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本編
第十六話 余命五日の初夜⑥࿇
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それでも内股になって恥ずかしい場所を隠そうとするアリーチェに、クロムの静かな声が落ちてくる。
「もっと気持ちよくなりたくないですか?」
「っ」
クロムの囁きは、甘い蜜のようにアリーチェを誘惑する。
「もっと、って。さっきまであんなに可愛く甘えていたのに」
「あ……っ!」
脚を開くことを誘導するように指先で膝裏に近い内股部分を撫でられて、ぞくり、と腰が震えた。
「ね?」
「あ……!」
心地よいクロムの指先と、誘いかけるような甘い声に逆らえない。
「……ん……」
まるで操られるかのようにアリーチェの脚はそろそろと開いていき、なにも隠すことのなくなった秘密の場所がクロムの眼下に晒される。
そんな自分の姿が恥ずかしくて堪らないのに、それと同時に蜜口がひくりと動き、また新たな蜜が零れ落ちてしまうのはなぜなのだろう。
「凄いですね……。まだ触れてもいないのにこんなに濡れて」
「ひぁ……っ!?」
クロムの指先が濡れていることを確認するかのように直接そこに触れた途端、アリーチェの背中へは痺れるような刺激が走り抜けていった。
本当にただ、優しく触れられただけ。
にも関わらず、びりびりとした痺れに襲われて、目の奥がちかちかと白く光る。
「蜜が溢れてます」
「ぁあ……っ、ん……!」
ぴちゃり……っ、と音を立てて蜜を掬われて、あまりの快楽と羞恥で一瞬にしておかしくなりそうになる。
「……甘い薫りがする……」
目を細め、感嘆の吐息を零したクロムは、花の蜜に誘われる蝶の如く、自然とアリーチェの脚の間へ顔を寄せる。
そうして。
「あぁぁ……っ!」
ぴちゃ……っ、と。クロムの舌先が蜜口の割れ目へ這わされて、アリーチェの身体は今まで以上に大きく跳ね上がった。
「あっ、あ……っ、あ……!」
零れる蜜を舌で掬ったクロムは、そこから唇を離すことなく、淫猥な水音を立てて愛液の溢れる蜜口に吸い付いた。
「や、ぁあ……っ!」
敏感な部分に吸い付かれ、クロムの舌が動くたびにアリーチェもがくがくと腰を震わせて、悲鳴のような喘ぎを洩らす。
「だめ……っ、だめ……ぇ……っ! や、ぁあ……っ!」
激しいことなどなにもされていないにも関わらず、あまりにも衝撃的すぎる快楽に、アリーチェはふるふると首を振りながら身悶える。
快楽が強すぎて、脳内が焼き切れそうになる。
頭の中が真っ白になって、自分が自分でなくなりそうなほどの快感。
「っ、なんだ、これ……っ」
「だ、め……っ、だめ……っ、や……、ぁあ、ん……っ!」
一方、アリーチェの蜜口に舌を這わせながら、クロムはクロムで衝撃を受けたかのように息を呑む。
「甘い……?」
不思議そうに呟かれるその疑問符も、もはやアリーチェの耳には入ってこなかった。
「や……っ、待っ、て……っ! なんか……っ、おかし……っ」
次から次へと溢れ出る愛液を舐め取られ、アリーチェはままならなくなった呼吸で喘ぎながら訴える。
「お……ねが……っ」
先ほどからがくがくと腰は痙攣し、脳内では光が舞い続けている。
このままでは本当に、どうにかなってしまいそうで。
「イくのはさすがにまだ早すぎます」
「イ、く……?」
諭すようなその声に、アリーチェはぼんやりと言われたことを反芻する。
「はい。まだほんの少し舐めただけですよ? それだけで達していたら身が持ちません」
まだほとんどなにもしていないも同然の状態だと告げられて、驚くと共に恐怖に襲われる。
これでまだ序の口だとしたら、この先自分は正気を保つどころか狂ってしまうのではないだろうか。
「あ……っ、だ、めぇ……っ!」
再び秘花に吸い付いてきたクロムの舌先が蜜口の浅い部分に潜り込んできて、アリーチェの瞳からは歓喜の涙が溢れ出す。
