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本編
第二話 満月の舞踏会②
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「……ほんと、綺麗……」
普段、こんなふうにゆっくりと夜空を見上げることはない。
どこか幻想的にも思える夜の景色に、ルージュは感嘆の吐息を洩らす。
と。
「ルージュの方が綺麗だよ。まるで月夜に現れた妖精みたいだ」
「っライト……ッ」
蕩けるような瞳で優しく微笑まれ、ルージュの顔には引いたはずの熱がすぐに沸騰する。
「……本当だよ」
甘い声で囁かれ、ルージュへとそっと伸ばされた腕。
「……ラ、イト……?」
月の光が降り注ぐ中で、まるで壊れ物を扱うかのように優しく抱き寄せられ、ルージュの瞳はゆらりと揺らめいた。
「……会いたかった」
ぎゅ、と。ほんの少しだけ力のこもった抱擁と、切なげに落とされたその声色に少しだけ不安を覚えたルージュは、ドキドキと胸を高鳴らせながらそっとライトの顔を窺う。
「……昼間も会ったじゃない」
「……そうだね」
どこか寂しそうに苦笑するライトに奇妙な違和感を覚えたが、それがなんだかよくわからない。
ただ、妙な不安感とドキドキとした緊張に心臓が早鐘を打っていて。
「……少し、あっちで話そうか」
促され、ライトの手に引かれるままに、小花に囲まれたガゼボの方へと歩いていく。
「……今日のライト、なんだか変」
隣に並んで座れば、心音が聞こえてしまうのではないかと思うほど密着した状態で肩を抱かれ、ルージュはドキドキしながらちらりとライトの顔を見る。
「そう? どんなふうに?」
「……なんか、いつもよりも強引、ていうか、ワ、ワイルド? っていうか……」
くす、と甘く笑われて、近すぎてとても見られない綺麗な顔から目を逸らし、ドギマギと口にする。
「こんなオレは嫌?」
「っそんなことないけど……っ!」
吐息を耳の奥へ注ぎ込むかのように尋ねられ、ルージュは背筋を伝ったゾクリとした感覚に身を震わせながら「ううん……っ」と懸命に首を横に振る。
「……じゃあ……」
囁くような甘い吐息が耳元を掠めていって、ふるりと身体が震えた。
「……ドキドキしてる?」
「っ」
今までこんな近くで見たことがない、超至近距離にあるライトの綺麗な顔に息を呑む。
その直後、ふ……っ、と目元に差した影。
「ライ……ッ」
目の前には、近すぎて焦点の合わなくなったライトの顔。
「ん……っ」
唇に柔らかな感触を感じ、ルージュは一瞬目を見張った後に、反射的にぎゅ、と固く目を閉じる。
触れるだけのそれは、ほんの数秒間の出来事だった。
「ラ、ライト……ッ!?」
ゆっくりと唇が離れていって、ルージュは赤くなった顔で驚いたようにライトを見上げる。
無意識に唇に触れ、今の感触を思い出す。
それは、間違いなく……。
(……ファーストキス……ッ!)
頬や額へのキスは何度かされたことがあるけれど、唇へのそれはこれが初めてだ。
「……本当はね。ずっとルージュにこういうことがしたかったんだ」
「……え……。え? えぇ……っ?」
困ったような苦笑いで。けれど、確かに甘い吐息で囁かれて困惑する。
「軽蔑する?」
「っ」
すぐ傍からルージュの瞳を覗き込んでくる綺麗な顔。
ライトの瞳の奥に、今まで感じたことのない欲望の熱が見えた気がして、もう一度キスをされそうな予感に言葉を失う。
「……ルージュ……。好きだよ」
そっと愛の言葉を囁きながら顎を掬い上げられ、真摯なその瞳から目が離せなくなってしまう。
「この世界中の誰よりも。君一人だけを愛してる」
「ラ、ライト……」
指先でそっと唇を辿られて、ゆっくりと近づいてくる唇。
「……ぁ……」
ほんの一瞬、再び重なって離れていった唇。
「だから、オレのものになって」
◈◈✼◈◈┈┈┈┈◈◈✼◈◈
――『貴方は、誰!?』
「……やっぱダメかぁ……」
ルージュから少しだけ身体を離したライトは、ガラリと雰囲気が変わり、粗雑にも軽い舌打ちを零す。
それは、普段優雅さを失うことのない、“王子様”のようなライトとはまるで別人で。
「……“ナイト”、だ」
ルージュへ向けられる真っ直ぐな瞳に、自然、こくりと喉が鳴る。
「オレはライトじゃない。“ナイト”だ」
「……え……?」
――目の前の青年は、ライトではなく……、ナイト。
衝撃の告白は意味が理解できなくて、ルージュはあまりの混乱で思考回路が停止した。
「……ライトの……、双子の弟だ」
「……ぇ……」
――ライトの、弟。
ライトと瓜二つの目の前の青年は、ライトとは双子の兄弟。
けれど。
「えぇ……っ!?」
ルージュとライトは幼い頃からの、しかも家族ぐるみの付き合いだ。もう何年も一緒にいるが、そんなことは聞いたこともなければ、そんな気配を感じたこともない。
ライトは、姉一人と年の離れた弟と妹が一人ずつの四人兄弟。
とはいえ姿形そっくりの青年の存在は、ライトの双子の兄弟だと考えでもしない限り、とても説明がつかないものだった。
そしてそこまで考えて、ルージュは突然気づいてしまった事実に目を見張る。
「……っそれじゃあ……!」
つまり、ルージュは。
唇を手で覆い、ルージュは自分の身体から血の気が引いていくのを感じる。
――では、今、自分がキスをした相手は……?
