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本編
第四十話 手を取って②
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言われたことの意味がわからず、アリーチェは呆然とクロムの横顔を見つめた。
「……え……?」
今、クロムは、アリーチェが利用されたのだと言っただろうか。
――クロムを、殺すために。
「……それって、どういう……」
「本当にすみません」
動揺で震える疑問符を洩らすアリーチェへ、クロムはここにきてやっと最近のクロムらしい反応で申し訳なさそうに苦笑した。
「っ、そんなことはどうでもいいの……! そうじゃなくて……っ!」
意味が、わからない。
クロムの言っていることのほんの一部も理解できなかった。
全ては、ハインツがアリーチェと婚約を解消し、イザベラを王太子妃にするために。
そのために二人で謀ってアリーチェに呪いをかけたのではなかったのか。
それが、クロムを殺すためにアリーチェを利用した、などと。
アリーチェを呪ってハインツとの婚約を解消させることのどこが、クロムを殺すことに繋がるというのだろう。
けれど、今のアリーチェには、例えクロムの言っていることが真実だとしても、そんなことはどうでもよかった。
「もし……」
頭の中がぐちゃぐちゃして考えが纏まらないアリーチェを取り残し、クロムは一人で勝手に話を進めていく。
「もし、生きて帰れたら」
“生きて帰れたら”とは。
なぜ、そんな恐ろしい話をするのだろう。
「その時は、全てお話ししますから」
「……な……?」
ふわりと優しく微笑まれ、なぜかふるりと身体が震えた。
「呪いは必ず解いてみせるとお約束しますので、その点については安心してください」
アリーチェが心配しているのはそこではない。
アリーチェが聞きたいのは。
「すみませんでした」
「違……っ、そうじゃなくて……!」
こんな時でなければ深々と頭を下げていそうなクロムからの謝罪に、泣きそうになりながら首を振る。
「……“生きて帰れたら”って……」
唇が、震える。
言いたいことも聞きたいこともたくさんあるはずなのに、言われたことの情報が処理しきれずに、クロムの言葉をそのままオウム返しすることしかできなくて。
「責任は取らないと」
「っそんな責任なら取らなくていいわ……!」
困ったように眉を下げるクロムに、反射的に否定の声が上がった。
もし、本当に。アリーチェの呪いがクロムに起因するものだとして。
例え、アリーチェが利用されたのだとしても。
呪いを解くためにクロムの命が危険に晒されるというのなら、そんな責任は取ってくれなくて構わない。
どうしてもクロムが自責の念に駆られて耐えられないというのなら、アリーチェが望むことは。
「呪いなんて解けなくて構わないわ……! そんなことよりクロムの方が大事よ……!」
命を賭けて。命に代えて呪いを解くつもりならば。
アリーチェは呪われたままで構わない。
――クロムさえ、傍にいてくれれば。
クロムがいれば、呪いを抑えておくことは可能なのだ。
それならば、一生この身に呪いが刻まれたままでいい。一生、クロムの傍にいられれば。
だから。
「一緒に逃げましょう……!?」
必死になって訴えかけるアリーチェに、けれどクロムは困った苦笑を浮かべたまま。
「……アリーチェさん」
「クロムがいれば呪いは発動しないんでしょう!? それなら一生このままで構わないから……っ!」
クロムの胸元に縋りつき、震える声で懇願する。
「クロム……ッ」
お願いだから傍にいて。
離れないで。
どこかに置いていかないで。
一人で残されるなんて耐えられない。
ずっと、傍にいさせて。
――それこそ、自分が命尽きるその時まで。
「最悪、私のことなんて……っ、ん……っ!?」
思わず突いて出た言の葉は、ふいに足を止めたクロムの唇によって塞がれた。
地面に下ろされたはずの足はほとんど浮いたような状態で、アリーチェの頭の後ろに手を回したクロムに、強引に言葉を奪われる。
「ん……っ、んっ、んんぅ……っ!?」
思うように呼吸ができない苦しさからか、それとも不安定すぎる体勢からか、アリーチェの眦にはじわりと涙が浮かぶ。
「んっ、ん……、ん……!」
逃れようと首を振りかけるアリーチェの頭を抑え込み、無理矢理舌を絡ませられる。
「ふ……っ、ぁ……っ、ゃ……っ」
そうして口腔内を弄られ、呼吸までを奪うような深い口づけを繰り返されると、段々頭の中がぼーっと溶けていく。
「……ん……っ、は、ぁ……っ、ん……」
(……気持ち、いい……)
どうしたって、クロムから与えられるキスには気持ちがよくなってしまう。
なにも考えたくなくなって、心地よすぎる口づけにそのまま酔っていたくなる。
「んっ、ん……っ」
ぴちゃり……っ、と音が鳴り、互いの唾液が絡まり合う口づけの深さに背筋がぞくぞくする。
「ん……っ、ふ、ぁ……っ、ん、ん……っ」
いつしかクロムの首の後ろに手を回し、自らも舌を絡めて互いの唇を貪り合う。
「は……っ、ん、ん、ぅ……っ」
そうしてどれくらいたっただろうか。
アリーチェの身体からは完全に力が抜け、大きな瞳がとろん……、と甘く蕩けた頃。
「……アリーチェさんのことだけではないんです」
吐息がかかるほどの距離で、クロムが静かにアリーチェを見つめてきた。
「事態はもう、一国を……、この国を巻き込んでいるんです」
「……え……?」
被害がこの国にまで及んでいると告げられて、さすがのアリーチェも動揺で大きな瞳を揺らめかす。
「……っだとしても……!」
だが、思い立ち、アリーチェは必死にクロムへ訴える。
「そうだとしても、どうしてクロムが命を賭ける必要があるの!? この国にはお抱えの魔術師たちも、きちんとした騎士団だってあるわ……!」
国が危機に晒された時のために、平素から魔術師や騎士たちを置いているのだ。
そんな時こそ、彼らに任せればいい。
もう長い間戦争などというものは起きていないが、それでも彼らは“プロ”だ。
彼らは、こんな時のために存在しているのだから。
だが。
「この国はもう、すでに半分乗っ取られかけています」
「!」
真剣な顔と声で告げられて、アリーチェの瞳は大きく見開いた。
一体、いつの間に。
何者によってそんなことになっているのだろう。
今まで、なにも。
アリーチェは、なにも不審に思わなかった。
(……いえ。本当に……?)
本当に、今日までなにも違和感を覚えなかっただろうか。
「どうにかしないと」
揺るぎない決意を滲ませる眼鏡の奥の赤い瞳に、それでもアリーチェは咄嗟にふるふると首を振る。
「嫌よ……っ、クロム……!」
「アリーチェさん……」
我が儘を言う子供を見つめるような困った表情を向けられても、アリーチェの我が儘は止まらない。
「そんな、死んじゃうかもしれないなんて……っ」
なぜ、クロムなのか。
なぜ、そんなことになるだろう。
「どうしてクロムがそんなこと……!」
ぎゅ、とクロムの胸元へ抱きついて、アリーチェは額を擦り付けるようにして嫌々と懇願する。
クロムは、ちょっとオタクが過ぎるだけの一般人で。
ただ、古代魔道具の研究が趣味なだけで。
ほんの少し、“天才”と呼ばれてしまうだけの変わり者で。
それだけなのに。
「だったら仲良く二人ともあの世に送ってあげましょうか?」
と。
ふいに風に乗ってそよいだ声に、アリーチェはぎくりと肩を震わせる。
「ほら、私、優しいから」
ころころと笑う、どこか艶めいた声の持ち主は。
「っ」
刹那、緊張を走らせたクロムの一方で、アリーチェは突如として現れた人物に呆然と目を見張る。
真紅のドレスを身に纏い、クロムとアリーチェの前方に立っていたのは。
「……イザベラ、様……?」
「俺の後ろに」
アリーチェを庇うように一歩前へ進み出たクロムが、厳しい表情で眼鏡を外した。
「クロム……?」
「必ず守りますから」
真剣そのものの答えが返ってきて動揺する。
「守る、って……」
艶やかな笑顔を浮かべてそこに立つイザベラと。
そんなイザベラに警戒心を顕わに緊張を滲ませるクロム。
意味が、わからない。
「どうしてイザベラ様がこんなところに……」
二人の間で視線を彷徨わせるアリーチェを、クロムはますますイザベラから離すように背に隠す。
「アレは人ではありません」
二人の視線は真正面からぶつかり合ったまま。
「……え?」
言われたことの意味が理解できずに時を止めるアリーチェへ、クロムの声が風に乗って流れていく。
「身体はどこかの貴族のご令嬢のものかもしれませんが、正確には死体が動いているようなものです」
「……え……?」
今、クロムは、アリーチェが利用されたのだと言っただろうか。
――クロムを、殺すために。
「……それって、どういう……」
「本当にすみません」
動揺で震える疑問符を洩らすアリーチェへ、クロムはここにきてやっと最近のクロムらしい反応で申し訳なさそうに苦笑した。
「っ、そんなことはどうでもいいの……! そうじゃなくて……っ!」
意味が、わからない。
クロムの言っていることのほんの一部も理解できなかった。
全ては、ハインツがアリーチェと婚約を解消し、イザベラを王太子妃にするために。
そのために二人で謀ってアリーチェに呪いをかけたのではなかったのか。
それが、クロムを殺すためにアリーチェを利用した、などと。
アリーチェを呪ってハインツとの婚約を解消させることのどこが、クロムを殺すことに繋がるというのだろう。
けれど、今のアリーチェには、例えクロムの言っていることが真実だとしても、そんなことはどうでもよかった。
「もし……」
頭の中がぐちゃぐちゃして考えが纏まらないアリーチェを取り残し、クロムは一人で勝手に話を進めていく。
「もし、生きて帰れたら」
“生きて帰れたら”とは。
なぜ、そんな恐ろしい話をするのだろう。
「その時は、全てお話ししますから」
「……な……?」
ふわりと優しく微笑まれ、なぜかふるりと身体が震えた。
「呪いは必ず解いてみせるとお約束しますので、その点については安心してください」
アリーチェが心配しているのはそこではない。
アリーチェが聞きたいのは。
「すみませんでした」
「違……っ、そうじゃなくて……!」
こんな時でなければ深々と頭を下げていそうなクロムからの謝罪に、泣きそうになりながら首を振る。
「……“生きて帰れたら”って……」
唇が、震える。
言いたいことも聞きたいこともたくさんあるはずなのに、言われたことの情報が処理しきれずに、クロムの言葉をそのままオウム返しすることしかできなくて。
「責任は取らないと」
「っそんな責任なら取らなくていいわ……!」
困ったように眉を下げるクロムに、反射的に否定の声が上がった。
もし、本当に。アリーチェの呪いがクロムに起因するものだとして。
例え、アリーチェが利用されたのだとしても。
呪いを解くためにクロムの命が危険に晒されるというのなら、そんな責任は取ってくれなくて構わない。
どうしてもクロムが自責の念に駆られて耐えられないというのなら、アリーチェが望むことは。
「呪いなんて解けなくて構わないわ……! そんなことよりクロムの方が大事よ……!」
命を賭けて。命に代えて呪いを解くつもりならば。
アリーチェは呪われたままで構わない。
――クロムさえ、傍にいてくれれば。
クロムがいれば、呪いを抑えておくことは可能なのだ。
それならば、一生この身に呪いが刻まれたままでいい。一生、クロムの傍にいられれば。
だから。
「一緒に逃げましょう……!?」
必死になって訴えかけるアリーチェに、けれどクロムは困った苦笑を浮かべたまま。
「……アリーチェさん」
「クロムがいれば呪いは発動しないんでしょう!? それなら一生このままで構わないから……っ!」
クロムの胸元に縋りつき、震える声で懇願する。
「クロム……ッ」
お願いだから傍にいて。
離れないで。
どこかに置いていかないで。
一人で残されるなんて耐えられない。
ずっと、傍にいさせて。
――それこそ、自分が命尽きるその時まで。
「最悪、私のことなんて……っ、ん……っ!?」
思わず突いて出た言の葉は、ふいに足を止めたクロムの唇によって塞がれた。
地面に下ろされたはずの足はほとんど浮いたような状態で、アリーチェの頭の後ろに手を回したクロムに、強引に言葉を奪われる。
「ん……っ、んっ、んんぅ……っ!?」
思うように呼吸ができない苦しさからか、それとも不安定すぎる体勢からか、アリーチェの眦にはじわりと涙が浮かぶ。
「んっ、ん……、ん……!」
逃れようと首を振りかけるアリーチェの頭を抑え込み、無理矢理舌を絡ませられる。
「ふ……っ、ぁ……っ、ゃ……っ」
そうして口腔内を弄られ、呼吸までを奪うような深い口づけを繰り返されると、段々頭の中がぼーっと溶けていく。
