17 / 39
本編
第十六話 満月の真実③
しおりを挟む
「どうしてだよ」
「だ、だって……!」
二人は同一人物で、ナイトはライトの人格の一部。
だからといって。
「ナイトはライトかもしれないけど、でも、違うじゃない……っ」
そのことに思い当たり、ルージュはナイトを拒むように首を振る。
ナイトはライトで、ライトもまたナイト。
確かに同じ人物には違いないが、突き詰めるとやはり同じ人物だと断定するには無理がある。
「やっぱりオレのことは受け入れられないんだ?」
「違……っ、そういうことじゃ……っ」
こんな時ばかり傷ついたような表情をしてみせるナイトはずるいと思う。
ナイトがライトの押し殺した願望が表に出た人格だというならば、ルージュがナイトのことを嫌うなどということがあるはずがない。
ただ、それとこれとは話が別だ。
「ライトにナイトの記憶はないんでしょう……!?」
先ほどナイトは、ナイトにはライトの記憶があっても、ライトにはナイトの記憶がないと言っていた。
つまり、ライトがルージュとキスをした場合、ナイトはある意味それを自分自身の記憶として持つことができるが、逆の場合はそうはならないということだ。
「それって……」
もはや意味がわからなくなりかけて混乱するルージュへと、ナイトからはくす、という笑みが零れ落ちる。
「そうだな」
ルージュよりも遥かに頭のいいライト――、ナイトなら、ルージュ以上にこの意味を理解しているはずだ。
「オレたちは同一人物であってそうじゃない。まさに一つの身体に二つの人格がある、“多重人格”の状態だ」
そう……。ライトには、ルージュが初めてナイトと会い、そこでキスをしてしまった記憶がない。いくら相手が同じ自分の身体だと理解しても、ライトにとってはルージュが別の男とキスをしてしまったようなものに違いない。
そしてそれは、ある意味ナイトにも同じことが言える。いくら記憶があったとしても、ライトの行いは自分の意思が反映されたものではないのだから。
つまり、同一人物であるはずの二人の関係は。
「ルージュを巡って互いに互いへ嫉妬する、な」
「!」
そう告げてくるナイトからは少しばかり不穏な空気が滲み出て、ルージュは知らず身体を緊張させてしまう。
「オレにルージュのファーストキスを奪われたと知った時のライトの感情……、想像できるか?」
そうして可笑しそうに口の端を引き上げたナイトに意味ありげな瞳で見つめられ、ルージュの背中には一筋の嫌な汗が流れ落ちる。
「もしそこにオレがいたら、殴り倒しそうな勢いだったぜ?」
殴ってもその相手は自分自身で自分が痛いだけだと笑うナイトは、酷く楽しそうに喉を鳴らす。
「穏やかに見えて、ライトはそういうヤツなんだよ。猫をかぶってるだけだ」
それはもう、ここまでのナイトからの説明で理解できている。
優しく穏やかなライトの本質に、激情家の面が隠されているということは。
ルージュのことを欲しいと思い、誰にも渡さないという独占欲を秘めている。
けれどそれら全てがルージュのことを強く想っているがゆえのことと思えば、愛されている喜びに幸せを感じることはあっても、嫌悪や恐怖を抱くようなものではなかった。
「ルージュ」
ライトとナイト。同一人物でありながら違う人格。
どうしたらいいのかと困惑するルージュに向かい、ナイトの真剣な瞳が向けられる。
「何度も言ってる」
真っ直ぐすぎるナイトの瞳がルージュを射貫く。
「オレを選べよ」
「……え、“選ぶ”……?」
ナイトの言っていることの意味がよくわからない。
ライトとナイト。同じ一つの身体でありながら別人格だというのなら、やはり片方を選ばなければならないという結論が導き出されることになるのだろう。
だから、“選ぶ”というその意味は。
「オレに抱かれろ」
「!」
命令に近い強い声色で告げられて、ルージュの目は驚きに見張られた。
「アイツは結婚初夜まで大事にとっておこうってお堅いヤツだろ?」
本音では今すぐにでもルージュのことを欲しいと思っていても、ライトはそういう性格だ。
「ルージュだって、欲求不満じゃねぇ?」
「な……っ!?」
ニヤリと笑われ、一瞬にして顔に熱が昇る。
「ライトに操を立てる必要なんてねぇだろ? ライトはオレなんだし」
「……そ……、ういう問題、じゃ……」
もう、わけがわからない。
極端な話、ライトとナイト、どちらの人格に抱かれてできた子供だとしても、それは二人の子供に違いない。
ライトはナイトで、ナイトはライト。
「結婚したらどうするんだよ。満月の夜だけオレをどこかに閉じ込めるわけ? オレもライトなのに?」
ナイトは満月の夜にしか表に現れることができない。つまり。
