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リヒト⑮
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「ちょ、ちょっと待ってリヒト、え? なんで? なんでいま??」
ユーリ様が混乱したように髪をぐしゃりと掻き回して、しがみついていた僕を残して、立ち上がった。それからすぐにまた膝をついて、また立ち上がる。
「待って待って。落ち着け、落ち着け僕」
口の中で呟いて、ユーリ様が大きく息を吐いた。
「……そうか、べつのオメガが居るかも、という疑惑がリヒトのストレスになってたのか……それが解消されて……っていまはそんなのどうでもいい! 待て、落ち着け」
なんども深呼吸をするユーリ様の目が、中々こちらを向いてくれなくて。それがさびしくて僕は浅い呼吸をしながらユーリ様のズボンを掴んだ。
「ゆ、ゆぅりさま」
「ああ、リヒト! ごめん! 寝室に戻ろうか」
ユーリ様が慌てたように僕の脇の下に手を入れて、そのままひょいと抱き上げてくれた。
僕はすかさずユーリ様の首に抱きついて、匂いを嗅ぐ。
ユーリ様の匂いを。
「ゆぅりさま。ぼく、ぼく……」
「うん、大丈夫リヒト。ちょっと我慢してね」
ユーリ様が僕の目元にキスをして、そのまま僕は風のような速さで僕は、ユーリ様の『巣』を出ていつもの寝室に運ばれた。
ベッドの上に僕を横たえて、熱い体に布団を掛けてから、ユーリ様が。
「ちょっと待ってて、リヒト」
と、僕から離れようとする。
僕は一生懸命腕に力を込めて、ユーリ様を引き留めた。
「ゆぅりさま、いかないで」
いまは離れたくない。
ほんのすこしも離れたくない。
ユーリ様とずっとくっついていたい。
早く繋がりたい。ここに。僕の体の中に。一番疼いていて、切ない場所に。ユーリ様を迎え入れたかった。
「ゆぅりさま、ゆぅりさま」
その言葉しか言えなくなってしまったように、僕はユーリ様の名前を繰り返して、掴んだユーリ様の手をお腹の下に引き寄せる。
おちんちんが腫れている。僕を包んでいるユーリ様の寝間着の裾が、じゅわりと濡れていた。
「ゆぅりさま。ここ、ここに、してください」
ユーリさまをください。
声を出すのも難しいぐらい、どうしようもない感覚がお腹の奥で渦巻いている。
どうしよう。じっとしてられない。
もぞもぞと身を捩りながらユーリ様を見上げると、ユーリ様がごくりと唾を飲み込むのが見えた。
「リヒト……」
ユーリ様の声。
僕を呼ぶ、その声が好きで好きで大好きで。
もっと呼んでほしくて、それを乞おうとしたら、ユーリ様の手がちょんと僕のおちんちんに触れたから、喉からは勝手に高い声が飛び出した。
「ひゃっ、あっ、ああっ……あっ、ゆ、ゆぅりさまぁ」
「り、リヒト、リヒト、ちょっと待ってて」
「いやれす、あっ、い、いかないで」
「大丈夫、すぐに戻るから。ほんとにすぐに戻るから!」
「ゆぅりさまぁ」
「ちょ、僕の理性が……リヒト、きみのヒートが予想外に来たから、いまから大急ぎで準備してくるから、ちょっとだけいい子にしてて」
ユーリ様の唇が、僕の口を塞いだ。
ちゅく、と舌を入れられて、でも甘い舌はすぐに出て行ってしまった。
「リヒト、ほんとにすぐだから!」
ユーリ様がそう言い残して、ふだんよりもなんだかバタバタした動きで外へ飛び出して行ってしまった。
残された僕はベッドの上で、布団をぎゅっと抱き寄せた。
お腹が熱い。お尻からぬるぬるした液体が出ているのがわかる。
早く埋めてほしい。
ユーリ様で埋めて欲しい。
布団を鼻先に押し付けたら、ユーリ様の匂いがした。
でも薄い。ユーリ様が足りない。
僕はごろりと寝返りをうって、枕を掴んだ。ユーリ様の枕。ああ、いい匂い。
一番いい匂いをさせているのは僕が着ている寝間着だ。ユーリ様の寝間着。それが僕を包んでくれている。
それなのになんでユーリ様は居ないんだろう。
かなしくなってきて、僕はべそべそと泣いた。
泣きながら、ユーリ様の匂いがするものを探した。
箪笥を開けたら、何着もの服がきれいにつるされているのが見えた。それを掻き分けて、匂いの濃いものを探す。
それなのに、服は洗剤の匂いが強くて、ユーリ様の匂いが薄れてしまっている。