「ぁあ……っ、ん……っ! や……っ、や、だぁ……っ、なんか、きちゃ……っ」
クロムから与えられる大きすぎる快楽に、アリーチェはもはや半分泣きながらがくがくと腰を震わせる。
「も……っ、おか、し……っ、なんか、きちゃ……っ、きゃ、ぅ……っ、から……ぁ……っ!」
クロムの顔を引き離そうと伸びた指先は頼りなく震え、ただ金色の髪の中に埋もれただけだった。
「クロ、ム……ッ! ゃ……、待……っ、ほんと、に……っ、も、ぅ……っ」
信じがたい場所を舐められている感覚に、もう止めてほしいと思うのに、腰は勝手に浮き上がり、媚びるように揺らめいた。
「あっ、ぁ、あ……っ、あ……!」
快楽の波は大きくなっていき、今にも呑まれそうな感覚に、アリーチェの身体はびくびくと打ち震える。
「ひ、ぁ……っ!」
その時、気まぐれに蜜口を離れたクロムの舌先がその上の陰核を舐め上げてきて、アリーチェは雷が落ちてきたかのような衝撃に襲われた。
「だ、だめ……ぇ……っっ!」
なんだかこの感覚はとてつもなく恐ろしい。
思わず逃げようと蹴った脚はただ白いシーツに皺を作っただけで、意外にも逞しいクロムの腕から抜け出せない。
「ひ……っ」
頭の中が真っ白くなり、身体ががくがくと痙攣する。
「あっ、あ……っ、ぁあ……っ!」
クロムから与えられる快楽を為す術もなく泣きながら受け入れて、身悶えることしかできなくなる。
「ひぁ……っ、あ……っ、あ……!」
もう、なにも考えられなかった。
目の奥にちかちかとした光が舞い、ただクロムのいいように翻弄されるだけ。
「ひ……っ」
クロムの唇が陰核をきゅ、と軽く甘噛みした瞬間、アリーチェの背中には痺れるような刺激が走り抜けていった。
「っ、ぁぁぁあ…………っ!」
身体が跳ね上がり、絶叫に近い悲鳴が上がる。
「ひ……っ、ゃぁぁあ……――っ!」
なにか昇りつめたような感覚に、浮いた腰ががくがくと痙攣し、どっと汗が吹き出した。
真っ白な世界に一気に突き上げられ、そこから堕とされるような感覚。
初めての経験は衝撃的なものではあったものの、決して嫌なものではなかった。
むしろ、昇り詰めた後はふわふわとした心地よさに満たされて。
「……ぁ……、クロ、ム……」
甘い快楽の余波に酔いながら、アリーチェはとろん……、と溶けた瞳をクロムへ向ける。
思考回路はまだぼんやりしていて、自分の身に起こったことがよく理解できなかった。
「……本当にこれだけでイッてしまったんですか?」
「……!」
ゆっくりと身体を起こしたクロムが驚いたように窺ってきて、アリーチェの顔は羞恥で赤く燃え上がる。
なにがそんなに驚くことなのかはわからないが、とても恥ずかしいことを言われていることだけはなんとなく理解できた。
「元々敏感なのか、魔力酔いの影響か……」
少しだけ考えるような素振りを見せるクロムは、こんな時でさえ観察対象者に対する分析に余念がない。
「それとも、どちらもか」
呟き、アリーチェの顔へ視線を戻したクロムは、次にくすりとおかしそうに口の端を引き上げる。
「すっかり蕩けた表情をしてます」
「!」
なんだか嬉しそうにも聞こえるクロムの声色に、アリーチェは気恥ずかしさからおどおどと視線を彷徨わせる。
「気持ちよかったですか?」
思考回路が飽和しているせいか、問いかけに素直にこくりと頷いた。
――こんなに気持ちいいと思ったことは、今まで生きてきて一度もない。
クロムに触れられるだけですごく心地よくて。
もっと触ってほしい、と思ってしまう。
「でも……」
そこで少しだけ困ったように苦笑したクロムは、それでも目だけは楽しげにアリーチェへ囁きかけてくる。
「そうしたら今度は、少し協力してください」
「?」
協力、とはなんだろうか。
「自分ばかり気持ちよくなるなんて狡いと思いませんか?」
珍しくも柔らかく微笑みながら、どこか不敵な色を光らせるクロムの瞳に、アリーチェの背中へはぞくりとした刺激が伝っていった。