「……なぁ」
ナイトはくすくすと愉しそうな笑みを洩らし、ルージュの耳元へ唇を近づけてくる。
「ライトとキスしたこと、ある?」
「!」
……そう。ルージュには、先ほどのキスが正真正銘初めてのキスだった。
相手がライトだからと思っていたけれど、実はライトではなかったなど、ルージュは……。
「ファーストキス?」
くす、と意味ありげに笑われて、カ……ッ! と顔に熱が昇るのと同時に真っ青にもなる。
――これは、浮気……、ということになるのだろうか……?
「イケナイコト、しちゃったね」
「!」
くすくすと耳元で囁かれ、罪の意識でどうしようかと胸が嫌な早鐘を打つというのに、大好きなライトと同じ顔、同じ声でそんなふうに言われると、どうしても別の意味でドキドキしてしまう。
「……なぁ、オレのものになれよ」
ふいに、ライトの……、否、ナイトの、真剣な顔がルージュの目の前に迫る。
「ライトじゃなく」
今にも触れそうな唇。
「……ルージュ」
「……ゃ……」
とっさに逃げようと身を捻ったルージュを腕に抱き込んで、ナイトは離してくれそうにない。
「オレを、選んでくれ」
告げられる、真摯な言の葉。
「オレも、ルージュのことが好きなんだ」
「……!?」
嘘偽りの感じられない告白に、ルージュは完全に言葉を失った。
突然現れた、ライトの双子の弟。
(どういうこと――……!?)
ルージュの心の叫びは、誰にも届くことはなかった。
普段、こんなふうにゆっくりと夜空を見上げることはない。
どこか幻想的にも思える夜の景色に、ルージュは感嘆の吐息を洩らす。
と。
「ルージュの方が綺麗だよ。まるで月夜に現れた妖精みたいだ」
「っライト……ッ」
蕩けるような瞳で優しく微笑まれ、ルージュの顔には引いたはずの熱がすぐに沸騰する。
「……本当だよ」
甘い声で囁かれ、ルージュへとそっと伸ばされた腕。
「……ラ、イト……?」
月の光が降り注ぐ中で、まるで壊れ物を扱うかのように優しく抱き寄せられ、ルージュの瞳はゆらりと揺らめいた。
「……会いたかった」
ぎゅ、と。ほんの少しだけ力のこもった抱擁と、切なげに落とされたその声色に少しだけ不安を覚えたルージュは、ドキドキと胸を高鳴らせながらそっとライトの顔を窺う。
「……昼間も会ったじゃない」
「……そうだね」
どこか寂しそうに苦笑するライトに奇妙な違和感を覚えたが、それがなんだかよくわからない。
ただ、妙な不安感とドキドキとした緊張に心臓が早鐘を打っていて。
「……少し、あっちで話そうか」
促され、ライトの手に引かれるままに、小花に囲まれたガゼボの方へと歩いていく。
「……今日のライト、なんだか変」
隣に並んで座れば、心音が聞こえてしまうのではないかと思うほど密着した状態で肩を抱かれ、ルージュはドキドキしながらちらりとライトの顔を見る。
「そう? どんなふうに?」
「……なんか、いつもよりも強引、ていうか、ワ、ワイルド? っていうか……」
くす、と甘く笑われて、近すぎてとても見られない綺麗な顔から目を逸らし、ドギマギと口にする。
「こんなオレは嫌?」
「っそんなことないけど……っ!」
吐息を耳の奥へ注ぎ込むかのように尋ねられ、ルージュは背筋を伝ったゾクリとした感覚に身を震わせながら「ううん……っ」と懸命に首を横に振る。
「……じゃあ……」
囁くような甘い吐息が耳元を掠めていって、ふるりと身体が震えた。
「……ドキドキしてる?」
「っ」
今までこんな近くで見たことがない、超至近距離にあるライトの綺麗な顔に息を呑む。
その直後、ふ……っ、と目元に差した影。
「ライ……ッ」
目の前には、近すぎて焦点の合わなくなったライトの顔。
「ん……っ」
唇に柔らかな感触を感じ、ルージュは一瞬目を見張った後に、反射的にぎゅ、と固く目を閉じる。
触れるだけのそれは、ほんの数秒間の出来事だった。
「ラ、ライト……ッ!?」
ゆっくりと唇が離れていって、ルージュは赤くなった顔で驚いたようにライトを見上げる。
無意識に唇に触れ、今の感触を思い出す。
それは、間違いなく……。
(……ファーストキス……ッ!)