どうしよう。ユーリ様の匂いが足りない。
「うぇぇぇ」
我慢できずに、僕は声を上げて泣いた。
こぶしで両目をこすって、ユーリ様を探した。
肌が火照って、頭がぼうっとする。
まともに考えが働かない。そんな状態なのに、匂いだけはすごくくっきりしていた。
これじゃない。これでもない。箪笥の中身を漁りながら、もっとユーリ様の匂いがするものはないかと顔を巡らせた。
そのとき、さっきの部屋がふっと頭の中に浮かんできた。
あの部屋。ユーリ様の『巣』。あそこが一番、ユーリ様の匂いが濃く沁みついている。
僕は寝室を出て、ふらふらと廊下を歩いた。
ユーリ様の匂いが強い方へ、強い方へと足が勝手に引き寄せられる。でも五感が弱かったときみたいに、足取りはひょろひょろだ。
転びそうになって、手すりにすがった。そのまま、それを伝って歩く。
『巣』の扉の前にようやくたどり着いて、僕はノブを掴んだ。
ガチャっと押したけど開かない。引いても開かない。
ガチャガチャ、ドンドン、押したり引いたり叩いたりしても、ドアはびくともしなかった。
ユーリ様の匂いがあるのに。
この部屋に、ユーリ様の匂いがあるのに。
「うぇぇぇ、ゆ、ゆぅりさまぁ」
僕は泣いた。
泣く以外にどうしようもなかった。
体が熱い。足の間が濡れている。ユーリ様、ユーリ様、ユーリ様。
「リヒト!」
急に体が浮いた。と思ったら僕はユーリ様の腕の中に居た。
「いい子で待っててって行ったのに!」
ユーリ様が息を切らせて、僕を抱きしめている。
「だ、だって、ゆぅりさまがたりない……」
「ええ?」
「ゆぅりさまのにおいがたりません……」
僕がそう訴えたら、ユーリ様が「うわぁ」と叫んで上を向いた。
「僕のリヒトが可愛すぎる……僕、抑制剤飲んでるのになぁ」
「ゆぅりさま、ここ、ここあけてください」
「ええ? リヒト、寝室に戻ろうよ」
「いやれす。あそこよりここのほうが、ゆぅりさまのにおいがします」
言いながらドアノブを掴もうとしたら、後ろから誰かの声がした。
「殿下、殿下の服はちらかってましたが、お気に召さなかったようですよ」
誰の声だろう。ぼうっとして頭が働かない。ユーリ様の声しかわからない。
「そうか……リヒト、この部屋がいいの?」
「はいぃ、でも、ドア、あかない……」
僕がべそべそと泣くと、ユーリ様が目元にキスをしてくれた。
「わかった。ここでしようか」
ユーリ様がドアノブの下を触り、手をごそりと動かしたら、さっきまで開かなかった扉が魔法のように開いた。
内側からユーリ様の匂いがあふれてきて、僕はユーリ様の腕の中でじたばたともがいた。
「ゆぅりさま、あそこ、あそこにおろしてください」
部屋の中央にあるカウチソファ。
ユーリ様は僕の希望通りにそこに僕を下ろしてくれた。
僕はうつぶせになってソファのクッションを抱きしめた。ソファの布地に、ユーリ様の匂いが沁み込んでいる。ああ、いい匂い。
「リヒト、リヒト、こっちに本体があるのに、そんなにソファがいいの?」
ユーリ様が話しかけてくるけれど、僕は匂いを嗅ぐことに夢中で返事ができなかった。
「リーヒート、ってば」
ソファから引きはがされて、僕は「あ~っ」と手を伸ばした。
「リヒト、ほら、嗅ぐなら直接嗅いでよ」
「いやれす、ゆぅりさま、におい、うすいれす」
回りにくい舌を動かして、僕はユーリ様から顔を背けて、またうつぶせでソファに埋もれようとした。
「あ~……くっそ、抑制剤……」
ユーリ様がふだんはされないような言葉遣いでぼやいて、それから僕の腰を抱き、ひょいと仰向けに戻された。
「リヒト、口を開けて」
言われるがままに、僕はあ~んと口を開く。
なにか、白くて丸い粒がユーリ様の手で入れられた。
ユーリ様が片手で掴んだグラスの中身を口に含み、そのまま僕の唇へとキスをしてくる。
ちゅ、と吸い付いたら、甘い水がとろとろとユーリ様の舌を伝って入ってきた。
僕はこくこくとそれを飲んだ。
「リヒト、もう一回口を開けて」
もう一度そうするように言われ、僕はあ~んをする。
「うん、飲めたね」
ユーリ様がにっこりと笑った。
「おくすりれすか?」
僕はどこも悪くないのに、なんでお薬? と思ったら、ユーリ様が。
「避妊薬だよ」
と仰って。
それからものすごくきれいなお顔にとろけそうな笑みを浮かべて、さっきの水よりもずっとずっと甘い声で囁いた。
「リヒト、僕とつがいになろう」
ユーリ様が混乱したように髪をぐしゃりと掻き回して、しがみついていた僕を残して、立ち上がった。それからすぐにまた膝をついて、また立ち上がる。
「待って待って。落ち着け、落ち着け僕」
口の中で呟いて、ユーリ様が大きく息を吐いた。
「……そうか、べつのオメガが居るかも、という疑惑がリヒトのストレスになってたのか……それが解消されて……っていまはそんなのどうでもいい! 待て、落ち着け」
なんども深呼吸をするユーリ様の目が、中々こちらを向いてくれなくて。それがさびしくて僕は浅い呼吸をしながらユーリ様のズボンを掴んだ。
「ゆ、ゆぅりさま」
「ああ、リヒト! ごめん! 寝室に戻ろうか」
ユーリ様が慌てたように僕の脇の下に手を入れて、そのままひょいと抱き上げてくれた。
僕はすかさずユーリ様の首に抱きついて、匂いを嗅ぐ。
ユーリ様の匂いを。
「ゆぅりさま。ぼく、ぼく……」
「うん、大丈夫リヒト。ちょっと我慢してね」
ユーリ様が僕の目元にキスをして、そのまま僕は風のような速さで僕は、ユーリ様の『巣』を出ていつもの寝室に運ばれた。
ベッドの上に僕を横たえて、熱い体に布団を掛けてから、ユーリ様が。
「ちょっと待ってて、リヒト」
と、僕から離れようとする。
僕は一生懸命腕に力を込めて、ユーリ様を引き留めた。
「ゆぅりさま、いかないで」
いまは離れたくない。
ほんのすこしも離れたくない。
ユーリ様とずっとくっついていたい。
早く繋がりたい。ここに。僕の体の中に。一番疼いていて、切ない場所に。ユーリ様を迎え入れたかった。
「ゆぅりさま、ゆぅりさま」
その言葉しか言えなくなってしまったように、僕はユーリ様の名前を繰り返して、掴んだユーリ様の手をお腹の下に引き寄せる。
おちんちんが腫れている。僕を包んでいるユーリ様の寝間着の裾が、じゅわりと濡れていた。
「ゆぅりさま。ここ、ここに、してください」
ユーリさまをください。
声を出すのも難しいぐらい、どうしようもない感覚がお腹の奥で渦巻いている。
どうしよう。じっとしてられない。
もぞもぞと身を捩りながらユーリ様を見上げると、ユーリ様がごくりと唾を飲み込むのが見えた。
「リヒト……」
ユーリ様の声。
僕を呼ぶ、その声が好きで好きで大好きで。
もっと呼んでほしくて、それを乞おうとしたら、ユーリ様の手がちょんと僕のおちんちんに触れたから、喉からは勝手に高い声が飛び出した。
「ひゃっ、あっ、ああっ……あっ、ゆ、ゆぅりさまぁ」
「り、リヒト、リヒト、ちょっと待ってて」
「いやれす、あっ、い、いかないで」
「大丈夫、すぐに戻るから。ほんとにすぐに戻るから!」
「ゆぅりさまぁ」
「ちょ、僕の理性が……リヒト、きみのヒートが予想外に来たから、いまから大急ぎで準備してくるから、ちょっとだけいい子にしてて」
ユーリ様の唇が、僕の口を塞いだ。
ちゅく、と舌を入れられて、でも甘い舌はすぐに出て行ってしまった。
「リヒト、ほんとにすぐだから!」
ユーリ様がそう言い残して、ふだんよりもなんだかバタバタした動きで外へ飛び出して行ってしまった。
残された僕はベッドの上で、布団をぎゅっと抱き寄せた。
お腹が熱い。お尻からぬるぬるした液体が出ているのがわかる。
早く埋めてほしい。
ユーリ様で埋めて欲しい。
布団を鼻先に押し付けたら、ユーリ様の匂いがした。
でも薄い。ユーリ様が足りない。
僕はごろりと寝返りをうって、枕を掴んだ。ユーリ様の枕。ああ、いい匂い。
一番いい匂いをさせているのは僕が着ている寝間着だ。ユーリ様の寝間着。それが僕を包んでくれている。
それなのになんでユーリ様は居ないんだろう。
かなしくなってきて、僕はべそべそと泣いた。
泣きながら、ユーリ様の匂いがするものを探した。
箪笥を開けたら、何着もの服がきれいにつるされているのが見えた。それを掻き分けて、匂いの濃いものを探す。
それなのに、服は洗剤の匂いが強くて、ユーリ様の匂いが薄れてしまっている。
どうしよう。ユーリ様の匂いが足りない。
「うぇぇぇ」
我慢できずに、僕は声を上げて泣いた。
こぶしで両目をこすって、ユーリ様を探した。
肌が火照って、頭がぼうっとする。
