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リヒト⑩
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触覚が治ったら、変わったものがたくさんあった。
皮膚感覚が正常になったおかげで、僕は歩くことが上手にできるようになった。
上手に、と言ってもそれは他のひとにしてみれば当たり前のことなのだけれど、足裏から伝わる感覚が弱かったせいでよく転んでいた僕が、いまでは手すりを使わなくてもちゃんと歩けるようになったのだ。
歩くだけじゃなくて、走ることもできる。
動き回るようになってわかったことは、僕は全然体力がない、ということだった。
目が見えて、耳が聞こえて、触覚も治った僕を、ユーリ様はお出かけに連れていってくれるようになった。
お出かけ、といっても外出に慣れない僕のために、なるべくひとが少なくて、安全な場所を選んでくださった結果、お屋敷からそう遠くない場所に限られていた(城門の内側だよ、とユーリ様は仰っていた。僕は知らなかったけど、お城はぐるりと壁で囲まれていて、城壁の内側には街がすっぽりと収まっているらしい。前にエミール様が、城門の内側は他のところよりも安全だと仰っていたけれど、それは、門をくぐるためには特別な許可が必要で、身元の確かなひとしか入れないし、城壁内に住むにはさらに特別な許可を得なければならないからだと教えてもらった)。
けれどこれまで外の世界とは無縁だった僕は、近場のお出かけでもすごく楽しかった。
馬車で少し走った先には、森に囲まれた湖があって、水がとても冷たくて、そしてとてもきれいだった。僕と一緒に湖を覗き込むユーリ様が、水面に映って、風や魚の動きに合わせてゆらゆらと揺れる。それが楽しくて、ずうっと見つめていたら、
「そんなに身を乗り出すと落ちちゃうよ」
とユーリ様が笑って。
僕をひょいと抱っこして、木陰まで連れて行ってくれたのだった。
ユーリ様は仕事でお忙しいのに、お休みの日はいつも僕を外へと連れて行ってくれる。ユーリ様のお時間がとれないときは、エミール様が誘いにきてくれたし、ロンバードさんやテオさんもすこし離れた場所からついてきてくれていた。
でも、山に行っても川遊びをしても、湖のほとりを散歩しても、いつも最初に体力が尽きるのは僕だった。
皆、僕と同じだけ歩いているのに、ぜんぜん平気な顔をしているから、自分が情けなくなる。
「リヒトはこれまで家の中しか歩いてなかったからね。屋内と屋外では全然違うよ。疲れて当然だよ、僕のオメガ」
ユーリ様は笑いながら僕を慰めてくれるけど、どこに行っても僕が疲れる頃合いを見計らったかのようにテオさんが、どこからか椅子を用意してくれて準備万端とばかりに休憩する場所を整えてくれるから、本当に申し訳ない気分でいっぱいになる。
それでも皆のおかげで、僕の行動範囲は徐々に広がっていった。
外の世界を知り始めたのと並行して、お屋敷の中での生活も変わっていた。
これまではすべてユーリ様の手を借りて行っていた、食事や入浴、着替えなどを自分でするようになったのだ。
ユーリ様は僕の触覚が治った直後は、これまでとなにも変わらないよ、と仰っていたけれど、ユーリ様のお気持ちも変わってしまったみたい。
僕はもうユーリ様の膝の上でご飯は食べないし、ユーリ様に抱っこされてお風呂に入ることもない。
リヒトの自立を邪魔しちゃいけないよね。
ユーリ様はそう言って、きれいな顔できれいに微笑まれる。
僕はもう目が見えて、耳が聞こえて、熱いとか冷たいとかもわかるし、力加減も調整できるようになったのだから、自分でできることを自分で行なうのは当然のことなのだ。
そして、自分でしなさいと言われるのも当然で。