頬や額へのキスは何度かされたことがあるけれど、唇へのそれはこれが初めてだ。
「……本当はね。ずっとルージュにこういうことがしたかったんだ」
「……え……。え? えぇ……っ?」
困ったような苦笑いで。けれど、確かに甘い吐息で囁かれて困惑する。
「軽蔑する?」
「っ」
すぐ傍からルージュの瞳を覗き込んでくる綺麗な顔。
ライトの瞳の奥に、今まで感じたことのない欲望の熱が見えた気がして、もう一度キスをされそうな予感に言葉を失う。
「……ルージュ……。好きだよ」
そっと愛の言葉を囁きながら顎を掬い上げられ、真摯なその瞳から目が離せなくなってしまう。
「この世界中の誰よりも。君一人だけを愛してる」
「ラ、ライト……」
指先でそっと唇を辿られて、ゆっくりと近づいてくる唇。
「……ぁ……」
ほんの一瞬、再び重なって離れていった唇。
「だから、オレのものになって」
◈◈✼◈◈┈┈┈┈◈◈✼◈◈
――『貴方は、誰!?』
「……やっぱダメかぁ……」
ルージュから少しだけ身体を離したライトは、ガラリと雰囲気が変わり、粗雑にも軽い舌打ちを零す。
それは、普段優雅さを失うことのない、“王子様”のようなライトとはまるで別人で。
「……“ナイト”、だ」
ルージュへ向けられる真っ直ぐな瞳に、自然、こくりと喉が鳴る。
「オレはライトじゃない。“ナイト”だ」
「……え……?」
――目の前の青年は、ライトではなく……、ナイト。
衝撃の告白は意味が理解できなくて、ルージュはあまりの混乱で思考回路が停止した。
「……ライトの……、双子の弟だ」
「……ぇ……」
――ライトの、弟。
ライトと瓜二つの目の前の青年は、ライトとは双子の兄弟。
けれど。
「えぇ……っ!?」
ルージュとライトは幼い頃からの、しかも家族ぐるみの付き合いだ。もう何年も一緒にいるが、そんなことは聞いたこともなければ、そんな気配を感じたこともない。
ライトは、姉一人と年の離れた弟と妹が一人ずつの四人兄弟。
とはいえ姿形そっくりの青年の存在は、ライトの双子の兄弟だと考えでもしない限り、とても説明がつかないものだった。
そしてそこまで考えて、ルージュは突然気づいてしまった事実に目を見張る。
「……っそれじゃあ……!」
つまり、ルージュは。
唇を手で覆い、ルージュは自分の身体から血の気が引いていくのを感じる。
――では、今、自分がキスをした相手は……?
「……なぁ」
ナイトはくすくすと愉しそうな笑みを洩らし、ルージュの耳元へ唇を近づけてくる。
「ライトとキスしたこと、ある?」
「!」
……そう。ルージュには、先ほどのキスが正真正銘初めてのキスだった。
相手がライトだからと思っていたけれど、実はライトではなかったなど、ルージュは……。
「ファーストキス?」
くす、と意味ありげに笑われて、カ……ッ! と顔に熱が昇るのと同時に真っ青にもなる。
――これは、浮気……、ということになるのだろうか……?
「イケナイコト、しちゃったね」
「!」
くすくすと耳元で囁かれ、罪の意識でどうしようかと胸が嫌な早鐘を打つというのに、大好きなライトと同じ顔、同じ声でそんなふうに言われると、どうしても別の意味でドキドキしてしまう。
「……なぁ、オレのものになれよ」
ふいに、ライトの……、否、ナイトの、真剣な顔がルージュの目の前に迫る。
「ライトじゃなく」
今にも触れそうな唇。
「……ルージュ」
「……ゃ……」
とっさに逃げようと身を捻ったルージュを腕に抱き込んで、ナイトは離してくれそうにない。
「オレを、選んでくれ」
告げられる、真摯な言の葉。
「オレも、ルージュのことが好きなんだ」
「……!?」
嘘偽りの感じられない告白に、ルージュは完全に言葉を失った。
突然現れた、ライトの双子の弟。
(どういうこと――……!?)
ルージュの心の叫びは、誰にも届くことはなかった。
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