「……わかるだろ? オレは、月に一度程度しかルージュに会えない。ライトはオレをルージュに会わせないようにすることができるけど、オレにはそれは無理な話だ」
そう語るナイトからは悔しさが滲み出る。
ルージュを自分だけのものにしたいと思っても、ほんの一時だけしか現れることのできないナイトに、それは不可能なことだった。
仮に、万が一ルージュがナイトだけを選んだとしたら、ルージュは選んだ相手と満月の夜だけにしか会えないことになる。
そんなことは、さすがにさせられないとナイトは悲しそうに微笑う。
だから、せめて、と願うのだろう。
「ルージュの初めてをオレにくれ」
「っ」
「オレの存在をルージュも見て見ぬふりするのかよ」
「っ、そ、んなこと……っ」
切なげに乞われて思考回路がぐるぐる回る。
もはや、ナイトの存在をなかったことにはできない。
ナイトは……、紛れもなくライトの一部なのだから。
「好きだ」
「っ」
苦し気な想いの吐露に喉が詰まる。
「オレだって、ルージュのこと、幼い頃から好きだった」
ずっと、ずっと。ライトの中で。ライトを通してルージュのことを見つめてきたのだろうか。
幼い頃だと言うならば、夜にしか現れることのできないナイトがルージュに直接会えるはずもない。
「だけど、ルージュの目にはライトのことしか映ってなくて……。どんなにライトの中から叫ぼうが、オレの存在をルージュは知らなくて……。でも、やっとこうしてオレのことを認めてくれて、すげー嬉しい」
ライトの中にいるもう一人のライト――、ナイトの存在など知らなかったから、ルージュはただライト一人だけを見つめていた。それが今は、ナイトのことはきちんとナイトとして認めている。
もしかしたら、ナイトがライトの双子の弟を名乗ったのは、ナイトが自分のことをライトとは違う存在としてきちんと認めてほしかったからだろうか。
「ルージュがほしい」
ナイトの赤裸々な想いがルージュの身体に響いてくる。
「抱きたい」
「……っ」
直球すぎる願望は、ライトであれば絶対に口にしないであろう言葉。
「めちゃくちゃにしたい」
けれど、これが、ナイトの想い。そしてライトの本音。本当の欲望。
「……ナ、イト……」
真摯なその欲求に、どう応えを返せばいいかわからずに、ルージュはただ茫然とナイトの顔を見つめ返していた。
「だ、だって……!」
二人は同一人物で、ナイトはライトの人格の一部。
だからといって。
「ナイトはライトかもしれないけど、でも、違うじゃない……っ」
そのことに思い当たり、ルージュはナイトを拒むように首を振る。
ナイトはライトで、ライトもまたナイト。
確かに同じ人物には違いないが、突き詰めるとやはり同じ人物だと断定するには無理がある。
「やっぱりオレのことは受け入れられないんだ?」
「違……っ、そういうことじゃ……っ」
こんな時ばかり傷ついたような表情をしてみせるナイトはずるいと思う。
ナイトがライトの押し殺した願望が表に出た人格だというならば、ルージュがナイトのことを嫌うなどということがあるはずがない。
ただ、それとこれとは話が別だ。
「ライトにナイトの記憶はないんでしょう……!?」
先ほどナイトは、ナイトにはライトの記憶があっても、ライトにはナイトの記憶がないと言っていた。
つまり、ライトがルージュとキスをした場合、ナイトはある意味それを自分自身の記憶として持つことができるが、逆の場合はそうはならないということだ。
「それって……」
もはや意味がわからなくなりかけて混乱するルージュへと、ナイトからはくす、という笑みが零れ落ちる。
「そうだな」
ルージュよりも遥かに頭のいいライト――、ナイトなら、ルージュ以上にこの意味を理解しているはずだ。
「オレたちは同一人物であってそうじゃない。まさに一つの身体に二つの人格がある、“多重人格”の状態だ」
そう……。ライトには、ルージュが初めてナイトと会い、そこでキスをしてしまった記憶がない。いくら相手が同じ自分の身体だと理解しても、ライトにとってはルージュが別の男とキスをしてしまったようなものに違いない。
そしてそれは、ある意味ナイトにも同じことが言える。いくら記憶があったとしても、ライトの行いは自分の意思が反映されたものではないのだから。
つまり、同一人物であるはずの二人の関係は。
「ルージュを巡って互いに互いへ嫉妬する、な」
「!」
そう告げてくるナイトからは少しばかり不穏な空気が滲み出て、ルージュは知らず身体を緊張させてしまう。
「オレにルージュのファーストキスを奪われたと知った時のライトの感情……、想像できるか?」
そうして可笑しそうに口の端を引き上げたナイトに意味ありげな瞳で見つめられ、ルージュの背中には一筋の嫌な汗が流れ落ちる。
「もしそこにオレがいたら、殴り倒しそうな勢いだったぜ?」