それをさびしいと思う僕の、その甘えがおかしいのだと、ちゃんとわかってる。
でも僕は、さびしい。
視覚も聴覚も触覚も乏しかった頃の方が、ユーリ様に近かったように思えてしまう。
ユーリ様はいまもちゃんと、僕と一緒に眠ってくれるし、食事も僕の隣でしてくれるし、夕食の後には僕のお勉強にもつきあってくれているのに。
それをさびしいと思うなんて、僕はなんて贅沢になってしまったんだろう。
だから僕は僕のさびしさに蓋をして、意図的に楽しいことばかりを考えるようにした。
ユーリ様、お花がとってもきれいです。
ユーリ様、あそこに小さな魚がいます。
ユーリ様、あの蝶は初めて見ます。
ユーリ様、木の中にこんな虫がいました。
ユーリ様、ユーリ様、ユーリ様。
一生懸命話しかける僕に、ユーリ様はやさしい眼差しで相槌をうってくれる。
僕はユーリ様の、新緑色の瞳が好きで、蕩けそうにやわらかな笑顔が好きで、びっくりするほどきれいなお顔が好きで、ついつい見つめすぎてしまうから。
時折……本当に時折、ユーリ様が僕から離れたがるような……べつの場所へと行きたそうな素振りを見せることに、気づいてしまった。
僕はそんなユーリ様を見て、つい考えてしまう。
いまの僕なら、探せるのではないか、と。
ユーリ様のお屋敷に居るであろう、僕じゃない、ほかのオメガのひとを。
自由に歩き回れるようになった、いまの僕なら。
探せるんじゃないのかな……。
でも、探してどうしようというのだろう。
ユーリ様のお屋敷に、僕以外にオメガが居たとして。
それを見つけて、僕はいったいどうしたいのか。
思考はいつもそこで行き止まり、結局僕はなんの行動も起こせないままに、いたずらに日々を費やしていく。
季節は夏を過ぎて秋になった。
味覚と嗅覚は治らないままだった。
文字の勉強は順調で、僕はユーリ様の手紙の、その大半が読めるようになっていた。
読むことよりも、書く方が難しい。
お手本にしているユーリ様やエミール様の文字をなんとか真似ようとするけれど、僕の字ときたらなんだかぐにゃぐにゃで変に傾いていて、バランスが悪かった。
「リヒトの上達ぶりは目を見張るものがありますよ」
そう慰めてくれるのは、先生役のエミール様だ。
エミール様は文字だけでなく、算数や、他の教科も教えてくれるようになっていた。
エミール様の教え方は丁寧で、どこまでもやさしい。僕が教えられたとおりにできれば惜しみなく褒めてくれる。
それはユーリ様も同じで、二人に手放しで褒められるたびに、僕って本当にとことん甘やかされているんだなぁと実感する。
そのエミール様が、ある日、ふと思い出したように僕に耳打ちをしてきた。
「リヒト。色々あって言いそびれていましたが、飾緒のことを覚えていますか?」
僕は目を真ん丸にしてエミール様を見つめ返した。
飴色のきれいな瞳に、間抜けな顔をした僕が小さく映り込んでいる。
「……忘れてました」
エミール様につられて小声になった僕を、エミール様がくすりと笑った。
勉強部屋にはいつものように、テオさんが控えている。
テオさんは飾緒作りを手伝ってくれたので、彼に聞かれて困る話ではなかったけれど、エミール様が「シー」とひとさし指を唇に当てて悪戯っぽく微笑まれたから、僕も思わず首を竦めてうふふと笑ってしまった。
「なんのお話ですか?」
テオさんが怪訝そうに問いかけてくる。
エミール様がチラと視線を走らせて、
「テオバルドは口が軽いので内緒です」
と言った。
口が軽いってなんだろう。僕が首を傾げると、エミール様がまたひそひそと耳打ちをしてきた。
「秘密ごとを他で喋ってしまうということです。テオのせいで飾緒のことがユーリ様にバレかけましたからね」
「えっ」
それは困る。
飾緒をすっかり忘れていた僕が言えた立場ではないが、ユーリ様にそれをお伝えするのは僕が最初でないと嫌だった。
皮膚感覚が正常になったおかげで、僕は歩くことが上手にできるようになった。
上手に、と言ってもそれは他のひとにしてみれば当たり前のことなのだけれど、足裏から伝わる感覚が弱かったせいでよく転んでいた僕が、いまでは手すりを使わなくてもちゃんと歩けるようになったのだ。
歩くだけじゃなくて、走ることもできる。
動き回るようになってわかったことは、僕は全然体力がない、ということだった。
目が見えて、耳が聞こえて、触覚も治った僕を、ユーリ様はお出かけに連れていってくれるようになった。
お出かけ、といっても外出に慣れない僕のために、なるべくひとが少なくて、安全な場所を選んでくださった結果、お屋敷からそう遠くない場所に限られていた(城門の内側だよ、とユーリ様は仰っていた。僕は知らなかったけど、お城はぐるりと壁で囲まれていて、城壁の内側には街がすっぽりと収まっているらしい。前にエミール様が、城門の内側は他のところよりも安全だと仰っていたけれど、それは、門をくぐるためには特別な許可が必要で、身元の確かなひとしか入れないし、城壁内に住むにはさらに特別な許可を得なければならないからだと教えてもらった)。
けれどこれまで外の世界とは無縁だった僕は、近場のお出かけでもすごく楽しかった。
馬車で少し走った先には、森に囲まれた湖があって、水がとても冷たくて、そしてとてもきれいだった。僕と一緒に湖を覗き込むユーリ様が、水面に映って、風や魚の動きに合わせてゆらゆらと揺れる。それが楽しくて、ずうっと見つめていたら、
「そんなに身を乗り出すと落ちちゃうよ」
とユーリ様が笑って。
僕をひょいと抱っこして、木陰まで連れて行ってくれたのだった。
ユーリ様は仕事でお忙しいのに、お休みの日はいつも僕を外へと連れて行ってくれる。ユーリ様のお時間がとれないときは、エミール様が誘いにきてくれたし、ロンバードさんやテオさんもすこし離れた場所からついてきてくれていた。
でも、山に行っても川遊びをしても、湖のほとりを散歩しても、いつも最初に体力が尽きるのは僕だった。
皆、僕と同じだけ歩いているのに、ぜんぜん平気な顔をしているから、自分が情けなくなる。
「リヒトはこれまで家の中しか歩いてなかったからね。屋内と屋外では全然違うよ。疲れて当然だよ、僕のオメガ」
ユーリ様は笑いながら僕を慰めてくれるけど、どこに行っても僕が疲れる頃合いを見計らったかのようにテオさんが、どこからか椅子を用意してくれて準備万端とばかりに休憩する場所を整えてくれるから、本当に申し訳ない気分でいっぱいになる。
それでも皆のおかげで、僕の行動範囲は徐々に広がっていった。
外の世界を知り始めたのと並行して、お屋敷の中での生活も変わっていた。
これまではすべてユーリ様の手を借りて行っていた、食事や入浴、着替えなどを自分でするようになったのだ。
ユーリ様は僕の触覚が治った直後は、これまでとなにも変わらないよ、と仰っていたけれど、ユーリ様のお気持ちも変わってしまったみたい。
僕はもうユーリ様の膝の上でご飯は食べないし、ユーリ様に抱っこされてお風呂に入ることもない。
リヒトの自立を邪魔しちゃいけないよね。
ユーリ様はそう言って、きれいな顔できれいに微笑まれる。
僕はもう目が見えて、耳が聞こえて、熱いとか冷たいとかもわかるし、力加減も調整できるようになったのだから、自分でできることを自分で行なうのは当然のことなのだ。
そして、自分でしなさいと言われるのも当然で。
それをさびしいと思う僕の、その甘えがおかしいのだと、ちゃんとわかってる。
でも僕は、さびしい。
視覚も聴覚も触覚も乏しかった頃の方が、ユーリ様に近かったように思えてしまう。