「……ん……っ、は、ぁ……っ、ん……」
(……気持ち、いい……)
どうしたって、クロムから与えられるキスには気持ちがよくなってしまう。
なにも考えたくなくなって、心地よすぎる口づけにそのまま酔っていたくなる。
「んっ、ん……っ」
ぴちゃり……っ、と音が鳴り、互いの唾液が絡まり合う口づけの深さに背筋がぞくぞくする。
「ん……っ、ふ、ぁ……っ、ん、ん……っ」
いつしかクロムの首の後ろに手を回し、自らも舌を絡めて互いの唇を貪り合う。
「は……っ、ん、ん、ぅ……っ」
そうしてどれくらいたっただろうか。
アリーチェの身体からは完全に力が抜け、大きな瞳がとろん……、と甘く蕩けた頃。
「……アリーチェさんのことだけではないんです」
吐息がかかるほどの距離で、クロムが静かにアリーチェを見つめてきた。
「事態はもう、一国を……、この国を巻き込んでいるんです」
「……え……?」
被害がこの国にまで及んでいると告げられて、さすがのアリーチェも動揺で大きな瞳を揺らめかす。
「……っだとしても……!」
だが、思い立ち、アリーチェは必死にクロムへ訴える。
「そうだとしても、どうしてクロムが命を賭ける必要があるの!? この国にはお抱えの魔術師たちも、きちんとした騎士団だってあるわ……!」
国が危機に晒された時のために、平素から魔術師や騎士たちを置いているのだ。
そんな時こそ、彼らに任せればいい。
もう長い間戦争などというものは起きていないが、それでも彼らは“プロ”だ。
彼らは、こんな時のために存在しているのだから。
だが。
「この国はもう、すでに半分乗っ取られかけています」
「!」
真剣な顔と声で告げられて、アリーチェの瞳は大きく見開いた。
一体、いつの間に。
何者によってそんなことになっているのだろう。
今まで、なにも。
アリーチェは、なにも不審に思わなかった。
(……いえ。本当に……?)
本当に、今日までなにも違和感を覚えなかっただろうか。
「どうにかしないと」
揺るぎない決意を滲ませる眼鏡の奥の赤い瞳に、それでもアリーチェは咄嗟にふるふると首を振る。
「嫌よ……っ、クロム……!」
「アリーチェさん……」
我が儘を言う子供を見つめるような困った表情を向けられても、アリーチェの我が儘は止まらない。
「そんな、死んじゃうかもしれないなんて……っ」
なぜ、クロムなのか。
なぜ、そんなことになるだろう。
「どうしてクロムがそんなこと……!」
ぎゅ、とクロムの胸元へ抱きついて、アリーチェは額を擦り付けるようにして嫌々と懇願する。
クロムは、ちょっとオタクが過ぎるだけの一般人で。
ただ、古代魔道具の研究が趣味なだけで。
ほんの少し、“天才”と呼ばれてしまうだけの変わり者で。
それだけなのに。
「だったら仲良く二人ともあの世に送ってあげましょうか?」
と。
ふいに風に乗ってそよいだ声に、アリーチェはぎくりと肩を震わせる。
「ほら、私、優しいから」
ころころと笑う、どこか艶めいた声の持ち主は。
「っ」
刹那、緊張を走らせたクロムの一方で、アリーチェは突如として現れた人物に呆然と目を見張る。
真紅のドレスを身に纏い、クロムとアリーチェの前方に立っていたのは。
「……イザベラ、様……?」
「俺の後ろに」
アリーチェを庇うように一歩前へ進み出たクロムが、厳しい表情で眼鏡を外した。
「クロム……?」
「必ず守りますから」
真剣そのものの答えが返ってきて動揺する。
「守る、って……」
艶やかな笑顔を浮かべてそこに立つイザベラと。
そんなイザベラに警戒心を顕わに緊張を滲ませるクロム。
意味が、わからない。
「どうしてイザベラ様がこんなところに……」
二人の間で視線を彷徨わせるアリーチェを、クロムはますますイザベラから離すように背に隠す。
「アレは人ではありません」
二人の視線は真正面からぶつかり合ったまま。
「……え?」
言われたことの意味が理解できずに時を止めるアリーチェへ、クロムの声が風に乗って流れていく。
「身体はどこかの貴族のご令嬢のものかもしれませんが、正確には死体が動いているようなものです」
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