長居するのは都合が悪いのだろう。
「エミール、また遊びに来ますわね。それではご機嫌用」
ひらり、と扇を振りながら、アマーリエが部屋を出て行くのを、クラウスが自ら扉を開くことで手伝った。
身分の高いお嬢様はきっと、ドアひとつ自分で開くことはしないのだろう。そしてクラウスもまた、それを当然のものとして振る舞っている。
こういう光景を目にするたび、住む世界が違うなと痛感する。
クラウスは最初エミールにも世話係を幾人もつけようとしたが、エミールはすべて断った。
エミールはクラウスの客人扱いとなっているため使用人の真似事はさせられないと食い下がられ、結局、食事の準備や洗濯などは侍女たちに行ってもらっているが、エミールにとってはそれも中々慣れることができなかった。
仲良くなれそう、とアマーリエは言っていたが、上流階級の世界に自分はきっと馴染むことができないだろう。
「オレにはきっと、無理です」
アマーリエを送り出したクラウスが、しずかに扉を閉じるのを待って、エミールはぽつりと呟いた。
「あなたのつがいにはなれません」
クラウスに毎朝のように求婚されているときよりも、アマーリエの話を聞いたいまの方が、王族の伴侶になるということが現実味を帯びていた。
結婚してくれ、と言ったクラウスの顔があんまり真剣だったから、却って夢物語のように聞こえていたのかもしれない。それがアマーリエの登場で、俄かに手の届く場所にまで落ちてきた、そんな気持ちになった。
「私とつがいになるのは嫌か」
椅子に座るエミールの前に、クラウスが片膝をついた。いつもは高い位置にある顔が、エミールの目線よりも下にくる。蒼い瞳がこちらを映して、ゆっくりと瞬いた。
「身分が釣り合いません」
「身分は切り離して答えてくれ。私が嫌か?」
男が軽く首を傾けた。見上げてくる眼差しはひたむきで、熱い。
エミールは顔を歪めた。
「切り離せるはずないだろ……」
自分でも弱弱しい声が出たと思った。でも、事実だ。クラウスが……クラウス・ツヴァイテ・ミュラーが王族の一員だということを彼自身から切り離すことなどできない。
クラウスが笑った。眉をすこし寄せた、苦いような切ないようなほのかな微笑だった。
「そうだな、ずるい聞き方をした。エミール。アマルの言った通り、きみは真っ当で真っすぐだ。その正しさで私を支えてくれないか」
「……なんで、オレなんですか。貴族にだってオメガは居るでしょう」
「きみは私の、」
「運命だから。なんども聞きました。でも、あなたは……あたなも、オレも、お互いの匂いに惹かれてるだけだ。これがなければオレたちは、こうして口を利くことも、顔を見ることだってできなかった。そういう立場なんです」
「だが私はきみはこうして出会った。きっかけは確かに匂いだ。その匂いだって、きみから切り離すことなどできないだろう。私はアルファで、きみはオメガだ。それに」
クラウスが一度言葉を切り、エミールの右手を左のてのひらですくいあげた。その上に、右のてのひらを重ねる。
「私は匂いだけに惹かれているわけではない。きみのこのやわらかな蜂蜜色の髪も、透き通る飴色の瞳も、ユーリに向けたようなやさしい声も、私を叱る厳しさも、感情を素直に表わす真っすぐな性格も、とても好ましく思っている」
「……そういうの、恥ずかしくないんですか」
「こう見えてきみを口説くのに必死だから、羞恥を覚えている暇などない。エミール、きみは覚えていないようだが、ヒートを薬で抑えて眠らせていたとき、夢うつつにきみは、ファルケンや他の子どもたちを呼んでいた。自分のことよりも彼らのことを心配していた。私が、彼らは大丈夫だと伝えると安心したように笑って、それから私の頭を撫でてくれた」
クラウスの暴露に、エミールは驚いておかしな声を上げそうになった。
クラウスの頭を撫でた? 自分が? まったく覚えていない。
「きみに甘やかされるのは心地良かった。私もきみを甘やかしたいと思った」
「ごほっ……そ、そうですか」
「本当は、いま、弱みをつくるわけにはいかない。あの口うるさいロンバードに言われるまでもなく、私もそれはわかっているんだ」
両手でエミールの手を握ったクラウスが、蒼玉の双眸を苦しげに揺らした。
「でも私はきみに出会ってしまった。もう手放せない。私の傍に、居てほしい」
勝手なことばかり言う。
この男は、始めから、勝手なことばかり言っている。
それが腹立たしいのに、握られた手を振りほどけない。触れている体温が同じ温度になって、ひとつに溶けてしまったかのようだ。
「……オレは弱みなんですか」
息苦しくなって口を開いたら、クラウスを責めるような言葉がこぼれ出た。
クラウスが躊躇もなく頷いた。
「私の敵にとって、私の最愛は格好の弱点となる」
敵。そんなものが居るのだろうか。騎士団の全員に慕われているようなこの男に。
「オレを弱みと言うなら、さっさと切り捨てればいいでしょう」
自分は貴族のお姫様……アマーリエのように、か弱くまもられるだけの存在ではない。エミールだって男だ。手足にはまだ筋肉がつかずひょろりと細いままだが、いずれはクラウスやファルケンのように背が伸びるかもしれないし、ロンバードのように逞しい体にだってなれるかもしれない。
でも、このクラウスからすればエミールは、どこまでいってもオメガなのだろう。
それが悔しいような、かなしいような、怒りたいような、泣きたいような気分で、エミールは唇を噛んだ。
クラウスの男らしく整った顔がしずかに寄せられて、ひたいが触れ合うほどの距離に迫った。
「エミール」
ささやきの音で名を呼ばれた。
こくり、と喉を鳴らして口の中の唾液を飲み込む。おまえはオメガだからまもってやる、と言われたら殴ってやろうと決めた。
しかし、聞こえてきたのはまったくべつの言葉だった。
「エミール。私と一緒に、闘ってくれ」
微笑を浮かべてこそいたものの、アマーリエの顔つきは真剣そのものだったからだ。
いったい彼女はエミールに、なにをさせたいのか。
それに、エミールがクラウスとつがうかどうかなんてわからない。毎日のように求婚されているが、出会ってまだ二か月。クラウスのことなど、知っていることの方が少ないのだから。
「さて、エミールにも会えたし、私はそろそろ失礼しますわ」
目的は果たしたとばかりに、おもむろにアマーリエが立ち上がった。
ほんの数分の談話であったが、クラウスも引き留めることはしない。口実であったユリウスの姿がない以上、アマーリエがエミールの部屋に長居するのは都合が悪いのだろう。
「エミール、また遊びに来ますわね。それではご機嫌用」
ひらり、と扇を振りながら、アマーリエが部屋を出て行くのを、クラウスが自ら扉を開くことで手伝った。
身分の高いお嬢様はきっと、ドアひとつ自分で開くことはしないのだろう。そしてクラウスもまた、それを当然のものとして振る舞っている。
こういう光景を目にするたび、住む世界が違うなと痛感する。
クラウスは最初エミールにも世話係を幾人もつけようとしたが、エミールはすべて断った。
エミールはクラウスの客人扱いとなっているため使用人の真似事はさせられないと食い下がられ、結局、食事の準備や洗濯などは侍女たちに行ってもらっているが、エミールにとってはそれも中々慣れることができなかった。
仲良くなれそう、とアマーリエは言っていたが、上流階級の世界に自分はきっと馴染むことができないだろう。
「オレにはきっと、無理です」
アマーリエを送り出したクラウスが、しずかに扉を閉じるのを待って、エミールはぽつりと呟いた。
「あなたのつがいにはなれません」
クラウスに毎朝のように求婚されているときよりも、アマーリエの話を聞いたいまの方が、王族の伴侶になるということが現実味を帯びていた。
結婚してくれ、と言ったクラウスの顔があんまり真剣だったから、却って夢物語のように聞こえていたのかもしれない。それがアマーリエの登場で、俄かに手の届く場所にまで落ちてきた、そんな気持ちになった。
「私とつがいになるのは嫌か」
椅子に座るエミールの前に、クラウスが片膝をついた。いつもは高い位置にある顔が、エミールの目線よりも下にくる。蒼い瞳がこちらを映して、ゆっくりと瞬いた。
「身分が釣り合いません」
「身分は切り離して答えてくれ。私が嫌か?」