まともに考えが働かない。そんな状態なのに、匂いだけはすごくくっきりしていた。
これじゃない。これでもない。箪笥の中身を漁りながら、もっとユーリ様の匂いがするものはないかと顔を巡らせた。
そのとき、さっきの部屋がふっと頭の中に浮かんできた。
あの部屋。ユーリ様の『巣』。あそこが一番、ユーリ様の匂いが濃く沁みついている。
僕は寝室を出て、ふらふらと廊下を歩いた。
ユーリ様の匂いが強い方へ、強い方へと足が勝手に引き寄せられる。でも五感が弱かったときみたいに、足取りはひょろひょろだ。
転びそうになって、手すりにすがった。そのまま、それを伝って歩く。
『巣』の扉の前にようやくたどり着いて、僕はノブを掴んだ。
ガチャっと押したけど開かない。引いても開かない。
ガチャガチャ、ドンドン、押したり引いたり叩いたりしても、ドアはびくともしなかった。
ユーリ様の匂いがあるのに。
この部屋に、ユーリ様の匂いがあるのに。
「うぇぇぇ、ゆ、ゆぅりさまぁ」
僕は泣いた。
泣く以外にどうしようもなかった。
体が熱い。足の間が濡れている。ユーリ様、ユーリ様、ユーリ様。
「リヒト!」
急に体が浮いた。と思ったら僕はユーリ様の腕の中に居た。
「いい子で待っててって行ったのに!」
ユーリ様が息を切らせて、僕を抱きしめている。
「だ、だって、ゆぅりさまがたりない……」
「ええ?」
「ゆぅりさまのにおいがたりません……」
僕がそう訴えたら、ユーリ様が「うわぁ」と叫んで上を向いた。
「僕のリヒトが可愛すぎる……僕、抑制剤飲んでるのになぁ」
「ゆぅりさま、ここ、ここあけてください」
「ええ? リヒト、寝室に戻ろうよ」
「いやれす。あそこよりここのほうが、ゆぅりさまのにおいがします」
言いながらドアノブを掴もうとしたら、後ろから誰かの声がした。
「殿下、殿下の服はちらかってましたが、お気に召さなかったようですよ」
誰の声だろう。ぼうっとして頭が働かない。ユーリ様の声しかわからない。
「そうか……リヒト、この部屋がいいの?」
「はいぃ、でも、ドア、あかない……」
僕がべそべそと泣くと、ユーリ様が目元にキスをしてくれた。
「わかった。ここでしようか」
ユーリ様がドアノブの下を触り、手をごそりと動かしたら、さっきまで開かなかった扉が魔法のように開いた。
内側からユーリ様の匂いがあふれてきて、僕はユーリ様の腕の中でじたばたともがいた。
「ゆぅりさま、あそこ、あそこにおろしてください」
部屋の中央にあるカウチソファ。
ユーリ様は僕の希望通りにそこに僕を下ろしてくれた。
僕はうつぶせになってソファのクッションを抱きしめた。ソファの布地に、ユーリ様の匂いが沁み込んでいる。ああ、いい匂い。
「リヒト、リヒト、こっちに本体があるのに、そんなにソファがいいの?」
ユーリ様が話しかけてくるけれど、僕は匂いを嗅ぐことに夢中で返事ができなかった。
「リーヒート、ってば」
ソファから引きはがされて、僕は「あ~っ」と手を伸ばした。
「リヒト、ほら、嗅ぐなら直接嗅いでよ」
「いやれす、ゆぅりさま、におい、うすいれす」
回りにくい舌を動かして、僕はユーリ様から顔を背けて、またうつぶせでソファに埋もれようとした。
「あ~……くっそ、抑制剤……」
ユーリ様がふだんはされないような言葉遣いでぼやいて、それから僕の腰を抱き、ひょいと仰向けに戻された。
「リヒト、口を開けて」
言われるがままに、僕はあ~んと口を開く。
なにか、白くて丸い粒がユーリ様の手で入れられた。
ユーリ様が片手で掴んだグラスの中身を口に含み、そのまま僕の唇へとキスをしてくる。
ちゅ、と吸い付いたら、甘い水がとろとろとユーリ様の舌を伝って入ってきた。
僕はこくこくとそれを飲んだ。
「リヒト、もう一回口を開けて」
もう一度そうするように言われ、僕はあ~んをする。
「うん、飲めたね」
ユーリ様がにっこりと笑った。
「おくすりれすか?」
僕はどこも悪くないのに、なんでお薬? と思ったら、ユーリ様が。
「避妊薬だよ」
と仰って。
それからものすごくきれいなお顔にとろけそうな笑みを浮かべて、さっきの水よりもずっとずっと甘い声で囁いた。
「リヒト、僕とつがいになろう」
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