ユーリ様はいまもちゃんと、僕と一緒に眠ってくれるし、食事も僕の隣でしてくれるし、夕食の後には僕のお勉強にもつきあってくれているのに。
それをさびしいと思うなんて、僕はなんて贅沢になってしまったんだろう。
だから僕は僕のさびしさに蓋をして、意図的に楽しいことばかりを考えるようにした。
ユーリ様、お花がとってもきれいです。
ユーリ様、あそこに小さな魚がいます。
ユーリ様、あの蝶は初めて見ます。
ユーリ様、木の中にこんな虫がいました。
ユーリ様、ユーリ様、ユーリ様。
一生懸命話しかける僕に、ユーリ様はやさしい眼差しで相槌をうってくれる。
僕はユーリ様の、新緑色の瞳が好きで、蕩けそうにやわらかな笑顔が好きで、びっくりするほどきれいなお顔が好きで、ついつい見つめすぎてしまうから。
時折……本当に時折、ユーリ様が僕から離れたがるような……べつの場所へと行きたそうな素振りを見せることに、気づいてしまった。
僕はそんなユーリ様を見て、つい考えてしまう。
いまの僕なら、探せるのではないか、と。
ユーリ様のお屋敷に居るであろう、僕じゃない、ほかのオメガのひとを。
自由に歩き回れるようになった、いまの僕なら。
探せるんじゃないのかな……。
でも、探してどうしようというのだろう。
ユーリ様のお屋敷に、僕以外にオメガが居たとして。
それを見つけて、僕はいったいどうしたいのか。
思考はいつもそこで行き止まり、結局僕はなんの行動も起こせないままに、いたずらに日々を費やしていく。
季節は夏を過ぎて秋になった。
味覚と嗅覚は治らないままだった。
文字の勉強は順調で、僕はユーリ様の手紙の、その大半が読めるようになっていた。
読むことよりも、書く方が難しい。
お手本にしているユーリ様やエミール様の文字をなんとか真似ようとするけれど、僕の字ときたらなんだかぐにゃぐにゃで変に傾いていて、バランスが悪かった。
「リヒトの上達ぶりは目を見張るものがありますよ」
そう慰めてくれるのは、先生役のエミール様だ。
エミール様は文字だけでなく、算数や、他の教科も教えてくれるようになっていた。
エミール様の教え方は丁寧で、どこまでもやさしい。僕が教えられたとおりにできれば惜しみなく褒めてくれる。
それはユーリ様も同じで、二人に手放しで褒められるたびに、僕って本当にとことん甘やかされているんだなぁと実感する。
そのエミール様が、ある日、ふと思い出したように僕に耳打ちをしてきた。
「リヒト。色々あって言いそびれていましたが、飾緒のことを覚えていますか?」
僕は目を真ん丸にしてエミール様を見つめ返した。
飴色のきれいな瞳に、間抜けな顔をした僕が小さく映り込んでいる。
「……忘れてました」
エミール様につられて小声になった僕を、エミール様がくすりと笑った。
勉強部屋にはいつものように、テオさんが控えている。
テオさんは飾緒作りを手伝ってくれたので、彼に聞かれて困る話ではなかったけれど、エミール様が「シー」とひとさし指を唇に当てて悪戯っぽく微笑まれたから、僕も思わず首を竦めてうふふと笑ってしまった。
「なんのお話ですか?」
テオさんが怪訝そうに問いかけてくる。
エミール様がチラと視線を走らせて、
「テオバルドは口が軽いので内緒です」
と言った。
口が軽いってなんだろう。僕が首を傾げると、エミール様がまたひそひそと耳打ちをしてきた。
「秘密ごとを他で喋ってしまうということです。テオのせいで飾緒のことがユーリ様にバレかけましたからね」
「えっ」
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飾緒をすっかり忘れていた僕が言えた立場ではないが、ユーリ様にそれをお伝えするのは僕が最初でないと嫌だった。
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