男が軽く首を傾けた。見上げてくる眼差しはひたむきで、熱い。
エミールは顔を歪めた。
「切り離せるはずないだろ……」
自分でも弱弱しい声が出たと思った。でも、事実だ。クラウスが……クラウス・ツヴァイテ・ミュラーが王族の一員だということを彼自身から切り離すことなどできない。
クラウスが笑った。眉をすこし寄せた、苦いような切ないようなほのかな微笑だった。
「そうだな、ずるい聞き方をした。エミール。アマルの言った通り、きみは真っ当で真っすぐだ。その正しさで私を支えてくれないか」
「……なんで、オレなんですか。貴族にだってオメガは居るでしょう」
「きみは私の、」
「運命だから。なんども聞きました。でも、あなたは……あたなも、オレも、お互いの匂いに惹かれてるだけだ。これがなければオレたちは、こうして口を利くことも、顔を見ることだってできなかった。そういう立場なんです」
「だが私はきみはこうして出会った。きっかけは確かに匂いだ。その匂いだって、きみから切り離すことなどできないだろう。私はアルファで、きみはオメガだ。それに」
クラウスが一度言葉を切り、エミールの右手を左のてのひらですくいあげた。その上に、右のてのひらを重ねる。
「私は匂いだけに惹かれているわけではない。きみのこのやわらかな蜂蜜色の髪も、透き通る飴色の瞳も、ユーリに向けたようなやさしい声も、私を叱る厳しさも、感情を素直に表わす真っすぐな性格も、とても好ましく思っている」
「……そういうの、恥ずかしくないんですか」
「こう見えてきみを口説くのに必死だから、羞恥を覚えている暇などない。エミール、きみは覚えていないようだが、ヒートを薬で抑えて眠らせていたとき、夢うつつにきみは、ファルケンや他の子どもたちを呼んでいた。自分のことよりも彼らのことを心配していた。私が、彼らは大丈夫だと伝えると安心したように笑って、それから私の頭を撫でてくれた」
クラウスの暴露に、エミールは驚いておかしな声を上げそうになった。
クラウスの頭を撫でた? 自分が? まったく覚えていない。
「きみに甘やかされるのは心地良かった。私もきみを甘やかしたいと思った」
「ごほっ……そ、そうですか」
「本当は、いま、弱みをつくるわけにはいかない。あの口うるさいロンバードに言われるまでもなく、私もそれはわかっているんだ」
両手でエミールの手を握ったクラウスが、蒼玉の双眸を苦しげに揺らした。
「でも私はきみに出会ってしまった。もう手放せない。私の傍に、居てほしい」
勝手なことばかり言う。
この男は、始めから、勝手なことばかり言っている。
それが腹立たしいのに、握られた手を振りほどけない。触れている体温が同じ温度になって、ひとつに溶けてしまったかのようだ。
「……オレは弱みなんですか」
息苦しくなって口を開いたら、クラウスを責めるような言葉がこぼれ出た。
クラウスが躊躇もなく頷いた。
「私の敵にとって、私の最愛は格好の弱点となる」
敵。そんなものが居るのだろうか。騎士団の全員に慕われているようなこの男に。
「オレを弱みと言うなら、さっさと切り捨てればいいでしょう」
自分は貴族のお姫様……アマーリエのように、か弱くまもられるだけの存在ではない。エミールだって男だ。手足にはまだ筋肉がつかずひょろりと細いままだが、いずれはクラウスやファルケンのように背が伸びるかもしれないし、ロンバードのように逞しい体にだってなれるかもしれない。
でも、このクラウスからすればエミールは、どこまでいってもオメガなのだろう。
それが悔しいような、かなしいような、怒りたいような、泣きたいような気分で、エミールは唇を噛んだ。
クラウスの男らしく整った顔がしずかに寄せられて、ひたいが触れ合うほどの距離に迫った。
「エミール」
ささやきの音で名を呼ばれた。
こくり、と喉を鳴らして口の中の唾液を飲み込む。おまえはオメガだからまもってやる、と言われたら殴ってやろうと決めた。
しかし、聞こえてきたのはまったくべつの言葉だった。
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