クロムもアリーチェに触れるだけで気持ちがいいと言っていたけれど、それとこれとはまた話が別らしい。
「この身体、少し貸してください」
「もっと気持ちよくなりたくないですか?」
「っ」
クロムの囁きは、甘い蜜のようにアリーチェを誘惑する。
「もっと、って。さっきまであんなに可愛く甘えていたのに」
「あ……っ!」
脚を開くことを誘導するように指先で膝裏に近い内股部分を撫でられて、ぞくり、と腰が震えた。
「ね?」
「あ……!」
心地よいクロムの指先と、誘いかけるような甘い声に逆らえない。
「……ん……」
まるで操られるかのようにアリーチェの脚はそろそろと開いていき、なにも隠すことのなくなった秘密の場所がクロムの眼下に晒される。
そんな自分の姿が恥ずかしくて堪らないのに、それと同時に蜜口がひくりと動き、また新たな蜜が零れ落ちてしまうのはなぜなのだろう。
「凄いですね……。まだ触れてもいないのにこんなに濡れて」
「ひぁ……っ!?」
クロムの指先が濡れていることを確認するかのように直接そこに触れた途端、アリーチェの背中へは痺れるような刺激が走り抜けていった。
本当にただ、優しく触れられただけ。
にも関わらず、びりびりとした痺れに襲われて、目の奥がちかちかと白く光る。
「蜜が溢れてます」
「ぁあ……っ、ん……!」
ぴちゃり……っ、と音を立てて蜜を掬われて、あまりの快楽と羞恥で一瞬にしておかしくなりそうになる。
「……甘い薫りがする……」
目を細め、感嘆の吐息を零したクロムは、花の蜜に誘われる蝶の如く、自然とアリーチェの脚の間へ顔を寄せる。
そうして。
「あぁぁ……っ!」
ぴちゃ……っ、と。クロムの舌先が蜜口の割れ目へ這わされて、アリーチェの身体は今まで以上に大きく跳ね上がった。
「あっ、あ……っ、あ……!」
零れる蜜を舌で掬ったクロムは、そこから唇を離すことなく、淫猥な水音を立てて愛液の溢れる蜜口に吸い付いた。
「や、ぁあ……っ!」
敏感な部分に吸い付かれ、クロムの舌が動くたびにアリーチェもがくがくと腰を震わせて、悲鳴のような喘ぎを洩らす。
「だめ……っ、だめ……ぇ……っ! や、ぁあ……っ!」
激しいことなどなにもされていないにも関わらず、あまりにも衝撃的すぎる快楽に、アリーチェはふるふると首を振りながら身悶える。
快楽が強すぎて、脳内が焼き切れそうになる。
頭の中が真っ白になって、自分が自分でなくなりそうなほどの快感。
「っ、なんだ、これ……っ」
「だ、め……っ、だめ……っ、や……、ぁあ、ん……っ!」
一方、アリーチェの蜜口に舌を這わせながら、クロムはクロムで衝撃を受けたかのように息を呑む。
「甘い……?」
不思議そうに呟かれるその疑問符も、もはやアリーチェの耳には入ってこなかった。
「や……っ、待っ、て……っ! なんか……っ、おかし……っ」
次から次へと溢れ出る愛液を舐め取られ、アリーチェはままならなくなった呼吸で喘ぎながら訴える。
「お……ねが……っ」
先ほどからがくがくと腰は痙攣し、脳内では光が舞い続けている。
このままでは本当に、どうにかなってしまいそうで。
「イくのはさすがにまだ早すぎます」
「イ、く……?」
諭すようなその声に、アリーチェはぼんやりと言われたことを反芻する。
「はい。まだほんの少し舐めただけですよ? それだけで達していたら身が持ちません」
まだほとんどなにもしていないも同然の状態だと告げられて、驚くと共に恐怖に襲われる。
これでまだ序の口だとしたら、この先自分は正気を保つどころか狂ってしまうのではないだろうか。
「あ……っ、だ、めぇ……っ!」
再び秘花に吸い付いてきたクロムの舌先が蜜口の浅い部分に潜り込んできて、アリーチェの瞳からは歓喜の涙が溢れ出す。
「ぁあ……っ、ん……っ! や……っ、や、だぁ……っ、なんか、きちゃ……っ」
クロムから与えられる大きすぎる快楽に、アリーチェはもはや半分泣きながらがくがくと腰を震わせる。
「も……っ、おか、し……っ、なんか、きちゃ……っ、きゃ、ぅ……っ、から……ぁ……っ!」
クロムの顔を引き離そうと伸びた指先は頼りなく震え、ただ金色の髪の中に埋もれただけだった。
「クロ、ム……ッ! ゃ……、待……っ、ほんと、に……っ、も、ぅ……っ」
信じがたい場所を舐められている感覚に、もう止めてほしいと思うのに、腰は勝手に浮き上がり、媚びるように揺らめいた。
「あっ、ぁ、あ……っ、あ……!」
快楽の波は大きくなっていき、今にも呑まれそうな感覚に、アリーチェの身体はびくびくと打ち震える。
「ひ、ぁ……っ!」
その時、気まぐれに蜜口を離れたクロムの舌先がその上の陰核を舐め上げてきて、アリーチェは雷が落ちてきたかのような衝撃に襲われた。
「だ、だめ……ぇ……っっ!」
なんだかこの感覚はとてつもなく恐ろしい。
思わず逃げようと蹴った脚はただ白いシーツに皺を作っただけで、意外にも逞しいクロムの腕から抜け出せない。
「ひ……っ」
頭の中が真っ白くなり、身体ががくがくと痙攣する。
「あっ、あ……っ、ぁあ……っ!」
クロムから与えられる快楽を為す術もなく泣きながら受け入れて、身悶えることしかできなくなる。
「ひぁ……っ、あ……っ、あ……!」
もう、なにも考えられなかった。
目の奥にちかちかとした光が舞い、ただクロムのいいように翻弄されるだけ。
「ひ……っ」
クロムの唇が陰核をきゅ、と軽く甘噛みした瞬間、アリーチェの背中には痺れるような刺激が走り抜けていった。
「っ、ぁぁぁあ…………っ!」
身体が跳ね上がり、絶叫に近い悲鳴が上がる。
「ひ……っ、ゃぁぁあ……――っ!」
なにか昇りつめたような感覚に、浮いた腰ががくがくと痙攣し、どっと汗が吹き出した。
真っ白な世界に一気に突き上げられ、そこから堕とされるような感覚。
初めての経験は衝撃的なものではあったものの、決して嫌なものではなかった。
むしろ、昇り詰めた後はふわふわとした心地よさに満たされて。
「……ぁ……、クロ、ム……」
甘い快楽の余波に酔いながら、アリーチェはとろん……、と溶けた瞳をクロムへ向ける。
思考回路はまだぼんやりしていて、自分の身に起こったことがよく理解できなかった。
「……本当にこれだけでイッてしまったんですか?」
「……!」
ゆっくりと身体を起こしたクロムが驚いたように窺ってきて、アリーチェの顔は羞恥で赤く燃え上がる。
なにがそんなに驚くことなのかはわからないが、とても恥ずかしいことを言われていることだけはなんとなく理解できた。
「元々敏感なのか、魔力酔いの影響か……」
少しだけ考えるような素振りを見せるクロムは、こんな時でさえ観察対象者に対する分析に余念がない。
「それとも、どちらもか」
呟き、アリーチェの顔へ視線を戻したクロムは、次にくすりとおかしそうに口の端を引き上げる。
「すっかり蕩けた表情をしてます」
「!」
なんだか嬉しそうにも聞こえるクロムの声色に、アリーチェは気恥ずかしさからおどおどと視線を彷徨わせる。
「気持ちよかったですか?」
思考回路が飽和しているせいか、問いかけに素直にこくりと頷いた。
――こんなに気持ちいいと思ったことは、今まで生きてきて一度もない。
クロムに触れられるだけですごく心地よくて。
もっと触ってほしい、と思ってしまう。
「でも……」
そこで少しだけ困ったように苦笑したクロムは、それでも目だけは楽しげにアリーチェへ囁きかけてくる。
「そうしたら今度は、少し協力してください」
「?」
協力、とはなんだろうか。
「自分ばかり気持ちよくなるなんて狡いと思いませんか?」
珍しくも柔らかく微笑みながら、どこか不敵な色を光らせるクロムの瞳に、アリーチェの背中へはぞくりとした刺激が伝っていった。
クロムもアリーチェに触れるだけで気持ちがいいと言っていたけれど、それとこれとはまた話が別らしい。
「この身体、少し貸してください」
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