殴ってもその相手は自分自身で自分が痛いだけだと笑うナイトは、酷く楽しそうに喉を鳴らす。
「穏やかに見えて、ライトはそういうヤツなんだよ。猫をかぶってるだけだ」
それはもう、ここまでのナイトからの説明で理解できている。
優しく穏やかなライトの本質に、激情家の面が隠されているということは。
ルージュのことを欲しいと思い、誰にも渡さないという独占欲を秘めている。
けれどそれら全てがルージュのことを強く想っているがゆえのことと思えば、愛されている喜びに幸せを感じることはあっても、嫌悪や恐怖を抱くようなものではなかった。
「ルージュ」
ライトとナイト。同一人物でありながら違う人格。
どうしたらいいのかと困惑するルージュに向かい、ナイトの真剣な瞳が向けられる。
「何度も言ってる」
真っ直ぐすぎるナイトの瞳がルージュを射貫く。
「オレを選べよ」
「……え、“選ぶ”……?」
ナイトの言っていることの意味がよくわからない。
ライトとナイト。同じ一つの身体でありながら別人格だというのなら、やはり片方を選ばなければならないという結論が導き出されることになるのだろう。
だから、“選ぶ”というその意味は。
「オレに抱かれろ」
「!」
命令に近い強い声色で告げられて、ルージュの目は驚きに見張られた。
「アイツは結婚初夜まで大事にとっておこうってお堅いヤツだろ?」
本音では今すぐにでもルージュのことを欲しいと思っていても、ライトはそういう性格だ。
「ルージュだって、欲求不満じゃねぇ?」
「な……っ!?」
ニヤリと笑われ、一瞬にして顔に熱が昇る。
「ライトに操を立てる必要なんてねぇだろ? ライトはオレなんだし」
「……そ……、ういう問題、じゃ……」
もう、わけがわからない。
極端な話、ライトとナイト、どちらの人格に抱かれてできた子供だとしても、それは二人の子供に違いない。
ライトはナイトで、ナイトはライト。
「結婚したらどうするんだよ。満月の夜だけオレをどこかに閉じ込めるわけ? オレもライトなのに?」
ナイトは満月の夜にしか表に現れることができない。つまり。
「……わかるだろ? オレは、月に一度程度しかルージュに会えない。ライトはオレをルージュに会わせないようにすることができるけど、オレにはそれは無理な話だ」
そう語るナイトからは悔しさが滲み出る。
ルージュを自分だけのものにしたいと思っても、ほんの一時だけしか現れることのできないナイトに、それは不可能なことだった。
仮に、万が一ルージュがナイトだけを選んだとしたら、ルージュは選んだ相手と満月の夜だけにしか会えないことになる。
そんなことは、さすがにさせられないとナイトは悲しそうに微笑う。
だから、せめて、と願うのだろう。
「ルージュの初めてをオレにくれ」
「っ」
「オレの存在をルージュも見て見ぬふりするのかよ」
「っ、そ、んなこと……っ」
切なげに乞われて思考回路がぐるぐる回る。
もはや、ナイトの存在をなかったことにはできない。
ナイトは……、紛れもなくライトの一部なのだから。
「好きだ」
「っ」
苦し気な想いの吐露に喉が詰まる。
「オレだって、ルージュのこと、幼い頃から好きだった」
ずっと、ずっと。ライトの中で。ライトを通してルージュのことを見つめてきたのだろうか。
幼い頃だと言うならば、夜にしか現れることのできないナイトがルージュに直接会えるはずもない。
「だけど、ルージュの目にはライトのことしか映ってなくて……。どんなにライトの中から叫ぼうが、オレの存在をルージュは知らなくて……。でも、やっとこうしてオレのことを認めてくれて、すげー嬉しい」
ライトの中にいるもう一人のライト――、ナイトの存在など知らなかったから、ルージュはただライト一人だけを見つめていた。それが今は、ナイトのことはきちんとナイトとして認めている。
もしかしたら、ナイトがライトの双子の弟を名乗ったのは、ナイトが自分のことをライトとは違う存在としてきちんと認めてほしかったからだろうか。
「ルージュがほしい」
ナイトの赤裸々な想いがルージュの身体に響いてくる。
「抱きたい」
「……っ」
直球すぎる願望は、ライトであれば絶対に口にしないであろう言葉。
「めちゃくちゃにしたい」
けれど、これが、ナイトの想い。そしてライトの本音。本当の欲望。
「……ナ、イト……」
真摯なその欲求に、どう応えを返せばいいかわからずに、ルージュはただ茫然とナイトの顔を見つめ返していた。
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。

密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる